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番外編 小話
睦事の花嵐小話『モブ君の受難②』
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表のビッグカップルと言えば第二皇子とローザクロス嬢。
裏のビッグカップルと言えば――オレのルームメイトのロズリアと皇太子殿下。
第二皇子とローザクロス嬢はてっきり仲が悪いのかと思っていたら全くそんなことはなく、学園きってのおしどりカップルだった。
ローザクロス嬢……強気でツンツンしてて、推してたんだけどなぁ。なんて、こんなことを考えているとローザクロス嬢ガチ勢のルームメイトに殺されてしまう。
「クラークス、少し、いいかな」
デジャヴ!?!?!?
ロズリアから話しかけられた、だと……!?
この間の――虫刺され事件から一か月くらいしか経っていないんだが!?
「クラークス? いないのか?」
コンコン、と再度ノックをするロズリアに、ゴロゴロ横になっていたオレは慌ててベッドから這い出て、寝癖がついてるとか気にしてられない。白百合の貴公子をお待たせするわけにいかないだろ!
しかしながら、なんとなく、そこはかとなく、いやぁな予感がするんだけど、これは気のせいかな。
「よ、よう、怪我はもう大丈夫なのか?」
「あぁ、うん。フィアナティア嬢の聖なる祈りのおかげだよ」
「フィアナ様!? っつーか、そういえば、お前なんかすげぇ仲良くなってたよな……!? サインとかもらってないのか!?」
サイン? なんだそれ? と首を傾げるロズリアはとても可愛い。間違えた。すごく可愛い。
このルームメイト、ここ最近だんだんとあざとかわいくなっている気がしてならないんだが、これも気のせいかな。皇太子殿下とニコイチになりつつあった頃から雰囲気が柔らかくなって、表情も優しくなったともっぱらの噂だ。これが恋人パワーってやつか。
知る人ぞ知る、というかわかる人にはわかる二人の独特な雰囲気に、察しの良い生徒は気付いている。公言しているわけじゃないけど、水面下では「付き合ってるんじゃない?」と噂が広まりつつあった。だから裏のビッグカップルなわけだ。
オレはあの虫刺されを見せられて察せられないほど童貞じゃない。いや、童貞だけども! 彼女いない歴年齢だけども!
「今、大丈夫?」
「え、あ、あぁ、うん、ダイジョブだけど……どうした?」
「クラークスに見てもらいたいものがあるんだ。共有スペースに来てもらってもいい?」
そう言って、返事も聞かずに踵を返すロズリア。こういうところは相変わらずだ。
確かに雰囲気は柔らかいし、表情も優しげだ。前は笑顔を浮かべてるのに、ピンと張り詰めた糸みたいで、容易に話しかけることもできない雰囲気だったのが緩んで、余裕があるように見える。
どうせ男同士だし、部屋着でも寝癖ついててもいいか、とすぐにロズリアを追いかける。
ほとんど使われない共有スペースは形だけ整えられていて、足の短いテーブルに、一人掛けのソファがふたつ置かれている。ロズリアたっての希望で、簡易キッチンはそれぞれの部屋に備え付けていた。
「見てもらいたいのってそれ?」
「ウン。エディからのプレゼントなんだけど、ちょっと、なんていうのかな、意見を聞きたくって」
テーブルの上にはいかにも高価そうな箱が三つ並んでる。さすがは皇太子殿下、箱に描かれたロゴはオレでもわかる有名宝飾ブランドだ。
細長い純白の箱、一つ目よりは大きなワインレッドの箱、そして最後は正方形の真っ黒い一番大きな箱だ。
一つ目はわかる。ネックレスとかが入っているんだろう。二つ目も、アクセサリーにしては少しあくばったい箱だけど多分ネックレス系統。
最後の箱はなんだ……? アクセサリーにしては大きいし、靴にしては小さい。
ソファに座ったのを見て、「ちょっと待ってて」と共有スペースを出ていくロズリアは、ティーセットが並んだトレイを手にすぐ戻ってきた。
ロズリアが手ずから入れてくれた茶……!?
白薔薇の会にバレないようしないと、殺されてしまう……! 同じ寮部屋というだけでも睨みを効かされているのに、これ以上死亡フラグを立てたくない……!!
