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Let's take a chance
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【previously on 無敵少女の意のままに】
観念してガイアと戦うことにしたさやか。
瞬間移動を封じられた状態のさやかに勝ち目はあるのか??
(奴相手になまくら刀じゃダメか...。攻防力は落ちるけどスティレットが無難ね)
さやかの刀がスティレットに変化する。
「ふぅん、武器が変化...あなたを操ってる本体が持ち換えたのかしら。凄い技術力を持ってるのね、日本人は」
『属性変化!!』
さやかはスティレットを打ち鳴らし、自らに風属性を付与する。
「ただのスティレットじゃないとは思っていたけど、大した代物ね」
(こいつの言う事に一喜一憂してはいけないわ)
「風ね、確かに地の有利属性は風、子供でも知ってるわ、でもね...」
ガイアは空に飛び、羽で突風を作り出す。
「きゃあああ!!」
さやかは何とか踏ん張る。
「それから...」
両手の指で頭上に炎の球を作り出す。
「残念だけど土の神ってのはただの他称。私に属性はないわよ」
「ふん、謀ろうとしたってムダ...」
「危ないわよ」
ガイアが忠告すると、地面から水の塊がさやかに向かっていく。
「水魔法!!しかも地面から!?」
(上を警戒させておいて地面から攻撃...さすが神、戦闘IQ高いわね)
さやかは風の力で水を弾く。
「ただの水じゃないのよね~、それ」
「えっ!?痛っっ!!」
水だと思って弾いていた水が一部氷に変化し、風の隙間からさやかに飛んでくる。
「へぇ、血もちゃんと出るのね。その魔法はスノースコール、私のオリジナルよ。風と水をブレンドしたら偶然出来たの」
さやかは無数の氷に襲われ、体中を裂傷した。
「くっ『クールブリーズ!!』」
スティレットの能力、風の力でさやかは全快する。
「驚いた、風属性の回復魔法なんて。あなた興味深いわ~」
「私がいた異世界では風は情緒の安定に寄与するのよ」
「で、まだ危ないわよ」
次は地面から真空破を伴った炎が飛んでくる。
「うあぁぁぁぁ!!」
風で切られた皮膚を炎が焦がす、想像を絶する痛さだ。
「これは結構効くでしょ?名前は...そうねぇ『ファイアスプレッド』とでもしておきましょうか、安直かしら?w」
(こ、こいつは遊んでいる。おそらく徐々に威力の強い魔法を叩き込んでくる気だわ)
さやかは再び回復し、立ち上がる。
「そのスティレット、邪魔ねぇ...」
地面から泥水がスティレットめがけて飛んでくる。
片側のスティレットはそれを浴びてしまう。
「うっ、重い!!」
泥水を浴びた方のスティレットはとんでもない重さになっていく。
とても持っていられないさやかはスティレットを地面に落とす。
「これで二刀流じゃなくなったわね。そのスティレットは2本で音を奏でて効果を発揮するのでしょ?」
スティレットの特殊効果まであっさり見抜いていた、洞察力、観察力はやはり悪魔族由来なのだろう。
「うふふ、こんな無理ゲーなかなかないわ...ゲーマーの血が騒ぐわね」
さやかは不敵に笑う。
(おそらく地面のどこからでも私に攻撃が出来る、圧縮空間の効果か。まずはそれを何とかしなきゃ)
さやかはゴーレム召喚用の種を地面に落とす。
「来なさい、マジックワイバーン!!」
地面からドラゴンが召喚され、さやかはそれに乗り空に羽ばたいた。
「見たことのない造形のドラゴンね、それはあなたの故郷のデザインかしら?」
「ワイバーンっていう翼竜よ、ガイアに突っ込みなさい!!」
ワイバーンは滑空し、ガイアに突っ込む。
すると地面からあらゆる属性の攻撃がワイバーンを襲う、しかし...
