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始めようか、戦争を ー敵地侵攻編ー
第28話:発令!オペレーション シュガール第一段階(2) v0.0
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_数時間後
「ふぅ・・・。なんと言うか・・・つい取り乱しちまったな」
救護テントの中にあるベッドに寝ている状態の司令官はそう呟く。発狂した司令官を連れてきたときは衛生兵も困惑していた顔だったが、放置してしばらくすると治っていたそうだ。
「とにかく、だ。作戦実施が遅れている。お前達にはすぐに敵帝都もどきへと向かってほしい」
司令官は落ち着いた口調で言う。
「すでに河口付近に小部隊河川舟艇《SURC》2艇が整備・物資積載を終えて置いてある。それに乗って早く行け!・・・それとお前、作戦実行中にしくじるなよ」
司令官は自信を発狂させた海兵隊員を睨みつけながら言う。
『了解!』
屈強な肉体を持つ海兵隊員達は救護テントを出るとすぐに迷彩服へと着替えないとビジョンを装着、河口付近に繋留されているらしい小部隊河川舟艇《SURC》2艇へと向かう。
_数分後
「お、来たな」
マルティン達海兵隊員はサプレッサー付きのMX-8を手に持ちすでに用意された小部隊河川舟艇《SURC》の内の1隻へと乗り込み、最後の海兵隊員の到着を待っていた。
「すまねぇすまねぇ。ちょっと遅れちった」
その海兵隊員は言う。顔をよく見ると、司令官を発狂させた人物だと言うことがすぐにわかった。
「・・・またお前か・・・」
マルティンは彼に呆れた様子で言う。
「ともかく行くぞ」
海兵隊員の一人がエンジンを動かし、迷彩服を着た男達は周りが木々に囲まれた川を静かに上り始める。
_数分後
「・・・なぁ、お前、なんて名前なんだ?」
周囲を警戒しながら川を上る中、司令官を発狂させた海兵隊員に聞く。
「俺の名前はラモスさ。以後よろしく」
ラモスは小声で答える。
「そうか・・・ラモス。絶対にこの作戦で足を引っ張るなよ」
マルティン忠告の意を込めてラモスに告げておく。
「わかってるって」
わかってなさそうな声でラモスは答える。
ガサガサッ・・・
『!!』
海兵隊員達はすぐさま銃口を物音のした方向へと向ける。
「・・・船止めろ」
海兵隊長の声でエンジンが停止する。
「・・・動物か?」
緑のフェイスペイントをした海兵隊員は呟く。
「・・・なんだったのかはわからんが・・・すぐにここから離れるぞ。エンジン始動させろ」
海兵隊長の一声で再び海兵隊員達の乗る2艇の小部隊河川舟艇《SURC》は進み出す。
「・・・ふぅ。全く、神経使うぜ」
ラモスは大声で言う。
「お、おい馬鹿ッ!声大きいぞ!」
マルティンはとっさに注意するがどうやらラモスには聞こえていない様子である。
「とっとと敵部隊出てくりゃいいのになー」
海兵隊員達は思った。こいつとともに作戦行動すれば絶対失敗する、と。
「なんでこいつと一緒なんだかなぁ・・・」
海兵隊員達はそう思いながらも、敵帝都らしきものへと向かい続けるのだった。
「ふぅ・・・。なんと言うか・・・つい取り乱しちまったな」
救護テントの中にあるベッドに寝ている状態の司令官はそう呟く。発狂した司令官を連れてきたときは衛生兵も困惑していた顔だったが、放置してしばらくすると治っていたそうだ。
「とにかく、だ。作戦実施が遅れている。お前達にはすぐに敵帝都もどきへと向かってほしい」
司令官は落ち着いた口調で言う。
「すでに河口付近に小部隊河川舟艇《SURC》2艇が整備・物資積載を終えて置いてある。それに乗って早く行け!・・・それとお前、作戦実行中にしくじるなよ」
司令官は自信を発狂させた海兵隊員を睨みつけながら言う。
『了解!』
屈強な肉体を持つ海兵隊員達は救護テントを出るとすぐに迷彩服へと着替えないとビジョンを装着、河口付近に繋留されているらしい小部隊河川舟艇《SURC》2艇へと向かう。
_数分後
「お、来たな」
マルティン達海兵隊員はサプレッサー付きのMX-8を手に持ちすでに用意された小部隊河川舟艇《SURC》の内の1隻へと乗り込み、最後の海兵隊員の到着を待っていた。
「すまねぇすまねぇ。ちょっと遅れちった」
その海兵隊員は言う。顔をよく見ると、司令官を発狂させた人物だと言うことがすぐにわかった。
「・・・またお前か・・・」
マルティンは彼に呆れた様子で言う。
「ともかく行くぞ」
海兵隊員の一人がエンジンを動かし、迷彩服を着た男達は周りが木々に囲まれた川を静かに上り始める。
_数分後
「・・・なぁ、お前、なんて名前なんだ?」
周囲を警戒しながら川を上る中、司令官を発狂させた海兵隊員に聞く。
「俺の名前はラモスさ。以後よろしく」
ラモスは小声で答える。
「そうか・・・ラモス。絶対にこの作戦で足を引っ張るなよ」
マルティン忠告の意を込めてラモスに告げておく。
「わかってるって」
わかってなさそうな声でラモスは答える。
ガサガサッ・・・
『!!』
海兵隊員達はすぐさま銃口を物音のした方向へと向ける。
「・・・船止めろ」
海兵隊長の声でエンジンが停止する。
「・・・動物か?」
緑のフェイスペイントをした海兵隊員は呟く。
「・・・なんだったのかはわからんが・・・すぐにここから離れるぞ。エンジン始動させろ」
海兵隊長の一声で再び海兵隊員達の乗る2艇の小部隊河川舟艇《SURC》は進み出す。
「・・・ふぅ。全く、神経使うぜ」
ラモスは大声で言う。
「お、おい馬鹿ッ!声大きいぞ!」
マルティンはとっさに注意するがどうやらラモスには聞こえていない様子である。
「とっとと敵部隊出てくりゃいいのになー」
海兵隊員達は思った。こいつとともに作戦行動すれば絶対失敗する、と。
「なんでこいつと一緒なんだかなぁ・・・」
海兵隊員達はそう思いながらも、敵帝都らしきものへと向かい続けるのだった。
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