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第十五話『還』
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バーガンディーの周囲に、まるで帯のようにぐるりと、この光る文字が連なる。
それを見上げ、指で触れ。バーガンディーは魔法に干渉していく。
「…………間に合いますかねぇ」
マダーは言葉にこそしたが、もはや体を動かす力もないようで、邪魔をしてこない。
量が多く、時間はない。正直に言えば、間に合ったとしてもギリギリだ。
恐らく城の避難は完了しているだろう。人間に被害はないとしても、和平の話し合いの最中にその場が狙われたという事実を、作り出してはならない。
だから間に合う間に合わないではなく、やるしかない。
(――――うん?)
文字を書き換え、組み替える。地道な作業を続けていると、ふと、バーガンディーはある事に気が付いた。
その文字の組み合わせがおかしいのだ。
魔法を構成する文字には、その魔法がどんなものかを示す言葉が使われる。
例えば癒しの魔法ならば『回復』『治療』『痛覚緩和』など、それに順ずる言葉が多く混ざっているのが普通だ。
だからマダーが使おうとしているこの魔法は、彼の言葉から考えるに攻撃や破壊に使う魔法だと、バーガンディーは考えていた。
実際にこの魔法自体は攻撃的なものだ。だがそれを構成する文字は『方向指定』『停滞』『範囲縮小』に順ずる言葉が、半分を占めていた。
まるで、出来るだけ被害を押えようとしているような――――。
考えながらも、必死でバーガンディーが作業を続けていると、シャルトルーズの魔導具の人形が三体、魔法陣に向かって着した。
「シャル?」
「魔導具は周囲の魔力を吸収して動きます。――――壊れないように、だいぶ頑張って作った奴です」
時間を稼ぎますと、シャルトルーズはニッと笑う。
次の瞬間、今度は魔法陣の魔力が魔導具に流れ始めた。
ガタガタガタ、と魔導具が激しく振動を始める。
シャルトルーズはぐっと歯を噛みしめて、右手を天に掲げた。
すると魔導具から、光の柱が高く、高く上がる。
そしてそれはある一定の高さまで行くと、パァン、と爆ぜたではないか。
空に、花が咲いた。光の粒が夜空に広がる。
砂の国でも祝祭などで上がる花火のようだ。
吸い込んだ魔力を、ああして輩出しているのだ。
シャルトルーズは「もう一度」と言いながら何度も、何度も繰り返す。
しかし。
魔導具を操っているのはシャルトルーズだ。
その間には魔導具の魔力により出来た繋がりがる。
つまり、吸収した魔力はシャルトルーズにも影響があるという事だ。
彼女の顔色がみるみる悪くなっていく。脂汗が浮かんでいるのが見えた。
魔力をもたない森の国の人間だ。大量の魔力に急に触れれば不調をきたす。
魔力に慣れた砂の国の人間であっても、大量の魔力を浴びれば具合が悪くなる。
ごほ、とシャルトルーズが血を吐いた。それを見て「シャル!」と焦りの声を上げる。
すると、ハ、とマダーが嘲笑った。
「……聖人でも、血の色は赤か。青か紫か、もっと化け物の色だと思っていましたよ」
「彼女は化け物じゃない。砂も、森も、何も変わらない、同じ人間だ」
「そうですか? 私にはずっと化け物に見えていましたよ。森の連中なんて、特に」
傷口を押えるマダーの手から、ボタボタと血が落ち、地面に溜まって行く。
「…………まぁ、私も、大差ないですけどね」
そう呟く、マダーの目は虚ろだ。もう意識を保つ事すら厳しくなっているのだろう。
「ああ、早く。……和平なんて、壊れてしまえば良いのに」
「――――嘘ですね」
ぽつりと呟かれた言葉を、シャルトルーズは否定した。
口の端から血を垂らしながら、彼女は顔を上げる。
「あなたの悪意が、どうしてあんなに、見た事がないくらい綺麗だったのか。ようやく分かりました」
「何を……」
「あなたは和平を、成功させたいんですね」
シャルトルーズは微笑んだ。マダーは虚をつかれた表情になって固まった。
バーガンディーも、彼女が何を言っているのか直ぐには理解出来ず「シャル?」と聞き返す。
「ハ、ハハ……何を馬鹿な……」
「あなたの魔力と、今、繋がりが出来たからでしょうね。抱いた悪意の形が、はっきり分かる」
シャルトルーズは口元の血を服の袖で拭い、続ける。
「バーガンディーさん。マダーさんには悪意が二つありました。一つは私達、森の国への悪意。ですがもう一つは、私達に向けられたものでなかったから、見えなかった」
ですが、とシャルトルーズは続ける。
「今は分かります。魔力が体内に流れ込んでいる事を、聖人の力が食事だと判定したんでしょうね。そのもう一つの悪意は、あなたがあなた自身へ向けていた悪意」
