70 / 88
上司ではなく、今度は部下の私が頑張る番です。
それは夜空に輝く赤い星のようで
しおりを挟む
「まっ……待ってくれ!」
悟朗が声を上げると同時に、大河はリビングルームを飛び出していた。
当然悟朗も追いかけてきたが術式を展開した大河に追いつけるはずがない。
二階への階段を二歩で駆け上がってふたつのドアを見つけた。手前のドアには気配がない。おそらく実家を出た皇太子妃の部屋だろう。
(奥だな)
見当をつけた大河は奥のドアの前に駆け寄りノブに手を伸ばしたのだが――。
ノブに指先が触れたその瞬間、バチッ!と青い火花が散って、驚いた大河は半歩後ろに後ずさった。
「つぅっ……」
思わず声が漏れるくらい強力な火花だった。
(静電気か……)
大河は手のひらを閉じたり開いたりしながら、気を取り直してもう一度ドアノブにの手を伸ばす。
バチンッ!
「なっ……!?」
だがドアノブはもう一度派手な音を立てた。まるでドア自体が結界を張っているような、そんな気配すらある。
(おかしい……)
人体はプラスかマイナスの電荷を帯びている。優れた伝導体であるドアノブにふれることによって、体内にたまっていた電子が一気に放出されて静電気が発生するのだ。
大河は右手をドアの横の壁に押し付ける。これで体内の電子は放電されるはずだ。
(同じドアノブでこれほどの静電気が起こるものだろうか……)
戸惑いながらもう一度、三度目の正直でドアノブに手を伸ばしたのだが、
バリッ!
なんと今までで一番大きな火花が散った。
(肉眼で把握できるほどの静電気ってどういうことだ……?)
これがただの静電気だとは思えない。迷ったのは一瞬だった。
大河はドアから一歩引いて、腰の金剛に手を伸ばした。
切るしかないと思ったのだ。
するとそこに、
「ちょっ、ちょっと待ってくれ……!」
ようやく追いついてきた悟朗が、冷や汗をかきながら近づいてくる。
「ドアの修理代は三番隊に請求してくれ」
「いやいやいや!」
大河の発言に悟朗はぶんぶんと首を振って、背中をドアに押し付けるようにして立ちはだかった。
「ドアは切るな……! 中で子供が寝てるんだ!」
「――子供?」
玄関の靴を思い出す。どうやらこの家に子供がいるのは事実らしい。
「そんな届は出ていない」
「あーっ、嘘つかせて悪かったよ! でもこの部屋に子供が寝てるのは本当だ!」
『嘘をつかせた』というのは、六華にわざわざそう指示したということなのだろうか。
悟朗の嘘を前にして、大河の口からはすでに敬語が消えていた。
「家族ではないのか」
「いいや、家族だよ。れっきとした俺の身内だ。血も繋がってるよ……本当に……」
よっぽど言いたくないのだろう。悟朗はそのまま押し黙ってしまった。
確かに届けていなかったことは問題だが、家庭にはそれぞれ事情がある。法を犯しているわけでもない。本来ならばこれ以上家族の問題に口を出すつもりはないのだが、今は状況が悪い。
「――」
大河はじっと悟朗を見つめながら、
「矢野目さん。時間がないんだ」
と、焦りながらも低い声でささやく。
「ここに子供がいるなら話をさせて欲しい。詰め所に不審な電話をかけてきた本人なのか。そしてもしそうならどんな意図があったのか……確かめたいんだ。六華の失踪に無関係とは思えない……時間が惜しいっ……」
金剛を握る手に力がこもった。
目で人が切れるなら、間違いなく悟朗は切られていた。武人である彼も大河の本気を感じたのだろう。
「――わかった……すまねえ、俺もちょっと……その、急だったもんだから……六華のことも、まだ信じられなくて……」
悟朗は貼りついていたドアから体を起こすと、ドアノブをつかんで手前に引こうとした。
「あ、あれっ?」
だがどういうことだろう。静電気が起こらない代わりにドアがびくともしないらしい。
「な、なんでだ、どうしたんだっ!?」
焦ったように両手でドアノブを引っ張る悟朗の横で、大河は眉根を寄せた。
「内側から鍵が?」
「い、いや、鍵なんてついてねえよ、このドア……」
「は?」
目を丸くする大河だが、悟朗は顔を真っ赤にしてひどく焦った様子でドアをドンドンと叩き始めた。
「おい、樹っ、もう起きてるか!? ドアが開かないんだが、大丈夫か!?」
いつき。子供の名前なのだろう。大河は玄関に置かれたマジックテープのついたスニーカーを思い出す。
あんな小さな靴を履く子供が、この部屋でひとりで寝ていたのだろうか。
とはいえ、自分も物心ついた時からずっとひとりで眠っていたのだが――。
「やべえ……どうなってんだ、開かねえぞ……!」
百九十の巨体で悟朗がドアに体当たりをするが、ドアはみしりとも音がしない。
「やはり俺が切ろう。ドアの向こうでなにか引っかかっているのかもしれない」
「あ、ああっ、そうだな。頼む!」
悟朗は青ざめたままうなずいて、邪魔にならないようにドアから少し離れて大河を見守る体勢になった。
体全体で鞘から金剛を振り抜いてドアを切る。
コンマ二秒先の未来が大河の脳内に間違いなく予測変換される。
(切る!)
