3 / 7
続けて修行中 ~遠征訓練~
しおりを挟む
近場から徐々に距離を伸ばし、野営の訓練もしていく。魔王の居るとされる場所は北方らしく、その対策も教わった。
今日は3泊4日の遠征訓練の日だ。勇者という立場ではあるけど、将太達も普通に荷物を背負っている。マジックバッグという便利な物はないけど、何故かマジックボックスはあって、大きな荷物はそこに入っている。背負うのはポーターのペシュロン。馬人族の大柄なというよりか、見上げる位大きな人だ。カトはすぐに懐いて肩車をしてもらったり、キャッキャとはしゃいでいた。
「西には元熊人族や元虎人族が多い。辛い戦いになるかもしれぬ」
「命を絶って天に還す方が当人にとっては幸せかもしれないんですよね?」
「そうだ。だが、それが真実かは誰にも分からぬ」
「それならその人達の冥福と来世の幸せを願って、天に還しましょう。魔に飲まれたと言っても、同胞だった人達を狩るライアンさん達の方が辛いんじゃないですか?」
「ショータは優しいな」
ライアンは自嘲気味に笑った。
西方面への遠征の日がやって来た。遠征メンバーは慣れているようだけど、将太と美海は慣れていない。それでもこちらに来た時よりは体力は付いているようで、なんとか付いていけた。メンバーも気を使ってくれているから、行軍スピードは遅い。
「もう少しスピードをあげてください。頑張りますから」
「良いのか?まだ訓練の途中だ。無理はしなくとも」
「私達に気を使ってくれているんでしょう?大丈夫です。私達は勇者だもん。こんなところでみんなの足を引っ張っちゃいけないの」
その日から、少し行軍スピードが上がった。将太と美海も必死で付いていく。この世界の移動手段は主に徒歩と竜車だけど、魔王の元には竜車は使えない。道路が整備されていないから竜車が通れない。自然と徒歩になってしまう。だから訓練中の今は将太も美海も歩いている。
西にある国、オキデュシス連合国は動物的身体特徴を持つ人達、こちらの世界での魔族が多く住んでいる。魔に飲まれた人が多い。魔に飲まれた人達は北を目指して去っていく事が多いけど、留まって魔物化する人もいる。
順調に進んでいた時に出会ったのは、そんな狼人族達だった。
「群れているのか」
「ミナミ様、分断しますよ」
「分かった」
美海とマリアが群れを分断する。赤い目をして口を歪ませヨダレをダラダラ流している狼人族達は、美海とマリアの土壁によって2人から3人のグループに分断された。
将太はカトとライアンと一緒に元狼人族の魔物を討伐していく。魔物化していると光魔法や聖魔法に弱くなるから、今は剣に光魔法を通している。
カトは人化して短剣を使っている。腰に巻かれたベルトから両手で短剣を抜き放って駆け出すカトは、勇者らしくカッコいい。
「4つ足は先に足を潰せ。こいつらは後退りが苦手だから左右の正面から行くぞ」
「はい」
カトが攻撃しやすいように、将太とライアンは左右から仕掛けて陽動に徹する。ワザと隙を作ってみたり執拗に当たらないように攻撃してみたり。少し離れた所では兎人族のレヴィセスが鞭を振るっていた。レヴィセスの武器は鞭で、腰のホルスターに常時3本付けている。
パァン、パァンと音が響いて、強気だった元狼人族達がシッポを股の間に挟んで後退し始めた所を容赦なく倒していく。
「ぅぅっ。音が怖いよぉ」
カトが涙目になりながら、自分達の受け持ちの元狼人族を倒した。
この戦いでは怪我人が多く出た。いったん行軍を中止して、治療を行う。将太とカトは怪我を治してもらった後、元狼人族の埋葬を手伝った。
「魔王さえ居なけりゃ……」
そんな声が聞こえる。魔物化してしまって他に害を与えるから討伐せざるをえなかったけど、知り合いかも知れなかった誰かを手に掛けるのは大きなストレスだと思う。
オキデュシス連合国方面への遠征訓練を終えて、いったんフェリシード王国に戻った。次の遠征訓練は10日後から北方面の予定だ。
