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本編
姉と彼氏(仮)は共犯者だった
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――ぐちゅ、ぐちゅ、と部屋の中に淫猥な水音が響く。
あぐらをかいた暁の上に抱えられた恵夢は白い肢体を赤く火照らせ、押し寄せる快感をどうにか逃がそうと体をくねらせた。
「ひ、ぐ、……んぁ、ふあ、ひゃ、」
「とろとろだよ。そろそろお尻だけでイけちゃうんじゃない?」
「や、ぁっ」
恵夢を抱えた暁は、無意識に閉じようとする膝を割って、尻肉に隠れた秘孔に指を二本挿入していた。すでに三回、いやそれ以上達している恵夢の性器から溢れる精液と、注ぎ足されていくローションがぐちょ、ぐちゅ、と厭らしく音を立てる。
「ひぁあっ、やぁ、も、やッ」
「はは、そんな泣くほどイイんだ?」
「ぉ、おねが、ぃッ……! や、だ、いやぁ、あっ、ああぁ」
「やだばっかりじゃわかんないよ? ほら、何が嫌なのか言わなきゃ」
「んんん、む、んぷッ」
言わなきゃ、なんて言いながら唇を合わせてきた暁に言わせる気なんてないのだ。荒々しく口の中を蹂躙して、酸素を求めて意識が薄くなる瞬間に口を離してはまた深くキスを交わすということを繰り返していた。
かわいい、かわいい、かあいい。かぁわいいなぁ。
ぐちゅぐちゅと中を掻き回す指がぽっこりと腫れたところを押し潰した。
「ひっ、ぎ、あっ、あぁぁぁっ!」
ぬるま湯に浸かっているような甘い快感が突然激しいものへと変わり、目を見開いて高い声で鳴く。
バクバクと心臓が高鳴って、気をやってしまいそうだ。あ、あ、と声を漏らすのと一緒に吐息を零して、「あああぁッ」声がこぼれるタイミングでもう一度強く、強く押し潰された。
「イっちゃう…! え、あ、や、なんで、」
「ごめん、ちょっと待って、ね」
迫りくる射精感だが、寸でのところで竿の根元を押さえつけられる。出したいのに出せない、もどかしさに背後の暁を振り返った。ギラ、と情欲に塗れた鋭い瞳に言葉を呑みこんだ。そこで腰に固いモノが当たっていることに気づく。
「あ、」
「うん。俺も結構余裕なくって……そろそろ、いいかな」
内壁を擦りながら指が引き抜かれ、ぐるんっと視界が回転した。ベッドに四つん這いの形にさせられて、秘孔に熱いモノが押しあてられる。見なくてもわかった。呼吸を止めて、おそるおそる後ろを振り返る。
「っ、む、無理ぃ…! んな、おっきいの入るわけない…!」
ふるふると頭を振った。穿たれようとしている怒張から逃げようと前へ這いずるが腰を強く掴まれ引き戻される。ぐいぐいと腰を押し付けられ、孔にぬぽ、ぬぽ、と先がくっつけられる。
「そのためにバラしたんだから、だいじょーぶだいじょーぶ」
ぐにゅ、と先が入ってくる。
「ひ、ぁ、あ、あ、あ、は、入って、入ってきてる」
ぐ、ぐ、とゆっくりゆっくり押し進めるように熱くて太くて長いモノが入ってくる。指とは比べ物にならないそれに、息ができなくなる。吐き出したら、酸素と一緒に体内のもの全部一緒に出て行ってしまいそうだった。
「めぐ、息吸って、ほら、ゆっくり、」
「む、むりぃ、むり、すえなっ、は、あ、あ、」
「めぐ、ごめん」
「ひあぁぁぁぁっん!」
ゴリゴリゴリッ! 押し広げるようにゆっくりと動いていたのが突然ずんっ、と奥まで挿入される。前立腺を抉られ、強烈な快感にぱくぱくと口を開閉させて空中をぼんやりと捉え、肩を震わせる恵夢のペニスからはとぷとぷと精液が溢れた。
