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ログティアの役割
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一方その頃、ゴーレム泥棒こと、リゾットとパニーニは後悔していた。
リゾットとパニーニは辺りを白い霧に覆われた遺跡で、目を赤く爛々と光らせたストーンゴーレムを前に、ガタガタと体を震わせていた。
彼女達はゴーレムを手に入れるためにここへ来た。
ここのゴーレムならば、簡単に自分達の物に出来ると思っていたのだ。安全だと、動かないと、そう言われているここのゴーレムならば、簡単に自分達の言う事を聞かせられると思ったのだ。
だが、その結果は、これである。二人は肩を寄せあって震えていた。
「ど、どうしよう、リゾット……」
「どうしようって言ったって……」
リゾットたちが正体を現した時、遺跡にいたゴーレムの二体は、彼らと一緒にここへやって来た冒険者のストレイとウッドゴーレムを追いかけて行った。その行動は恐らく、リゾットとパニーニを守るためにゴーレムを引き離したのだろう。
ストレイは目を吊り上げて「てめぇら、後で覚えてろ!」と怒鳴っていたのを思い出し、リゾットとパニーニは別の意味で体をぶるりと震わせた。
そんな二人に向かって、遺跡を揺らすような重い音を立てながら、ストーンゴーレムが近づいてくる。
白い霧の中を歩くその巨体は、惑う事すらせずに真っ直ぐにリゾートパニーニを目がけて進んでいた。
リゾットとパニーニも、二人なりにストーンゴーレムを止めようと攻撃はした。そのためストーンゴーレムの体は所々が砕け、傷がついている。
だが、ストーンゴーレムと言えば、その名の通り石材で出来たゴーレムだ。その体はとにかく頑強である。
下手に直接攻撃をすれば、武器の方が先に駄目になる。リゾット達の足元には、二人の持ち物だったであろう折れた剣が落ちていた。
「だ、誰か……!!」
助けを求めるように、リゾット達は震える声で叫ぶ。
その瞬間、
ヒュン、
と風を切るような音と共に、金属のようなものがストーンゴーレムにぶつかる音が聞こえた。
それは一本の矢だった。
◇
白雲の遺跡に到着をした時、セイルは我が目を疑った。あの長閑で穏やかなこの遺跡が、白い霧に覆われているのだ。
この霧が何であるかは、この世界に生きる者ならば誰でも知っている。
これはログの霧だ。この遺跡のどこかにログの溜まりが発生し、その場のログが霧散し始めているのだ。
絶対的な忘却の先駆けの象徴。つまり、この遺跡のログが消滅しかかっているのである。
セイルは『まずい』と思いながらセイルは杖を軽く掲げた。
「"ログティア"セイル・ヴェルスより、我がパーティへ。――――ログの祝福を」
セイルがそう言うと、杖の先端からキラキラと銀色の光が現れ、セイルとハイネルの頭上で弾ける。
弾けた光はそのまま二人に降り注ぎ、すうと体の中に吸い込まれて行った。
これはログティアが行使するログ魔法の中の一つ、ログの祝福と言うものだ。
ログが霧散した場所へ入るにあたって、自分達がそれに取り込まれないようにする為のお守り、と考えて貰えば分かりやすいだろうか。
ログの祝福もなくこういった場所へ入れば、やがて自身もそれに巻き込まれ、自身のログを霧散させてしまう。
霧散させてしまった先にあるのは、死だ。自分が誰なのか、どうしてここにいるのか、何をしようとしていたのか。やがて、自分が生きているという事も忘れ、死ぬ。体すら残らず、跡形もなく消える。
人も、動物も、植物も、無機物も同様だ。ログを霧散させたものに平等に訪れる忘却の死。
それを防ぐ為の手段が、このログの祝福なのだ。
「このくらいの濃さなら、まだ大丈夫です。ですが、早めにストレイとゴーちゃんを探しましょう」
「そうですね。どこで発生したのか分かりませんが、注意して進みましょう」
セイルの言葉にハイネルは頷くとクロスボウを手に持つと走り出した。
そんなハイネルにセイルも続く。
「ストレイ! どこです!」
「ゴーちゃん、いますか!」
