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最終章 エピソード・オブ・デイドリーマーズ
第594話 逃がさない
しおりを挟む母さん達が『グラドエル』に行くことについての対策会議を行った、その翌日。
早朝から出発した僕らが、グラドエルに向かっていた……その途中のことだった。
先行して偵察を頼んでいたザリーとサクヤから、念話で通信が入った。
『ミナト君! こちらザリー、緊急事態!』
「っ……何があったの!?」
『グラドエルから……何か人影みたいなのが飛び出して、猛スピードで方々に散らばって逃げてった! 数は5つ……僕とサクヤちゃんの『分身』で手分けして追跡してるけど、速すぎて見失わないように追いかけるのがやっとだ!』
「5つ……わかった、僕らもすぐに向か……いや、その追いかけてる先に直で向かう!」
やっぱりそこに何かがいたらしいな。
そして、気付いたか……僕らがとどめを刺そうと来てることに。
まだ『ザ・デイドリーマー』に目覚めていない母さんならともかく……僕相手じゃ『不死身』でも死ぬかもしれないからな。逃げの一手を打ってきた。
けど、そうはさせない。
「全員ここで一旦分かれる! ザリーとサクヤ……の分身の反応を探知してそっちに向かって! そこにいたのがバイラスじゃなく囮だったらそのまま倒す! バイラス本人だったら僕が向かうから連絡を! 以上、GO!」
「「「了解!」」」
号令と同時に、僕、エルク、シェリー、ナナ、義姉さん、それにアルバが手分けして方々に散った。アイテムで加速し、5つの『何か』を追跡しているザリー達のところに向かっていく。
そして、数分後には……
☆☆☆
「とーちゃくっ! ザリー君、サクヤちゃん……の、分身だね2人とも。アレが標的?」
「ああ、シェリーちゃん……待ってたよ。そ、あれが……っ、加速した!?」
「まだ力を温存していたのか……!?」
炎の翼を背中に生やして飛翔してきたシェリー。
彼女が前方に目をやると……ザリーの言った通り、謎の人影がさらに加速し、自分達の目の前から消え失せようとしていたところだった。
しかも、ちょうど開けた地形が終わって、森の中に入るところで……
「逃がすもんですか! 『ルージュクラック』!!」
腰に差していた、深紅に輝く炎の魔剣を抜き放つシェリー。
刀身に魔力を込めて灼熱の炎をまとわせると……それをさらに圧縮して熱光線に変え、振りぬく勢いに乗せて一気に放つ。
斬撃の軌道に沿って発生した光の刃が、そのままブーメランのように飛んで……前を走る人影に直撃する。
ズドン! と轟音を立てて突き刺さり……傷口からすさまじい勢いで炎が上がる。
それでも……大幅にスピードを落としつつも足を止めないその人影。
それを飛んで追い抜く形で前に出たシェリーは、とどめの一撃とばかりに、真正面からぎ逆袈裟に剣を一閃させた。
深々と胴体を切り裂かれ、同時に暴力的な熱を叩き込まれ……一瞬で全身を炎上させる。
「ぐ……っ……!!」
「! バイラス……いや、違うか」
その瞬間、ほんの一瞬だけ……着ていたマントのフードが外れて、その素顔が見えた。
その顔はまぎれもなく、ミナト達が宿敵として追っている、ダモクレス財団総裁・バイラスのそれだったが……次の瞬間、その男はシェリーの放った爆炎で全身を飲み込まれ……骨も残さず燃え尽きて灰になった。
「……偽物ね」
「そうだね。本物なら……焼かれたくらいじゃ死なないはずだ。周囲に反応もない……こっちはハズレというか、囮だったみたい」
「ということは……残りは、4人ですね」
今から他の4つの標的のうちいずれかに追いついて加勢するのは難しい。
シェリー達は、自分の仕事は終わったと結論付けて、武器を収め……ザリー(分身)とサクヤ(分身)は、その場で魔法を解除して消えた。
☆☆☆
―――ドォオォン!!