「それは、どういう事だ?」
「彼は砂の国のために、自分が悪者になろうとしているんです」
「――――」
「マダーさん、あなたは本当は、自分が反対派の頭に立つ事で、彼らの行動を抑えておきたかったのでしょう?」
彼女の言葉に、バーガンディーはハッとした。
今までに僅かに感じた違和感が、ぱちりぱちりとはめ込まれて行く。
最初はカージナルだ。彼女は毒入りのフリュイでシャルトルーズを食べさせようとした。毒自体はすり替えられていたけれど、毒の効かないシャルトルーズには意味がない代物だった。
それだけ見れば殺そうとしたと思えるが、マダーはシャルトルーズが聖人の血を引く事をしっており、恐らくその力も把握していただろうと推測する。
カージナルは猛毒である事を知らず、それをしろと言ったのはマダーだと話していた。事情を聞いてバーガンディー達は、彼女はマダーに唆された、という印象を持った。
次はオーカーの姿を偽装したシャモアだ。マダーがシャルトルーズの力を把握していたならば、見抜かれる事は理解していただろう。
そして正体が判明したシャモアは、バーガンディー達に情報を与えた。黙っていれば彼らの目的通り、和平賛成派をここで一掃出来たはずなのに。
そのシャモアの魔法で転移させられたバーガンディーは、転移先の洞窟でオーカーを発見した。しかも見張りの数も少ない。
洞窟があった場所も、今いるこの場所へ来るまで、乗り物さえ確保できればそう時間はかからない。
三つめはここで待っていたのが、マダー一人だけだったという事だ。
バーガンディー達がここへ来る事が分かっていたなら、数を揃えて待ち構えていた方が確実であるのにだ。
いずれも穴があった。塞ごうと思えば出来た綻びが作られていた。
そして極めつけは、この魔法陣だ。
「ハ……馬鹿馬鹿しい。気味が悪いですね、本当に。聖人様は人の心の中まで見えると? ならこの状況はどう説明します。この魔法は――――」
「発動しても、極力、被害を減らそうとしていた。――――これは、そういう魔法になっている」
バーガンディーの言葉にマダーはぐっ、と唇を噛み、目を伏せた。
その時だ。
パアッと、バーガンディーの背後で強い光が出現する。転移の魔法だ。
視線だけそちらを向けば、光の中から、シャルトルーズの兄のサフランと騎士にピアニーが飛び出してくる所だった。
「シャル、陛下! ご無事ですか!?」
「ああ! すまないが、シャルを! 魔力にあてられている!」
バーガンディーがそう言うと、サフランが目を剥いてシャルトルーズに駆け寄る。
彼女は兄に支えられながら「兄さん、ピアニー姉さん、魔法陣の魔力を」と言う。
その言葉で状況を把握した二人は、それぞれの魔導具を手に取った。
「ピアニー、そちらは任せる!」
「ああ、もちろんだ!」
サフランはそう言うと、双剣の魔導具を発動させる。
魔法陣の魔力を吸って光を増したそれを構えると、彼はマダーを――――否、流れ込む魔力を見た。
そして、ぐっと力を籠めると、身体を回転させながら一閃。
一瞬、魔力の繋がりが消える。そのタイミングでピアニーが魔導具の槍を魔法陣に突き立てて、シャルトルーズと同じ魔力の柱を作り出した。
シャルトルーズとピアニー、二人がかりで魔力を放出した事により、魔法陣を覆う魔力が弱くなる。
――――行ける!
魔法陣の魔力量を、バーガンディー自身の魔力量が上回った。
今なら自分の魔力で強引に、全部を書き換える事ができる。
バーガンディーは、残りの文字を両手で触れると、自身の魔力を流し込んで、残った文字を一気に上書きする。
『還』
文字が、力を持つ。同時に吸い込まれていた魔力が止まり、キラキラとした光の粒子となって浮かび上がる。そしてあるべき場所、元いた場所へ戻って行く。
すると今にも死にそうな、白い顔をしていたマダーの顔に血色が戻る。
彼は信じられない、という顔をした後。強く目を閉じ、天を仰いだ。
――――何とか、なったか。
魔力を大量に使った疲労で、少しふらつきながら、バーガンディーは心の中で独り言つ。
それから直ぐに「そうだ、シャル」と、彼女の姿を探した。
顔を向けると、彼女はにへら、と笑って軽く手を挙げ、
次の瞬間、血を吐いて、そのままどさりと、地面に倒れ込んだ。
それを見上げ、指で触れ。バーガンディーは魔法に干渉していく。
「…………間に合いますかねぇ」
マダーは言葉にこそしたが、もはや体を動かす力もないようで、邪魔をしてこない。
量が多く、時間はない。正直に言えば、間に合ったとしてもギリギリだ。
恐らく城の避難は完了しているだろう。人間に被害はないとしても、和平の話し合いの最中にその場が狙われたという事実を、作り出してはならない。
だから間に合う間に合わないではなく、やるしかない。
(――――うん?)
