母ナキ鳥籠

蛇狐

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Capitolo.1

episodio.11「la prontezza(覚悟)」

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「クソ、時間が掛かりすぎだ。にどう言えば……」

 男はディエチを連れて白く長い廊下を、苛立ちが隠せない様子で歩いていた。
悩みの種は最後のバンビーニ、トレーディチ。あいつさえ連れてくることが出来たなら。
とはいえ無理矢理連れてくるのは、あの方が望んでいない。しかし大人しく着いてくるはずがないだろうに……。

「アンドレアさん」

 後ろを歩いていたディエチが男の名を呼ぶ。
男、アンドレアは呼ばれたからといって振り返ることも応えることもしない。
 アンドレアにとってバンビーニはただの頑丈な武器だ。意思など関係なくただ壊れるまで使う対象。
ホムンクルスとはいえ、人間だとは一ミリも思ってなどいない。本当に、ただの便利な武器。
 そんな彼からしてみればトレーディチ、即ちジョシュアは全く興味も無い訳だが、何よりが望んでいる。
それに、武器が増えると思えばこちらの得にもなるのだ。
しかし。

「あの屋敷には近寄りたくないんだがな」

 そんなことを言ったところで、このまま上手く事が進まなければ自分が赴く事になるだろう。それだけは避けたい。
苛立ちや焦りが混じった息を大きく吐き出した。
そして振り返るとディエチの髪を鷲掴み、強引に自分の方へと引き寄せる。

「早くトレーディチを連れて来い!!」
「どうしたの?アンディ」

 背後から聞こえてきた女性の声。それと同時にカラカラ、と車椅子の音が近づいてくる。
アンドレアは一瞬で我に返るとディエチと共にすぐさまその場に跪いた。頭を下げたまま、一筋冷や汗を流す。

「騒がしくして申し訳ございません、ルーチェ様」

ルーチェ、と呼ばれた女性はドレス姿で目元にレースを纏い、穏やかな表情でその二人を見つめていた。
透き通った美しい声が二人に語りかける。

「いいわ。でも、仲良くね?アンディ」
スィ
「今日もいい天気ね」

ルーチェは窓の外を眺めると、ほぅ、と小さく息を吐き出した。でも寒いわ、なんて他愛もない話をするルーチェを見上げて、アンドレアは言いづらそうに口を噤んだ後彼女を見上げた。

「申し訳ございません。次こそは」
「いいのよアンディ。いいのだけれど……」

そうね、とルーチェは考えるように指先で自身の頬に触れる。

「早い方が嬉しいわ。会いたいもの。ね?貴方も兄弟と早く暮らしたいでしょう?ディエチ」

ディエチは無表情から一瞬で顔を不気味に歪ませると、まるで人が変わったようにヒヒヒと声を上げて笑った。

「うるさいわねブス、さっさと消え──」

その言葉を遮るようにアンドレアが思いきりその頬を殴る。そして憤った様子でディエチを睨み付けた。

「貴様!なんて口を!」
「アンディ、分かってるでしょう?彼の本意ではないわ」

ルーチェは静かに諭すと、未だに肩を震わせ笑うディエチの頬に優しく触れる。



すると今度は悲しそうに笑うディエチ。自身の頬に触れているルーチェの手を掴んでその指先に口付けてみせる。

「申し訳ございません。直ぐに謝らせ、て……あははは!オレは、オレは血が!血が欲しいィィ!」

ディエチは次々と口調や表情をころころと変え、最終的に突然立ち上がるとそのままどこかへと走っていってしまった。
壊れた人形め、とアンドレアは心の中で舌打ちを零して改めてルーチェを見上げる。
しかし彼女は相変わらず優しく微笑んだままだ。

「次は、必ず」
「ええ。期待してるわ」

去りゆくアンドレアの背を見つめてから、ルーチェは再び窓の外を見つめる。すっかり寒いと思いきや、窓の外では雪が降り始めていた。
何かに想いを馳せるように窓に触れて先を見つめる。

「早く会いたいわ。ねえ?

何かを含ませて、その口元に笑みを浮かべた。






 雲ひとつない、真っ青で綺麗な青空。ジョシュアの心とは正反対に爽やかな景色が広がっている。
今日は暖かい。こんな日には人間たちはどうするのだろう?
家族で散歩したり、遊んだりするのだろうか?
こんな日にも仕事の人は窓から外を眺めて心地いい風を感じるのだろうか?
猫などの動物は、日向ぼっこでもすらのかもしれない。
それらのは、どうなんだろう?
 普通、という言葉は自分たちには似合わない。生まれた理由だって最低なものだ。それだけ聞けば、生まれたことを恨まれるほどだろう。
なんなんだ、戦争のために生まれたって。わざわざ作られたって。
それなら意志など持たせなければよかったのに。感情など、作らなければよかったのに。
そうしたなら、きっと。
 生まれたことすら恨まれる自分たちは、どうすればいい?
幸せになりたい、なって欲しい。けれど、自分たちにそんな権利はあるのか?

​────利用するんだ、全てを。

 そういえばアェルドがそんな事を言っていた気がする。
利用……自分勝手にそんなことをしていいのだろうか?
自分勝手に、何も考えずに幸せになっていいのだろうか?
しかし考えてみれば、そうした方が争わずに済んで人間たちにとってもいいことなのかもしれない。
それは、都合が良すぎるか?

 庭のベンチに寝転んで空を見上げている今、この時出来ることはないのか?
こうしている間にも兄弟たちは人を殺し、体も心も消耗している。
こんな事をしている場合ではない。早く、早くどうするのか決めないと。
ああもう、頭も心もぐちゃぐちゃだ。

 ​……でも、何も考えずに、ただやりたいことを素直に考えるならば。
オレは。……オレは。




 ガチャ、と音を立てて扉が開く。
ノックもせずに入ってくるあたり、ジョシュアか三つ子か。しかし三つ子ならもっと騒がしい。ということは。

「ジェシー、どうしたんだい」

 本に目を向けたままアェルドは静かに問いかける。姿や表情は見えないが、どうやら答えが出たらしい。
 酷だったのかもしれない。人間のことも兄弟のことも自身のこともこれからのことも。全てを一人で考えさせるなんて。
だが、そうすべきだと思った。ジョシュア自身がと願うならば、それらの問題からは逃げられない。
ジョシュアが動かずとも、国は彼を戦争へと参加させるつもりだ。
今決めなければ、ならない。
自分たちはジョシュアの考えに従うと決めた。どうせ自分たちだけではバンビーニに対抗できないというのもあるが、彼の力になりたいという考えがあったからだ。
全てを任せてしまうのは心が痛かったのだが。

 きちんと、決められたのだろうか?
迷いが見えたなら、その時は。

「アェルド、考えたんだ。これから、どうするか」

 本を閉じ、ジョシュアへと顔を向ける。その表情には覚悟が込められていた。
 ジョシュアは震える拳を強く握って、真っ直ぐアェルドを見つめる。

「オレは……みんなを、たすけたい。例え戦闘好きだとしても、オレは……そんなことさせたくない、して欲しくない。だから、まずは戦闘員を止めさせたいんだ」

自分勝手、かな。と小さく続けた言葉。
アェルドは少し間を置いたあと口角を上げる。いつものように、何を考えているか分からないその笑み。

「いいじゃないか。お前がそう決めたのなら、私たちはいくらでも協力しよう」

おいで、と差し伸べられた手。
思えばアェルドとの出会いもそうだったな、とジョシュアは少し前のことを思い出していた。
信用ならないのにこの男に付いてきたのはどうでもよかったからだ。どうなっても、よかったからだ。
しかし今となれば、その選択は間違っていなかったように思う。
例えアェルドがどんな人間だろうと、。それだけだ。
 歩み寄り、その手を握る。
アェルドはそんなジョシュアの頬を優しく撫でた。

