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俺が乳首痴漢におとされるまで
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いつもと同じ時間。通勤ラッシュで混んでいる電車に半ば押されるように乗り込んでギュウギュウにされるのも慣れてきた日常だ。ただ、ここ最近はいつもと違うことが起こる。次の停車駅で何人かが降りて息が少し楽になったころ。不意に感じる誰かの温もり。先程のギュウギュウに押されている感じではない。
――まただ。
ここ最近、誰かに触られている。しかも何度もこう続くとなるとこれは事故とかじゃなく故意。初めは理解できなくて戸惑った。だって自分は男だし触ったって面白くもなんともないだろう。だから酷い混み具合から解放されたとはいえそれでもまだ混んでいる状態であるし、きっと、気のせいだ。そう思いこもうとしていた。そんな俺もさすがにおかしいと思い始めたのは、その温もりがぶつかってきた感じではなく撫でるように触れてきたときだ。心臓が嫌な音をたてる。太ももあたりをゆっくり撫でながらどんどん上に上がってくる温もりに身体が震えそうになる。
――女じゃあるまいし、なにビクついてんだ。
ただ、女ではないから痴漢だと声を荒らげられない理由もあった。もしここで声を出したとして男が痴漢されるって信じてもらえるのか。自分が逆に疑われるかもしれない。そんな思考から逆らう声も呑み込んでしまう。
ふにっ、と明らかに揉まれてるであろう自分の尻から意識を逸らそうとするがさすがに何度も揉まれると無理だ。人に触られたくないデリケートな部分にまで触れてこようとした手を太ももや鞄はたまた手でなんとかガードするのに必死だ。今日はいつもよりどこか積極的な動きに変な汗が出てくる。
――なんで俺なんだ? こんなどこにでもいるような平凡なサラリーマン。顔だってイケメンでもないし中性的ってわけでもない。触って何がしたいんだ。手の大きさからきっと相手も男だ。こいつホモなのか。だとしても誰でもいいわけではないだろう。本当にわけがわからない。
諦めたのか手がスッと離れる。ホッとしたのも束の間。すぐに俺の腕の隙間から手が入り込んできた。
「っ!?」
驚いている俺をよそにその手はするりと上着の中に滑り込んだ。
自分のではない体温が懐をまさぐるそれに鳥肌がたつ。気持ち悪い。まさか胸を触られるとは思っていなかったので油断していた。しかし、男の胸を触って何がしたいんだこいつ。
端っこにいるおかげか周りに気づかれていないのがせめてもの救いかもしれない。何度もない胸をまさぐっていた手があるところで止まった。
「――っ」
待て、そこって――。
戸惑う俺をよそに、それがまるで当然かのように入り込んだ指先はスルっと俺の左乳首を撫でた。シャツの上からとはいえ擽ったい感覚に身を捩る。相手はそれに気づいたのか、先程より強く乳首を擦りつけてきた。
やめろ、気持ちわりぃ! そう怒鳴りたい気持ちを抑えてその指先がもたらす擽ったさに耐える。何度もしつこく擦られたり、たまに抓られたりしていたせいか左乳首だけがズキンズキンと鈍く痛み始めた。もうやめてほしい、と願う俺の心中なんてお構いなしにまたスルっと優しく撫でられ思わず息が洩れる。
――なんだ今の、なにか変な感じがした。
気づけば降りる駅に到着する案内が流れはじめ、少しボーッとしてた俺の意識をハッとさせた。胸をまさぐっていた手もいつの間にか消えていた。
――だめだ。しっかりしろこれから仕事だ。痴漢のことは一旦忘れて気持ち切り替えて行かないと。
その日はそれで終わり。もうここまでのことはないだろう、とその時は軽い気持ちでいた。
そんな俺の認識が甘いと知ったのはもう少し経ってからだった。
あれからずっと毎日俺は乳首を触られている。
時間を変えようと一つ早いのに乗ったこともある。だがそれでも変わらなかった。いつも俺に触れてきた。乗り込む場所や立つ位置を変えてもだめだった。もしかしてストーカーかと思ったが、別に自宅からついてきてるような気配はなかった。とりあえずわかったのは俺が電車通勤をやめない限りこれは続くということだ。定期を新しく買ったばかりもあって別の出勤方法をとるのも気がひける。それに男が痴漢で逃げるっていうのもなんだかカッコ悪い気がして嫌だった。結局、俺はいつもと同じ時間に他の周りにばれないように隅に立っている。それに気がよくなったのかその痴漢は更に調子に乗って両方の乳首で遊ぶようになってきた。シャツの上から何度も擦られ乳首が固くなったところで少し強く抓られる。