ストレイとウッドゴーレムの名を呼びながら二人は遺跡を進む。
遺跡はセイル達が訪れた時よりも目に見えて崩れ、瓦礫が落ち、石柱や壁の亀裂も増えている。
刃物で切り付けたような跡も残っている事から、恐らくここでストレイが戦っていたのだろう。
切り落とされたのか、途中にはストーンゴーレムの腕のようなものも落ちていた。
「ストレイでしょうか」
「そうでしょう。さすが戦う賢者さんです」
セイルの言葉にストレイは小さく笑って頷いた。
ストーンゴーレムに対抗しているという事が分かって少しだけ安心したのだろう。
足に力を込めて二人は走る。
そうして、セイル達が最初にウッドゴーレムと遭遇した回廊まで差し掛かった時だ。
「ハイネル、あそこ!」
セイルが何かを見つけたようで、回廊のある崖の下を指さした。
崖の下、中央に流れる川、そしてその近くに立つ大きな木。
その奥に、二対のストーンゴーレムに一方的に攻撃を受けているウッドゴーレム――――ゴーちゃんが蹲っていた。
セイルとハイネルは目を見張る。ウッドゴーレムは何かを守るように体を屈めていた。
じっと目を凝らして見れば、その腕の中に見覚えのある茶色の布が見えた。
「ストレイ!?」
そう、ストレイのコートだ。
それを見て、セイルとハイネルはサッと青ざめた。
「制御盤は!?」
二人が顔を上げて制御盤の方を向くと同時に、その方向から悲鳴が聞こえた。
「ひいいい!」
剥き出しになった制御盤の前で、半泣きになって後ずさるリゾットとパニーニが見える。
彼女達の前には、目を赤く爛々と光らせた一体のストーンゴーレムが立っていた。
ストーンゴーレムは回廊を揺らしながら二人に手を伸ばし、今にも襲い掛かりそうな程に近づいている。
「何て場所で……」
ハイネルが眉間にシワを寄せてこめかみを押さえた。あんな場所で暴れられれば、制御盤ごと駄目になる。最悪だ、とセイルも思った。
「セイル」
ハイネルは何か考えるように目を細め、クロスボウを構えた。
「はい」
「一度僕達の方に注意を引き寄せましょう」
「回廊を逃げて引き離しますか?」
「いえ、セイル。ログ魔法で、あのゴーレムを転ばせる事はできますか?」
ハイネルの提案に、セイルはゴーレムとその周囲をぐるりと見回す。
そして位置などを確認したあと、頷いた。
「…………行け、ると思います」
「では、お願いします」
「はい」
ハイネルの言葉にそう答えると、セイルは水音の杖を握りしめた。
ハイネルはそれを確認すると、構えたクロスボウの狙いを定め、
――――撃つ!
クロスボウから放たれた矢がヒュンと風を切り、まっすぐにストーンゴーレムに向かう。そしてガツンッと金属の音を立ててゴーレムの背中に突き刺さった。
だが、やはり浅い。
セイル達に気付いたリゾットとパニーニが喜色ばんで顔を上げた。
「助かった!」
「助かったではありません!」
そう怒鳴るハイネルの方角へ、ストーンゴーレムがゆっくりと向きを変える。
今度はセイルが構えた杖の底で石の床を叩いた。ポーン、とピアノの鍵盤を弾いたような音の波が辺りに広がる。
ハイネルはその音の波を感じながら、再度クロスボウに矢を装填し、ストーンゴーレムに向けて撃った。
ヒュンと飛んだ矢はストーンゴーレムに刺さるも、大してダメージは与えられない。その攻撃など物ともせずに、ストーンゴーレムは二人の方へと向かってくる。
「セイル」
ゆっくり、ゆっくりと近づいてくるストーンゴーレムの動きを導くように、ハイネルは矢を撃つ。
タイミングを見計らいながら、セイルは杖の先をストーンゴーレムに向けた。
「行きます」
セイルが息を吸って集中すると、セイルの中からふわりと金色の砂のような光が現れ、杖の先に向かって集まり始める。
リゾットとパニーニは目を張るのが遠目で見えた。
「"ログティア"セイル・ヴェルスより、ストーンゴーレムへ。ログの名は"亀裂"――――ひび割れ、広がり、足場を砕け!」
セイルが言葉を言い終えると、金色の砂がストーンゴーレムの足元に向かって飛び、弾ける。
その瞬間、ストーンゴーレムの下の石の床にピシリと大きな亀裂が走った。
ストーンゴーレムは止まらず、そのまま亀裂の上に足を下ろす。