北への旅は思った以上に険しかった。それでもまだ楽な方だと聞かされた。これは訓練で、慣れる為だから奥まった所までは行かないと。
もっとも北の国であるジョノコスシ国のタンガイ地方で出会ったのは、体高5mを越える毛むくじゃらの、頭部を覆うような鋭い角を持った、ジャウシコウと呼ばれる魔物。
マリアの魔法で注意を引いて、将太が火魔法を剣に通して切り付ける。硬い毛に阻まれて剣が通らない。
「カト、切るより突き刺す方が良いみたい」
「分かった。行ってくるね」
カトが両手に短剣を持って走っていく。身軽にジャウシコウの身体を駆け上がり、首筋に短剣を突き刺した。暴れたジャウシコウがカトを振り落とす。その前に飛び降りて体勢を立て直したカトは、再びジャウシコウの身体を駆け上がっていった。
「勇者様の援護を!!」
怒号が飛び、後方から魔法が飛ぶ。将太もジャウシコウに切りかかってカトの援護に徹した。
「ショータ、足を狙え!!」
ライアンの指示に後ろ足を切り付ける。浅い傷でもいくつも付けてやれば、動きが鈍ってくるし、カトの援護になる。
何度目かの切り付けで、火魔法を通した剣がジャウシコウの足を焼いた。毛は堅くて魔法も弾き飛ばす位だけど、その内側は普通に剣が通る。
「にゃにゃにゃあぁぁ!!」
カトの猫爪術が炸裂しているようで、ジャウシコウが身を捩る。巻き込まれないように気を付けながら、なおも攻撃を加えていく。
やがてカトがトドメを刺したようで、ジャウシコウがどぅっと倒れた。カトが素早く飛び降りる。
「しょたー、みにゃみー、倒したよぉー」
「スゴーい、カトちゃん。怪我は?怪我は無い?」
「スゴいな、カトは」
「カト様、あの猫爪術はお見事でした」
「えへへ」
血塗れのまま抱き付こうとした猫化したカトに洗浄魔法を掛けて、美海がカトを抱き上げる。
「勇者様方、ジャウシコウを捌いてしまいます。少しお時間をいただきます」
「あ、手伝います」
将太は教えてもらいながら、ジャウシコウの解体に加わる。ジャウシコウの肉は、この辺りではポピュラーなシチューになるそうだ。ジャウシコウの皮は加工してコートやブーツになるらしい。
「お肉?」
「シチューだって。楽しみだね」
解体を見物に来た美海とカトが、呑気に話をしている。将太も美海も慣れてしまって、血の臭い位じゃ動じなくなってしまった。元の世界に帰れるって事だけど、帰ってもこの感覚は戻らないのかな?等と考える。普通の高校生だったんだけど。それに今の将太達は、もしかして行方不明とかになってるんじゃないかな?ツラツラと考えていると、美海に話しかけられた。
「何考えてるの?」
「うん。帰れるって言ってたけど、今は向こうでどういう扱いになってるのかな?って」
「あ、そうよね。こっちに来てもう半年経っちゃったし」
「今、考える事じゃないけどね」
「うん」
「しょた、みにゃみ、どうしたの?」
「ん?何でもないよ」
カトを不安がらせないように笑顔を見せて、美海がその場を離れる。
その後もウォルラスという大きな牙を持った魔物がシールゥというウォルラスよりも小さな取り巻きを連れて出てきたり、空を飛ぶシャチのようなオシーナスとかを狩って、遠征訓練は終了した。とはいってもまだ訓練は続くんだけど。
フェリシード王国は東側にあって、東側は海に面している。海にも魔物は居るけど普段から漁師達が駆除している。あまりに大きいと王城に救援要請が来るけど、年に1度も無いらしい。
南方面では猫系の魔物が多くて、美海が葛藤していた。可愛いから攻撃したくないけど、討伐しないと被害が出るって。将太も同意見だったが、カトは遊んでいる感覚なのか、縄張り争いの感覚なのか、臆する事なく立ち向かっていった。
今日は3泊4日の遠征訓練の日だ。勇者という立場ではあるけど、将太達も普通に荷物を背負っている。マジックバッグという便利な物はないけど、何故かマジックボックスはあって、大きな荷物はそこに入っている。背負うのはポーターのペシュロン。馬人族の大柄なというよりか、見上げる位大きな人だ。カトはすぐに懐いて肩車をしてもらったり、キャッキャとはしゃいでいた。