文字を書き換え、組み替える。地道な作業を続けていると、ふと、バーガンディーはある事に気が付いた。
その文字の組み合わせがおかしいのだ。
魔法を構成する文字には、その魔法がどんなものかを示す言葉が使われる。
例えば癒しの魔法ならば『回復』『治療』『痛覚緩和』など、それに順ずる言葉が多く混ざっているのが普通だ。
だからマダーが使おうとしているこの魔法は、彼の言葉から考えるに攻撃や破壊に使う魔法だと、バーガンディーは考えていた。
実際にこの魔法自体は攻撃的なものだ。だがそれを構成する文字は『方向指定』『停滞』『範囲縮小』に順ずる言葉が、半分を占めていた。
まるで、出来るだけ被害を押えようとしているような――――。
考えながらも、必死でバーガンディーが作業を続けていると、シャルトルーズの魔導具の人形が三体、魔法陣に向かって着した。
「シャル?」
「魔導具は周囲の魔力を吸収して動きます。――――壊れないように、だいぶ頑張って作った奴です」
時間を稼ぎますと、シャルトルーズはニッと笑う。
次の瞬間、今度は魔法陣の魔力が魔導具に流れ始めた。
ガタガタガタ、と魔導具が激しく振動を始める。
シャルトルーズはぐっと歯を噛みしめて、右手を天に掲げた。
すると魔導具から、光の柱が高く、高く上がる。
そしてそれはある一定の高さまで行くと、パァン、と爆ぜたではないか。
空に、花が咲いた。光の粒が夜空に広がる。
砂の国でも祝祭などで上がる花火のようだ。
吸い込んだ魔力を、ああして輩出しているのだ。
シャルトルーズは「もう一度」と言いながら何度も、何度も繰り返す。
しかし。
魔導具を操っているのはシャルトルーズだ。
その間には魔導具の魔力により出来た繋がりがる。
つまり、吸収した魔力はシャルトルーズにも影響があるという事だ。
彼女の顔色がみるみる悪くなっていく。脂汗が浮かんでいるのが見えた。
魔力をもたない森の国の人間だ。大量の魔力に急に触れれば不調をきたす。
魔力に慣れた砂の国の人間であっても、大量の魔力を浴びれば具合が悪くなる。
ごほ、とシャルトルーズが血を吐いた。それを見て「シャル!」と焦りの声を上げる。
すると、ハ、とマダーが嘲笑った。
「……聖人でも、血の色は赤か。青か紫か、もっと化け物の色だと思っていましたよ」
「彼女は化け物じゃない。砂も、森も、何も変わらない、同じ人間だ」
「そうですか? 私にはずっと化け物に見えていましたよ。森の連中なんて、特に」
傷口を押えるマダーの手から、ボタボタと血が落ち、地面に溜まって行く。
「…………まぁ、私も、大差ないですけどね」
そう呟く、マダーの目は虚ろだ。もう意識を保つ事すら厳しくなっているのだろう。
「ああ、早く。……和平なんて、壊れてしまえば良いのに」
「――――嘘ですね」
ぽつりと呟かれた言葉を、シャルトルーズは否定した。
口の端から血を垂らしながら、彼女は顔を上げる。
「あなたの悪意が、どうしてあんなに、見た事がないくらい綺麗だったのか。ようやく分かりました」
「何を……」
「あなたは和平を、成功させたいんですね」
シャルトルーズは微笑んだ。マダーは虚をつかれた表情になって固まった。
バーガンディーも、彼女が何を言っているのか直ぐには理解出来ず「シャル?」と聞き返す。
「ハ、ハハ……何を馬鹿な……」
「あなたの魔力と、今、繋がりが出来たからでしょうね。抱いた悪意の形が、はっきり分かる」
シャルトルーズは口元の血を服の袖で拭い、続ける。
「バーガンディーさん。マダーさんには悪意が二つありました。一つは私達、森の国への悪意。ですがもう一つは、私達に向けられたものでなかったから、見えなかった」
ですが、とシャルトルーズは続ける。
「今は分かります。魔力が体内に流れ込んでいる事を、聖人の力が食事だと判定したんでしょうね。そのもう一つの悪意は、あなたがあなた自身へ向けていた悪意」
「それは、どういう事だ?」
「彼は砂の国のために、自分が悪者になろうとしているんです」
「――――」
「マダーさん、あなたは本当は、自分が反対派の頭に立つ事で、彼らの行動を抑えておきたかったのでしょう?」