ピシリ。
すると、ストーンゴーレムの重さで亀裂は一気に広がり、音を立てて穴が空いた。
リゾットとパニーニは辺りを白い霧に覆われた遺跡で、目を赤く爛々と光らせたストーンゴーレムを前に、ガタガタと体を震わせていた。
彼女達はゴーレムを手に入れるためにここへ来た。
ここのゴーレムならば、簡単に自分達の物に出来ると思っていたのだ。安全だと、動かないと、そう言われているここのゴーレムならば、簡単に自分達の言う事を聞かせられると思ったのだ。
だが、その結果は、これである。二人は肩を寄せあって震えていた。
「ど、どうしよう、リゾット……」
「どうしようって言ったって……」
リゾットたちが正体を現した時、遺跡にいたゴーレムの二体は、彼らと一緒にここへやって来た冒険者のストレイとウッドゴーレムを追いかけて行った。その行動は恐らく、リゾットとパニーニを守るためにゴーレムを引き離したのだろう。
ストレイは目を吊り上げて「てめぇら、後で覚えてろ!」と怒鳴っていたのを思い出し、リゾットとパニーニは別の意味で体をぶるりと震わせた。
そんな二人に向かって、遺跡を揺らすような重い音を立てながら、ストーンゴーレムが近づいてくる。
白い霧の中を歩くその巨体は、惑う事すらせずに真っ直ぐにリゾートパニーニを目がけて進んでいた。
リゾットとパニーニも、二人なりにストーンゴーレムを止めようと攻撃はした。そのためストーンゴーレムの体は所々が砕け、傷がついている。
だが、ストーンゴーレムと言えば、その名の通り石材で出来たゴーレムだ。その体はとにかく頑強である。
下手に直接攻撃をすれば、武器の方が先に駄目になる。リゾット達の足元には、二人の持ち物だったであろう折れた剣が落ちていた。
「だ、誰か……!!」
助けを求めるように、リゾット達は震える声で叫ぶ。
その瞬間、
ヒュン、
と風を切るような音と共に、金属のようなものがストーンゴーレムにぶつかる音が聞こえた。
それは一本の矢だった。
◇
白雲の遺跡に到着をした時、セイルは我が目を疑った。あの長閑で穏やかなこの遺跡が、白い霧に覆われているのだ。
この霧が何であるかは、この世界に生きる者ならば誰でも知っている。
これはログの霧だ。この遺跡のどこかにログの溜まりが発生し、その場のログが霧散し始めているのだ。
絶対的な忘却の先駆けの象徴。つまり、この遺跡のログが消滅しかかっているのである。
セイルは『まずい』と思いながらセイルは杖を軽く掲げた。
「"ログティア"セイル・ヴェルスより、我がパーティへ。――――ログの祝福を」
セイルがそう言うと、杖の先端からキラキラと銀色の光が現れ、セイルとハイネルの頭上で弾ける。
弾けた光はそのまま二人に降り注ぎ、すうと体の中に吸い込まれて行った。
これはログティアが行使するログ魔法の中の一つ、ログの祝福と言うものだ。
ログが霧散した場所へ入るにあたって、自分達がそれに取り込まれないようにする為のお守り、と考えて貰えば分かりやすいだろうか。
ログの祝福もなくこういった場所へ入れば、やがて自身もそれに巻き込まれ、自身のログを霧散させてしまう。
霧散させてしまった先にあるのは、死だ。自分が誰なのか、どうしてここにいるのか、何をしようとしていたのか。やがて、自分が生きているという事も忘れ、死ぬ。体すら残らず、跡形もなく消える。
人も、動物も、植物も、無機物も同様だ。ログを霧散させたものに平等に訪れる忘却の死。
それを防ぐ為の手段が、このログの祝福なのだ。
「このくらいの濃さなら、まだ大丈夫です。ですが、早めにストレイとゴーちゃんを探しましょう」
「そうですね。どこで発生したのか分かりませんが、注意して進みましょう」
セイルの言葉にハイネルは頷くとクロスボウを手に持つと走り出した。
そんなハイネルにセイルも続く。
「ストレイ! どこです!」
「ゴーちゃん、いますか!」
ストレイとウッドゴーレムの名を呼びながら二人は遺跡を進む。
遺跡はセイル達が訪れた時よりも目に見えて崩れ、瓦礫が落ち、石柱や壁の亀裂も増えている。
刃物で切り付けたような跡も残っている事から、恐らくここでストレイが戦っていたのだろう。
