魔拳のデイドリーマー

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第16章 摩天楼の聖女

第289話 ダモクレスとの会談(前編)

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「いらっしゃいませ。ドレーク・ルーテルス様、ミナト・キャドリーユ様。お待ちしておりました、どうぞ奥のお部屋へお進みください」

指定された時刻の10分前。
入り口を入ってすぐのところで、開口一番のそんなセリフと共に、深々とお辞儀をするウェイターに出迎えられた。

入り口の所には、『本日貸し切り』の看板が出ていた。それでも入ってきたということは、その『貸し切り』関連の客だと思ったか、はたまた僕らの顔をあらかじめ知っていたか。

よく考えれば、短絡的すぎるから前者はないだろうし……この『会食』の主催者が誰か、何者かを考えれば……後者でも全然おかしくない。

……いやそもそも、僕もドレーク兄さんもそれなりに有名人だし、普通に顔を知られててもおかしくないわけか。

それはともかく、呼び出し通りにここに来た僕らは……招待状に従って、それぞれ2人だけ付き添いをつけてきている。

僕は、ナナとセレナ義姉さん。
ナナは貴族出身で政治やら駆け引きにも強いし、そっち方面の知識も豊富だ。何かの話し合いになった時に頼りになる。言うなれば、アドバイザー役。セレナ姉さんは、その軍事版ってとこ。

エルクも候補に上がってはいたんだけども、今回は会談の相手が相手だ。参加する条件としては……頭脳だけでなく、いざって時に自衛できるだけの戦闘能力が求められる。ちょっとした小細工でその部分をどうにかできなくもないが……今回は留守番になった。

一方、ドレーク兄さんの付き添いは、まさかまさかの大盤振る舞い。

1人目は……いつの間に呼んでいたのか、ブルース兄さん。
身内かよ。てか、最近出番多いなこの人。

まあ、確かに、戦力としてはこれ以上ないってくらいに頼りになる1人だけどもね。ドレーク兄さんがポケットマネーで雇う形にしたそうだ。きちんと仕事として。

で、もう1人が……また身内。フレデリカ姉さんだった。
こちらも、呼ぶ意味としてはアドバイザーのようだ。ネスティアとジャスニア、両方の国情にも詳しいし、知識そのものもプロとして膨大、頭の回転も速い。

うちのナナとセレナ姉さんとかぶる部分もあるだろうが、識者が多くて困ることはないだろう。それに、フレデリカ姉さんも、バリバリの戦闘要員と言うわけではないとはいえ、一応戦えるのは知っているし、こちらから例によって防衛用のマジックアイテム各種を支給させてもらった。

その、とりあえず今できる最善と言っていい備えをした状態で、ウェイターに案内され、会談の場である部屋に入る。

そこにあったのは、いい御身分の方々が会食とかで使いそうな、長くて大きなテーブル。白いテーブルクロスが皺ひとつなくピシッと張られ、その上には高そうな食器や、調度品と思しき燭台なんかが並んでいる。

その、入り口から見てテーブルをはさんで向こう側に……5人、僕らより先に席についている者がいた。

知っている顔もいれば、知らない顔もいる。

僕から見て、テーブルの右側に座っているのは、見慣れた、とまでは言わないものの、知っている2人。服装はいつもと違い、この店にふさわしいドレスコードをわきまえたもの担っているが……まちがえようもない。ウェスカーと、バスクだ。

一方で、その対面位置……テーブル左側に座っているのは、見覚えがない2人。

1人は……僕と同じくらいの年の頃の、少年だった。

黒髪で、やや童顔に見えるが……目つきが若干悪い気がする。元からなのか、あるいは何かを睨んでるのか……区別がつきづらいな。やせ形で、周りの……ウェスカーとかバスクに比べると、若干雑に、優雅さを欠く形で座っているように見える。

僕らが入ってきた瞬間、こっちに目を向けて……というか、

……なんか、僕を睨んでる……ような気がするんだが?
まあ、いいか。

で、もう1人は……30台半ばくらいの男性。

やせ形のように見えるが、よく見ると引き締まった筋肉に覆われた体で……青い髪と瞳、鋭い目つきが印象的だ。目元や口元の細かい皺なんかにやや年齢を感じるものの、全体的に若々しいおじさん、って感じの印象。スーツを微妙に気崩してるのもあいまって……ちょい悪系?に見える。

しかし、それ以上に……ただ座ってるだけのはずなのに、漂ってくる覇気が尋常じゃない。
巨大な山、あるいは伝説級のドラゴンでも前にしているかのような存在感。静かに座っているだけなのが、逆に凄みを増しているようにすら感じる。

何より……さっきからドレーク兄さんの意識が、隠しようもなくそっちに向いている。

……そして、最後の1人。
テーブルの、上座というか、お誕生日席?に座っている……この中で一番異様な1人。

第一印象としては……『人間か?』とでも、言うべきか。

びしっと見事に着こなした黒のスーツに身を包んだ、細身の男。髪は黒で、瞳は赤……というより、真紅だな。室内だけども、手袋にシルクハットを着用していた。

……そのへんはいいんだけども……問題は、その肌の色である。
白い。色白ってレベルじゃなく……真っ白。

およそ、人の肌の色としてはありえなそうなレベルの『純白』である。アルビノでもあんな白色にはならないだろう……一応、血液(赤色)が通っていれば。

よく見れば、袖口と手袋の間から覗く地肌も、真っ白だ……繰り返しになるが、人間か?

