どうも、邪神です

満月丸

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冒険者編

真打ち登場

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「舐めんじゃねぇぞクソッタレめ!!」

「ぬ、ぐ、この…!!」

ネセレの残像すら残す連撃に、さしものクレイビーとて苦戦は必至。詠唱すら許さないそれに大鎌で防御するも、

「甘い!!」
「ぐぁっ!?」

多種の武器を扱うネセレの前では、子供遊びのようなもの。あっという間に叩き落され、鎌は遠くへ蹴っ飛ばされる。それに気を取られた一瞬、はっとしたクレイビーの懐にネセレが入り込み、

「歯ぁ食いしばれぇぇっ!!」

「ぐひゃぁっ!?!?」

アッパーカットで殴り飛ばした。
天を舞う相手へ、飛来した赤いドラゴンがパクリと咥えて持っていく。

「ぐ、このっ!?ど、どこへ連れて行く貴様ぁぁー!?」

『…ふむ、不味くて食えたものではない。が、私の相手には十分過ぎるな』

もぐもぐと牙を突き立てて咀嚼しようとするも、脅威の再生力でクレイビーはフェスベスタの顎を上下に開く。飲み込むと腹を壊すので嚥下はしないようだ。

「こ、この、このドラゴン風情がぁぁ…!!竜が我輩を喰らうというのか!?」
『ふん、御前からは嫌な同類の気配がする。いい加減、姿を晒せ、悪しきドラゴン』
「…くっ、くっくっく!!よかろう、ならば見せてやるである…!我輩の正体を晒させたこと、永遠に虚無にて後悔するがよい!!」

突如、カッ!とクレイビーの体が光り輝く。と同時に、ペッとフェスベスタは吐き出して大きく後退。
クレイビーは宙に留まり、その体が奇怪な音を立てて膨張した。

それは、巨大な胴長の異形。
白い鱗を晒し、その頭部は幾本もの白く鋭い角と、巨大な白い怪腕。
そしてその顔の中央には、縦割れたヒビの奥より覗く、白い虹彩の1つ目。

単眼竜クレイビーは、その正体を晒しながら、異形の咆哮を上げた。

『…なるほど、邪竜か。悍ましい化け物め』

『抜かせ赤竜!我が威容を目にしながら消えよっ!!』

『それはこちらの台詞だ!』

上空で、赤と白のドラゴンが衝突し、凄まじい轟音と咆哮を迸らせている。

それを遠目に、ネセレは魔法道具である特製ナイフを弄びながら、眼前のもう一体の異形へ刃先を向ける。

「さぁて、そんじゃおっぱじめようか。化け鬼さんよぉ…てめぇにゃ、胸の傷の借りがある。ただで死ねると思うなよ?」

据わった目つきのネセレが挑発するも、相手は微動だにせず、ただ静かに息を漏らしている。まさか寝ているのか、とネセレが怪訝になった瞬間、

「――っ!!」

咄嗟の直感。
バックステップした間際、鼻先を掠める黒い爪。
同時に、左右から赤い闘士と双剣士が迫った。

「…おもしれぇ!!」

人種最速の足でも至難な速さ。しかも、これを先程までハディが相手をしていたという事実に、ネセレの闘志へ火が点いた。

「速さでアタイに勝負たぁいい度胸だぜぇ!!」

燃えるネセレは遠慮も会釈も無しに攻勢に出る。
いつものような片手ではなく、両手のナイフが乱舞を刻み、従属を切り裂き、相手の硬皮を削いでいく。
されど敵も一筋縄ではいかない。
ネセレの攻撃へ防御をせず、従属は霧で形を取り戻し、同時に攻撃を仕掛ける。時間差で拳が、剣が、斧が閃き、鬼は緩急をつけた恐ろしい怪腕で襲いかかる。
ネセレはそれを時には避け、時にはナイフで受け流し、一時も休むことなく攻防を制する。
くるりとネセレが髪を翻せば、敵の爪が頭上を削いだ。
そのまま返す刃で敵の懐に入り込み、そのまま下から胸へと閃く一刃。

「…ちっ!」

されど、敵の硬い皮膚に、渾身の一撃でも大した手傷になっていないことを察する。
さすがは虚無の眷属、一筋縄ではいかない、とネセレはボヤキつつも、ニヤリと笑う。

だが、それでこそ仕留め甲斐がある。
圧倒的強者へ挑めるこの状況、まさにこれこそ人生の楽しみ!
怒りと戦闘の両方に思考が塗り潰されているネセレは、迸る感情のままに笑い声を上げながら攻撃する。