最近では乳首がムズムズしてきて触られていないのに乳首が立つことがある。上着のおかげで今の所とくに問題がないが、もし暑くなっても上着が脱げないとなると少し面倒だ。それに触られるのもなんだか擽ったいのとは違う何かがきててこれ以上はやばいとわかっていた。だけど、どうにもできないまま結局俺はいつものように電車に乗り込む。
「はっ」
ピンっと立った乳首をカリカリと擦られてぞくぞくと変な感覚が走る。思わず漏れた声を必死に押し殺す。これダメなやつだ。足が震える。爪が乳首を擦るたびに声が零れそうになるしガクガクと身体も震えてしまう。
――ああ、だめだ。こんなの意識したら余計にだめだ。
だめだと思えば思うほど感覚が研ぎ澄まされる。指先が俺の乳首で好き勝手に遊ぶたびに言いようのない快感が身体を襲う。その快感につい目を閉じてしまうが、それがより多く快感を拾ってしまう。
「ふっ」
我慢しきれず漏れてしまう声に背後にいるであろう男はそんな俺に気づいて更に激しく乳首をいじってくる。ピンッピンッと上下に何度か遊ばれたあと立っている乳首を押し込むようにぐにぐにと潰して最後にキュッと両乳首を強く抓られ暴力的な快感に激しく足を震わせる。ついに足元がふらついて原因である背後の男にもたれかかってしまう形になってしまった。
「大丈夫ですか」
初めて聞いた声に身体がビクッと反応した。思っていたよりも若い声で内心びっくりしたが今はそれどころではなく早く体勢を整えないと、と焦っていた。なんとかふらつく足で立ち「大丈夫です。失礼しました」と小さく答える。
「そうですか? でも体調悪そうですよ」
そう言って未だふらつく俺の腕をぐいっと引っ張る。先程みたいにもたれかかる俺に「そのままでいいですよ」なんて優しく言われたがこうなった原因はすべてお前のせいだと叫びたい気持ちでいっぱいだった。腹立たしさにそのままもたれかかっていると、また男の手が乳首へと伸びる。
「あ、ちょっ」
思わずこぼした声に「しーっ」とっ耳元で囁かれる。何がしーっだ何が。だけどそれに思わず従ってしまう俺も俺だった。
スリスリと乳首の下側を撫でられクリクリっと反応してしまった先っぽを回される。またなんとも言えない快感に身体が自然と揺れてしまう。
「……んっ」
俺の反応にクスッと男が笑った気配がした。
「気持ちいいですか」
そう聞かれてカァァァと顔が熱くなるのを感じた。すぐさまフルフルと顔を横に振る。違う。気持ちよくない。気持ちいいわけあるかこんなの! そんな俺を見てまた背後の男は笑った。
「でも貴方のここはとても嬉しそうに立っていますけど」
ツンっと立った乳首を指先で何度も擦る。
――ああやめろ。
「シャツの上からじゃなく直接したらすごそうですね」
――ちょ、くせつ?
今でもこんなわけわかんなくなるのに直接って……その想像に下半身がキュッと反応した。
「ここも嬉しそうですね」
スーッと男が一番敏感である部分まで撫でられてビクビクっと反応してしまう。気持ちに反して硬く反応してしまっているソコは軽く撫でられただけなのに酷く気持ちよかった。
「っはぁ」
「両方だと更によくなりますよ」
理解する前にスリスリっとスラックスの上から硬い部分を撫でながらツンと立っている乳首を爪の先でカリカリと弄り始める。
「あっ、まっ」
今まで切なくももたらされなかった下半身の快感は強烈で、それに合さって乳首までされるともうたまらなくて堪えきれない声を隠すように手で口を隠した。
「……っん、っは」
そんな俺を見て何を思ったのか、生温かい息が首筋にかかると思ったらチュッと吸われ、ぬるりとした感触がそこを襲った。
――首筋、舐められてる。
普通なら気持ち悪いそれも、触られて敏感になっている身体はそれすらも快感として受け取ってしまう。ビクビク反応する俺に「首筋も好きなんですね」と耳元で囁かれた。
それにフルフル力なく頭を横に振るが今だ続いてる男の戯れに快感は増すばかりだ。
「……はっ、もう」
――イキたい。
すでにガチガチに立ってしまっている下半身は快感を受けすぎて限界だった。乳首もずっとカリカリ爪の先で引っかかれてると思ったら、優しくクニクニと揉まれたり、キュッと摘まれれ無理矢理立たされた乳首を更にまたカリカリと爪でしつこくかかれ腰が嫌でも動いてしまう。
「っは、ああっ」
カクカク動く腰は傍から見ると背後の男に擦りつけてるように思えるかもしれない。だが、そんなことはもうどうでもよかった。今は快感が欲しくて欲しくて少しでも気持ちのいいところを見つけたかった。キュッと強く乳首を抓られ、硬く反応している男性器をコスコス擦られる。
「あっ、ああうっ」
――ああ、これくるっ。イクっイクイクっ!!