同好会あるいは親衛隊は学園内で人気の生徒にできる宗教的団体だ。
親衛隊が対象生徒に認知・認可されている公式ファンクラブで、同好会は許可されなかったあるいは親衛隊設立条件に人数が満たなかった非公式ファンクラブである。
ロズリアの非公式ファンクラブ『白薔薇の会』はロズリア本人によって設立を断られたと聞いた。
誰に聞いたって? 同好会会長の先輩にだよ……! 笑顔でにこにこしているのに、獲物を狙う肉食獣みたいだった。
「アッあー……あの、ロズリア……デボラ先輩にはお前が淹れてくれた茶を飲んだって言わないでくれよな」
「デボラセンパイ? 誰、それ?」
……そうだったよ、こういうやつだったよ!! 興味ない、自身に必要ないことには点で記憶容量を割かない男だったよ! ……てことは、ルームメイトなだけでロズリアの記憶に残っているオレは、デボラ先輩にしてみれば処刑対象!?
「もしかして、体調でも悪かった? 寝てたのって、そういう?」
「チガイマス、ダイジョブ、オレの心配はしないで……」
「心配くらいするよ。ルームメイトだもの」
くしゃり、と小さく笑んだロズリアに心を打ち抜かれた。守らなきゃ、この笑顔。
天井を仰いで、深呼吸をして乱された心を落ち着かせる。オレは皇太子殿下まで敵に回したいわけじゃない。これはギャップ萌え、ロズリアはたった今推しになった。
「んんんっ、それで、これを見てもらいたいんだろ」
「そうなんだ。エディからプレゼントって渡されたんだけど」
嬉しそうな微妙そうな、言葉を濁すロズリアに首を傾げて再度促すと、一つ目の箱から開けて見せてくれた。
白く細長い箱に納まっていたのはいたのは予想通り、シンプルなホワイトゴールドのネックレスだった。モチーフが花なのは、いささか男子には可愛すぎないかと思ったが、よくよく見ると、百合の花だ。鎖骨の間あたりで揺れる百合の花に、きっと皇太子殿下はご満悦に笑むに違いない。百合の花って。ホワイトゴールドって。
強すぎる独占欲に、それでも表情を取り繕う。
「これはいいんだ」と言うロズリアに、なるほど、ほかがもっと酷いのか。
ごくり、と唾を呑み込み、二つ目が開けられる。
「……チョーカー?」
複雑に編み込まれた白いレースのチョーカーだ。首の後ろに金具があり、咽喉の部分で透き通った蒼い宝石が揺れている。――白に、蒼。うわぁ、皇太子殿下のカラーそのモノじゃん。どうしよう。え、皇太子殿下、独占欲強すぎか?
「それで、最後のやつなんだけど……」
さすがにロズリアも気まずいのだろうな。オレも気まずい。無差別テロを受けてる気分。砂糖吐きそう。
そ、と黒い箱の蓋が開けられる。ネックレスにチョーカーと、並々ならぬ殿下の独占欲を見せつけられて、もうこれ以上はないだろう、とどっしり待ち構えていたオレ君。
「――えっ首輪じゃん」
ドン引いた。
「えっ? 首輪じゃん?」
さすがにドン引いた。
「二回も言わなくったってわかるよ!」
「いや、えっ……その……そういうプレイにオレを巻き込まないでもらいたいんだが」
切実に。童貞には辛すぎる。
箱の中にドン、と鎮座していたのは黒い首輪だ。留め具の穴はひとつしかないから、きっとロズリアの首ぴったりのサイズなんだろう。白い肌に、黒い首輪って映えるんだろうな。チョーカーは蒼い宝石だったけど、首輪には鈴が付いてる。
「ま、待って! 僕じゃないから!」
「え……? でも、殿下はロズリアにプレゼントしたわけだろ……? 首輪じゃん……」
「やめてっ! そんな目で見ないで! 違うの、だって、エディがすっごく嬉しそうに渡してくるから、受け取り拒否できなくて……!」
「いや、うん……付けてやれば喜ぶんじゃないか」
「どこで付けろって言うのさ!!」
「そりゃ、ベッド以外に、」
「バーカ!! クラークスの馬鹿!」
クッションが顔面に投げられた。いやだって、首輪……。
もう首輪が衝撃的すぎてちょっと何も思い浮かばない。藪をつついてないのに蛇が出てきたらもうどうしろっていうんだ。
二度あることは三度ある、なんて言うけど、オレってこういう役回りなのかなぁ。
オレも、恋人欲しいよぉ!!
