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Invisible
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【previously on 無敵少女の意のままに】
光魔法を駆使するララノアに苦戦する3人。
一方、ディーネはどこで見つけてきたか分からないじいさんを召喚し、花粉をまき散らすという外法で勝利を収めるw
「はぁ、はぁ。ディーネは勝ったみたいだな」
「勝ったっていうのか、あれ?w お前は自分の心配した方がいいぞ」
ソフィーはツァトゥグアに押されっぱなしだった。
「それに何だ、これくらい動いただけで膝つきやがって、ちゃんと飯食ってないからそうなるんだよ」
(このスタミナ筋肉バカがぁ)
「お前みたいなド直球な性格の奴が何故さやかなんぞの下に付く?」
「下?俺は業務提携だぜ、下に付いた記憶はない。体鍛えるにも何かと金はいるからな。俺達モンスターは倫理とか常識とか人間と違うんだよ、基本は信念や本能の赴くままだぜ」
「知ってるよ、だがそれによる弊害も今後は考えた方がいいな。魔王はさやかを敵として認識している、お前もタダじゃ済まない」
「いいじゃねぇか、それまでに魔王様に対抗できるくらい強くなってやるよ」
向こう見ずか、仕方ない。
「わたしも負けるわけにいかないからな。ここからは本気で行くぞ、魔剣キャンディ!!」
修行により、キャンディは立派な長剣になっていた。
「魔法剣か。ふん、なまくら剣なんぞこの鋼の体の肉は切れても骨は断てんぞ!!」
「この剣、甘く見ない方がいいぞ!!」
ソフィーはツァトゥグアに飛び込む。
「せやっ!!」
右腕でガードをするツァトゥグア、しかし...
「なに!?」
剣は右腕をすり抜けてこめかみ付近に迫る。
「くそっ!!」
ツァトゥグアは体を左に逸らせて剣を辛うじてかわす。
「なんだその剣、ガードをすり抜けやがったぞ...」
「さすがだな、あの状況から普通よけるか?」
「どんな物理構造してやがんだ...ちっ、厄介だな」
「わたしにも分からん。天才なーごなーご作のこれでも失敗作らしいがな、とにかく性能にムラがあるんだ」
「なーごなーご...あの天才鍛冶師か。だが全てかわせば問題ない!!」
(いやぁ、むしろ素直に当たって欲しいんだがなぁ)
再びツァトゥグアに斬りかかる。
「ほっ!!」
今度は受けずにしゃがんでかわすが...
「ぐわっ!!」
剣からハイヒールが現れ、ツァトゥグァの頭をはたくw
「いってぇ~、何だ何だ、俺は何に攻撃された??」
「ハイヒールだ」
「ハイヒール?女物の靴がどうした?」
「これな、剣を一手目でよけると剣が怒るのかハイヒールで殴るんだよw」
「なんじゃそりゃ。ちゃんと当たっとけって事か?w」
「多分な。この魔剣は使用者の性格を反映するらしいから、まぁ多分わたしの性格のせいだろう...」
「いや、それ納得いかんぞw」
「スマン、性格頑張って直すから今回だけは我慢してくれw」
(受けてもすり抜けるわ、かわすと靴ではたかれるわ...面倒くさい武器だぜ)
「何か拍子抜けしたぜ...」
「じゃあやめるか?正直戦わなくていいならそれに越したことはない」
「いや、秘技で一気に終わらせるって意味だ」
「秘技?」
「悪く思うなよ、クトゥルフ族はそれぞれ特殊能力を持ってるんだ、それを使わせてもらう」
ツァトゥグアは大きく口を開ける、すると...。
「うわぁっ!!」
体に見えない何かが巻き付き、奴に引き寄せられる。
「これが俺の能力『透け透けタン』だ!!」
(いや、名前のセンス~~w、しかしこれは本格的にマズイ!!)
ツァトゥグアの本性はカエルに酷似した能力を持った異世界人だった。
「そしてフルパワーのパンチ、終わりだソフィー!!」
「くっそぉ~~、魔剣キャンディ再起動!!」
ソフィーは魔剣キャンディを一度オフにし、再度起動した。
「何っ、剣が盾に!?」
ツァトゥグアは振りかぶった拳の勢いを止められず、盾に変化した魔剣キャンディを思いっきり殴る。
「ぐぁぁぁ...あ!!!」
ツァトゥグアは精気が抜けたように膝から崩れ落ちた。
「はぁ、はぁ、あ、危なかった...」
「何だ...それは、形態変化する、のか!? それに、これは外傷のないHP吸収攻撃...か」
「あぁ、この剣は起動した時にその状況に応じた形になってくれる。さっきは盾になるのが最適だと剣が判断したんだろうな」
「それ、も、お前の状況判断力の高さの恩恵ってことか...」
「かもな...自己顕示するつもりはないよ」
スモウリングの能力は勝負がついたと判断したのか、空間閉鎖能力が解かれる。
「はは、リングも俺の負けだと判断したみたいだ。認めるしかないな...」
ソフィーはバックパックからポーションを手渡す。
「全快は無理だがこれ飲めよ」
「すまんな、助かるよ」
(ちゃんと敵からの塩を受け取る清々しい奴だな)
「なぁ、お前魔王軍に行かないか? 魔王は魔法や能力に頼りっきりの部下の強さを悲観していた。魔王軍でフィジカルを鍛える師としてきっと歓迎されるはずだ」
「...それは素晴らしい、やりがいある仕事だ。考えておくよ...」
「あぁ、無理強いはしないが善処してくれ」