また別な場所。
同じように分身達に追いついたナナが、手に持ったライフルで前を走る標的の足を打ち抜いて止める。
動きの鈍ったところに追いついて、両手に構えたショットガンの二丁撃ちを至近距離から叩き込み……とどめを刺す。
水の魔力で構成された無数の魔力弾が、敵を……バイラスをハチの巣にした。
しかし、血を噴出してその場に倒れこむその姿を見て、こちらでも……
「本物ならこの程度じゃ死にません。囮の偽物か……」
「シェリーちゃんが行った方もハズレだってさ……残り3人だね」
その場に放置しておくのも気分が悪いので、魔法の火種で、残った死体を焼き尽くしながら……ナナは武器を収めた。
残り、3人。
☆☆☆
一方こちらは、セレナの追っていた1人。
他の面々に比べてスピードにおいて難のあるセレナだが、そこはマジックアイテムでどうにかカバーし……追いつくことに成功していた。
構えた盾からレーザーのような魔力砲撃を放ってけん制し、動きを鈍らせる。
向こうからも、毒々しい紫色の魔力……のようなものでできた光の刃が飛ばされてくるも、全て盾で受け止めて、むしろ今の瞬間にできた隙をめがけて突っ込む。
「どォ――りゃああぁぁああ!」
もう片方の手に持った剣に魔力をまとわせて強化し、一気に降りぬく。
速さが足りなかったのか、それもかわされてしまうが……直後、かわした先で何かにつかまったかのように動けなくなるその人影。
かわされるのを見越して、あらかじめサクヤ(の分身)が先回りし、『土蜘蛛』族の特性である糸を使って罠を張っていたのである。
それに捕まってしまい、身動きの取れなくなった人影を……今度こそサクヤの大剣が取らえ、上下真っ二つに両断する。
「……っ……ああもう、はずれか!」
普通に血を噴出して死んだそのバイラス……と同じ顔をした男を見て、いら立ちを隠そうともせずに舌打ちをした。
残り、2人。
☆☆☆
こちらはエルク……と、ザリー(本人)とサクヤ(本人)。
追いつくや否や、エルクの得意分野である風の魔法でさらに加速し、3人で人影を取り囲むように布陣する。
「さすがに逃げ切れないか……ならば、ここで3人とも消えていただきますよ」
懐から、毒々しい紫色の刀身のロングソードを抜き放つ人影。
その際に、フードが外れてバイラスの顔が露わになった。
「……その顔……それに、随分饒舌にしゃべりますね。本物か……?」
「そうとは限らないんじゃない? 僕らの使う分身だって喋るくらいはできるしさ。まあ何よりも……まずは……」
「ええ。……斬ってみればわかる!」
「まったく、物騒な……」
そう言いながらも、殺気を隠そうともせずに……一番手近にいたエルクめがけて斬りかかってくるバイラス(?)。
即座にエルクは、全身の周囲にある空気の流れを操作してパワードスーツのように身にまとう魔法『エアーコンクエスター』を発動し、迎え撃つ。
エルクが手に持っているのは短剣。向こうは長剣。
発揮できる馬力的に圧倒的に不利であろうにも関わらず……エルクはその力勝負に競り勝った。
ガキィン、と金属音を立てて大きくたたらを踏んだバイラス(?)。
その隙を逃さず、残り2人が襲い掛かる。
ザリーが砂を、サクヤが糸を放ってバイラスの動きを止め……そこにエルクが、短剣―――『プリズムブレイザー』から魔力光の刃を伸ばして一閃させる。
深々とその胴体を捕らえ、切り裂くと同時に内側まで光熱で焼き尽くしたたその一太刀は、誰がどう見ても致命傷。
しかし、本物ならばこの程度の一撃では、致命傷どころかろくに動きを止めることもできないはず。
そう理解しているエルク達は、油断することなくその後の推移を見守り……
「ぐっ……う……!」
そのまま、どさっと倒れこんで動かなくなったのを見て……この男もまた偽物だったと悟る。
「やれやれ、こいつもハズレか……と、いうことは……」
☆☆☆
―――ドスッッ!
