無敵少女の意のままに2

CHABO

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Ain't my fault

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【previously on 無敵少女の意のままに】
カリンが召喚した化け物、オーバーロード。
とんでもない威力の魔法が3人に直撃する。

魔王が魔王城を歩いていると、いきなり転移空間が目の前に現れた。
そこからは採石場に出向いた3人が這い出してくる。
「どどどどどど、どうした3人とも、大丈夫か??」
「あ、あぁ魔王様、私とアビーちゃんは平気です、ただシュブ=ニグラス様が...」
「いってててて、足を少し痛めました、ですが軽症です」
オーバーロードのシャット・ザ・ゲートがバリアに直撃した瞬間、バリアが保たないとシュブ=ニグラスは判断。
内側から反射魔法を重ねがけ、耐えているスキにアビーにネクロマンシーの準備をさせるというギリギリの好判断で逃げ切ったのだ。
最後まで現地に残ったシュブ=ニグラスは足に若干のダメージを負った。
「うっ...うううう...」
アビーが泣いている。
「どうしたアビーちゃん、怖かったか?」
「も、申し訳ありません魔王様。任務、失敗してしまいました...」
泣きながら頭を下げるアビー。
「ははは、若いなアビーちゃん、ねぇ魔王様」
「あぁ、本当じゃな」
シュブ=ニグラスと魔王は笑っている。
「アビーちゃん、今回の任務は”成功”だよ、分かるかい?」
「えっ??だって…」
「3人が無事で敵の情報を持ち帰った、これが成功でなくて何じゃ?」
「魔王様の仰る通り。それにアビーちゃんのネクロマンシーがなければ我々は警戒心低めで採石場に突っ込み、全滅させられていたことでしょう。逃走手段も彼女の手配ですから大手柄ですよ魔王様」
「そうかそうか!!ではMVPはアビーちゃんじゃな」
それを聞き、アビーは更に大泣きする。

「ふふふ、お二人共最高です。さっ足をお出し下さい、回復致しますわ」
アルケーは回復魔法で損傷した足を全快させる。
「よし、3人とも見事な仕事っぷりであった!!ゆっくりと休んでくれ。報告は後ほどで構わぬ」

シュブ=ニグラスは魔王に敵の情報を余すことなく伝えた。
「なるほど、異世界の召喚モンスターか。その情報が確かなら現状手出し出来る者は皆無じゃな...」
「えぇ、策を練るに時間を要します。あの無敵少女の一行にランズに近づかないように伝言をお願いします」
「おぉ、それは早急にせねばな、ステンノー頼めるか?」
「はっ、早速行って参ります」
ステンノーはこの席に同席していた。
知りたがり、聞きたがりのステンノーは興味が湧けば基本どこにでも現れるww

その頃のソフィー達はウィザーンでガラス細工1日体験で遊んでいたw
「へったくそだなぁエメリー、そんなコップで何か飲んだら血を飲むことになるだろ」
「姉ちゃんこそ何だよその形、ウネウネじゃないか」
「こ、これは芸術だ、お前には分からんだろうな」
「ソフィーさんウソはダメっしょ~。小声で『やべっ!!』って言ったのあたし聞いたし~~」
「うわ~~ソフィーちゃんだっさ~~い」
「エルフ族の耳の良さを甘く見てたわ...」
和やかに遊んでいると、目の前に転移空間が現れた。
「あら、取り込み中ごめんなさいね~」
「ステンノーか、何かあったか??」
「えぇ、詳しくは宿屋で。待ってるわ」

「そうか、さやかの部下がランズの採石場を...」
「えぇ、で、あなた達は近づかないようにと魔王様から伝言です」
「そのめちゃくちゃ強いって召喚モンスターの名前は何だ?」
珍しくエメリーが質問する。
「えっ!?あっ、ド忘れしちゃったわね...え~~っと」
「変わりませんねステンノー、天才なのに人名はすぐ忘れるところ。人には興味ないのが丸わかりですわ」
「どんな魔法使ったんだ?」
「それは分かるわ、シャット・ザ・ゲートって魔法よ」
「...オーバーロードか」
「そう!それ、オーバーロード!!あれ?エメリーちゃんが何で知ってるの??」
「さや姉に借りたゲームのラスボスだった奴だ」
「ラスボス?なんだそりゃ??」
「う~~、ウチじゃ説明出来ない、メリアに変わる『ちぇんじ!!』」
久々のメリア登場だw
まぁ風呂場では毎日のように現れるが...(体を洗う時はメリアでないと水を弾いてしまうためw)

「お久しぶりです皆さん、ディネリンドさんは初めましてですね、メリアと申します」
「聞いてるよ~~、勇者でも更にヤバイ方なんでしょ~」
「それは人聞き悪すぎますので少し呼び方に配慮くださるとありがたいのですがw」
「それよりメリア、ラスボスとは?」
「あぁ、ラスボス、ラストボスの略です。エメリーが借りたゲームの最後の強敵ですよ、細かい説明は端折はしょりますが...」
「少し細かく聞かせてくれないかしら。奴の攻略法が隠れているかもしれないもの」
「えぇ、オーバーロードはとにかく強かったらしく、何度も何度も挑みましたが結局エメリー1人では倒せなかったみたいです」
「やっぱりゲーム内でも強敵だったってわけね」
「ですが困ったエメリーはさやかに助言を求めると攻略法を教えられ、それを試すとあっさりと勝つことが出来たそうです」
「攻略法??」
「はい。このゲーム、どうやら設定ミスがあったらしく、何と『回復魔法や回復アイテム』がオーバーロードの弱点になっていたそうなんです」
「それは普通気付けないわね、敵に回復魔法かけるなんてシチュエーション絶対ありえないもの...まさか!!」
「えぇ、エメリーはそれを試してみて欲しい、と言っております」
「...確かにそれは試す価値あるわね。ありがとう、早速魔王様に報告してくるわ!!」
そう告げると慌ててステンノーは帰って行った。

「魔王軍もさやかと戦ってくれてるんだな」
「それよりもアビーが無事で良かったですわ」
「わたし達も早く次の神に会いにいかなくちゃねぇ~」
「で、そこの妖精さん?もしも~~し」
「かぁ~~、かぁ~~...」
エラは難しい話になると即座ににげるw
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