「西には元熊人族や元虎人族が多い。辛い戦いになるかもしれぬ」
「命を絶って天に還す方が当人にとっては幸せかもしれないんですよね?」
「そうだ。だが、それが真実かは誰にも分からぬ」
「それならその人達の冥福と来世の幸せを願って、天に還しましょう。魔に飲まれたと言っても、同胞だった人達を狩るライアンさん達の方が辛いんじゃないですか?」
「ショータは優しいな」
ライアンは自嘲気味に笑った。
西方面への遠征の日がやって来た。遠征メンバーは慣れているようだけど、将太と美海は慣れていない。それでもこちらに来た時よりは体力は付いているようで、なんとか付いていけた。メンバーも気を使ってくれているから、行軍スピードは遅い。
「もう少しスピードをあげてください。頑張りますから」
「良いのか?まだ訓練の途中だ。無理はしなくとも」
「私達に気を使ってくれているんでしょう?大丈夫です。私達は勇者だもん。こんなところでみんなの足を引っ張っちゃいけないの」
その日から、少し行軍スピードが上がった。将太と美海も必死で付いていく。この世界の移動手段は主に徒歩と竜車だけど、魔王の元には竜車は使えない。道路が整備されていないから竜車が通れない。自然と徒歩になってしまう。だから訓練中の今は将太も美海も歩いている。
西にある国、オキデュシス連合国は動物的身体特徴を持つ人達、こちらの世界での魔族が多く住んでいる。魔に飲まれた人が多い。魔に飲まれた人達は北を目指して去っていく事が多いけど、留まって魔物化する人もいる。
順調に進んでいた時に出会ったのは、そんな狼人族達だった。
「群れているのか」
「ミナミ様、分断しますよ」
「分かった」
美海とマリアが群れを分断する。赤い目をして口を歪ませヨダレをダラダラ流している狼人族達は、美海とマリアの土壁によって2人から3人のグループに分断された。
将太はカトとライアンと一緒に元狼人族の魔物を討伐していく。魔物化していると光魔法や聖魔法に弱くなるから、今は剣に光魔法を通している。
カトは人化して短剣を使っている。腰に巻かれたベルトから両手で短剣を抜き放って駆け出すカトは、勇者らしくカッコいい。
「4つ足は先に足を潰せ。こいつらは後退りが苦手だから左右の正面から行くぞ」
「はい」
カトが攻撃しやすいように、将太とライアンは左右から仕掛けて陽動に徹する。ワザと隙を作ってみたり執拗に当たらないように攻撃してみたり。少し離れた所では兎人族のレヴィセスが鞭を振るっていた。レヴィセスの武器は鞭で、腰のホルスターに常時3本付けている。
パァン、パァンと音が響いて、強気だった元狼人族達がシッポを股の間に挟んで後退し始めた所を容赦なく倒していく。
「ぅぅっ。音が怖いよぉ」
カトが涙目になりながら、自分達の受け持ちの元狼人族を倒した。
この戦いでは怪我人が多く出た。いったん行軍を中止して、治療を行う。将太とカトは怪我を治してもらった後、元狼人族の埋葬を手伝った。
「魔王さえ居なけりゃ……」
そんな声が聞こえる。魔物化してしまって他に害を与えるから討伐せざるをえなかったけど、知り合いかも知れなかった誰かを手に掛けるのは大きなストレスだと思う。
オキデュシス連合国方面への遠征訓練を終えて、いったんフェリシード王国に戻った。次の遠征訓練は10日後から北方面の予定だ。
北への旅は思った以上に険しかった。それでもまだ楽な方だと聞かされた。これは訓練で、慣れる為だから奥まった所までは行かないと。
もっとも北の国であるジョノコスシ国のタンガイ地方で出会ったのは、体高5mを越える毛むくじゃらの、頭部を覆うような鋭い角を持った、ジャウシコウと呼ばれる魔物。
マリアの魔法で注意を引いて、将太が火魔法を剣に通して切り付ける。硬い毛に阻まれて剣が通らない。
