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本編

第9話_屈辱の隷従-3(★)

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★年齢制限表現(性描写)有

[木蔦ヘデラ]は唇から離れ、胸を上下させ息を弾ませる蒼矢ソウヤをにやりと見下ろす。

「容易い身体だ。こんな感じやすい肉体で、お前は[異界のもの俺たち]とどう渡り合ってるんだ? まさか毎度何も無く退しりぞけている訳でもあるまい」

下着越しに局部を揉み、[木蔦ヘデラ]は蒼矢の反応を眺める。

「っあぅ、あっ…! ああぁっ…!」

局部へ絶えず加えられる圧迫感に、蒼矢は昂りを止められず、喘ぎ声を漏らし続ける。
掌に湿りを感じた[木蔦ヘデラ]は蒼矢を解放し、ふらつくその身体が崩れ落ちる前に首を掴むと、前方へ放り投げた。

「っう…、あ…っ」

うつ伏せにベッドへ倒れ込んだ蒼矢は息を乱しながら、徐々に増す高揚を抑え込むように身体を丸め、両手で股間を押さえる。
上半身の着衣を脱いだ[木蔦ヘデラ]は続けてベッドへあがり、縮こまる蒼矢の上に被さる。
仰向けに転がし脚を広げ、局部を守る手を掴んで頭の上へ挙げさせる。

「っ…!!」
「腕はそのまま頭の上にやっていろ。…邪魔はするなよ」

そう命じ、[木蔦ヘデラ]は白い裸体へ顔をうずめていく。
唇へ舌を挿れて口腔を軽く嬲り、顎から首筋、鎖骨へと舌を這わせ、肌を吸う。
脇や腰、下腹部を両手が滑り、性感帯を通る度に蒼矢はびくりと反応し、息をあげる。

「っはっ…あ、っあぁ…っ」

股の間には[木蔦ヘデラ]の脛が乗っかり、潰される痛みとそれでも膨らんでいく自身の感覚に、じんじんと熱がこもっていく。

「…っくぅ…、あっ…!」
「痛みや苦しみに溺れるのが好みか? …涼しげな顔をして余程の変態だな」

短い息遣いに喘ぎ声を混ぜる蒼矢を見下ろし、[木蔦ヘデラ]は嘲笑を浮かべる。
弄られもしない内に尖り、硬さを帯びる乳首を摘み、もう片方を口に含む。

「いっ…あぁっ…!!」

舌先で先端を擦られる不快な疼きと指先でつねりあげられる痛みに、蒼矢は頭上の枕を両手で硬く掴んで耐える。
息を乱しながら眉を歪め、首を横へ振り、昂っていく己を懸命に抑える。

胸を嬲った[木蔦ヘデラ]は身体を這い上がり、荒く弾む息を抑え込むように口を塞ぐ。

「っんうぅっ…、んくっ、んんぅっ…!!」

のしかかる巨体の下で、呼吸もままならない痩躯が腰を浮かし、声に出来ない苦しみを訴える。
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