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学院初等部 3学年生
再会と和解
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「キャプシーヌの光魔法は温かいな」
「今はキャプシーヌではありません」
「名前を変えたのか?親父達が悪かったな。存在を無視していた俺に何も言う資格は無いけど。親父がキャプシーヌを殺し損ねたから追い出してやったと笑っていた時には、ゾッとしたよ」
怪我がすっかり治ると、セジャンの長男は改めて私に頭を下げた。
「おやめください。頭をあげてください」
「親父達は労役刑で当分は王都にもフェルナー領にも戻ってこない。安心して良い。またフェルナー領の方にも来てほしい」
「それは……」
「そうだよな。ただ、セジャン家のキャプシーヌの部屋に、キャプシーヌ宛のプレゼントと思われる小さな箱を見付けた。それだけでも受け取ってほしい」
「プレゼント?」
「おそらくはジャンヌがキャプシーヌの為にと用意した物だ」
「ジャンヌ?って……」
「覚えてないのか。キャプシーヌの世話をしていた女性だよ」
「ジャンヌっていうんですね」
今まで乳母だとしか覚えてなかったし、名前を知らなかった。名前を知ってはじめて彼女の死を悼む資格を貰った気がする。
「ありがとうございます」
「ん?え?ちょっとっ」
「ありがとうございます。ありがとうござい……」
視界が歪んだ。頬が濡れている。
「まいったな」
セジャン家の長男のアレクさんは、そう言って椅子に座らせてくれた。
長くアレクさんの病室に居すぎた所為か、神官が様子を見に来たようだ。
「光の聖女様、どうなされたのです?」
「昔の知り合いに似てて、その話をしたら……。すんません」
「いいえ。よろしいのですよ。光の聖女様は下がらせていただきますね」
神官に連れられて神官の控室らしき所に連れていってもらった。
「聖女様、こちらで少しお休みください」
「ごめんなさい。迷惑をおかけします」
「ローレンス様をお呼びいたしましょうか?」
「いいえ。ご迷惑ですから」
「お気になさらないと思いますが」
神官が出ていってしばらくすると、バタバタと音がして、ドアが勢いよく開いた。
「キャシーちゃん、どうしたの?」
「ララ様……」
「リチャの奴がローレンス様にご用だって言っていたけど、何があったの?」
「ララ様、ララ様」
「うん、うん。ここに居るわ。大丈夫だから」
子供のようにララ様にしがみついてワンワン泣いてしまった私を、ララ様が背中を撫でて落ち着かせてくれた。
どうやら泣き疲れて寝てしまったようで、気が付いたらローレンス様の膝枕で横になっていた。
「目が覚めたかい?」
「うにゅ……おにーさま?」
「どうしたんだい?可愛いキャシー」
相当寝ぼけてたんだと思う。ローレンス様にくっついてうとうとしながら話していた。
「あのね、おにーさんってひとが、あやまってたの」
「そう。キャシーは許してあげたの?」
「……わかんない」
「いいよ。分からなかったら分からなくて。もう少し寝るかい?」
「おきなきゃなの」
「眠ければ寝てていいよ」
「うん……おきるぅ……」
~~~ローレンス視点~~~
キャシーの様子がおかしいと知らせてくれたのは、神官のリチャードだった。神殿の仕事をしてるしエドワード様の補佐的な事もやっているからよく話すし、私とキャシーが婚約した事もリチャードは知っている。
「ローレンス様、キャスリーン様が治療奉仕中に泣き出してしまわれました」
「キャシーが?」