「カト、切るより突き刺す方が良いみたい」
「分かった。行ってくるね」
カトが両手に短剣を持って走っていく。身軽にジャウシコウの身体を駆け上がり、首筋に短剣を突き刺した。暴れたジャウシコウがカトを振り落とす。その前に飛び降りて体勢を立て直したカトは、再びジャウシコウの身体を駆け上がっていった。
「勇者様の援護を!!」
怒号が飛び、後方から魔法が飛ぶ。将太もジャウシコウに切りかかってカトの援護に徹した。
「ショータ、足を狙え!!」
ライアンの指示に後ろ足を切り付ける。浅い傷でもいくつも付けてやれば、動きが鈍ってくるし、カトの援護になる。
何度目かの切り付けで、火魔法を通した剣がジャウシコウの足を焼いた。毛は堅くて魔法も弾き飛ばす位だけど、その内側は普通に剣が通る。
「にゃにゃにゃあぁぁ!!」
カトの猫爪術が炸裂しているようで、ジャウシコウが身を捩る。巻き込まれないように気を付けながら、なおも攻撃を加えていく。
やがてカトがトドメを刺したようで、ジャウシコウがどぅっと倒れた。カトが素早く飛び降りる。
「しょたー、みにゃみー、倒したよぉー」
「スゴーい、カトちゃん。怪我は?怪我は無い?」
「スゴいな、カトは」
「カト様、あの猫爪術はお見事でした」
「えへへ」
血塗れのまま抱き付こうとした猫化したカトに洗浄魔法を掛けて、美海がカトを抱き上げる。
「勇者様方、ジャウシコウを捌いてしまいます。少しお時間をいただきます」
「あ、手伝います」
将太は教えてもらいながら、ジャウシコウの解体に加わる。ジャウシコウの肉は、この辺りではポピュラーなシチューになるそうだ。ジャウシコウの皮は加工してコートやブーツになるらしい。
「お肉?」
「シチューだって。楽しみだね」
解体を見物に来た美海とカトが、呑気に話をしている。将太も美海も慣れてしまって、血の臭い位じゃ動じなくなってしまった。元の世界に帰れるって事だけど、帰ってもこの感覚は戻らないのかな?等と考える。普通の高校生だったんだけど。それに今の将太達は、もしかして行方不明とかになってるんじゃないかな?ツラツラと考えていると、美海に話しかけられた。
「何考えてるの?」
「うん。帰れるって言ってたけど、今は向こうでどういう扱いになってるのかな?って」
「あ、そうよね。こっちに来てもう半年経っちゃったし」
「今、考える事じゃないけどね」
「うん」
「しょた、みにゃみ、どうしたの?」
「ん?何でもないよ」
カトを不安がらせないように笑顔を見せて、美海がその場を離れる。
その後もウォルラスという大きな牙を持った魔物がシールゥというウォルラスよりも小さな取り巻きを連れて出てきたり、空を飛ぶシャチのようなオシーナスとかを狩って、遠征訓練は終了した。とはいってもまだ訓練は続くんだけど。
フェリシード王国は東側にあって、東側は海に面している。海にも魔物は居るけど普段から漁師達が駆除している。あまりに大きいと王城に救援要請が来るけど、年に1度も無いらしい。
南方面では猫系の魔物が多くて、美海が葛藤していた。可愛いから攻撃したくないけど、討伐しないと被害が出るって。将太も同意見だったが、カトは遊んでいる感覚なのか、縄張り争いの感覚なのか、臆する事なく立ち向かっていった。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
当然だったのかもしれない~問わず語り~
章槻雅希
ファンタジー
学院でダニエーレ第一王子は平民の下働きの少女アンジェリカと運命の出会いをし、恋に落ちた。真実の愛を主張し、二人は結ばれた。そして、数年後、二人は毒をあおり心中した。
そんな二人を見てきた第二王子妃ベアトリーチェの回想録というか、問わず語り。ほぼ地の文で細かなエピソード描写などはなし。ベアトリーチェはあくまで語り部で、かといってアンジェリカやダニエーレが主人公というほど描写されてるわけでもないので、群像劇?