「……全く、私も運がない……よりによって、私を……あなたが、追いかけてくるとは……」
「こっちには、運があったってことなのかね……神様がいるのかどうかわかんないけど、お前をぶっ殺せって味方してくれたのかな?」
最後の1人。
ミナトが追いついた先にいたバイラスは……今まさに、ミナトの手刀によって心臓を貫かれていた。
その腕が突き刺さった体が、徐々に透けて消えていく。
明かに、普通の肉体を持つ生物の消え方ではなかった。
「まったく……予想はしていましたが、本当に時空を超えて追いかけてくるとは……つくづく、あなたには……常識が通じない……」
「……」
「おめでとう……あなたの、勝ちだ……これで、あなたの母も、救われ……」
そう言い切るよりも先に、バイラスの肉体は……消えてなくなった。
少し前まで確かにあった、体を貫いていたその感触が消えていることを確認し……刺し込んでいた手刀をぐーぱー握ったり開いたりする。
そしてミナトは、何もいなくなった目の前の空間を見ながら……たった一言、こうつぶやいた。
「…………噓つけ」
☆☆☆
ところ変わって、ここは……ミナト達が目指していた、そして、リリン達が今なお目指している場所……開拓村『グラドエル』。
そこの一角、人の目のない裏路地のような場所に……滲み出すように、1人の男が現れた。
「……やれやれ、全滅か……まあ、妥当な結果ではありますが」
スーツにシルクハット、上等な身なりをしているその男は……まぎれもなく、ミナト達にとっての仇敵……バイラスだった。
少し前、この『グラドエル』から逃げ出した5人全員を、ミナト達がそれぞれ追いかけ、デコイも含めて全員撃破……その中にいた『本物』も、今さっきミナトが葬ったはずだった。
しかし、現在、何事もなかったかのようにここにいる。
タネを明かしてみれば簡単なこと。
もともと5人の中に、本物など1人もいなかったのである。
5人全員、バイラスがその技術力と、様々な魔法を駆使して用意した実態を持つ偽物。
それでいて、『死に方』を工夫して……いかにも『ザ・デイドリーマー』によって消滅させられたように見せかけることも可能という、高性能な囮だった。
これによって、自分を待ち伏せしていたミナト達を騙し、『標的は既に討った』と思い込ませる。それが、バイラスの作戦だった。
そしてそれは、5つのデコイを計画通り『倒させた』ことで、成った……かに思えたが。
―――ズバババババッ!!
「……っっ!?」
突如、その体が……背後から何者かが放った斬撃の嵐によって、バラバラに引き裂かれる。
あまりにも突然のことに困惑しながらも、バイラスはすぐさま体を復元させ……振り返って、一体誰がこれをやったのか、その下手人を確かめた。
そこにいたのは……人間ではなかった。
漆黒の鱗、琥珀色の角と爪、人間よりも大きく、狂人であることが見て取れる肉体。鞭のように長くしなやかで、刃のように鋭い尻尾。
そして、体のそこかしこに見られる……人間によって手を入れられた痕跡。
ミナト達と共にこの過去の世界に来た、漆黒の武龍……『ディアボロス亜種』のゼットがそこにいた。
「……お前は……! そうか、この時代に一緒に来ていたのですね……全く、迷惑なほどに交友関係が広い人だ……まさかこんな怪物まで手なずけているとは」
「生憎と、手なずけられてなんかいないよ。どういうわけかそいつも『忘れて』なかったからね……一緒に来て手伝ってもらってるだけだ」
その瞬間、上空からそんな声が響いたかと思うと……何もない空間に、いくつもの魔法陣が出現。
その1つから、窓をくぐって出てくるような動きで、ミナトが姿を見せ……真下に立っているバイラスをその視界に収めた。
その他の魔法陣は連動して発動し……まるで塗り潰すように周囲の空間の景色を変えていく。
ミナトがそれなり以上に全力で戦う時に使う『隔離結界』だと、バイラスにはすぐにわかった。
そして、今こうしてミナトを呼び寄せたのが……ミナトの背後から姿を現した、黒と灰色の梟を思わせる魔鳥であることも。
「5つのうちどれかがあたりであると見せかけておいて、実は全部ハズレ。本物は動かずそこにいて、全てが終わった後に悠々と逃げ出す、あるいは潜伏し続ける……使い古された手だ。僕を騙すには、ちょっと工夫が足りなかったんじゃない?」