金剛の柄を握り、ほんの少し腰を落とす。
「ひゅっ」
大河が息を吐いた瞬間。本当に突然だがドアが内側から唐突に開いた。
「っ……?」
想像していなかった展開に、大河は抜刀のタイミングを見誤りバランスを崩す。
体勢を立て直そうと一歩前に足を踏み込むと、大河の目に真っ暗の部屋の真ん中でぼんやりと光る、ふたつの光が見えた。
ベテルギウス。火星。アンタレス。
それは夜空に赤く輝く星のようで。
(なんだ……?)
本来ならばもっと警戒心を持つべきなのに、大河はその赤い光に見入ってしまった。さらに腰のあたりをドンッと後ろから押されて、大河は目を見開く。
「えっ……?」
悟朗の仕業かと振り返ったが、彼は手が届かないほど後ろに立っていた。
そして触れてもいないのに、バタンとドアが閉まる。
なんということだろう。
夜明けを迎えているはずなのに、大河は漆黒の闇の中に閉じ込められてしまった。
悟朗が声を上げると同時に、大河はリビングルームを飛び出していた。
当然悟朗も追いかけてきたが術式を展開した大河に追いつけるはずがない。
二階への階段を二歩で駆け上がってふたつのドアを見つけた。手前のドアには気配がない。おそらく実家を出た皇太子妃の部屋だろう。
(奥だな)
見当をつけた大河は奥のドアの前に駆け寄りノブに手を伸ばしたのだが――。
ノブに指先が触れたその瞬間、バチッ!と青い火花が散って、驚いた大河は半歩後ろに後ずさった。
「つぅっ……」
思わず声が漏れるくらい強力な火花だった。
(静電気か……)
大河は手のひらを閉じたり開いたりしながら、気を取り直してもう一度ドアノブにの手を伸ばす。
バチンッ!
「なっ……!?」
だがドアノブはもう一度派手な音を立てた。まるでドア自体が結界を張っているような、そんな気配すらある。
(おかしい……)
人体はプラスかマイナスの電荷を帯びている。優れた伝導体であるドアノブにふれることによって、体内にたまっていた電子が一気に放出されて静電気が発生するのだ。
大河は右手をドアの横の壁に押し付ける。これで体内の電子は放電されるはずだ。
(同じドアノブでこれほどの静電気が起こるものだろうか……)
戸惑いながらもう一度、三度目の正直でドアノブに手を伸ばしたのだが、
バリッ!
なんと今までで一番大きな火花が散った。
(肉眼で把握できるほどの静電気ってどういうことだ……?)
これがただの静電気だとは思えない。迷ったのは一瞬だった。
大河はドアから一歩引いて、腰の金剛に手を伸ばした。
切るしかないと思ったのだ。
するとそこに、
「ちょっ、ちょっと待ってくれ……!」
ようやく追いついてきた悟朗が、冷や汗をかきながら近づいてくる。
「ドアの修理代は三番隊に請求してくれ」
「いやいやいや!」
大河の発言に悟朗はぶんぶんと首を振って、背中をドアに押し付けるようにして立ちはだかった。
「ドアは切るな……! 中で子供が寝てるんだ!」
「――子供?」
玄関の靴を思い出す。どうやらこの家に子供がいるのは事実らしい。
「そんな届は出ていない」
「あーっ、嘘つかせて悪かったよ! でもこの部屋に子供が寝てるのは本当だ!」
『嘘をつかせた』というのは、六華にわざわざそう指示したということなのだろうか。
悟朗の嘘を前にして、大河の口からはすでに敬語が消えていた。
「家族ではないのか」
「いいや、家族だよ。れっきとした俺の身内だ。血も繋がってるよ……本当に……」
よっぽど言いたくないのだろう。悟朗はそのまま押し黙ってしまった。
確かに届けていなかったことは問題だが、家庭にはそれぞれ事情がある。法を犯しているわけでもない。本来ならばこれ以上家族の問題に口を出すつもりはないのだが、今は状況が悪い。
「――」
大河はじっと悟朗を見つめながら、
「矢野目さん。時間がないんだ」
と、焦りながらも低い声でささやく。
「ここに子供がいるなら話をさせて欲しい。詰め所に不審な電話をかけてきた本人なのか。そしてもしそうならどんな意図があったのか……確かめたいんだ。六華の失踪に無関係とは思えない……時間が惜しいっ……」
金剛を握る手に力がこもった。
目で人が切れるなら、間違いなく悟朗は切られていた。武人である彼も大河の本気を感じたのだろう。
「――わかった……すまねえ、俺もちょっと……その、急だったもんだから……六華のことも、まだ信じられなくて……」
悟朗は貼りついていたドアから体を起こすと、ドアノブをつかんで手前に引こうとした。
「あ、あれっ?」
だがどういうことだろう。静電気が起こらない代わりにドアがびくともしないらしい。
「な、なんでだ、どうしたんだっ!?」
焦ったように両手でドアノブを引っ張る悟朗の横で、大河は眉根を寄せた。