「あっははははっ!!おらおらどうしたぁぁっ!!」

蹴りを入れて敵の腕を弾き、そのまま組み付いてからの投げ技。外見は小柄な少女によって、地面に叩きつけられる怪物という異様な光景。
宙を飛んだネセレは相手の延髄を狙って踏み抜くも、ビクともしない。どうやら弱点ではないようだ。

(かってぇなぁ…仕方ねぇ、消費がでかいが、やるか)

獣人の反撃をバク転で躱し、そのまま背後へ背後へと逃げていく。敵の追撃はなく、そのまま吸血鬼はゆらりと立ち上がってギチギチと牙を揺らし、従属は守りを固めるように周囲に佇む。
と、そこで触手の瞳達が、一斉に見開かれた。

「けっ!二度も同じ手に引っかかるかよ!」

相手の魔眼が光るより先に顔をそらし、舌打ち混じりにネセレはベルトポーチの封を切る。魔眼は一瞬しか効果を発揮しないと既に聞いていたので、次の瞬間には躊躇なく視線を合わせて動く。
次いで、大地を蹴り砕きながら、従属の合間を抜けて異形へ肉薄…する直前でサイドステップ。頭上を敵の爪が翻る最中、ネセレは手にしたそれを放り捨てる。
がしゃんっ!と音を立てて割れたそれは赤い薬剤、それが敵の腕にかかる。

「大出費ついでにもういっちょ!」

更にポイポイと高価な錬金薬を投げ続け、それは手当たり次第に敵へ降り注ぐ。ここで背後から追いかけてきた従属の攻撃を受け流しながら、ネセレは最後の瓶の封を切る。

「そら、灼熱地獄はいかが?ってな!」

ガシャンッ!

それと同時に、突如として化け物の体がカッと輝き、

次の瞬間、大爆発した。

「はっはぁ!さっすが大金注ぎ込んだ程度はあらぁな。すっげぇ爆発…」

一瞬で間合いの外へ逃げたネセレは、爆風で髪を翻しながらも立ち止まり、

しかしピクリと反応し、ナイフを構える。

爆炎の向こうでは、ゆらゆらと揺れる吸血鬼が、背の触手を蠢めかしながらも佇み続けていた。
周囲の爆風に巻かれた従属も、さしたる影響もないかのように霧から生まれ、姿を保つ。

「…ちっ、マジで洒落になんねぇな。あれだけやって軽症かよ」

物理攻撃はあまり効かないので錬金術に頼ったが、それでも大したダメージにはなりえない。改めて、敵の厄介な防御構造に舌打ちが止まらない。

刹那、ネセレは本能が警鐘を鳴らすのを感じ、咄嗟に場から飛び退る。
途端、今まで居た空間が音を立てて割れ、刹那の合間にそれは閉じる。
別次元の攻撃だが、ネセレの直感、場の空気、匂い、音、全ての材料を加味した直感が、それを凌がせていた。

「だがまぁ、この程度で音を上げるほどヤワじゃねえさ」

圧倒的不利であろうとも、彼女が膝をつくことなど無い。
不敵に笑み、薄っすらと輝くナイフを手に、構えを続ける。

ハディと違い、付け焼き刃ではない彼女の身体能力、反射神経、どれを取ってもそれは強みだ。慣れぬ武器と慣れた武器、どちらかより熟練度が高いかは言わずもがな。
そんな強みが、彼女一人でも対抗しうる要素となっている。

不敵に笑うネセレの前で、リーンの触手が翼にように開かれ、赤い光翼となった。

「っ!」

突如として放たれる弾丸の如き羽。鋭いそれは貫こうと空を裂くが、ネセレは俊足と反射神経でそれを全て躱し、ついでに幾つか蹴り飛ばす。蹴られたそれは敵に返っていき、相手の皮膚を穿ったと思いきや、赤い霧となって消えていく。

…と同時、異形はおもむろに落ちていた何かを手にしていた。
それは、腕だ。子供の、ハディの腕。
それを腹の口に放り込み、バリボリと食べる挑発的な姿を見て、ネセレの頭は一瞬で沸騰した。

(ちっ!クソッタレ共が…ぜってぇに生きては返さねぇ!)

瞬間沸騰機の如くネセレは激怒した。彼女がもっとも嫌うのは、自分の仲間を奪われること。他人から奪うのは構わないが、自分の物に手を出されるのは我慢ならない。今まさに、彼女は怒髪天を突くほどに怒り狂っていた。

(ぶっ殺す!モツ撒き散らさせてぶち殺す!二度と、同じことはさせねぇよ!!)

「覚悟しろやバケモンがぁ!!」

怒るネセレは息を止め、一瞬でトップスピードに乗って大地を駆ける。頭上を飛び交う暴威を物ともせず、まさしく燕のごとく低地を奔る。
そして辿り着く、リーンの腹の口に向かってナイフを振るうが、それは口を閉じることで躱される。

(…ふん、中は柔らかいみたいだな!)

つまりは弱点。ほくそ笑むネセレへ、リーンの腹口から突如として突き出る赤い錐。しかしそんなもの、ネセレの前では不意打ちにもならない。

「はっはぁ!どうしたどうした!?」

巧みの避け、躱し、そして降り注ぐ反撃の雨嵐。
一瞬で数十もの斬撃を降り注ぎながら、ネセレは不敵に笑い続ける。


・・・・・・・


「ハディ…ハディ!」
「…ぅ…?ここ、は…」
「気が付きましたか!?」
『…徐々に動けるようにはなってきたな、とはいえ』

ネセレの乱入の後、手負いのケルトはハディを懸命に治療し続けていた。その甲斐もあり、ようやくハディは意識を取り戻した。

「…く、俺…?あれ?どうしたっけ…」
「気を確かに、ハディ。なんとかネセレが助けに来てくれました。お陰でまだ生きてはいます」
「…はは、そっか…やっぱネセレは頼りになるなぁ」
『とはいえ、我らはまだ戦える状態ではない。どうするのだ?』

レビの言葉に、ケルトは眉を顰める。ポーションで回復しつつあっても、ハディがこれでは、まだ手を休めることはできない。

と、そこで唐突な爆音に天を見上げれば、そこには空中戦を続けるドラゴンの姿。
赤いドラゴンは凄まじい火炎を吐き、天から隕石の如き赤い火球が降り注ぐ。それは敵に命中・貫通し、大地をマグマの如く煮えたぎったものへと変えている。
白い1つ目ドラゴンは、長い胴をくねらせながら、敵の攻撃など物ともせずに口から黒いブレスを吐き散らす。それは大地に当たり、瘴気を発する毒々しいものへと変えている。
空を穿ち、大地を削り、その咆哮は空気を震わす。
それはまさに、大空の王に相応しい威容。

「…あれがドラゴンの力、ですか」
『流石は精霊の転生体なだけはあるだろう。あの火竜は普通のドラゴンよりはるかに強い…が、それでもクレイビーには届かん』
「あの1つ目が、クレイビー…ドラゴンだったんだな」

アレだけの巨大さだ、一瞬でこちらを食べてしまえることは可能だろう。今までの対峙も、クレイビーにとって本当に遊びの範疇だったのだろう、と実感する。

そう言っている合間にも、ネセレ達の激闘は更に激化していく。

従属は素早すぎるネセレに追いつくべく散り、各々がチームワークを発揮して攻撃を行い、その合間にリーンが数多の触手で襲いかかりつつも、霧より赤き刃の群れを時間差で放つ。
ネセレはその尽くを躱し、いなし、蹴り飛ばし、肉薄しながらも手傷を与え続ける。当然彼女もいくつか傷を負うも、そんなことは毛ほども気にせず追撃し続けていく。

「…くそ、俺ってまだまだ弱いな…ちょっと強くなった気でいたけど…」
「いえ、あの領域に辿り着くには、我々の時間が足りないだけです。というか、タビトに素で追いつけたらその人物もタビトですからね」
「ああ…というか、なんかケルトにそう言われるのも、変な感じだな」
「そうですね。私も、いろいろ身に沁みましたから…おっと」

横から襲ってくるブレスを、結界を張ることで回避する。直撃ではなく飛び火でしかないので、その威力はさしたるものではない…一般から見れば十分に脅威であるというのは、今更であろうか。

「ともあれ…私もしばらくすれば動けます。ネセレの援護に向かいますので、ハディはしばし息を整えていてください」
「…くっ…そう、だな…でも、俺も…」
「今の貴方は戦える状態ではない。…大人しくしていてください、ハディ」

諭すようなそれは、ここで安易に命を散らす愚行をするな、と諌めているようだ。真剣な相手の言葉に、ハディは何も言えずにただ俯くしかなく…、

『…む?』

ふと、レビが顔を上げた。
何事か、と2人も共に顔を天へ上げれば、

…赤い霧を突き抜けながら、天から黄金のオーロラが降り注いでいたのだ。

「な、なんだ!?」
「わかりません!しかし、これは…」

オーロラは揺らめき、美しく静かに輝きながら、大地を見下ろしている。
ふと気づけば、燐光のようなものが降り注いでいることに気づく。
掌を向ければ、降り立った燐光はスゥッと消失し、

「…なんだ、これ?」

ハディは気づいた。
体内の足りなくなった何か、飢餓感を与えてくる大いなる命の源が、ゆっくりと補填してくるのを。
雪のごとく降り注ぐ燐光は、呆然としている間にも絶え間なく落ちてくる。

「再生、だけではありませんね。活力が漲るこの感じ…精神力も回復しています…まさか、この光の幕が?」
「でも、一体誰が?」

―――ハディ

一瞬。
ふわりと、森の匂いが鼻先を掠めた。
そして脳裏を過ぎる、ここではない何処かから発された、小さな声。

―――頑張って!

目を見開くハディに届いたそれは、不可聴の音でありながらも、しかと聞こえたのだ。

「今のは…ダーナ?」
「そうか、これが彼女の…」

ケルトは納得した。
闇の精霊の転生体、ダーナの特性。それがこれなのだと察したのだ。
その合間にも、光は次々と戦場に降り注ぎ、それは明らかに目に見える速度で2人を、否、その場にいる味方全てを癒していく。
あっという間に再生を終えたハディは、天を仰いで笑みを漏らし、立ち上がって呟いた。

「…ありがとう、ダーナ!これでまだ、戦える!」

それに応えるように、遠く、何処かからリュートの奏でる旋律が届いた気がした。


・・・・・・・


…ハディ達が立ち上がったと同時。

幾度目かの攻防の後、ネセレは自身のナイフが折れたのに舌打ちする。

「ったく!こんな時まで役に立たねぇんだから…!」

強すぎる故に、その力に合う武器がない。それもまたネセレの弱点の一つ。
柄を牽制代わりに敵へ放り投げ、向かってくる従属相手へ格闘技で立ち向かうも、流石に人数差が有りすぎて不利過ぎる。
これはやばいか?とネセレが胸中で冷や汗を流した時。

「…ぉぉぉぉおおおおおおおおおっっ!!!!」

「っ!?」

刹那、横合いから突撃してきた騎士が、重低音を発しながら異形を盾で大きく弾き飛ばしていた。
白銀の鎧を纏った騎士、ラーツェルだ。

「てめぇ…騎士団長サマか!?」
「…陛下の命にて助太刀に参った!これより私も共に闘おう!」
「…けっ!前の時みたいに逃げるんじゃねぇぞ!!」

悪態を吐きつつも、ラーツェルの手腕を知っているネセレは嬉しそうに破顔する。
ラーツェルは既に半獣としての全力を晒している。ギラリと底光りする瞳は、強敵の出現に燃える闘志を抱く。その獣の如き威容は、まさに英雄に相応しい風格。
ラーツェルは、不意に持っていたナイフ2本を、ネセレに投げ渡す。
光を帯びた鋭い輝きに、ネセレは作った主を思い浮かべてニヤリと笑いながら、話しかける。

「んで、てめぇが来てるってこたぁ…来てんのか?姫さんが」
「言うまでもない事だな」


「…よくぞ持ちこたえましたね、皆。このアタクシが来たからには、もはや勝利は目前!」

凛と戦場に響き渡る、女性の声。
戦場の後衛には、数多の軍を率いて馬に乗る、威風堂々とした救世の皇女。

メルサディールは杖を掲げ、配下の者たちへ宣言した。

「勇者の名の下に、命惜しまず戦い抜きなさい!我が栄光なる帝国軍!!」

応えるが如く上がる、鴇の声。
吠え上がる益荒男達は、今までの屈辱を返上するかのごとく血気立ち、武器を手に構えた。
そして、勇者は馬の腹を蹴り、叫んだ。

「全軍、突撃せよっ!!!」


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