とある公爵の独白

吏人

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独白4

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リュシアード殿下と男爵令嬢他の大臣の息子達長いので愉快な仲間たちとこれから呼ばせて貰おう。その愉快な仲間たちはありもしないクレアの罪をさも事実かのように話始めた。

「私外務大臣マックス・ランスが嫡男マイケル・ランスここに証言致します!そこにいるクレア・フォードは公爵令嬢でありながらララ・デビブス男爵令嬢の持ち物を隠していました。」
「同じく私魔法大臣アルフレッド・ファーガ が嫡男アレックス・ファーガも証言させていただきます!クレア公爵令嬢がララ男爵令嬢に酷い言葉をかけているのを目撃しました!」
「私軍大臣ランスロット・フランが嫡男ギルバート・フラン、クレア・フォードがララ嬢を廊下で突き飛ばしたのを目撃しました!」

魔法大臣、外務大臣に目を向けると顔を真っ青にしている。軍大臣は怒った顔をしている。

「陛下。私ランスロットに発言の許可を。」
「許す。」
「エリクよ散々私に教育とは何たるかを言っておきながら自分は娘の教育1つ出来ていないではないか。」
「「「「はぁぁ」」」」

軍大臣の言葉に、私とマックス、アルフレッドそして王の4人は溜息を着いた。私達は王も含め5人とも同い年で学園でも常に行動を共にしていた。今の発言で分かったと思うがランスロットは武芸には優れているが頭まで脳筋の馬鹿だ。全く、ある国では軍大臣とその息子が公爵の不正を見つけ評判の悪かった公爵の娘をわざわざ騎士団に入団させ問題を起こしたと同時に娼婦落ちにした話を聞いた。うちの軍大臣親子とは正反対だ。羨ましい限りだ。こいつのことは無視でいいだろう。

「しかしリュシアード私は王妃からそのような話1度も聞いてないぞ。そのように酷いイジメなら理事長である王妃が何も知らないはずなかろう。」
「ええ、陛下の言う通りです。私は学園でそのようなしかもクレア嬢がそのようなイジメをしているなど1度も聞いたことはありませんわ。」

その通りだ。学園でものを隠したり更には突き飛ばしなどしたらさすがに他の生徒から教師、教師から理事長である王妃様に話が行くはずだ。王妃様の言葉を聞いて今まで黙っていたシャルル妃が喋り出した。

「白々しい!リュシアード母に話してくれたことを陛下に話して差しあげなさい!」
「はい!義母上」
「話とは?」
「父上。とても残念なことに王妃様もクレアと共犯しララへのイジメが外部に漏れないようクレアの罪をもみ消していたのです!」
「王妃がクレア嬢と共犯とはまた突拍子もないな。」
「更に父上には非常に辛いことを伝えねばなりません。」
「なんだ。」
「王妃アマンダは私の母である前王妃ソフィアを毒殺したのです!そして育ての親であるシャルル母上をいじめていたのです!そこの女は人殺しでありながら何知らぬ顔で父上の隣にたっている!国母として相応しくありません!!」


その場がシーンと静かになった。ただ愉快な仲間たちと男爵そしてシャルル妃だけは勝ち誇った顔をしている。王妃様は顔を変えず無表情だ。他の面々は王妃様の顔色を伺いかなり怒っていると察した。 リュシアード殿下そしてそのほか仲間たちはどうやら自殺願望があるようだ。
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