最強辺境伯令嬢

吏人

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騎士団審査

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接近戦の担当は松葉と柊だ 2人とも大柄で顔も怖いので若干志願者が萎縮しているように見える。

「集まったか? 今から審査について説明すんぞ~ あ、俺は今回の審査担当する松葉だ」
「我はは柊だ 宜しくな」
「早速だが今回の審査のルール説明するぞ」
「「「はい!」」」
「まあ そんな緊張すんな 俺たちは他の奴と違ってちまちますることが嫌いなんでな…」

そういうと松葉は自分の持ってる大剣を構え隣で柊も刀を構える。

「俺達と戦ってもらう」
「うむ 我も同意見だな 」
「んじゃ 俺と柊どちらかを選んで模擬戦ってことで 誰からだ?」

松葉がそう言うとさっぱりとした茶髪の髪と黒い瞳の20代前半の青年が前に出た。
彼は1次審査で活躍したロイドである。彼は松葉の方に歩き頭を下げる。

「ぜひ 松葉様と戦わせて頂きたい お願いします!」
「様やめろ むず痒くなるわ  しかしいい度胸だ!かかってこい」
「はい!」

松葉とロイドがコロッセオの中央へ移動する。その2人の間に柊が立つ。

「我が審判をしよう 模擬戦のルール説明をする他の皆も聞いておけ 10分間の間に挑戦者が我々の攻撃に耐え切れば良しとする 途中降参、戦闘不能と我々が判断した場合模擬戦はそこで終了だ」
「質問よろしいでしょうか」
「なんだ?」
「審査員の方々を戦闘不能にしてもいいのですよね」

待機していた志願者の1人が質問する。彼は確か辺境伯近くの男爵家の三男で1次審査自ではそこそこの剣技を見せておりさらに他のチームメンバーも優秀だったため通過した。典型的な貴族という感じでプライドも高く根拠の無い自信に満ち溢れている。 1次審査でもチームメンバーの平民に対してかなり高圧的な態度をとっていた。

「俺達に勝つか… えらいな自信だな」
「失礼ながら 審査員のお2人は身のこなしから礼儀作法を見るに平民出身と見て取れます 」
「平民?」
「うむ まあ貴族ではないな」
「我々貴族は幼い頃から礼儀作法から武術に至るまで幼い頃から優れた指導者に習っていたのです」
「おう……」
「立派だな」
「たかが平民出身の剣士なんかに負けるはずがないのですよ!」
「……まあ勝てば勿論合格だ」

この子凄いな……
どこからそんな自信湧いてくるのだろうか
松葉は大柄で一見ヤクザみたいな柄の悪さだし身長は2mほどある。一方柊も松葉ほどではないにしろ190cmはある身長に松葉もだが騎士団服からでもわかるほど筋肉がある 顔も整っているが凄みがありすぎて怖いと言われる方が多い。
そんな2人を前にしかも自分は大口を叩きながら1戦目に立候補する訳でもなかった。

「あの子名前なんだっけ」
「確か マルコ サイザスだったかと なんとも愚かな」
「松葉も柊も若干引いてるわね」
「まあ 1次審査を見る限り今回は通らないでしょうから主様が気にする必要もないかと思います」
「そうね そんなことよりロイドの模擬戦楽しみだわ」
「ええ接近戦志願者の中ではダントツの実力ですし 先程のマルコの発言にも苛立っているようですね」
「まあ 普通実力差を感じられない時点でちょっとね」

松葉達は気を取り直して模擬戦始めるようだ。

「ロイドだったか すまんかったな 模擬戦始めよう」
「いえ! 大丈夫です よろしくお願いします!」
「気を取り直して始めるか 双方準備はいいか」
「はい!」
「おう!」


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