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幼少期
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私の7歳の誕生日会家、パーティーなどが行われるホールでリック兄さんも帰ってきてくれて使用人も合わせて盛大に祝って貰えた。
「アイリスお誕生日おめでとう!」
「おめでとう アイリス」
「父様母様、ありがとうござまいす」
「おめでとうアイリス、今日のドレスとても可愛いよ」
「アレク兄様ありがとうございます!侍女のみんなが選んでくれたんです!」
「アイリスおめでとう!今日も可愛な」
「リック兄様ありがとうございます」
「「「おめでとうございます!!」」」
「みんなありがとう!これからも宜しくね」
「「「勿論です!」」」
それから私の好物を食べたり、プレゼントを貰ったりした。
「これは私達からだ」
「ありがとうございます!」
両親からは我が家の紋章であるドラゴンが赤い宝石にあしらわれたブローチをもらった。防御魔法が付与されているものだ。宝石を縁どっている金属には母が得意とする水魔法も付与されていた。両親からの愛が詰まったようなプレゼントとに泣きそうになってしまう
「僕からはこれだよ」
「アレク兄様ありがとうございます!」
アレク兄様からは私が前から欲しかった本を数冊貰った。以前雑談の時にちょっと言っただけだったのに覚えていてくれたようだ。しかもどれも入手困難とされている古書ばかりでとてもありがたい。
「俺からはこれだ」
「リック兄様ありがとうございます!」
「おっと、それだけじゃないぜ」
「?」
リック兄様から貰った鞍を見ていると兄様はホールから見える庭の方へと行ってしまった。
それから少しして兄様が連れていたのはまだ成体になっていない白馬だった。
「わぁ、綺麗…」
「だろ、俺のプレゼントは鞍とこのユニコーンだ。こいつはまだ大人じゃないから角が生えてないが、親といる時密猟者に襲われた。その時たまたま見つけた俺たちの商談が助けたんだ。」
「この子の親は?」
「間に合わなかった。だから助けた俺たちにも懐かなかった。でもなんか直感でお前ならもしかしたらと思ってな」
「触ってもいいですか?」
「ああ」
私は恐る恐るユニコーンに近づき手を伸ばす
一瞬怯えたような瞳を見せたが私が笑いかけると落ち着いたのか鼻先を擦り付けてくれた
「流石俺の妹だな」
「リック兄様ありがとうございます!大事に育てます!」
私はユニコーンを撫でながら俺を言う
家族の皆も使用人達も微笑ましそうに見ている
「貴方に名前をつけたいのだけれどいいかしら?」
私がそう聞くとユニコーンはブルルと返事をしてくれた
「あなたの名前はイベリスでどうかしら?」
私がそう伝えるとどうやら気に入ってくれたようで私に顔を擦り付けてくる。
「どうやら名前も決まったようだな」
「はい!」
「取り敢えず今は厩舎に戻しておいて皆でお茶しましょ?」
「分かりました母様」
「お嬢様私が連れていきましょう」
「ありがとう、イベリス大人しくしててね」
イベリスを使用人にお願いして中へ入ると食事を終えた使用人達は仕事に戻ったようで食後のお茶は場所を移動して家族だけの時間となった。
私は家族に向き直り話をする。
「アイリスお誕生日おめでとう!」
「おめでとう アイリス」
「父様母様、ありがとうござまいす」
「おめでとうアイリス、今日のドレスとても可愛いよ」
「アレク兄様ありがとうございます!侍女のみんなが選んでくれたんです!」
「アイリスおめでとう!今日も可愛な」
「リック兄様ありがとうございます」
「「「おめでとうございます!!」」」
「みんなありがとう!これからも宜しくね」
「「「勿論です!」」」
それから私の好物を食べたり、プレゼントを貰ったりした。
「これは私達からだ」
「ありがとうございます!」
両親からは我が家の紋章であるドラゴンが赤い宝石にあしらわれたブローチをもらった。防御魔法が付与されているものだ。宝石を縁どっている金属には母が得意とする水魔法も付与されていた。両親からの愛が詰まったようなプレゼントとに泣きそうになってしまう
「僕からはこれだよ」
「アレク兄様ありがとうございます!」
アレク兄様からは私が前から欲しかった本を数冊貰った。以前雑談の時にちょっと言っただけだったのに覚えていてくれたようだ。しかもどれも入手困難とされている古書ばかりでとてもありがたい。
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「おっと、それだけじゃないぜ」
「?」
リック兄様から貰った鞍を見ていると兄様はホールから見える庭の方へと行ってしまった。
それから少しして兄様が連れていたのはまだ成体になっていない白馬だった。
「わぁ、綺麗…」
「だろ、俺のプレゼントは鞍とこのユニコーンだ。こいつはまだ大人じゃないから角が生えてないが、親といる時密猟者に襲われた。その時たまたま見つけた俺たちの商談が助けたんだ。」
「この子の親は?」
「間に合わなかった。だから助けた俺たちにも懐かなかった。でもなんか直感でお前ならもしかしたらと思ってな」
「触ってもいいですか?」
「ああ」
私は恐る恐るユニコーンに近づき手を伸ばす
一瞬怯えたような瞳を見せたが私が笑いかけると落ち着いたのか鼻先を擦り付けてくれた
「流石俺の妹だな」
「リック兄様ありがとうございます!大事に育てます!」
私はユニコーンを撫でながら俺を言う
家族の皆も使用人達も微笑ましそうに見ている
「貴方に名前をつけたいのだけれどいいかしら?」
私がそう聞くとユニコーンはブルルと返事をしてくれた
「あなたの名前はイベリスでどうかしら?」
私がそう伝えるとどうやら気に入ってくれたようで私に顔を擦り付けてくる。
「どうやら名前も決まったようだな」
「はい!」
「取り敢えず今は厩舎に戻しておいて皆でお茶しましょ?」
「分かりました母様」
「お嬢様私が連れていきましょう」
「ありがとう、イベリス大人しくしててね」
イベリスを使用人にお願いして中へ入ると食事を終えた使用人達は仕事に戻ったようで食後のお茶は場所を移動して家族だけの時間となった。
私は家族に向き直り話をする。
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