Spelunker's

CHABO

文字の大きさ
上 下
22 / 42

Take off for tip

しおりを挟む
【前回までのあらすじ】
クエスト報酬が想像以上に莫大な金額で小金持ちになったマチルダ達。
いよいよ新大陸に乗り込む。

クエストを終え、宿屋で一泊し、その翌...昼w

マチルダ「ひ、昼過ぎまで寝てしまったわ。。 徹夜で麻雀付き合わされるなんて...」

アスタロト「な、なんで勝てないの...。師匠、強すぎるわ」

ななこ「最後まで付き合ってくれた宿屋の店主さんもマチの事化け物だ~って騒いでたわよw」

マチルダ「最初はいやらしい目でずっと見てナメられてたけどね、私が強いと気付いて徐々に本気になっていく様はこっちの世界でも全く一緒で興味深かったわ」

ななこ「元の世界でも相手のおっさん達、最後には顔真っ赤にして絶句してたもんねw」

マチルダ「運の要素に頼っている内は私には一生勝てないわよ。っと、そんな事よりさっさと出るわよ。早くしないともう1泊分宿泊費取られちゃうでしょ」

グディオン「えへへ。新しい大陸、私初めて~~♪」

マチルダ「旅行じゃないんだから。能力の書かれた書物は何が出るかわからない奥深い洞窟の最深部に祀ってあるってアペプさん言ってたじゃない」

グディオン「うん、人間神族しか知らない特別な洞窟。ちなみにおばぁちゃんお父さん(アマテラス)嫌いだからお父さんも知らないって言ってたよ」

ななこ「ってことは長い間手つかずの洞窟ってことね。また厄介なモンスター出てきそう...」

マチルダ「だからこそこの世界の誰もその能力に対する対策は出来てない。それだけで危険を冒す価値はあるわ」

アスタロト「何とかなるなる~~♪ さぁ行きましょ」

マチルダ「その軽さが麻雀の弱さに直結してるのよっw じゃあ忘れ物ないわね、行くわよ」

4人は遂に新大陸に向かう事となった。

一方、魔王軍ではちょっとした騒ぎが起こっていた。

ソフィー「おかしい...ここ数日、冒険者の討伐報告があがってない」

アンゲロス「ということは考えられる事は2つ。『転生されていない』か『既にこの世界で活動しているか』ですわね」

アマテラス「後者で考える方がいいでしょう。各地の検問と職務質問を強化しましょう」

ディネリンド「マズイね~。冒険者って突然強くなるんでしょ~?」

ソフィー「あぁ。過去、数日発見が遅れた冒険者は中級モンスターくらいなら圧勝できるほどの力を既に身につけていた。もちろんその後は討伐に成功したが...発見が遅れれば遅れるほど脅威が増す事は実証済みだ」

アマテラス「この世界で生きるには金銭の獲得は必須でしょう。各地で活躍している者もピックアップするよう調査を進めます」

ソフィー「あぁ、頼むよ」

アビゲイル「あっ、アマテラス様、この前アペプさんに会いましたよ~」

アマテラス「うっ...アペプばぁや、まだご存命だったのか。何か言っていたかい?」

アビゲイル「え~っと、確か~『とある好色魔を成敗するまで死ねんからのぅ』って言ってました。どういう意味ですか~?」

アマテラス「...アビーちゃん。アペプばぁやから聞いた事は丸ごと記憶から消してくれ、すまないがw」

アビゲイル「??」

アンゲロス「前魔王様がいたらお説教タイムでしたわねw」

アペプはアマテラスなどどうでもいいが、伝わると面白いと思って意地悪で冗談を言ったのだったw
とにもかくにも冒険者への監視網がより強まった瞬間だった。

一方、マチルダ達。

アスタロト「えっ? 馬車使わないの??」

マチルダ「えぇ、少しでも下級モンスターを倒して経験値稼がなきゃ。あなたとなながいればこの辺の敵なんて楽勝でしょ??」

グディオン「えへへ、ピクニック楽しいなぁ♪ 私も頑張るよ」

アスタロト「ふぅ、グッちゃんのそんな笑顔見せられたら従うしかないじゃない」

馬車で半日もかかるウルズに徒歩で向かう4人、見た目とは裏腹に体育会系のマチルダだったw

その日の夜。。

マチルダ「これから向かうアトランティック大陸について教えてくれる?」

アスタロト「主要都市はティップ。中央を山で分断されてるけど私達が向かう南はティップがある地方だから比較的繁栄してるほうね」

マチルダ「野良モンスターの強さは??」

アスタロト「全大陸中最弱。今の私達なら負けることはまずないわね、でも...」

ななこ「??」

アスタロト「ティップの町には冒険者討伐組織、通称MLDの総本部があるわ」

グディオン「聞いた事ある~。確か組織長のサクちゃん、娘のピースとラヴィって3人がびっくりするくらい強いって評判なんだよね?」

アスタロト「えぇ。この3人は本当にヤバイ。娘のピースとラヴィですら魔王軍幹部と互角以上の強さを持っているそうよ。ハチ会って戦闘にでもなったらジ・エンドね」

ななこ「じゃあ栄えてるって話のティップには長居出来ないんだね~、残念」

マチルダ「船から降りたら即座に町を出て目的地に向かいましょう。検問は??」

アスタロト「町から出る時はノーチェックのはずよ、それは多分大丈夫」

マチルダ「じゃあ、怪しまれないように私達の設定を共有しておくわよ」

この世界での戸籍をどこかで得る必要あるわね...
マチルダはそう思っていたが、残念ながらそんな緻密なデータはこの世界にはなかったw

..................................
【補足コーナー】
・通常、麻雀は運の要素も強く、子供がプロに勝つことも珍しくないが、マチルダはそれすらもコントロールしてしまう麻雀の化身のような女であるw
・冒険者にはレベルアップというチートがあるので、この世界の住人の数倍も成長が早い
・ウルズまで経験値稼ぎをしようと考えたのは、最近レベルアップをしなくなってきたことからの焦りからである
・サクちゃんの娘、ラヴィとピースは実の娘ではなく養子
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

今日の授業は保健体育

にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり) 僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。 その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。 ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。

もう死んでしまった私へ

ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。 幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか? 今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!! ゆるゆる設定です。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

処理中です...