「しまった、魔力吸収タイプか!!」
ワイバーンは被弾した魔法全てを吸収している。
『スーパー・ノヴァ!!』
ワイバーンは爆発魔法をガイアに叩き込んだ。
しかし直撃したにも関わらず、ガイアはほぼ無傷で立っていた。
「...やられたわね」
ガイアは悔しそうに唇を噛んだ。
さやかは爆発と同時に持ち前のスピードでガイアの鉱石をかすめ盗っていた。
「あなたのそのスピード、今まで隠してたってわけね。一本取られたわ...」
「ここぞで使うのが奥の手でしょ?」
「えぇ、あなたの言う通りだわ。ここからは私が挑戦者ね」
(どうせこの圧縮空間からは逃げられない。ここは超広範囲魔法のアレを...)
ガイアが本気の一端を出そうとすると...突然さやかは消えた。
「えっ!!どういう事??外からこの世界に干渉出来るはずは...まっ、考えても仕方ないわね。でもあの子...どうも言動が不安定ね。元はかなりいい子に見えるわ。まさか...」
さやかの秘密基地。
さやかはゲーミングチェアにもたれかかる。
「ふあぁ~~、間に合ったぁ~~。オートプログラム解析でデータの整合性を急がせた甲斐があったわ~」
さやかはデータの整合性を取り、通常のα操作が可能になったため、撤退させたのだった。
「でも再起動したらまたあそこにリスポーンしちゃうからほとぼり冷めるまでは鉱石の回収もαも使えないわね...」
「終わったか?さや姉」
「えぇ、戦闘は惨敗だったけど目的は達したわ。ところであなたに言っておきたい事があるわ。もっとちゃんと警戒させなさいよ!!何よあのとんでもない化け物!!w」
「化け物だぞって言ったじゃないか~」
「例えが悪すぎるのよ、何よサザン〇ールスターズくらい化け物だぞ、ってw」
「ザ・ブルー〇ーツの方が良かったか?」
「何で例えが全部バンドなのよ!!w」
劣勢を覆し、さやかはガイアから鉱石を強奪する事に成功した。
その夜、さやかによる『正確な物事の伝え方講座』が行われたようだw
観念してガイアと戦うことにしたさやか。
瞬間移動を封じられた状態のさやかに勝ち目はあるのか??
(奴相手になまくら刀じゃダメか...。攻防力は落ちるけどスティレットが無難ね)
さやかの刀がスティレットに変化する。
「ふぅん、武器が変化...あなたを操ってる本体が持ち換えたのかしら。凄い技術力を持ってるのね、日本人は」
『属性変化!!』
さやかはスティレットを打ち鳴らし、自らに風属性を付与する。
「ただのスティレットじゃないとは思っていたけど、大した代物ね」
(こいつの言う事に一喜一憂してはいけないわ)
「風ね、確かに地の有利属性は風、子供でも知ってるわ、でもね...」
ガイアは空に飛び、羽で突風を作り出す。
「きゃあああ!!」
さやかは何とか踏ん張る。
「それから...」
両手の指で頭上に炎の球を作り出す。
「残念だけど土の神ってのはただの他称。私に属性はないわよ」
「ふん、謀ろうとしたってムダ...」
「危ないわよ」
ガイアが忠告すると、地面から水の塊がさやかに向かっていく。
「水魔法!!しかも地面から!?」
(上を警戒させておいて地面から攻撃...さすが神、戦闘IQ高いわね)
さやかは風の力で水を弾く。
「ただの水じゃないのよね~、それ」
「えっ!?痛っっ!!」
水だと思って弾いていた水が一部氷に変化し、風の隙間からさやかに飛んでくる。
「へぇ、血もちゃんと出るのね。その魔法はスノースコール、私のオリジナルよ。風と水をブレンドしたら偶然出来たの」
さやかは無数の氷に襲われ、体中を裂傷した。
「くっ『クールブリーズ!!』」
スティレットの能力、風の力でさやかは全快する。
「驚いた、風属性の回復魔法なんて。あなた興味深いわ~」
「私がいた異世界では風は情緒の安定に寄与するのよ」