『小説家になろう』(以下、敬称略)・『アルファポリス』・『Pixiv』・自サイトに重複投稿。
スキルが農業と豊穣だったので追放されました~辺境伯令嬢はおひとり様を満喫しています~
白雪の雫
ファンタジー
「アールマティ、当主の名において穀潰しのお前を追放する!」
マッスル王国のストロング辺境伯家は【軍神】【武神】【戦神】【剣聖】【剣豪】といった戦闘に関するスキルを神より授かるからなのか、代々優れた軍人・武人を輩出してきた家柄だ。
そんな家に産まれたからなのか、ストロング家の者は【力こそ正義】と言わんばかりに見事なまでに脳筋思考の持ち主だった。
だが、この世には例外というものがある。
ストロング家の次女であるアールマティだ。
実はアールマティ、日本人として生きていた前世の記憶を持っているのだが、その事を話せば病院に送られてしまうという恐怖があるからなのか誰にも打ち明けていない。
そんなアールマティが授かったスキルは【農業】と【豊穣】
戦いに役に立たないスキルという事で、アールマティは父からストロング家追放を宣告されたのだ。
「仰せのままに」
父の言葉に頭を下げた後、屋敷を出て行こうとしているアールマティを母と兄弟姉妹、そして家令と使用人達までもが嘲笑いながら罵っている。
「食糧と食料って人間の生命活動に置いて一番大事なことなのに・・・」
脳筋に何を言っても無駄だと子供の頃から悟っていたアールマティは他国へと亡命する。
アールマティが森の奥でおひとり様を満喫している頃
ストロング領は大飢饉となっていた。
農業系のゲームをやっていた時に思い付いた話です。
主人公のスキルはゲームがベースになっているので、作物が実るのに時間を要しないし、追放された後は現代的な暮らしをしているという実にご都合主義です。
短い話という理由で色々深く考えた話ではないからツッコミどころ満載です。
うちの娘が悪役令嬢って、どういうことですか?
プラネットプラント
ファンタジー
全寮制の高等教育機関で行われている卒業式で、ある令嬢が糾弾されていた。そこに令嬢の父親が割り込んできて・・・。乙女ゲームの強制力に抗う令嬢の父親(前世、彼女いない歴=年齢のフリーター)と従者(身内には優しい鬼畜)と異母兄(当て馬/噛ませ犬な攻略対象)。2016.09.08 07:00に完結します。
小説家になろうでも公開している短編集です。
勝手に召喚され捨てられた聖女さま。~よっしゃここから本当のセカンドライフの始まりだ!~
楠ノ木雫
ファンタジー
IT企業に勤めていた25歳独身彼氏無しの立花菫は、勝手に異世界に召喚され勝手に聖女として称えられた。確かにステータスには一応〈聖女〉と記されているのだが、しばらくして偽物扱いされ国を追放される。まぁ仕方ない、と森に移り住み神様の助けの元セカンドライフを満喫するのだった。だが、彼女を追いだした国はその日を境に天気が大荒れになり始めていき……
※他の投稿サイトにも掲載しています。
美少女に転生して料理して生きてくことになりました。
ゆーぞー
ファンタジー
田中真理子32歳、独身、失業中。
飲めないお酒を飲んでぶったおれた。
気がついたらマリアンヌという12歳の美少女になっていた。
その世界は加護を受けた人間しか料理をすることができない世界だった
大聖女の姉と大聖者の兄の元に生まれた良くも悪くも普通の姫君、二人の絞りカスだと影で嘲笑されていたが実は一番神に祝福された存在だと発覚する。
下菊みこと
ファンタジー
絞りカスと言われて傷付き続けた姫君、それでも姉と兄が好きらしい。
ティモールとマルタは父王に詰め寄られる。結界と祝福が弱まっていると。しかしそれは当然だった。本当に神から愛されているのは、大聖女のマルタでも大聖者のティモールでもなく、平凡な妹リリィなのだから。
小説家になろう様でも投稿しています。
転生チート薬師は巻き込まれやすいのか? ~スローライフと時々騒動~
志位斗 茂家波
ファンタジー
異世界転生という話は聞いたことがあるが、まさかそのような事を実際に経験するとは思わなかった。
けれども、よくあるチートとかで暴れるような事よりも、自由にかつのんびりと適当に過ごしたい。
そう思っていたけれども、そうはいかないのが現実である。
‥‥‥才能はあるのに、無駄遣いが多い、苦労人が増えやすいお話です。
「小説家になろう」でも公開中。興味があればそちらの方でもどうぞ。誤字は出来るだけ無いようにしたいですが、発見次第伝えていただければ幸いです。あと、案があればそれもある程度受け付けたいと思います。
こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる