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05 仕込みって言ったって ※
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今回は、かろうじて玄関先までお見送りすることが出来た。
お金払いはきれいな方だから、これでオーナーに怒られないことを祈ろう。
下げていた頭を上げると、入れ違いに誰かが入ってきたのが見えた。
あ。
「高藤様」
慌てて、もう一度頭を下げる。イシュレイのご贔屓さんだ。
この方、黒髪黒目なんだよね。名前も、「高藤」だし。
でも、顔は日本人離れした正統派美形ですらっと背も高い。渡り人じゃないのかな?
「ぽめ太は見送りか」
「これから、イシュレイのところですか?」
「いや、あの子もなかなか指名が取れなくなってきたからね」
イシュレイは、最近売れっ子の仲間入りを果たした。可愛いし努力家だし、素直で良い子だから当然だと思ってる。
そろそろ部屋付きになりそうかな?
部屋付きっていうのは、自分の住まいと仕事部屋の二間を与えられた兄さん達のことを指す。
人気があって稼ぎがいい上位の兄さん達には部屋が与えられるんだ。
俺達下っ端陰間は、雑魚寝部屋で何人かと寝泊まりしていて、仕事のときはお客さんが通された部屋へ行く。
これって、江戸時代の遊郭のシステムみたいなんだよね。
陰間茶屋って本当はお客様がご指定した料亭へ出張するらしいんだけど、ここのは遊郭と陰間茶屋がごっちゃになってるようだ。
まぁ異世界だから、何でもありだな。
「なんだか嬉しそうだな、ぽめ太」
「そりゃあ、イシュレイのことですから」
イシュレイを褒められてほくほくしていた俺の顔を見て、高藤様がおかしそうに笑う。
「んー、空いてる子なら誰でもいいかと思ったんだけど、ぽめ太にしようかな」
「は?!」
やべ、つい、声が。
そして、売れっ子じゃない俺の予定は空いている!
今日は、緊縛かぁぁ。
「申し訳ないのですが、高藤様。この子は粗相をいたしまして、これから説教しなければなりません」
げ。
オーナー?! なんで、ここに!
ちらっと奥を見たら、俺の世話役の金剛ハザナさんが小さくなってた。ハザナさんから状況を聞いたんだろう。
「そう? 残念」
さほど残念でもなさそうに、高藤様は別の子の物色を始める。
もっと、もっと俺を押してください!
オーナーはにこやかな笑顔だったけど、がっしり掴んだ指は俺の肩に食い込んでた。
「あっ、やっ、オーナー、やだそこ」
肉がぶつかる音がするたび、俺の尻とオーナーの腰骨がぶつかる。
穴はすっかり何の液だか分からないものでぐしょぐしょだった。
オーナーの大っきいペニスが、俺の前立腺を抉ってゆっくりと引き抜かれ、そしてまた一気に貫かれる。
俺は膝立ちでよつん這いになって、後ろからオーナーに掘られてる。
俺の両手を掴んで後ろに引っ張ってるから、逃げられない。
「お仕置きだろ、気持ちよくなってどうする」
「やっ、だ、出したいッ、もぉ解いてぇ」
「泣いても駄目だ、ほら、腰使ってみろ」
俺のペニスは根本できつく紐が巻かれ、射精出来ないようにされている。
「アッ、や、乳首触らないでッ」
俺が強く体を捻じったせいか、オーナーの手が離れて、俺はベッドに突っ伏した。
「あっ!」
体が潰れても、腰を掴んで引き寄せ、上からガツガツと奥を突かれる。
オーナーのシーツなのに、開けっぱなしの口から垂れる涎でべったりだ。
「ふぁっ、ぁ、んぅ」
「色気ねぇなぁ。そんなんじゃ客も萎えるぞ」
あんた、萎えてないじゃん!
オーナーが、ずるりと射精してないペニスを俺の穴から抜き取った。
「中に、出さないの?」
オーナーがにやっと男臭く笑って、俺の顎を持ち上げたかと思うと、口の中にでっかいソレを捩じ込む。
教えられたように、射精を促すように舌を使って吸い立てる。
俺の頭を掴んで、顔を離されたと思ったら、オーナーの精液が顔にかけられた。
目に入った。
「目ぇ痛いっ!」
「ん? 入ったか? 悪い悪い」
入ったか、じゃないよ!
乱暴に目を擦らないで! ほんっといい加減なんだから!
お金払いはきれいな方だから、これでオーナーに怒られないことを祈ろう。
下げていた頭を上げると、入れ違いに誰かが入ってきたのが見えた。
あ。
「高藤様」
慌てて、もう一度頭を下げる。イシュレイのご贔屓さんだ。
この方、黒髪黒目なんだよね。名前も、「高藤」だし。
でも、顔は日本人離れした正統派美形ですらっと背も高い。渡り人じゃないのかな?
「ぽめ太は見送りか」
「これから、イシュレイのところですか?」
「いや、あの子もなかなか指名が取れなくなってきたからね」
イシュレイは、最近売れっ子の仲間入りを果たした。可愛いし努力家だし、素直で良い子だから当然だと思ってる。
そろそろ部屋付きになりそうかな?
部屋付きっていうのは、自分の住まいと仕事部屋の二間を与えられた兄さん達のことを指す。
人気があって稼ぎがいい上位の兄さん達には部屋が与えられるんだ。
俺達下っ端陰間は、雑魚寝部屋で何人かと寝泊まりしていて、仕事のときはお客さんが通された部屋へ行く。
これって、江戸時代の遊郭のシステムみたいなんだよね。
陰間茶屋って本当はお客様がご指定した料亭へ出張するらしいんだけど、ここのは遊郭と陰間茶屋がごっちゃになってるようだ。
まぁ異世界だから、何でもありだな。
「なんだか嬉しそうだな、ぽめ太」
「そりゃあ、イシュレイのことですから」
イシュレイを褒められてほくほくしていた俺の顔を見て、高藤様がおかしそうに笑う。
「んー、空いてる子なら誰でもいいかと思ったんだけど、ぽめ太にしようかな」
「は?!」
やべ、つい、声が。
そして、売れっ子じゃない俺の予定は空いている!
今日は、緊縛かぁぁ。
「申し訳ないのですが、高藤様。この子は粗相をいたしまして、これから説教しなければなりません」
げ。
オーナー?! なんで、ここに!
ちらっと奥を見たら、俺の世話役の金剛ハザナさんが小さくなってた。ハザナさんから状況を聞いたんだろう。
「そう? 残念」
さほど残念でもなさそうに、高藤様は別の子の物色を始める。
もっと、もっと俺を押してください!
オーナーはにこやかな笑顔だったけど、がっしり掴んだ指は俺の肩に食い込んでた。
「あっ、やっ、オーナー、やだそこ」
肉がぶつかる音がするたび、俺の尻とオーナーの腰骨がぶつかる。
穴はすっかり何の液だか分からないものでぐしょぐしょだった。
オーナーの大っきいペニスが、俺の前立腺を抉ってゆっくりと引き抜かれ、そしてまた一気に貫かれる。
俺は膝立ちでよつん這いになって、後ろからオーナーに掘られてる。
俺の両手を掴んで後ろに引っ張ってるから、逃げられない。
「お仕置きだろ、気持ちよくなってどうする」
「やっ、だ、出したいッ、もぉ解いてぇ」
「泣いても駄目だ、ほら、腰使ってみろ」
俺のペニスは根本できつく紐が巻かれ、射精出来ないようにされている。
「アッ、や、乳首触らないでッ」
俺が強く体を捻じったせいか、オーナーの手が離れて、俺はベッドに突っ伏した。
「あっ!」
体が潰れても、腰を掴んで引き寄せ、上からガツガツと奥を突かれる。
オーナーのシーツなのに、開けっぱなしの口から垂れる涎でべったりだ。
「ふぁっ、ぁ、んぅ」
「色気ねぇなぁ。そんなんじゃ客も萎えるぞ」
あんた、萎えてないじゃん!
オーナーが、ずるりと射精してないペニスを俺の穴から抜き取った。
「中に、出さないの?」
オーナーがにやっと男臭く笑って、俺の顎を持ち上げたかと思うと、口の中にでっかいソレを捩じ込む。
教えられたように、射精を促すように舌を使って吸い立てる。
俺の頭を掴んで、顔を離されたと思ったら、オーナーの精液が顔にかけられた。
目に入った。
「目ぇ痛いっ!」
「ん? 入ったか? 悪い悪い」
入ったか、じゃないよ!
乱暴に目を擦らないで! ほんっといい加減なんだから!
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