「いい子だね。ちゃんと考えて、覚悟を決められたようでよかったよ」

いい子だ、と何度も頬を撫でるその手は手袋があるせいか熱が伝わってこない。その言葉が本心かどうかは分からなかった。
 アェルドはゆっくり立ち上がると、よし、と小さく呟く。

「そろそろ、こちらから接触してみようか」

ジョシュアの気が引き締まる。
いよいよ、自分たちから会いに行くのか。
まだ知らない兄弟たちは、どんな感じなのだろう?正直楽しみなのも少しある。
が、それより不安が大きかった。
上手くいくのか、傷付けはしないか、悪くならないか。
しかし今は、出来ることから。






 真っ白で広い部屋には十一の影。
会話も少なく、それぞれが別のことをしている。

ハーフガスマスクを首に掛けている女性、トレは自身の体を抱きしめ小さく震えている。
眼鏡をかけた真面目そうな青年クアットロは分厚い本のページを捲り、青髪の男チンクエは待ちきれないのか苛立ちを隠し切れていない。
紫髪の右目が黒い青年は、桃色の髪をした左目が黒い少女と紅茶を飲んでいる。
それをただ見ている黒髪の大男と、大男を睨んでいる目の中にハートを持つ褐色肌の女性。
不気味に音を立てながら骨を齧り床に座り込む青年、ディエチに、人と変わらない身長をした球体関節人形と踊る青年。
猫背で髪色がカラフルな男は、開いたままの口から涎を垂らしている。

そして、褐色肌で右目が虚空な長男、ウノはそれらを静かに見つめていた。


 やがて重い扉が開く音がするのと同時に、アンドレアが部屋へと入ってきた。
背後には護衛が数人居る。……今更抵抗などしないのに。

「一度しか言わない、よく聞け兵器ども」

話すのが嫌なのだろう、不機嫌そうに眉を寄せてアンドレアは口を開いた。
十一人もそれに応えるように静まり返る。

「なんとしてでも十三番目トレーディチを捕らえろ。それまで戦争もお預けだ」

チンクエの舌打ちが聞こえるが、アンドレアは続けた。

「少し息があればなんでもいい、無理矢理にでも連れてこい」

分かったな?と一際低い声で問い掛けると、納得しない者も居るがそれぞれ承知したようだ。
 早くしなければ、あの方が残念に思われる。
アンドレアは拳を握り締め、怒りをぶつけるように近くに居たクアットロの腹を思い切り蹴った。
 避けようと思えば避けられた攻撃だが、その場合はもっと面倒なことになると知っていたクアットロは諦めた様子で息を吐き出し蹲る。
……よりによって一番病弱な自分を選んだのは、何も近いからだけではない気がした。
 怒りからか乱れた呼吸と服を整えて、アンドレアは踵を返して部屋を出る。

 ウノはそれを見てから、クアットロの元へ駆け寄った。
元より病弱なクアットロは攻撃にも弱かった。まだを使われなかっただけマシかもしれないが、苦しそうだった。

「大丈夫かクアットロ」
「だいじょ、ぶ……だよ、にいさん」

ありがとう、と笑ってみせるクアットロ。無理をしているのは目に見えていた。
あーあ、と吐き捨てるように聞こえるのはチンクエの声。

「相変わらず使えねェやつだなテメェは。足でまといがよ」
「やめろチンクエ。兄弟に向かって」
「なにが兄弟だ。人間の真似事しやがって」

 そう言われたウノは何も返さず、ただチンクエを見つめる。
少しの沈黙の後。先に折れたのはチンクエだった。
わざとらしく舌打ちを零して扉へと向かう。

「やってろ。オレはしねえがな」

重い扉が大きな音を立てながら閉まった。
ウノはため息を吐き出すとクアットロを支えながら立ち上がる。
自分たちに勝てないからって病弱なクアットロを狙うなんて。
湧き上がる殺意を抑え込んで、クアットロと共に扉へと向かう。
 どうせ誰も治療などしない。不死とはいえ治るのも特に遅いのだ。せめて血を与えて治りを早くしたい。
幸いクアットロのは多い。よく戦場から人間を持ち帰るからだ。
それは彼なりの優しさなのだと、ウノは分かっていた。

「皆も戻るといい。折角の休養だ、ゆっくり休むんだぜ」

はーい、と答えたのは、紫の髪色の青年だけだった。
やはり彼らにとって戦争は日常だからだろうか。誰一人として、嬉しそうではなかった。






 クソ、と声を漏らしながらアンドレアは廊下を歩く。足も自然と早くなっていた。
周囲の護衛たちを離れさせると、先にあった部屋へと入る。
そこには、二人の人間。

「おーおー、荒れてんねアンドレアさん」
「あらやだ、顔が怖いぜ?」
「黙れ。ニコロ、ヴィットーリア」

ニコロと呼ばれたのは包帯やガーゼだらけの明るい男。そしてヴィットーリアと呼ばれた男はふふ、と女性らしく笑っている。

「で?どう?俺らも動いた方がいーの?」
「うるさい。作戦を考えているんだ」
「ンなもん要らねーって!」

任せろ!と笑ってみせたニコロだが、呆気なくスルーされてしまい不満そうに口を尖らせる。
ヴィットーリアはそれを見て笑うと、「そうよ」とアンドレアの肩に触れた。

「オレらに任せて、アンドレアさんは休んでおいて」

ね?と優しく問いかけるとアンドレアは少し黙ったあと小さくため息を吐き出す。

「……ヘマするなよ。早くあの方の元へトレーディチを」
「わかってるって!まっかせて!」

ニコロは立ち上がると大きく伸びをした。
続くようにヴィットーリアも立ち上がり扉へと向かう。

「待ってろー!トレーディチ!」
「オレたちが行くのはもう少しあとよニコロ」
「えっ」
「まずは兄弟に行かせてあげましょう?」
「そりゃそっか!」

そうして二人は笑いながら部屋から出ていった。






「げほっ!ごほ!」

 灰色の髪をした青年が床へと倒れ込む。暴力を受け続けた体は傷だらけで、
 四十代ほどの男がそこへ歩み寄り、乱暴に髪を掴んでこちらへと向かせた。

「どうだい?言うこと聞く気になったか?」

 薬でも盛られたのか問い掛けられた青年は虚ろな瞳を揺らして、なんとか、といった様子でその男へと視線を向ける。

「おれ、は……」
、みたいですね」

若い男の声が聞こえると四十代ほどの男はそちらへと振り返る。

「やめとけって、さすがに死んじまうぞ」
「ヴィオラ。大丈夫ですよ。不死なんですから……は」

四十代ほどの男、ヴィオラはバンビーニと言われた青年へと視線を戻した。

「二番目……ドゥエ、つったっけか?早くしねえと体持たねえぜ?あいつ怖ぇからよ」

青年、ドゥエは何かを言おうと小さく口を開けるが、ぐるんと目が上を向いたと同時に体の力が抜けてしまった。
それを見てヴィオラが「ほらぁ」と訴えるように若い男へ顔を向ける。

「またトんじまったじゃねぇか」
「じゃあ、最初からで」

にこりと微笑むその様子を見てヴィオラは背筋を震わせる。
今はまだ味方だからいいが、これが敵になると思うと恐ろしくて仕方なかった。
だから、言うことは聞くしかない。

「はいはい、分かりましたよ悪ガキが」

そしてドゥエの体を抱き抱えて立ち上がると、その顔を見つめる。

「……災難だな。選ばれるなんてよ」

でもしょうがないんだぜ、とヴィオラはその場を後にした。





 若い男は一人ソファへと戻ると、再び深く腰かけた。
その肘掛には大量の引っ掻いた跡。
何に対して苛立っているのか、その木が丸見えになった肘掛を引っ掻き始める。
そしてガリガリと爪で木を削りながら、舌打ちを零した。

「さて……もう少しですよ」

ニヤリと不気味に口角を上げる。

「もう少しで、会いに行きますから」








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