やっと欲しかったものが来ると夢中で腰を動かすが、あと少しというところで背後の手がスッと離れてしまった。
――えっ、なんでやだ待って!
もう少しでイケたのに……。と追いすがるように腰を揺らすが、その手はスルッと俺の太ももを撫でるだけだった。
「んっ」
「残念ですが、ここまでですね」
軽く撫でられるのですら敏感に声を漏らす俺に背後の男性が囁く。
「降りる駅ですよ」
そう言われてやっと自分の周りに意識がいった。カアァァァっと全身が熱くなる。男がもたらす快感に夢中になって自分がどこにいるのかを忘れていた。慌てて電車を降りるが、さすがに今の状態で仕事への切り替えは無理だ。フラフラした頭のまま男性トイレに駆け込んだ。
「……ふっ」
本当に、嫌になる。なんで、こんな朝から駅のトイレで抜かなきゃいけないんだ。こんなん惨めすぎるだろう……。ヌラヌラ濡れて硬いままのソレを取り出して上下に扱く。
「っんん」
やっと直接味わう感覚に腰が砕けそうになる。クチャクチャと響く音は駅内の電車や人混みの音でかき消されていく。俺が大きな声や音を出さない限りは大丈夫だろう。
シャツを開けて薄いインナーをたくし上げ乳首を見る。アイツに散々弄られたせいでそこは赤く腫れてるように見えた。
――くそっアイツのせいで!
若干、イライラしながらも軽く触ってみて後悔した。
「あっ」
――なんだこれ、こんなの。こんなの変だ。
優しく触れてるだけなのにツンと赤くなってるそこは全てを快感として受け取ってしまう。クニクニと指で摘むだけで下半身に響く快感が襲う。
――やばい、これ。すごい。気持ちいい。
邪魔のない直接的な快感に自然と胸を突き出し腰を揺らす。アイツがしてたようにピンッと立ってる乳首をカリカリと引っ掻いてみる。
「あっすごっ」
――気持ちいい。これたまんない。
口元からだらしなく涎が垂れるのも構わず、乳首を引っかきながら夢中で反り立ってるソレを上下に擦る。
「っふ、うっ……」
――ああ、いい。気持ちいい。両方いい。直接触るのたまんない。こんなのすぐくる。くる。
「あっ、イクっ……出るっ、ああっ」
男根を擦る速度も上がる。アイツに触られて既に敏感な身体は大きな快感にのまれるのも早かった。キュッと乳首を抓ったと同時に溜まっていた欲を便器の中へ何度か吐き出す。
「はっ、ああっ」
便器の中に溢した白い液体をぼーっと見つめ、汚れてしまった手をトイレットペーパーで拭き取って一緒に流す。ジンジンと未だ疼く乳首をシャツで隠し、力の抜けた身体を動かし服を整えてから息を大きく吐いた。
「くそっ」
ガンっと壁を叩く。
やってしまった。しかも、乳首まで触って達してしまった。本当に酷い屈辱で惨めな気持ちでいっぱいだ。そう思うのにあの強い快感。これを知ってしまって俺は前までと同じ生活ができるのだろうか。ちらりとシャツの上からでもわかるほど立っている乳首に視線をやり、そっと触れてみる。
「ふっ」
――やばい、服の上からなのにどうしよう俺。
こんなの、こんなの知ったら戻れるわけない。両方の乳首をスリスリ擦り抓ってみる。
――ああ、いい。乳首、気持ちいい。
きっと明日も俺はアイツに乳首をこうやって遊ばれるんだ。カリカリと先っぽを弄り気持ちよさに胸を突き出しカクカクと腰を振る。さっき吐き出したばかりなのにピクピクと自分の性器が反応しているのがわかる。
「っは、ああ」
快感にとろとろになる頭でこれからの自分を想像してごくり、と喉を鳴らした。
いつもと同じ時間。通勤ラッシュで混んでいる電車に半ば押されるように乗り込んでギュウギュウにされるのも慣れてきた日常だ。ただ、ここ最近はいつもと違うことが起こる。次の停車駅で何人かが降りて息が少し楽になったころ。不意に感じる誰かの温もり。先程のギュウギュウに押されている感じではない。
――まただ。
ここ最近、誰かに触られている。しかも何度もこう続くとなるとこれは事故とかじゃなく故意。初めは理解できなくて戸惑った。だって自分は男だし触ったって面白くもなんともないだろう。だから酷い混み具合から解放されたとはいえそれでもまだ混んでいる状態であるし、きっと、気のせいだ。そう思いこもうとしていた。そんな俺もさすがにおかしいと思い始めたのは、その温もりがぶつかってきた感じではなく撫でるように触れてきたときだ。心臓が嫌な音をたてる。太ももあたりをゆっくり撫でながらどんどん上に上がってくる温もりに身体が震えそうになる。