「……よく使われるのは、それが歴史の中で見ても有用なものだと認知されているからこそなのですがね……ですがまあ、あなたであれば見破ってもおかしくはないと思っていましたよ。よくよくこちらの予想を飛び越えてくる方ですからね。まあさすがに、こんな援軍を用意して来るというのは予想外でしたが……問題はない」
言いながらバイラスは、その空間を自分でも染め上げていく。
ミナトが展開している『隔離結界』の上書きをしている……という感覚ではなかった。その内側にさらに結界か何かを展開しているような印象を、ミナトは感覚的に受けていた。
「見破られたのなら……正面から打ち倒すまで。これで、あなたもここから逃げることはできません」
「……逃げ出さないでくれるのは願ったりかなったりだよ。『渡り星』で僕にほとんど手も足も出ずに負けたこと、忘れたわけじゃないだろうに……さて、その自信は一体どこから来るのかな」
「準備期間があったのはあなただけではないということです。設備はとても十分とは言えず、時間も数か月ほどしかなかったにせよ……やれることはあった。甘く見ていると……」
言いながら、バイラスは1つの武器を取り出す。
それは、巨大な『鎌』だった。まるで、抽象的なイメージとしての死神が使うような……命を刈り取り、摘み取るために振るわれるような……凶悪な鋭さを持った、鎌。
「痛い目、を見る前に終わってしまうでしょうから……努々油断なされませぬように」
それをミナトにむけて突き付けるように構えて、不敵に笑う。
(……本当に何か秘策があるのか、それともただのハッタリか……まあ、どっちでもいい。逃げないでいてくれるなら……むしろ好都合だ。気配とかからして、こいつこそ本物だとは思うけど……万が一、こいつも偽物だった時のために、一応外に、リュドネラにいてもらって、全体を監視してもらってるし。後でその結果も受け取れば……)
1つ1つ、脳内で確認するように不安要素をつぶしていきながら……ミナトは改めて、目の前にいる怨敵に向き直る。
互いに『何をしてくるかわからない』者同士。
それに加えて、アルバとゼットがミナトに味方する。頭数だけを見れば、ミナトが有利。
しかし、相手も負けず劣らずの『何をしてくるかわからない』存在であり……こうなることを予見した準備も進めていたのであるからして、油断することはできない。
それでも、今ここで仕留めるのだと改めて決意を固め……ミナトは拳を握った。
「……あんたの野望については、もうすでに聞かされて知ってる。ずっと昔の時代に実在した、あんた自身の生みの親である『聖女』……だっけ? その人をよみがえらせることと……その人が望んだ平和な世界を作ること。……別に、どっか他の国とか、僕らに何も迷惑が掛からない形でやるってんなら、僕も何も言やしなかった」
けど、と続ける。
「お前は……そのために、僕や僕の大切な人に手を出した。だから許さん」
「…………」
「お前が持ってる思想がどれだけ崇高なものかとか、それだけ正しさを伺える、多くの人に共感してもらえるのかとか……そんなものはもう知らない。お前は僕に喧嘩を売った……ただそれだけを理由に……ここで、仕留める。それが、僕の……僕んちのやり方だ」
―――誰に喧嘩を売ったのか、きちんと理解して……いや、理解しなくてもいい。
―――ただ、迅速に死ね。地獄でゆっくり後悔しろ。
最後の一言は……まるで地の底から響いてくるかのように、おぞましい響きになって聞こえた。
声も、音量も、全くそれまでと同じだったにもかかわらず。
次の瞬間、ミナトの体か闇があふれ出し、隔離空間内を埋め尽くす勢いで広がっていき……それと同時に、ミナトは勢い良く地面を蹴り、拳を振りかぶってバイラスに向かっていった。
バイラスも鎌を振りかざし……その刃に赤紫色の毒々しい魔力を帯びさせてそれを迎え撃つ。
ミサイルのような勢いで突貫して来るミナトを、対照的にそこから一歩も動かず迎え撃つ構えを取る。
拳と鎌、2つの武器が触れ合った瞬間……空間全体が破壊されかねないほどの衝撃がまき散らされた。
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