「で、まだ危ないわよ」
次は地面から真空破を伴った炎が飛んでくる。
「うあぁぁぁぁ!!」
風で切られた皮膚を炎が焦がす、想像を絶する痛さだ。
「これは結構効くでしょ?名前は...そうねぇ『ファイアスプレッド』とでもしておきましょうか、安直かしら?w」
(こ、こいつは遊んでいる。おそらく徐々に威力の強い魔法を叩き込んでくる気だわ)
さやかは再び回復し、立ち上がる。
「そのスティレット、邪魔ねぇ...」
地面から泥水がスティレットめがけて飛んでくる。
片側のスティレットはそれを浴びてしまう。
「うっ、重い!!」
泥水を浴びた方のスティレットはとんでもない重さになっていく。
とても持っていられないさやかはスティレットを地面に落とす。
「これで二刀流じゃなくなったわね。そのスティレットは2本で音を奏でて効果を発揮するのでしょ?」
スティレットの特殊効果まであっさり見抜いていた、洞察力、観察力はやはり悪魔族由来なのだろう。
「うふふ、こんな無理ゲーなかなかないわ...ゲーマーの血が騒ぐわね」
さやかは不敵に笑う。
(おそらく地面のどこからでも私に攻撃が出来る、圧縮空間の効果か。まずはそれを何とかしなきゃ)
さやかはゴーレム召喚用の種を地面に落とす。
「来なさい、マジックワイバーン!!」
地面からドラゴンが召喚され、さやかはそれに乗り空に羽ばたいた。
「見たことのない造形のドラゴンね、それはあなたの故郷のデザインかしら?」
「ワイバーンっていう翼竜よ、ガイアに突っ込みなさい!!」
ワイバーンは滑空し、ガイアに突っ込む。
すると地面からあらゆる属性の攻撃がワイバーンを襲う、しかし...
「しまった、魔力吸収タイプか!!」
ワイバーンは被弾した魔法全てを吸収している。
『スーパー・ノヴァ!!』
ワイバーンは爆発魔法をガイアに叩き込んだ。
しかし直撃したにも関わらず、ガイアはほぼ無傷で立っていた。
「...やられたわね」
ガイアは悔しそうに唇を噛んだ。
さやかは爆発と同時に持ち前のスピードでガイアの鉱石をかすめ盗っていた。
「あなたのそのスピード、今まで隠してたってわけね。一本取られたわ...」
「ここぞで使うのが奥の手でしょ?」
「えぇ、あなたの言う通りだわ。ここからは私が挑戦者ね」
(どうせこの圧縮空間からは逃げられない。ここは超広範囲魔法のアレを...)
ガイアが本気の一端を出そうとすると...突然さやかは消えた。
「えっ!!どういう事??外からこの世界に干渉出来るはずは...まっ、考えても仕方ないわね。でもあの子...どうも言動が不安定ね。元はかなりいい子に見えるわ。まさか...」
さやかの秘密基地。
さやかはゲーミングチェアにもたれかかる。
「ふあぁ~~、間に合ったぁ~~。オートプログラム解析でデータの整合性を急がせた甲斐があったわ~」
さやかはデータの整合性を取り、通常のα操作が可能になったため、撤退させたのだった。
「でも再起動したらまたあそこにリスポーンしちゃうからほとぼり冷めるまでは鉱石の回収もαも使えないわね...」
「終わったか?さや姉」
「えぇ、戦闘は惨敗だったけど目的は達したわ。ところであなたに言っておきたい事があるわ。もっとちゃんと警戒させなさいよ!!何よあのとんでもない化け物!!w」
「化け物だぞって言ったじゃないか~」
「例えが悪すぎるのよ、何よサザン〇ールスターズくらい化け物だぞ、ってw」
「ザ・ブルー〇ーツの方が良かったか?」
「何で例えが全部バンドなのよ!!w」
劣勢を覆し、さやかはガイアから鉱石を強奪する事に成功した。
その夜、さやかによる『正確な物事の伝え方講座』が行われたようだw
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