裏のビッグカップルと言えば――オレのルームメイトのロズリアと皇太子殿下。
第二皇子とローザクロス嬢はてっきり仲が悪いのかと思っていたら全くそんなことはなく、学園きってのおしどりカップルだった。
ローザクロス嬢……強気でツンツンしてて、推してたんだけどなぁ。なんて、こんなことを考えているとローザクロス嬢ガチ勢のルームメイトに殺されてしまう。
「クラークス、少し、いいかな」
デジャヴ!?!?!?
ロズリアから話しかけられた、だと……!?
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「クラークス? いないのか?」
コンコン、と再度ノックをするロズリアに、ゴロゴロ横になっていたオレは慌ててベッドから這い出て、寝癖がついてるとか気にしてられない。白百合の貴公子をお待たせするわけにいかないだろ!
しかしながら、なんとなく、そこはかとなく、いやぁな予感がするんだけど、これは気のせいかな。
「よ、よう、怪我はもう大丈夫なのか?」
「あぁ、うん。フィアナティア嬢の聖なる祈りのおかげだよ」
「フィアナ様!? っつーか、そういえば、お前なんかすげぇ仲良くなってたよな……!? サインとかもらってないのか!?」
サイン? なんだそれ? と首を傾げるロズリアはとても可愛い。間違えた。すごく可愛い。
このルームメイト、ここ最近だんだんとあざとかわいくなっている気がしてならないんだが、これも気のせいかな。皇太子殿下とニコイチになりつつあった頃から雰囲気が柔らかくなって、表情も優しくなったともっぱらの噂だ。これが恋人パワーってやつか。
知る人ぞ知る、というかわかる人にはわかる二人の独特な雰囲気に、察しの良い生徒は気付いている。公言しているわけじゃないけど、水面下では「付き合ってるんじゃない?」と噂が広まりつつあった。だから裏のビッグカップルなわけだ。
オレはあの虫刺されを見せられて察せられないほど童貞じゃない。いや、童貞だけども! 彼女いない歴年齢だけども!
「今、大丈夫?」
「え、あ、あぁ、うん、ダイジョブだけど……どうした?」
「クラークスに見てもらいたいものがあるんだ。共有スペースに来てもらってもいい?」
そう言って、返事も聞かずに踵を返すロズリア。こういうところは相変わらずだ。
確かに雰囲気は柔らかいし、表情も優しげだ。前は笑顔を浮かべてるのに、ピンと張り詰めた糸みたいで、容易に話しかけることもできない雰囲気だったのが緩んで、余裕があるように見える。
どうせ男同士だし、部屋着でも寝癖ついててもいいか、とすぐにロズリアを追いかける。
ほとんど使われない共有スペースは形だけ整えられていて、足の短いテーブルに、一人掛けのソファがふたつ置かれている。ロズリアたっての希望で、簡易キッチンはそれぞれの部屋に備え付けていた。
「見てもらいたいのってそれ?」
「ウン。エディからのプレゼントなんだけど、ちょっと、なんていうのかな、意見を聞きたくって」
テーブルの上にはいかにも高価そうな箱が三つ並んでる。さすがは皇太子殿下、箱に描かれたロゴはオレでもわかる有名宝飾ブランドだ。
細長い純白の箱、一つ目よりは大きなワインレッドの箱、そして最後は正方形の真っ黒い一番大きな箱だ。
一つ目はわかる。ネックレスとかが入っているんだろう。二つ目も、アクセサリーにしては少しあくばったい箱だけど多分ネックレス系統。
最後の箱はなんだ……? アクセサリーにしては大きいし、靴にしては小さい。
ソファに座ったのを見て、「ちょっと待ってて」と共有スペースを出ていくロズリアは、ティーセットが並んだトレイを手にすぐ戻ってきた。
ロズリアが手ずから入れてくれた茶……!?
白薔薇の会にバレないようしないと、殺されてしまう……! 同じ寮部屋というだけでも睨みを効かされているのに、これ以上死亡フラグを立てたくない……!!