いやまあ、亜人なんてもんが色々いるこの世界だ、人間じゃなくても別に何もおかしくもないんだが……じゃあ何だ、って言われると、ぱっと見はわからんな。

そんな、視界の中心にいる謎の男――まあ、座っている位置からして予想はつくものの――は、僕らが入ってきたのを見ると、すっくと立ちあがって、軽く一礼した。

「ようこそ、ドレーク・ルーテルス様、ミナト・キャドリーユ様。そのお連れ様方も……用意できましたのはささやかな宴席ではありますが、歓迎させていただきますと共に、お互いに有意義な時間になりますことをお祈りいたします。どうぞ、お席へ」

勧められるままに、僕らは席に着く。

僕は、斜め前にウェスカー達が見えるような立ち位置で。ドレーク兄さん達は、その対面……つまりは、あの青い髪の人たちが斜め前になるように座った。

全員が席に着いたのを確認してから、その人物は再び口を開く。

「さて……申し遅れました、私は今宵のこの会談の席を主宰させていただきました……ダモクレス財団総裁を務めます、バイラス、と申します。以後、どうぞお見知りおきのほどを」

☆☆☆

「さて、料理はまだ来ないようですが……ゆっくりと雑談や世間話でも楽しめれば、と思っていたのですが、どうもそういったことはお望みではないようで」

「先に言っておくが……俺はここで出される食事に手を付けるつもりはない。お互いに、毒やら何やらを警戒することになるのに変わりはないだろう」

と、そう言葉を発したのは、水色の髪の男性。
それに反応して、ほとんどの視線がその男性に向かう中、さらに続ける。

「俺はここに、今後のことについて相談がある、と聞かされてきただけだ。こいつらが来ることは聞いていたとはいえ……くだらない話だったら帰らせてもらう。さっさと本題に入れ」

かなり慇懃無礼な感じでそう言い放つも、バイラスは特に気にした様子もなく、

「ご心配なく。詳細については今後、また別な席を設けさせていただきますので。今回はあくまで、今後この国に起こることについて、事前に必要な情報を交換し、互いの利益になるように……と考えての顔合わせのようなものです。デメリットばかりでないのは……話したでしょう、アザー殿」

アザー、と呼ばれたその男性は、面白くなさそうに鼻を鳴らしてイスに座りなおし……って、ちょっと待ておい。アザーっつった今?

すると、他でもない、僕にその話を聞かせた、ドレーク兄さんが、

「……変わっていないようだな、アザー」

「変わっていれば、今更こんなところには来ないさ……それに、それは貴様も同じだと見えるが? 『天戟』のドレーク総帥殿」

「……この国でも、争いを起こすつもりで来たのか」

「何をわかりきったことを言っている? それを察知して、ネスティアは貴様をよこしたのだろう? 王女の護衛とはいえ、国王から貴様を簡単に放すわけがないからな」

「そうだな……しかし、そういう貴様も、私が来ることをわかっていたかのようだな」

「予想はしていた。本音を言えば、会いたくはなかったがな……特に戦場では」

気安い感じで話してはいるが……両者の間には、なんかこう、ぴりぴりとしたものが漂っているのが感じられた。2人の意識が、無意識にせめぎ合ってるというか。

そして、横から割り込んできたバスクの次の言葉で、疑いは確信に変わった。
この人が……誰、というか、何者なのか。

「いつになく饒舌だねえ? 『蒼炎』殿も、昔なじみに会えて嬉しいのかい?」

……やっぱりか。
この人が……件のテロリスト。『蒼炎』のアザー。

……ドレーク兄さんと、同列の実力者。
さっきから感じる威圧感も、それなら納得だ。やれやれ、いきなりとんでもないのが……

「バスク。場が場です、いつもの軽口は……」

「いや、こんな人外魔境でマナーなんぞ気にしても仕方ないって……お前はともかく、俺だってこの中じゃ下から数えた方が早いくらいの力しか持ってねーんだぜ? 今更ってもんだろ」

「だとしても、我々がホストである以上、通すべき礼節というものがあるでしょう。……申し訳ありません、アザー殿、不快な思いを……」

「構わん……もとより、貴様らとは目的のために手を組んでいるだけの関係だ。今更礼儀をどうこうというくらいで目くじらを立てるつもりもない」

ため息をつきつつ、ウェスカーはバスクをいさめ、その謝罪に……特段、何の感情も込めずに素っ気なく返すアザー。

「ふむ……どうやら皆さん、早々に本題に入りたい、といったご様子ですね。であれば……料理もまだこないうちですが、そういたしましょうか」

と、総裁・バイラスは笑みを崩さずに言うと……『では』と、仕切りなおすように口にし、

「本日こうしてお集まりいただいたのは……私から皆さまにお伝えしたいこと、また、確認したいことがあったからです。極力……これから起こることが、皆さまの害にならないように」

「……害?」

ドレーク兄さんが聞き返し、それに、バイラスはそれに頷いて続ける。

「それともう1つ……これについては、皆様も知りたい方が多いのではないかと。……我々、ダモクレス財団の、組織全体としての『目的』を……皆さまにお話しするためです」

「「「…………っ!?」」」

その言葉に、ダモクレス陣営でない者……というか、僕ら6人、全員が息をのむのが聞こえた。

そりゃ、無理もないだろう。

ダモクレス財団、今現在、このアルマンド大陸で最も注目され、警戒されていると言っていい、秘密結社。各分野に広く影響力を持っており、その魔手により、いくつもの事件を引き起こし、時に目を覆うようなことすら平気で行う。

その組織の……今まで謎とされてきた『目的』……言うなれば、行動原理とでも呼ぶべきものがわかるっていうんだから。
しかも、それを話してくれるのが、その組織の頭目……そりゃ驚きもする。

無論、頭から鵜呑みにするのは危険かもだけど……それでも、注目すべき話題であることに変わりはない。

「では、結論から。我々『ダモクレス財団』の目的は……」

一拍、



「……この世界を救い、守り、導くこと……といったところですね」



………………はい?



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