――女じゃあるまいし、なにビクついてんだ。
ただ、女ではないから痴漢だと声を荒らげられない理由もあった。もしここで声を出したとして男が痴漢されるって信じてもらえるのか。自分が逆に疑われるかもしれない。そんな思考から逆らう声も呑み込んでしまう。
ふにっ、と明らかに揉まれてるであろう自分の尻から意識を逸らそうとするがさすがに何度も揉まれると無理だ。人に触られたくないデリケートな部分にまで触れてこようとした手を太ももや鞄はたまた手でなんとかガードするのに必死だ。今日はいつもよりどこか積極的な動きに変な汗が出てくる。
――なんで俺なんだ? こんなどこにでもいるような平凡なサラリーマン。顔だってイケメンでもないし中性的ってわけでもない。触って何がしたいんだ。手の大きさからきっと相手も男だ。こいつホモなのか。だとしても誰でもいいわけではないだろう。本当にわけがわからない。
諦めたのか手がスッと離れる。ホッとしたのも束の間。すぐに俺の腕の隙間から手が入り込んできた。
「っ!?」
驚いている俺をよそにその手はするりと上着の中に滑り込んだ。
自分のではない体温が懐をまさぐるそれに鳥肌がたつ。気持ち悪い。まさか胸を触られるとは思っていなかったので油断していた。しかし、男の胸を触って何がしたいんだこいつ。
端っこにいるおかげか周りに気づかれていないのがせめてもの救いかもしれない。何度もない胸をまさぐっていた手があるところで止まった。
「――っ」
待て、そこって――。
戸惑う俺をよそに、それがまるで当然かのように入り込んだ指先はスルっと俺の左乳首を撫でた。シャツの上からとはいえ擽ったい感覚に身を捩る。相手はそれに気づいたのか、先程より強く乳首を擦りつけてきた。
やめろ、気持ちわりぃ! そう怒鳴りたい気持ちを抑えてその指先がもたらす擽ったさに耐える。何度もしつこく擦られたり、たまに抓られたりしていたせいか左乳首だけがズキンズキンと鈍く痛み始めた。もうやめてほしい、と願う俺の心中なんてお構いなしにまたスルっと優しく撫でられ思わず息が洩れる。
――なんだ今の、なにか変な感じがした。
気づけば降りる駅に到着する案内が流れはじめ、少しボーッとしてた俺の意識をハッとさせた。胸をまさぐっていた手もいつの間にか消えていた。
――だめだ。しっかりしろこれから仕事だ。痴漢のことは一旦忘れて気持ち切り替えて行かないと。
その日はそれで終わり。もうここまでのことはないだろう、とその時は軽い気持ちでいた。
そんな俺の認識が甘いと知ったのはもう少し経ってからだった。
あれからずっと毎日俺は乳首を触られている。
時間を変えようと一つ早いのに乗ったこともある。だがそれでも変わらなかった。いつも俺に触れてきた。乗り込む場所や立つ位置を変えてもだめだった。もしかしてストーカーかと思ったが、別に自宅からついてきてるような気配はなかった。とりあえずわかったのは俺が電車通勤をやめない限りこれは続くということだ。定期を新しく買ったばかりもあって別の出勤方法をとるのも気がひける。それに男が痴漢で逃げるっていうのもなんだかカッコ悪い気がして嫌だった。結局、俺はいつもと同じ時間に他の周りにばれないように隅に立っている。それに気がよくなったのかその痴漢は更に調子に乗って両方の乳首で遊ぶようになってきた。シャツの上から何度も擦られ乳首が固くなったところで少し強く抓られる。
最近では乳首がムズムズしてきて触られていないのに乳首が立つことがある。上着のおかげで今の所とくに問題がないが、もし暑くなっても上着が脱げないとなると少し面倒だ。それに触られるのもなんだか擽ったいのとは違う何かがきててこれ以上はやばいとわかっていた。だけど、どうにもできないまま結局俺はいつものように電車に乗り込む。
「はっ」
ピンっと立った乳首をカリカリと擦られてぞくぞくと変な感覚が走る。思わず漏れた声を必死に押し殺す。これダメなやつだ。足が震える。爪が乳首を擦るたびに声が零れそうになるしガクガクと身体も震えてしまう。