同好会あるいは親衛隊は学園内で人気の生徒にできる宗教的団体だ。
親衛隊が対象生徒に認知・認可されている公式ファンクラブで、同好会は許可されなかったあるいは親衛隊設立条件に人数が満たなかった非公式ファンクラブである。
ロズリアの非公式ファンクラブ『白薔薇の会』はロズリア本人によって設立を断られたと聞いた。
誰に聞いたって? 同好会会長の先輩にだよ……! 笑顔でにこにこしているのに、獲物を狙う肉食獣みたいだった。
「アッあー……あの、ロズリア……デボラ先輩にはお前が淹れてくれた茶を飲んだって言わないでくれよな」
「デボラセンパイ? 誰、それ?」
……そうだったよ、こういうやつだったよ!! 興味ない、自身に必要ないことには点で記憶容量を割かない男だったよ! ……てことは、ルームメイトなだけでロズリアの記憶に残っているオレは、デボラ先輩にしてみれば処刑対象!?
「もしかして、体調でも悪かった? 寝てたのって、そういう?」
「チガイマス、ダイジョブ、オレの心配はしないで……」
「心配くらいするよ。ルームメイトだもの」
くしゃり、と小さく笑んだロズリアに心を打ち抜かれた。守らなきゃ、この笑顔。
天井を仰いで、深呼吸をして乱された心を落ち着かせる。オレは皇太子殿下まで敵に回したいわけじゃない。これはギャップ萌え、ロズリアはたった今推しになった。
「んんんっ、それで、これを見てもらいたいんだろ」
「そうなんだ。エディからプレゼントって渡されたんだけど」
嬉しそうな微妙そうな、言葉を濁すロズリアに首を傾げて再度促すと、一つ目の箱から開けて見せてくれた。
白く細長い箱に納まっていたのはいたのは予想通り、シンプルなホワイトゴールドのネックレスだった。モチーフが花なのは、いささか男子には可愛すぎないかと思ったが、よくよく見ると、百合の花だ。鎖骨の間あたりで揺れる百合の花に、きっと皇太子殿下はご満悦に笑むに違いない。百合の花って。ホワイトゴールドって。
強すぎる独占欲に、それでも表情を取り繕う。
「これはいいんだ」と言うロズリアに、なるほど、ほかがもっと酷いのか。
ごくり、と唾を呑み込み、二つ目が開けられる。
「……チョーカー?」
複雑に編み込まれた白いレースのチョーカーだ。首の後ろに金具があり、咽喉の部分で透き通った蒼い宝石が揺れている。――白に、蒼。うわぁ、皇太子殿下のカラーそのモノじゃん。どうしよう。え、皇太子殿下、独占欲強すぎか?
「それで、最後のやつなんだけど……」
さすがにロズリアも気まずいのだろうな。オレも気まずい。無差別テロを受けてる気分。砂糖吐きそう。
そ、と黒い箱の蓋が開けられる。ネックレスにチョーカーと、並々ならぬ殿下の独占欲を見せつけられて、もうこれ以上はないだろう、とどっしり待ち構えていたオレ君。
「――えっ首輪じゃん」
ドン引いた。
「えっ? 首輪じゃん?」
さすがにドン引いた。
「二回も言わなくったってわかるよ!」
「いや、えっ……その……そういうプレイにオレを巻き込まないでもらいたいんだが」
切実に。童貞には辛すぎる。
箱の中にドン、と鎮座していたのは黒い首輪だ。留め具の穴はひとつしかないから、きっとロズリアの首ぴったりのサイズなんだろう。白い肌に、黒い首輪って映えるんだろうな。チョーカーは蒼い宝石だったけど、首輪には鈴が付いてる。
「ま、待って! 僕じゃないから!」
「え……? でも、殿下はロズリアにプレゼントしたわけだろ……? 首輪じゃん……」
「やめてっ! そんな目で見ないで! 違うの、だって、エディがすっごく嬉しそうに渡してくるから、受け取り拒否できなくて……!」
「いや、うん……付けてやれば喜ぶんじゃないか」
「どこで付けろって言うのさ!!」
「そりゃ、ベッド以外に、」
「バーカ!! クラークスの馬鹿!」
クッションが顔面に投げられた。いやだって、首輪……。
もう首輪が衝撃的すぎてちょっと何も思い浮かばない。藪をつついてないのに蛇が出てきたらもうどうしろっていうんだ。
二度あることは三度ある、なんて言うけど、オレってこういう役回りなのかなぁ。
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