(何か勝手に話進めたけどいいかな~、まぁ大丈夫だろ事後報告でw)
ソフィーは仲間との旅を経て、いい方にも悪い方にも性格が変化していたw
光魔法を駆使するララノアに苦戦する3人。
一方、ディーネはどこで見つけてきたか分からないじいさんを召喚し、花粉をまき散らすという外法で勝利を収めるw
「はぁ、はぁ。ディーネは勝ったみたいだな」
「勝ったっていうのか、あれ?w お前は自分の心配した方がいいぞ」
ソフィーはツァトゥグアに押されっぱなしだった。
「それに何だ、これくらい動いただけで膝つきやがって、ちゃんと飯食ってないからそうなるんだよ」
(このスタミナ筋肉バカがぁ)
「お前みたいなド直球な性格の奴が何故さやかなんぞの下に付く?」
「下?俺は業務提携だぜ、下に付いた記憶はない。体鍛えるにも何かと金はいるからな。俺達モンスターは倫理とか常識とか人間と違うんだよ、基本は信念や本能の赴くままだぜ」
「知ってるよ、だがそれによる弊害も今後は考えた方がいいな。魔王はさやかを敵として認識している、お前もタダじゃ済まない」
「いいじゃねぇか、それまでに魔王様に対抗できるくらい強くなってやるよ」
向こう見ずか、仕方ない。
「わたしも負けるわけにいかないからな。ここからは本気で行くぞ、魔剣キャンディ!!」
修行により、キャンディは立派な長剣になっていた。
「魔法剣か。ふん、なまくら剣なんぞこの鋼の体の肉は切れても骨は断てんぞ!!」
「この剣、甘く見ない方がいいぞ!!」
ソフィーはツァトゥグアに飛び込む。
「せやっ!!」
右腕でガードをするツァトゥグア、しかし...
「なに!?」
剣は右腕をすり抜けてこめかみ付近に迫る。
「くそっ!!」
ツァトゥグアは体を左に逸らせて剣を辛うじてかわす。
「なんだその剣、ガードをすり抜けやがったぞ...」
「さすがだな、あの状況から普通よけるか?」
「どんな物理構造してやがんだ...ちっ、厄介だな」
「わたしにも分からん。天才なーごなーご作のこれでも失敗作らしいがな、とにかく性能にムラがあるんだ」
「なーごなーご...あの天才鍛冶師か。だが全てかわせば問題ない!!」
(いやぁ、むしろ素直に当たって欲しいんだがなぁ)
再びツァトゥグアに斬りかかる。
「ほっ!!」
今度は受けずにしゃがんでかわすが...
「ぐわっ!!」
剣からハイヒールが現れ、ツァトゥグァの頭をはたくw
「いってぇ~、何だ何だ、俺は何に攻撃された??」
「ハイヒールだ」
「ハイヒール?女物の靴がどうした?」
「これな、剣を一手目でよけると剣が怒るのかハイヒールで殴るんだよw」
「なんじゃそりゃ。ちゃんと当たっとけって事か?w」
「多分な。この魔剣は使用者の性格を反映するらしいから、まぁ多分わたしの性格のせいだろう...」
「いや、それ納得いかんぞw」
「スマン、性格頑張って直すから今回だけは我慢してくれw」
(受けてもすり抜けるわ、かわすと靴ではたかれるわ...面倒くさい武器だぜ)
「何か拍子抜けしたぜ...」
「じゃあやめるか?正直戦わなくていいならそれに越したことはない」
「いや、秘技で一気に終わらせるって意味だ」
「秘技?」
「悪く思うなよ、クトゥルフ族はそれぞれ特殊能力を持ってるんだ、それを使わせてもらう」
ツァトゥグアは大きく口を開ける、すると...。
「うわぁっ!!」
体に見えない何かが巻き付き、奴に引き寄せられる。
「これが俺の能力『透け透けタン』だ!!」
(いや、名前のセンス~~w、しかしこれは本格的にマズイ!!)
ツァトゥグアの本性はカエルに酷似した能力を持った異世界人だった。
「そしてフルパワーのパンチ、終わりだソフィー!!」
「くっそぉ~~、魔剣キャンディ再起動!!」
ソフィーは魔剣キャンディを一度オフにし、再度起動した。
「何っ、剣が盾に!?」
ツァトゥグアは振りかぶった拳の勢いを止められず、盾に変化した魔剣キャンディを思いっきり殴る。
「ぐぁぁぁ...あ!!!」
ツァトゥグアは精気が抜けたように膝から崩れ落ちた。
「はぁ、はぁ、あ、危なかった...」
「何だ...それは、形態変化する、のか!? それに、これは外傷のないHP吸収攻撃...か」
「あぁ、この剣は起動した時にその状況に応じた形になってくれる。さっきは盾になるのが最適だと剣が判断したんだろうな」
「それ、も、お前の状況判断力の高さの恩恵ってことか...」
「かもな...自己顕示するつもりはないよ」
スモウリングの能力は勝負がついたと判断したのか、空間閉鎖能力が解かれる。
「はは、リングも俺の負けだと判断したみたいだ。認めるしかないな...」
ソフィーはバックパックからポーションを手渡す。
「全快は無理だがこれ飲めよ」
「すまんな、助かるよ」
(ちゃんと敵からの塩を受け取る清々しい奴だな)
「なぁ、お前魔王軍に行かないか? 魔王は魔法や能力に頼りっきりの部下の強さを悲観していた。魔王軍でフィジカルを鍛える師としてきっと歓迎されるはずだ」
「...それは素晴らしい、やりがいある仕事だ。考えておくよ...」
「あぁ、無理強いはしないが善処してくれ」
(何か勝手に話進めたけどいいかな~、まぁ大丈夫だろ事後報告でw)
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