――ああ、だめだ。こんなの意識したら余計にだめだ。
だめだと思えば思うほど感覚が研ぎ澄まされる。指先が俺の乳首で好き勝手に遊ぶたびに言いようのない快感が身体を襲う。その快感につい目を閉じてしまうが、それがより多く快感を拾ってしまう。
「ふっ」
我慢しきれず漏れてしまう声に背後にいるであろう男はそんな俺に気づいて更に激しく乳首をいじってくる。ピンッピンッと上下に何度か遊ばれたあと立っている乳首を押し込むようにぐにぐにと潰して最後にキュッと両乳首を強く抓られ暴力的な快感に激しく足を震わせる。ついに足元がふらついて原因である背後の男にもたれかかってしまう形になってしまった。
「大丈夫ですか」
初めて聞いた声に身体がビクッと反応した。思っていたよりも若い声で内心びっくりしたが今はそれどころではなく早く体勢を整えないと、と焦っていた。なんとかふらつく足で立ち「大丈夫です。失礼しました」と小さく答える。
「そうですか? でも体調悪そうですよ」
そう言って未だふらつく俺の腕をぐいっと引っ張る。先程みたいにもたれかかる俺に「そのままでいいですよ」なんて優しく言われたがこうなった原因はすべてお前のせいだと叫びたい気持ちでいっぱいだった。腹立たしさにそのままもたれかかっていると、また男の手が乳首へと伸びる。
「あ、ちょっ」
思わずこぼした声に「しーっ」とっ耳元で囁かれる。何がしーっだ何が。だけどそれに思わず従ってしまう俺も俺だった。
スリスリと乳首の下側を撫でられクリクリっと反応してしまった先っぽを回される。またなんとも言えない快感に身体が自然と揺れてしまう。
「……んっ」
俺の反応にクスッと男が笑った気配がした。
「気持ちいいですか」
そう聞かれてカァァァと顔が熱くなるのを感じた。すぐさまフルフルと顔を横に振る。違う。気持ちよくない。気持ちいいわけあるかこんなの! そんな俺を見てまた背後の男は笑った。
「でも貴方のここはとても嬉しそうに立っていますけど」
ツンっと立った乳首を指先で何度も擦る。
――ああやめろ。
「シャツの上からじゃなく直接したらすごそうですね」
――ちょ、くせつ?
今でもこんなわけわかんなくなるのに直接って……その想像に下半身がキュッと反応した。
「ここも嬉しそうですね」
スーッと男が一番敏感である部分まで撫でられてビクビクっと反応してしまう。気持ちに反して硬く反応してしまっているソコは軽く撫でられただけなのに酷く気持ちよかった。
「っはぁ」
「両方だと更によくなりますよ」
理解する前にスリスリっとスラックスの上から硬い部分を撫でながらツンと立っている乳首を爪の先でカリカリと弄り始める。
「あっ、まっ」
今まで切なくももたらされなかった下半身の快感は強烈で、それに合さって乳首までされるともうたまらなくて堪えきれない声を隠すように手で口を隠した。
「……っん、っは」
そんな俺を見て何を思ったのか、生温かい息が首筋にかかると思ったらチュッと吸われ、ぬるりとした感触がそこを襲った。
――首筋、舐められてる。
普通なら気持ち悪いそれも、触られて敏感になっている身体はそれすらも快感として受け取ってしまう。ビクビク反応する俺に「首筋も好きなんですね」と耳元で囁かれた。
それにフルフル力なく頭を横に振るが今だ続いてる男の戯れに快感は増すばかりだ。
「……はっ、もう」
――イキたい。
すでにガチガチに立ってしまっている下半身は快感を受けすぎて限界だった。乳首もずっとカリカリ爪の先で引っかかれてると思ったら、優しくクニクニと揉まれたり、キュッと摘まれれ無理矢理立たされた乳首を更にまたカリカリと爪でしつこくかかれ腰が嫌でも動いてしまう。
「っは、ああっ」
カクカク動く腰は傍から見ると背後の男に擦りつけてるように思えるかもしれない。だが、そんなことはもうどうでもよかった。今は快感が欲しくて欲しくて少しでも気持ちのいいところを見つけたかった。キュッと強く乳首を抓られ、硬く反応している男性器をコスコス擦られる。
「あっ、ああうっ」
――ああ、これくるっ。イクっイクイクっ!!