切り落とされたのか、途中にはストーンゴーレムの腕のようなものも落ちていた。
「ストレイでしょうか」
「そうでしょう。さすが戦う賢者さんです」
セイルの言葉にストレイは小さく笑って頷いた。
ストーンゴーレムに対抗しているという事が分かって少しだけ安心したのだろう。
足に力を込めて二人は走る。
そうして、セイル達が最初にウッドゴーレムと遭遇した回廊まで差し掛かった時だ。
「ハイネル、あそこ!」
セイルが何かを見つけたようで、回廊のある崖の下を指さした。
崖の下、中央に流れる川、そしてその近くに立つ大きな木。
その奥に、二対のストーンゴーレムに一方的に攻撃を受けているウッドゴーレム――――ゴーちゃんが蹲っていた。
セイルとハイネルは目を見張る。ウッドゴーレムは何かを守るように体を屈めていた。
じっと目を凝らして見れば、その腕の中に見覚えのある茶色の布が見えた。
「ストレイ!?」
そう、ストレイのコートだ。
それを見て、セイルとハイネルはサッと青ざめた。
「制御盤は!?」
二人が顔を上げて制御盤の方を向くと同時に、その方向から悲鳴が聞こえた。
「ひいいい!」
剥き出しになった制御盤の前で、半泣きになって後ずさるリゾットとパニーニが見える。
彼女達の前には、目を赤く爛々と光らせた一体のストーンゴーレムが立っていた。
ストーンゴーレムは回廊を揺らしながら二人に手を伸ばし、今にも襲い掛かりそうな程に近づいている。
「何て場所で……」
ハイネルが眉間にシワを寄せてこめかみを押さえた。あんな場所で暴れられれば、制御盤ごと駄目になる。最悪だ、とセイルも思った。
「セイル」
ハイネルは何か考えるように目を細め、クロスボウを構えた。
「はい」
「一度僕達の方に注意を引き寄せましょう」
「回廊を逃げて引き離しますか?」
「いえ、セイル。ログ魔法で、あのゴーレムを転ばせる事はできますか?」
ハイネルの提案に、セイルはゴーレムとその周囲をぐるりと見回す。
そして位置などを確認したあと、頷いた。
「…………行け、ると思います」
「では、お願いします」
「はい」
ハイネルの言葉にそう答えると、セイルは水音の杖を握りしめた。
ハイネルはそれを確認すると、構えたクロスボウの狙いを定め、
――――撃つ!
クロスボウから放たれた矢がヒュンと風を切り、まっすぐにストーンゴーレムに向かう。そしてガツンッと金属の音を立ててゴーレムの背中に突き刺さった。
だが、やはり浅い。
セイル達に気付いたリゾットとパニーニが喜色ばんで顔を上げた。
「助かった!」
「助かったではありません!」
そう怒鳴るハイネルの方角へ、ストーンゴーレムがゆっくりと向きを変える。
今度はセイルが構えた杖の底で石の床を叩いた。ポーン、とピアノの鍵盤を弾いたような音の波が辺りに広がる。
ハイネルはその音の波を感じながら、再度クロスボウに矢を装填し、ストーンゴーレムに向けて撃った。
ヒュンと飛んだ矢はストーンゴーレムに刺さるも、大してダメージは与えられない。その攻撃など物ともせずに、ストーンゴーレムは二人の方へと向かってくる。
「セイル」
ゆっくり、ゆっくりと近づいてくるストーンゴーレムの動きを導くように、ハイネルは矢を撃つ。
タイミングを見計らいながら、セイルは杖の先をストーンゴーレムに向けた。
「行きます」
セイルが息を吸って集中すると、セイルの中からふわりと金色の砂のような光が現れ、杖の先に向かって集まり始める。
リゾットとパニーニは目を張るのが遠目で見えた。
「"ログティア"セイル・ヴェルスより、ストーンゴーレムへ。ログの名は"亀裂"――――ひび割れ、広がり、足場を砕け!」
セイルが言葉を言い終えると、金色の砂がストーンゴーレムの足元に向かって飛び、弾ける。
その瞬間、ストーンゴーレムの下の石の床にピシリと大きな亀裂が走った。
ストーンゴーレムは止まらず、そのまま亀裂の上に足を下ろす。
ピシリ。
すると、ストーンゴーレムの重さで亀裂は一気に広がり、音を立てて穴が空いた。
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