「はっ、はっ、……めぐ、めぐ、大丈夫?」
「ッ……! っ、っ、ふ、ぁ」
「めぐ、ほら、こっち向いて」
背中から抱きしめられて、肩越しに口づけをされる。いくら体格差があろうと、前へ前へと来る暁に中のモノが更に奥へと突き進み、声にならない喘ぎが溢れる。
「~~~~~ッ♡」
獣のように、というよりも獣そのものの暁は恵夢を気遣いながらも行為をやめるつもりはなかった。ちゅ、ちゅ、と可愛らしいキスをしながら、ぱちゅんぱちゅんと打ち付けられる腰に腹の奥が痺れる。
いっそのこと気を遠くにやってしまいたい。
先走りも手伝って、潤滑に律動を繰り返され、甲高い声が溢れた。
抜けてしまうぎりぎりまで引き抜いて、ゆっくりと時間をかけて挿入をされるのがたまらなくイイ。先っぽがしこりを押しつぶすたびに腰が震えて、安いAV女優のように舌を出して喘いでしまう。
善すぎて死んでしまう。逃げたいのに、がっしりと腰を掴んだ暁ぎ許してくれない。
背中にキスマークを付けられて、耳をガジガジと強く齧られる。背筋が震えて、もう出すものがないペニスが色の薄くなった液体を吐き出した。
「好き、好きっ、ぁ、はぁ、好きなんだ、めぐ、恵夢」
「んんっ、ぁっ、は、あ、あき、あきさんっ、暁さんっ」
求め、求められの繰り返しだ。
暴力的なまでに強い快感に吹き出た汗がぽたりと落ちる。髪を振り乱して、早く熱を放ってしまいたいと躍起になった。
腰を打ち付けるスピードが徐々に速くなる。そろそろイくのかな、と熱に侵された頭で考えた。どうでもいいから、早く、早くイってしまいたい。
「ふ、イク、よ」
「ン、は、はや、はやくっ、早くイかしてぇッ」
ずる、と長いモノが引き抜かれて、勢いよく最奥を突かれる。しこりを抉りながら奥を叩かれ、目の奥で火花が散った。
「ッ、ッ~~~~♡」
イったはずなのに、高みから降りられない。永遠に続くかと思われる快感に背筋を震わせる。
絡みつくような内壁を割って、奥へ叩きつけたペニスからどくんっと白濁蜜が吐き出される。搾り取るように中が蠢いて、またいきり立ちそうになるのを理性で押さえつける。まだ初めてだから、無理させるわけにはいかない、と。これから時間はたくさんあるのだから、と。
一呼吸おいて、柔くなったペニスを抜く。たったそれだけの感触でさえも鈍い快感になる恵夢は「ぁ、ッ」とか細く喘いだ。
「ふっ、ふー、ふー、はぁ、ん、」
「……あぁ、出さないでイッちゃったんだね」
顔を真っ赤にして、唇を噛み締め快感に身悶える恵夢をとても愛おしそうに抱き起して額にキスをする。
いつも強気に吊り上がった瞳の目じりから滲んだ涙を舌で舐めとり、満足気に暁は笑った。仏頂面からあまり変わらない表情を、鳴現じゃなく自分が変えたのだ。
尻の間からどろり、と粘着質な液体が溢れた。
「ぁ、あき、あきさん、あきさんっ、」
一生懸命に名前を紡ぐ恵夢が愛おしい。
柔くなったペニスからとろとろと色の薄くなった精液がこぼれ、痺れる快感は終わらない。助けて、助けて、どうにかしてほしい気持ちから暁に縋りつく恵夢は、それが暁を煽っているとは気づかなかった。
「っ、あー……うん、ごめんね、めぐ、もっと気持ちよくして、わからなくしてあげるから」
「へ、え?」
「溶けてしまうくらい、愛し合おうね」
「ま、まって、待って」
