婚約破棄されたあげく失業と思ったら、竜の皇太子に見初められました。

「――別れてほしい」

二年付き合った恋人兼上司に振られた私。彼は貴族のお嬢さんと結婚するという。
最低な気分の私に声をかけてきた男は、そんな私をたまたま見かけて興味を抱いたようだ。
君が欲しいと言われて、はねつけた。

「貴族らしい傲慢《ごうまん》なお言葉。それでなんでも自分のものになると思っていらっしゃる」

それっきりだと思ったら、なんと思わぬところで再会。
彼は私の勤め先、竜宮《りゅうぐう》の皇太子だった。

かたくなな私の心も次第にほぐれていくけれど、身分が違いすぎて素直になれない。


【異世界オフィスラブ】のスピンオフですが単品で読めます。なろうにものせています。
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