その時もエドワード様の補佐として、地方へ派遣する神官のリストを纏めていた。地方出身の神官はその地方の教会で働く事が多いが、地方都市周辺領の神官は、少しでも大きな教会へと流出する傾向がある。その穴を埋めるのがエドワード様の主な仕事な訳だが、強引に地方派遣してしまうと禍根を残しかねないし、領主と繋がりのある神官の場合、王都の教会所属を王家を通じて要請してくる事が多い。
「昨日運び込まれた王都外壁工事の人足の処置をしてらっしゃったのですが、1人目は問題なく、いつも通り処置されました。2人目の人足の処置に時間がかかっていると思い、様子を見に行ったのですが、泣いておられて。患者の人足も困ってましたので神官控室にお連れしました」
「分かった。エドワード様、少し失礼します」
「フェルナー嬢が泣くなんて珍しいね。いいよ。行ってあげなさい」
「途中でノックス嬢に会いまして、事情をお話ししてございます」
「分か……ノックス嬢か。先にキャシーの所に行ってそうだな」
リチャードと共に神官控室に向かう。近付くにつれて、ワンワンと泣いている声が聞こえた。
「え?いったい何が?」
神官控室のドアをそっと開けると、キャシーがノックス嬢にしがみついて大声で幼子のように泣いていた。ドアが開いた事に気が付いたノックス嬢が静かに首を振る。この場はノックス嬢に頼んでもう1人の当事者の元に向かう。
もう1人の当事者の顔を見てすぐに事情が分かった。アイツだ。キャシーの元家族。確か長男だったと思ったが。
長男は私が近付くと静かに頭を下げた。
「何をした」
「不用意に近付いた事をお詫びします。少しだけ話をさせてもらいました。キャプシーヌ……今は違う名を名乗っていると言っていましたが、聞いておりませんのでキャプシーヌと呼ばせてください。キャプシーヌの乳母だったジャンヌの残した、キャプシーヌ宛のプレゼントと思われる品の話をしておりましたら、急に泣き出してしまわれて」
「その話だけか?」
「両親が労役刑に処されて、当分は戻ってこられない事も話しましたが、その時はお変わりなかったのですが、乳母の名を告げると急に」
「そうか。アレクの怪我は治ったようだな」
「治していただきました。信奉者が増えるのも分かります。言葉に出来ない程の心地よさと、全てを許されたような温かさがこの身を包みました。俺達がキャプシーヌにした事は許される事じゃない。それでも許されたような気がしてしまった」
「お前がどう感じようと、キャシーは私の婚約者でフェルナー家の令嬢だ。それを忘れるな」
「はい。ただ、弟は逆恨みしているようです。あちらの監督者から報告が来ました」
キャシーの元家族のアレクは、キャシーに積極的に関わっていなかったが、特に虐待に加わったという報告は受けていない。セジャン家の調査にも協力的で、証言の半分以上は彼からの提供だといっていい。キャシーに対するセジャン家の対応にも疑問を感じていて、特に追い出した事に関しては保護しようとしていたらしい。犯罪者共に止められたらしいが。
アレクとの話を終えて神官控室に行くと、泣き疲れてしまったらしいキャシーがノックス嬢にもたれて眠っていた。
「ローレンス様、ちょっと座ってくださいません?」
「何をする気だ」
「ローレンス様が喜ぶ事ですよ」
ノックス嬢が器用にキャシーを抱えたまま場所を譲る。ノックス嬢のすわっていた所に座ると、キャシーをゆっくりと私の膝に横たえた。
「おい」
「キャシーちゃんが一番安心するのは、ローレンス様だと思うんです。だから起きるまでこのままで。時々様子を見に来ます」
リチャードを連れてノックス嬢が出ていく。ドアをきっちりと閉めていったが、どうすればいいんだ?