「待たない♡」とキスをしてくる暁は抱きかかえた恵夢をゆっくり押し倒す。肉食獣のように光らせた瞳に見つめられ、逃げられないと悟った恵夢は気怠さもあり、体の力を抜いて目を閉じた。
あぐらをかいた暁の上に抱えられた恵夢は白い肢体を赤く火照らせ、押し寄せる快感をどうにか逃がそうと体をくねらせた。
「ひ、ぐ、……んぁ、ふあ、ひゃ、」
「とろとろだよ。そろそろお尻だけでイけちゃうんじゃない?」
「や、ぁっ」
恵夢を抱えた暁は、無意識に閉じようとする膝を割って、尻肉に隠れた秘孔に指を二本挿入していた。すでに三回、いやそれ以上達している恵夢の性器から溢れる精液と、注ぎ足されていくローションがぐちょ、ぐちゅ、と厭らしく音を立てる。
「ひぁあっ、やぁ、も、やッ」
「はは、そんな泣くほどイイんだ?」
「ぉ、おねが、ぃッ……! や、だ、いやぁ、あっ、ああぁ」
「やだばっかりじゃわかんないよ? ほら、何が嫌なのか言わなきゃ」
「んんん、む、んぷッ」
言わなきゃ、なんて言いながら唇を合わせてきた暁に言わせる気なんてないのだ。荒々しく口の中を蹂躙して、酸素を求めて意識が薄くなる瞬間に口を離してはまた深くキスを交わすということを繰り返していた。
かわいい、かわいい、かあいい。かぁわいいなぁ。
ぐちゅぐちゅと中を掻き回す指がぽっこりと腫れたところを押し潰した。
「ひっ、ぎ、あっ、あぁぁぁっ!」
ぬるま湯に浸かっているような甘い快感が突然激しいものへと変わり、目を見開いて高い声で鳴く。
バクバクと心臓が高鳴って、気をやってしまいそうだ。あ、あ、と声を漏らすのと一緒に吐息を零して、「あああぁッ」声がこぼれるタイミングでもう一度強く、強く押し潰された。
「イっちゃう…! え、あ、や、なんで、」
「ごめん、ちょっと待って、ね」
迫りくる射精感だが、寸でのところで竿の根元を押さえつけられる。出したいのに出せない、もどかしさに背後の暁を振り返った。ギラ、と情欲に塗れた鋭い瞳に言葉を呑みこんだ。そこで腰に固いモノが当たっていることに気づく。
「あ、」
「うん。俺も結構余裕なくって……そろそろ、いいかな」
内壁を擦りながら指が引き抜かれ、ぐるんっと視界が回転した。ベッドに四つん這いの形にさせられて、秘孔に熱いモノが押しあてられる。見なくてもわかった。呼吸を止めて、おそるおそる後ろを振り返る。
「っ、む、無理ぃ…! んな、おっきいの入るわけない…!」
ふるふると頭を振った。穿たれようとしている怒張から逃げようと前へ這いずるが腰を強く掴まれ引き戻される。ぐいぐいと腰を押し付けられ、孔にぬぽ、ぬぽ、と先がくっつけられる。
「そのためにバラしたんだから、だいじょーぶだいじょーぶ」
ぐにゅ、と先が入ってくる。
「ひ、ぁ、あ、あ、あ、は、入って、入ってきてる」
ぐ、ぐ、とゆっくりゆっくり押し進めるように熱くて太くて長いモノが入ってくる。指とは比べ物にならないそれに、息ができなくなる。吐き出したら、酸素と一緒に体内のもの全部一緒に出て行ってしまいそうだった。
「めぐ、息吸って、ほら、ゆっくり、」
「む、むりぃ、むり、すえなっ、は、あ、あ、」
「めぐ、ごめん」
「ひあぁぁぁぁっん!」
ゴリゴリゴリッ! 押し広げるようにゆっくりと動いていたのが突然ずんっ、と奥まで挿入される。前立腺を抉られ、強烈な快感にぱくぱくと口を開閉させて空中をぼんやりと捉え、肩を震わせる恵夢のペニスからはとぷとぷと精液が溢れた。
「はっ、はっ、……めぐ、めぐ、大丈夫?」
「ッ……! っ、っ、ふ、ぁ」
「めぐ、ほら、こっち向いて」
