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「そうや、ケーキを一緒に食べへんか?」神戸、華やかなりし大正浪漫。武史と美都子は婚約している。十二歳上の武史は、まだ女學生の美都子をすぐに子ども扱いする。そんな彼に対していつも素直になれない美都子。家同士で決められた結婚なのだから、当人の愛情なんてそこにはないのだから。わかっているのに、どうしてだか美都子は胸が苦しくなってしまう。
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