「内側から鍵が?」
「い、いや、鍵なんてついてねえよ、このドア……」
「は?」
目を丸くする大河だが、悟朗は顔を真っ赤にしてひどく焦った様子でドアをドンドンと叩き始めた。
「おい、樹っ、もう起きてるか!? ドアが開かないんだが、大丈夫か!?」
いつき。子供の名前なのだろう。大河は玄関に置かれたマジックテープのついたスニーカーを思い出す。
あんな小さな靴を履く子供が、この部屋でひとりで寝ていたのだろうか。
とはいえ、自分も物心ついた時からずっとひとりで眠っていたのだが――。
「やべえ……どうなってんだ、開かねえぞ……!」
百九十の巨体で悟朗がドアに体当たりをするが、ドアはみしりとも音がしない。
「やはり俺が切ろう。ドアの向こうでなにか引っかかっているのかもしれない」
「あ、ああっ、そうだな。頼む!」
悟朗は青ざめたままうなずいて、邪魔にならないようにドアから少し離れて大河を見守る体勢になった。
体全体で鞘から金剛を振り抜いてドアを切る。
コンマ二秒先の未来が大河の脳内に間違いなく予測変換される。
(切る!)
金剛の柄を握り、ほんの少し腰を落とす。
「ひゅっ」
大河が息を吐いた瞬間。本当に突然だがドアが内側から唐突に開いた。
「っ……?」
想像していなかった展開に、大河は抜刀のタイミングを見誤りバランスを崩す。
体勢を立て直そうと一歩前に足を踏み込むと、大河の目に真っ暗の部屋の真ん中でぼんやりと光る、ふたつの光が見えた。
ベテルギウス。火星。アンタレス。
それは夜空に赤く輝く星のようで。
(なんだ……?)
本来ならばもっと警戒心を持つべきなのに、大河はその赤い光に見入ってしまった。さらに腰のあたりをドンッと後ろから押されて、大河は目を見開く。
「えっ……?」
悟朗の仕業かと振り返ったが、彼は手が届かないほど後ろに立っていた。
そして触れてもいないのに、バタンとドアが閉まる。
なんということだろう。
夜明けを迎えているはずなのに、大河は漆黒の闇の中に閉じ込められてしまった。
0
お気に入りに追加
1,460
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
明智さんちの旦那さんたちR
明智 颯茄
恋愛
あの小高い丘の上に建つ大きなお屋敷には、一風変わった夫婦が住んでいる。それは、妻一人に夫十人のいわゆる逆ハーレム婚だ。
奥さんは何かと大変かと思いきやそうではないらしい。旦那さんたちは全員神がかりな美しさを持つイケメンで、奥さんはニヤケ放題らしい。
ほのぼのとしながらも、複数婚が巻き起こすおかしな日常が満載。
*BL描写あり
毎週月曜日と隔週の日曜日お休みします。
極上の一夜で懐妊したらエリートパイロットの溺愛新婚生活がはじまりました
白妙スイ@書籍&電子書籍発刊!
恋愛
早瀬 果歩はごく普通のOL。
あるとき、元カレに酷く振られて、1人でハワイへ傷心旅行をすることに。
そこで逢見 翔というパイロットと知り合った。
翔は果歩に素敵な時間をくれて、やがて2人は一夜を過ごす。
しかし翌朝、翔は果歩の前から消えてしまって……。
**********
●早瀬 果歩(はやせ かほ)
25歳、OL
元カレに酷く振られた傷心旅行先のハワイで、翔と運命的に出会う。
●逢見 翔(おうみ しょう)
28歳、パイロット
世界を飛び回るエリートパイロット。
ハワイへのフライト後、果歩と出会い、一夜を過ごすがその後、消えてしまう。
翌朝いなくなってしまったことには、なにか理由があるようで……?
●航(わたる)
1歳半
果歩と翔の息子。飛行機が好き。
※表記年齢は初登場です
**********
webコンテンツ大賞【恋愛小説大賞】にエントリー中です!
完結しました!
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
異世界転移した心細さで買ったワンコインの奴隷が信じられない程好みドストライクって、恵まれすぎじゃないですか?
sorato
恋愛
休日出勤に向かう途中であった筈の高橋 菫は、気付けば草原のど真ん中に放置されていた。
わけも分からないまま、偶々出会った奴隷商人から一人の男を購入する。
※タイトル通りのお話。ご都合主義で細かいことはあまり考えていません。
あっさり日本人顔が最も美しいとされる美醜逆転っぽい世界観です。
ストーリー上、人を安値で売り買いする場面等がありますのでご不快に感じる方は読まないことをお勧めします。
小説家になろうさんでも投稿しています。ゆっくり更新です。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる