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前編
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星ってこんなに綺麗だったっけ?
それに、俺の暮らしてる街とは違って緑が多いな。
確かこの辺はじいちゃんの家の近くか
「君も天の川、見にきたの?」
振り返るとそこには見覚えのある女の子が立っていた。
「うん、天の川綺麗だよね。……ちゃんも見にきたの?」
「そうなんだ。それに明日には君、帰るんだよね」少女はうつむいていた。
「でも、またいつか会いにくるよ」
「なら、約束。今日みたいに綺麗な天の川が見えた時にこの……に来て。私、ずっと待ってるから」
「うん、わかったよ……ちゃん」
「おい。星河、起きろもう次の授業始まんぞ」
「はぁ、なんだよ」
「次、現社の工藤だぞ。寝てるとうるさいぞ」
「この時間の現社はきつい」
「だよな」
あの夢、確か五年前の……あれは…誰だっけ?
~放課後~
やっぱ、思い出せない。
「どうしたんだよ、星河?」
「戸井田か、いや。七夕の日に…」
「そっかぁ、もうそんな時期か。もう五年も天の川見てないな」
「そんなに、天の川見れてなかったけ?」
「おう、曇っていたり雨降ってたりで。今年お前、祖父母のとこ行くのか?」
「最近、言ってなかったしもう行かないかもな」
「お前、小学生の時は七夕の日毎回、祖父母の家行ってるからいなかったのにな」
「そんなに、行ってたか?」
「誰かに会うためとか言ってたような?」
「そうだっけか?じいちゃんの家、遠いし虫多いからうちの親あんまり行きたがらないんだよな」
喋っているとチャイムがなった。
「そろそろ、帰るか?」
「そうだな…」
~家~
明後日が七夕かぁ。
一応今年は、行くか聞いてみるか。
階段を降りていくと、久々に家族全員が揃っていた。
俺の家族は、父、母、妹のどこにでもいるような四人家族だ。
「星河、宿題はできてるのか?」
「まぁ、ほどほどに」
「お兄ちゃん、ほどほどとか言っといて毎回いい点数とってくるじゃん」
「夏帆も見習わなきゃね」
「お母さん、私は中学生活満喫してるの勉強なんてしてる暇ないから」
「そういやぁ、今年はおじいちゃんの家行くの?」
「まぁ、たまには顔ぐらい出さなきゃとは思ってるから検討中」
「そっか、決まったらおしえてくれ」
そう言って俺は食べ終わった食器を片付けて階段を上った。
「今年に限ってどうしたのかしら?」
それに、俺の暮らしてる街とは違って緑が多いな。
確かこの辺はじいちゃんの家の近くか
「君も天の川、見にきたの?」
振り返るとそこには見覚えのある女の子が立っていた。
「うん、天の川綺麗だよね。……ちゃんも見にきたの?」
「そうなんだ。それに明日には君、帰るんだよね」少女はうつむいていた。
「でも、またいつか会いにくるよ」
「なら、約束。今日みたいに綺麗な天の川が見えた時にこの……に来て。私、ずっと待ってるから」
「うん、わかったよ……ちゃん」
「おい。星河、起きろもう次の授業始まんぞ」
「はぁ、なんだよ」
「次、現社の工藤だぞ。寝てるとうるさいぞ」
「この時間の現社はきつい」
「だよな」
あの夢、確か五年前の……あれは…誰だっけ?
~放課後~
やっぱ、思い出せない。
「どうしたんだよ、星河?」
「戸井田か、いや。七夕の日に…」
「そっかぁ、もうそんな時期か。もう五年も天の川見てないな」
「そんなに、天の川見れてなかったけ?」
「おう、曇っていたり雨降ってたりで。今年お前、祖父母のとこ行くのか?」
「最近、言ってなかったしもう行かないかもな」
「お前、小学生の時は七夕の日毎回、祖父母の家行ってるからいなかったのにな」
「そんなに、行ってたか?」
「誰かに会うためとか言ってたような?」
「そうだっけか?じいちゃんの家、遠いし虫多いからうちの親あんまり行きたがらないんだよな」
喋っているとチャイムがなった。
「そろそろ、帰るか?」
「そうだな…」
~家~
明後日が七夕かぁ。
一応今年は、行くか聞いてみるか。
階段を降りていくと、久々に家族全員が揃っていた。
俺の家族は、父、母、妹のどこにでもいるような四人家族だ。
「星河、宿題はできてるのか?」
「まぁ、ほどほどに」
「お兄ちゃん、ほどほどとか言っといて毎回いい点数とってくるじゃん」
「夏帆も見習わなきゃね」
「お母さん、私は中学生活満喫してるの勉強なんてしてる暇ないから」
「そういやぁ、今年はおじいちゃんの家行くの?」
「まぁ、たまには顔ぐらい出さなきゃとは思ってるから検討中」
「そっか、決まったらおしえてくれ」
そう言って俺は食べ終わった食器を片付けて階段を上った。
「今年に限ってどうしたのかしら?」
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