彼女の言葉に、バーガンディーはハッとした。
今までに僅かに感じた違和感が、ぱちりぱちりとはめ込まれて行く。
最初はカージナルだ。彼女は毒入りのフリュイでシャルトルーズを食べさせようとした。毒自体はすり替えられていたけれど、毒の効かないシャルトルーズには意味がない代物だった。
それだけ見れば殺そうとしたと思えるが、マダーはシャルトルーズが聖人の血を引く事をしっており、恐らくその力も把握していただろうと推測する。
カージナルは猛毒である事を知らず、それをしろと言ったのはマダーだと話していた。事情を聞いてバーガンディー達は、彼女はマダーに唆された、という印象を持った。
次はオーカーの姿を偽装したシャモアだ。マダーがシャルトルーズの力を把握していたならば、見抜かれる事は理解していただろう。
そして正体が判明したシャモアは、バーガンディー達に情報を与えた。黙っていれば彼らの目的通り、和平賛成派をここで一掃出来たはずなのに。
そのシャモアの魔法で転移させられたバーガンディーは、転移先の洞窟でオーカーを発見した。しかも見張りの数も少ない。
洞窟があった場所も、今いるこの場所へ来るまで、乗り物さえ確保できればそう時間はかからない。
三つめはここで待っていたのが、マダー一人だけだったという事だ。
バーガンディー達がここへ来る事が分かっていたなら、数を揃えて待ち構えていた方が確実であるのにだ。
いずれも穴があった。塞ごうと思えば出来た綻びが作られていた。
そして極めつけは、この魔法陣だ。
「ハ……馬鹿馬鹿しい。気味が悪いですね、本当に。聖人様は人の心の中まで見えると? ならこの状況はどう説明します。この魔法は――――」
「発動しても、極力、被害を減らそうとしていた。――――これは、そういう魔法になっている」
バーガンディーの言葉にマダーはぐっ、と唇を噛み、目を伏せた。
その時だ。
パアッと、バーガンディーの背後で強い光が出現する。転移の魔法だ。
視線だけそちらを向けば、光の中から、シャルトルーズの兄のサフランと騎士にピアニーが飛び出してくる所だった。
「シャル、陛下! ご無事ですか!?」
「ああ! すまないが、シャルを! 魔力にあてられている!」
バーガンディーがそう言うと、サフランが目を剥いてシャルトルーズに駆け寄る。
彼女は兄に支えられながら「兄さん、ピアニー姉さん、魔法陣の魔力を」と言う。
その言葉で状況を把握した二人は、それぞれの魔導具を手に取った。
「ピアニー、そちらは任せる!」
「ああ、もちろんだ!」
サフランはそう言うと、双剣の魔導具を発動させる。
魔法陣の魔力を吸って光を増したそれを構えると、彼はマダーを――――否、流れ込む魔力を見た。
そして、ぐっと力を籠めると、身体を回転させながら一閃。
一瞬、魔力の繋がりが消える。そのタイミングでピアニーが魔導具の槍を魔法陣に突き立てて、シャルトルーズと同じ魔力の柱を作り出した。
シャルトルーズとピアニー、二人がかりで魔力を放出した事により、魔法陣を覆う魔力が弱くなる。
――――行ける!
魔法陣の魔力量を、バーガンディー自身の魔力量が上回った。
今なら自分の魔力で強引に、全部を書き換える事ができる。
バーガンディーは、残りの文字を両手で触れると、自身の魔力を流し込んで、残った文字を一気に上書きする。
『還』
文字が、力を持つ。同時に吸い込まれていた魔力が止まり、キラキラとした光の粒子となって浮かび上がる。そしてあるべき場所、元いた場所へ戻って行く。
すると今にも死にそうな、白い顔をしていたマダーの顔に血色が戻る。
彼は信じられない、という顔をした後。強く目を閉じ、天を仰いだ。
――――何とか、なったか。
魔力を大量に使った疲労で、少しふらつきながら、バーガンディーは心の中で独り言つ。
それから直ぐに「そうだ、シャル」と、彼女の姿を探した。
顔を向けると、彼女はにへら、と笑って軽く手を挙げ、
次の瞬間、血を吐いて、そのままどさりと、地面に倒れ込んだ。
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