やっと欲しかったものが来ると夢中で腰を動かすが、あと少しというところで背後の手がスッと離れてしまった。
――えっ、なんでやだ待って!
もう少しでイケたのに……。と追いすがるように腰を揺らすが、その手はスルッと俺の太ももを撫でるだけだった。
「んっ」
「残念ですが、ここまでですね」
軽く撫でられるのですら敏感に声を漏らす俺に背後の男性が囁く。
「降りる駅ですよ」
そう言われてやっと自分の周りに意識がいった。カアァァァっと全身が熱くなる。男がもたらす快感に夢中になって自分がどこにいるのかを忘れていた。慌てて電車を降りるが、さすがに今の状態で仕事への切り替えは無理だ。フラフラした頭のまま男性トイレに駆け込んだ。
「……ふっ」
本当に、嫌になる。なんで、こんな朝から駅のトイレで抜かなきゃいけないんだ。こんなん惨めすぎるだろう……。ヌラヌラ濡れて硬いままのソレを取り出して上下に扱く。
「っんん」
やっと直接味わう感覚に腰が砕けそうになる。クチャクチャと響く音は駅内の電車や人混みの音でかき消されていく。俺が大きな声や音を出さない限りは大丈夫だろう。
シャツを開けて薄いインナーをたくし上げ乳首を見る。アイツに散々弄られたせいでそこは赤く腫れてるように見えた。
――くそっアイツのせいで!
若干、イライラしながらも軽く触ってみて後悔した。
「あっ」
――なんだこれ、こんなの。こんなの変だ。
優しく触れてるだけなのにツンと赤くなってるそこは全てを快感として受け取ってしまう。クニクニと指で摘むだけで下半身に響く快感が襲う。
――やばい、これ。すごい。気持ちいい。
邪魔のない直接的な快感に自然と胸を突き出し腰を揺らす。アイツがしてたようにピンッと立ってる乳首をカリカリと引っ掻いてみる。
「あっすごっ」
――気持ちいい。これたまんない。
口元からだらしなく涎が垂れるのも構わず、乳首を引っかきながら夢中で反り立ってるソレを上下に擦る。
「っふ、うっ……」
――ああ、いい。気持ちいい。両方いい。直接触るのたまんない。こんなのすぐくる。くる。
「あっ、イクっ……出るっ、ああっ」
男根を擦る速度も上がる。アイツに触られて既に敏感な身体は大きな快感にのまれるのも早かった。キュッと乳首を抓ったと同時に溜まっていた欲を便器の中へ何度か吐き出す。
「はっ、ああっ」
便器の中に溢した白い液体をぼーっと見つめ、汚れてしまった手をトイレットペーパーで拭き取って一緒に流す。ジンジンと未だ疼く乳首をシャツで隠し、力の抜けた身体を動かし服を整えてから息を大きく吐いた。
「くそっ」
ガンっと壁を叩く。
やってしまった。しかも、乳首まで触って達してしまった。本当に酷い屈辱で惨めな気持ちでいっぱいだ。そう思うのにあの強い快感。これを知ってしまって俺は前までと同じ生活ができるのだろうか。ちらりとシャツの上からでもわかるほど立っている乳首に視線をやり、そっと触れてみる。
「ふっ」
――やばい、服の上からなのにどうしよう俺。
こんなの、こんなの知ったら戻れるわけない。両方の乳首をスリスリ擦り抓ってみる。
――ああ、いい。乳首、気持ちいい。
きっと明日も俺はアイツに乳首をこうやって遊ばれるんだ。カリカリと先っぽを弄り気持ちよさに胸を突き出しカクカクと腰を振る。さっき吐き出したばかりなのにピクピクと自分の性器が反応しているのがわかる。
「っは、ああ」
快感にとろとろになる頭でこれからの自分を想像してごくり、と喉を鳴らした。
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