背中から抱きしめられて、肩越しに口づけをされる。いくら体格差があろうと、前へ前へと来る暁に中のモノが更に奥へと突き進み、声にならない喘ぎが溢れる。
「~~~~~ッ♡」
獣のように、というよりも獣そのものの暁は恵夢を気遣いながらも行為をやめるつもりはなかった。ちゅ、ちゅ、と可愛らしいキスをしながら、ぱちゅんぱちゅんと打ち付けられる腰に腹の奥が痺れる。
いっそのこと気を遠くにやってしまいたい。
先走りも手伝って、潤滑に律動を繰り返され、甲高い声が溢れた。
抜けてしまうぎりぎりまで引き抜いて、ゆっくりと時間をかけて挿入をされるのがたまらなくイイ。先っぽがしこりを押しつぶすたびに腰が震えて、安いAV女優のように舌を出して喘いでしまう。
善すぎて死んでしまう。逃げたいのに、がっしりと腰を掴んだ暁ぎ許してくれない。
背中にキスマークを付けられて、耳をガジガジと強く齧られる。背筋が震えて、もう出すものがないペニスが色の薄くなった液体を吐き出した。
「好き、好きっ、ぁ、はぁ、好きなんだ、めぐ、恵夢」
「んんっ、ぁっ、は、あ、あき、あきさんっ、暁さんっ」
求め、求められの繰り返しだ。
暴力的なまでに強い快感に吹き出た汗がぽたりと落ちる。髪を振り乱して、早く熱を放ってしまいたいと躍起になった。
腰を打ち付けるスピードが徐々に速くなる。そろそろイくのかな、と熱に侵された頭で考えた。どうでもいいから、早く、早くイってしまいたい。
「ふ、イク、よ」
「ン、は、はや、はやくっ、早くイかしてぇッ」
ずる、と長いモノが引き抜かれて、勢いよく最奥を突かれる。しこりを抉りながら奥を叩かれ、目の奥で火花が散った。
「ッ、ッ~~~~♡」
イったはずなのに、高みから降りられない。永遠に続くかと思われる快感に背筋を震わせる。
絡みつくような内壁を割って、奥へ叩きつけたペニスからどくんっと白濁蜜が吐き出される。搾り取るように中が蠢いて、またいきり立ちそうになるのを理性で押さえつける。まだ初めてだから、無理させるわけにはいかない、と。これから時間はたくさんあるのだから、と。
一呼吸おいて、柔くなったペニスを抜く。たったそれだけの感触でさえも鈍い快感になる恵夢は「ぁ、ッ」とか細く喘いだ。
「ふっ、ふー、ふー、はぁ、ん、」
「……あぁ、出さないでイッちゃったんだね」
顔を真っ赤にして、唇を噛み締め快感に身悶える恵夢をとても愛おしそうに抱き起して額にキスをする。
いつも強気に吊り上がった瞳の目じりから滲んだ涙を舌で舐めとり、満足気に暁は笑った。仏頂面からあまり変わらない表情を、鳴現じゃなく自分が変えたのだ。
尻の間からどろり、と粘着質な液体が溢れた。
「ぁ、あき、あきさん、あきさんっ、」
一生懸命に名前を紡ぐ恵夢が愛おしい。
柔くなったペニスからとろとろと色の薄くなった精液がこぼれ、痺れる快感は終わらない。助けて、助けて、どうにかしてほしい気持ちから暁に縋りつく恵夢は、それが暁を煽っているとは気づかなかった。
「っ、あー……うん、ごめんね、めぐ、もっと気持ちよくして、わからなくしてあげるから」
「へ、え?」
「溶けてしまうくらい、愛し合おうね」
「ま、まって、待って」
「待たない♡」とキスをしてくる暁は抱きかかえた恵夢をゆっくり押し倒す。肉食獣のように光らせた瞳に見つめられ、逃げられないと悟った恵夢は気怠さもあり、体の力を抜いて目を閉じた。
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