キャシーの柔らかな髪を撫でる。それだけで幸せな気持ちになれる。
ぼんやりとキャシーが目を開けた。完全に覚醒はしていないようで、舌足らずな喋り方をする。その様子が可愛い。
起きると言いながら再び眠ってしまったキャシーの髪を撫でていると、ノックス嬢が顔を出した。
「キャシーちゃんは?」
「1度起きたがまた寝てしまった」
「エドワード様からの伝言です。今日はフェルナー嬢を連れて帰って良いそうです」
「感謝する」
「キャシーちゃんの様子をまた教えてくださいね。紅茶を飲めない件も相談したいので」
「分かった。それではこのまま帰らせてもらう」
キャシーを抱いてフェルナー家に戻った。家に着いてもキャシーは眠り続けた。
「今はキャプシーヌではありません」
「名前を変えたのか?親父達が悪かったな。存在を無視していた俺に何も言う資格は無いけど。親父がキャプシーヌを殺し損ねたから追い出してやったと笑っていた時には、ゾッとしたよ」
怪我がすっかり治ると、セジャンの長男は改めて私に頭を下げた。
「おやめください。頭をあげてください」
「親父達は労役刑で当分は王都にもフェルナー領にも戻ってこない。安心して良い。またフェルナー領の方にも来てほしい」
「それは……」
「そうだよな。ただ、セジャン家のキャプシーヌの部屋に、キャプシーヌ宛のプレゼントと思われる小さな箱を見付けた。それだけでも受け取ってほしい」
「プレゼント?」
「おそらくはジャンヌがキャプシーヌの為にと用意した物だ」
「ジャンヌ?って……」
「覚えてないのか。キャプシーヌの世話をしていた女性だよ」
「ジャンヌっていうんですね」
今まで乳母だとしか覚えてなかったし、名前を知らなかった。名前を知ってはじめて彼女の死を悼む資格を貰った気がする。
「ありがとうございます」
「ん?え?ちょっとっ」
「ありがとうございます。ありがとうござい……」
視界が歪んだ。頬が濡れている。
「まいったな」
セジャン家の長男のアレクさんは、そう言って椅子に座らせてくれた。
長くアレクさんの病室に居すぎた所為か、神官が様子を見に来たようだ。
「光の聖女様、どうなされたのです?」
「昔の知り合いに似てて、その話をしたら……。すんません」
「いいえ。よろしいのですよ。光の聖女様は下がらせていただきますね」
神官に連れられて神官の控室らしき所に連れていってもらった。
「聖女様、こちらで少しお休みください」
「ごめんなさい。迷惑をおかけします」
「ローレンス様をお呼びいたしましょうか?」
「いいえ。ご迷惑ですから」
「お気になさらないと思いますが」
神官が出ていってしばらくすると、バタバタと音がして、ドアが勢いよく開いた。
「キャシーちゃん、どうしたの?」
「ララ様……」
「リチャの奴がローレンス様にご用だって言っていたけど、何があったの?」
「ララ様、ララ様」
「うん、うん。ここに居るわ。大丈夫だから」
子供のようにララ様にしがみついてワンワン泣いてしまった私を、ララ様が背中を撫でて落ち着かせてくれた。
どうやら泣き疲れて寝てしまったようで、気が付いたらローレンス様の膝枕で横になっていた。
「目が覚めたかい?」
「うにゅ……おにーさま?」
「どうしたんだい?可愛いキャシー」
相当寝ぼけてたんだと思う。ローレンス様にくっついてうとうとしながら話していた。
「あのね、おにーさんってひとが、あやまってたの」
「そう。キャシーは許してあげたの?」
「……わかんない」
「いいよ。分からなかったら分からなくて。もう少し寝るかい?」
「おきなきゃなの」
「眠ければ寝てていいよ」
「うん……おきるぅ……」
~~~ローレンス視点~~~
キャシーの様子がおかしいと知らせてくれたのは、神官のリチャードだった。神殿の仕事をしてるしエドワード様の補佐的な事もやっているからよく話すし、私とキャシーが婚約した事もリチャードは知っている。
「ローレンス様、キャスリーン様が治療奉仕中に泣き出してしまわれました」
「キャシーが?」
その時もエドワード様の補佐として、地方へ派遣する神官のリストを纏めていた。地方出身の神官はその地方の教会で働く事が多いが、地方都市周辺領の神官は、少しでも大きな教会へと流出する傾向がある。その穴を埋めるのがエドワード様の主な仕事な訳だが、強引に地方派遣してしまうと禍根を残しかねないし、領主と繋がりのある神官の場合、王都の教会所属を王家を通じて要請してくる事が多い。
「昨日運び込まれた王都外壁工事の人足の処置をしてらっしゃったのですが、1人目は問題なく、いつも通り処置されました。2人目の人足の処置に時間がかかっていると思い、様子を見に行ったのですが、泣いておられて。患者の人足も困ってましたので神官控室にお連れしました」
「分かった。エドワード様、少し失礼します」
「フェルナー嬢が泣くなんて珍しいね。いいよ。行ってあげなさい」
「途中でノックス嬢に会いまして、事情をお話ししてございます」
「分か……ノックス嬢か。先にキャシーの所に行ってそうだな」
リチャードと共に神官控室に向かう。近付くにつれて、ワンワンと泣いている声が聞こえた。
「え?いったい何が?」
神官控室のドアをそっと開けると、キャシーがノックス嬢にしがみついて大声で幼子のように泣いていた。ドアが開いた事に気が付いたノックス嬢が静かに首を振る。この場はノックス嬢に頼んでもう1人の当事者の元に向かう。
もう1人の当事者の顔を見てすぐに事情が分かった。アイツだ。キャシーの元家族。確か長男だったと思ったが。
長男は私が近付くと静かに頭を下げた。
「何をした」
「不用意に近付いた事をお詫びします。少しだけ話をさせてもらいました。キャプシーヌ……今は違う名を名乗っていると言っていましたが、聞いておりませんのでキャプシーヌと呼ばせてください。キャプシーヌの乳母だったジャンヌの残した、キャプシーヌ宛のプレゼントと思われる品の話をしておりましたら、急に泣き出してしまわれて」
「その話だけか?」
「両親が労役刑に処されて、当分は戻ってこられない事も話しましたが、その時はお変わりなかったのですが、乳母の名を告げると急に」
「そうか。アレクの怪我は治ったようだな」
「治していただきました。信奉者が増えるのも分かります。言葉に出来ない程の心地よさと、全てを許されたような温かさがこの身を包みました。俺達がキャプシーヌにした事は許される事じゃない。それでも許されたような気がしてしまった」
「お前がどう感じようと、キャシーは私の婚約者でフェルナー家の令嬢だ。それを忘れるな」
「はい。ただ、弟は逆恨みしているようです。あちらの監督者から報告が来ました」
キャシーの元家族のアレクは、キャシーに積極的に関わっていなかったが、特に虐待に加わったという報告は受けていない。セジャン家の調査にも協力的で、証言の半分以上は彼からの提供だといっていい。キャシーに対するセジャン家の対応にも疑問を感じていて、特に追い出した事に関しては保護しようとしていたらしい。犯罪者共に止められたらしいが。
アレクとの話を終えて神官控室に行くと、泣き疲れてしまったらしいキャシーがノックス嬢にもたれて眠っていた。
「ローレンス様、ちょっと座ってくださいません?」
「何をする気だ」
「ローレンス様が喜ぶ事ですよ」
ノックス嬢が器用にキャシーを抱えたまま場所を譲る。ノックス嬢のすわっていた所に座ると、キャシーをゆっくりと私の膝に横たえた。
「おい」
「キャシーちゃんが一番安心するのは、ローレンス様だと思うんです。だから起きるまでこのままで。時々様子を見に来ます」
リチャードを連れてノックス嬢が出ていく。ドアをきっちりと閉めていったが、どうすればいいんだ?
キャシーの柔らかな髪を撫でる。それだけで幸せな気持ちになれる。
ぼんやりとキャシーが目を開けた。完全に覚醒はしていないようで、舌足らずな喋り方をする。その様子が可愛い。
起きると言いながら再び眠ってしまったキャシーの髪を撫でていると、ノックス嬢が顔を出した。
「キャシーちゃんは?」
「1度起きたがまた寝てしまった」
「エドワード様からの伝言です。今日はフェルナー嬢を連れて帰って良いそうです」
「感謝する」
「キャシーちゃんの様子をまた教えてくださいね。紅茶を飲めない件も相談したいので」
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