魔拳のデイドリーマー

osho

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最終章 エピソード・オブ・デイドリーマーズ

第591話 謝罪と慟哭と方針転換

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 ひとまずお互いに色々打ち合わせとかして準備した後、

「それじゃあ、あらためて……今回は本当にごめんなさい」

 来客用の談話室に案内して……そこで、母さん達『女楼蜘蛛』6人ときちんと向かい合って話をすることになった。
 よく知っている『5人』からぺこりと頭を下げられた上で謝罪されて、ちょっとこっちが恐縮してしまいそうな光景だったものの……これは彼女たちなりのけじめのつけ方でもあるので、きちんと正面からそれを受け止める。

「先ほど言った通り、今回のことで生じた損害に対しては、できる限りの補償はさせてもらうから……」

「あー、そういうのは大丈夫です。別に何かが壊れて困ってるわけじゃないので。せいぜい、あのトレーニングルームがちょっと壊れたくらいだけど、あそこ簡単に直せますし。……ってか僕以外に直せないから、業者とかに手配するも何もないですし」

 僕のお手製だからね。この時代じゃ……まだ師匠もあそこに使ってる『スライムタイル』その他の素材は発明もしてないはずだ。

「そう言ってもらえるのはありがたいけど……それだと私達、本当にただ口頭でごめんなさいしただけになっちゃうのだけど……」

「いや、それで全然いいですよ。別に僕ら、何が欲しいってわけでもないんで……」

 いやホントに。
 むしろなるべく関わりたくないというか……諸々の事情で、直接彼女達とは関わらないように色々と進めるつもりでいたわけだし。……もうその予定はぶっ壊れたけどね。

 それに、あんまり母さん達にそうやって……きちんとした謝罪とはいえ、腰低くして接してこられると……こっちが恐縮する。むしろストレスたまる。
 
「それに、あんまり腰低くされるとその方がうちの人が恐縮して気疲れしちゃいそうなんで……ええ、そのへんでいいですよ」

 今日も絶好調で僕の心を読んでくるエルク。

「何も思うところがない、って言ったらウソになりますけど、それでもこちらも……まあ、何かを執拗に求めたいわけでももともとなかったですし。被害と言えば、さっきこいつが言った通り、戦闘訓練用の部屋が多少壊れたくらいと、あとは私らの気疲れくらいなので」

「被害に関して寛容なのはありがたいが……腰低くされると恐縮して気疲れって、お主ら本当によくわからんというか、むしろもうなんかめんどくさいのォ……」

「テーガン、言い方……。でも確かに……迷惑かけた側でこんニャこというのもアレだけどさ……ホントに君達、私達に対しての意識というか、立ち位置どうなってんのニャ?」

「そのへんは詮索無用に願います。……ああ、謝罪して補償してくれるっていうなら、そこをきちんとしてくれれば結構なので」

「あくまで探られるのは嫌……と。まあ、君達がそれでいいって言うなら……ボクらの方にそれを突っぱねる理由とかもないし、ありがたいと思うべきなのかな」

「相変わらず気にはなるけどねー……どうしても」

 ちょっとまだ納得いってない部分もあるっぽい母さんやアイリーンさん。
 一方で、テレサさんはもとより、テーガンさんとエレノアさんは今回のことを、これできちんと終わりにすること自体には納得してるようだ。しっかりした人達だしね。
 
 バトルマニアの気があるテーガンさんがそう納得してるのはちょっと意外かもだけど……この人、一回きちんと話が着いたことならそうそう引きずらない、気風のいい面も持ってるので、そんなに不思議でもないのだ。

 ……さて、残るは1人……
 さっき、僕が『5人』から謝罪を受けた、という言い方をした理由になってる御方についてなんだが……

「つーか、何で俺だけこんな拘束されたままなんだよ!」

「自由にさせといたら何するかわからないからです!」

 皆さんが普通にリビングのソファに座って待機している中で……ただ1人、魔法金属製の頑丈な椅子に、拘束具てんこもりで固定されている師匠がぎゃーぎゃーわめく。
 両手両足胴体に加え、首元まで固定されて、さらに目には見えないが魔法的な拘束も何重にもかかっている。
 死刑執行前で電気椅子にでも座らせられてんのかってくらいに物々しい姿である。彼女だけ。

 いや、最初はきちんと、皆さんと同じように開放して普通に話そうとしたんだけどさ……

「ちゃんと大人しくしててくださいよ?」

「わかってるよ。この期に及んで暴れたりしねえって」

 ……って言いながらフラフラとどこかに行こうとしてさ。
 『言ってるそばからこの人は……』と呆れつつ、捕まえて連れ戻そうとしたら、3秒前に自分が言ったことを覚えてないかのように普通に暴れ出したので、テレサさんとエレノアさんに手伝ってもらって捕縛。

 よっぽど牢屋に戻してやろうかと思ったけど、僕特製のこの拘束具で動きを封じて、会議に参加はさせることにした。

「あんだけ言われりゃもう何も変なことしねえって……ちゃんと反省したし、言うことも聞くよ」

「謝罪の意思があるなら、せめてこっちを見て言ってくれませんかね。頭下げろとはもう言わないんで」

 一秒おきに部屋の色々なマジックアイテムに目移りしながら言われても……説得力ゼロです。

「クローナ……あなたいい加減にしなさい。もとはと言えば今回のこの事態も、あなたの暴走から全てが始まったんでしょう」

「それは悪かったとは思うけどよ……いやマジでな。けど仕方ねえだろ、こんなもん見せられたら……俺みたいな技術者にとっちゃ、倫理観とかぶん投げてでも色々したいって思うような空間だぜここは……。開き直った物言いになるの承知で言うけど、我慢なんて秒で吹っ飛ぶわ。飢えた獣の前に血の滴る生肉を置くようなもんだ」

「もうちょっといい例えないんですか……まあ気持ちはわかりますけど」

「わかるのかよ」

 アイリーンさんに呆れたような視線を向けられたが、まあ……正直、うん。
 僕も技術者だから……というか、ほかならぬ師匠に鍛えられた身だからな。そのへんの価値観もすっかり同じようなのを受け継いじゃってるよ。

 だから、これに関しても強く責めるつもりはないよ。……これ以上色々好き勝手されそうになるのは困るから妨害するけど。



 ともあれ、そんな感じで話は進み……母さん達からの謝罪は受け取り、今後は互いに過度に干渉しないようにしよう……ってことで話をまとめていく。

 しかしここでも……

「じゃあ、そういうことで……あなたもそれでいいわよね、クローナ?」

「…………やだ」

 この人だけは納得行ってなくて……

 未練たらたらで周りのマジックアイテムを……そして僕を見てくる。

 その態度に、今迄はただ呆れた様子で、ため息をつくくらいだったテレサさんも……さすがに頭に来たのか、目つきを鋭くして言う。

「……クローナ。あなた、これ以上はさすがにいい加減にしなさい。穏やかに話してても……今、本当に真剣な話し合いをしてたのよ? それなのにまだそんなわがままを言うの?」

「……諦めきれねえ」

 拘束されたまま、テレサさんの貫くような鋭い視線を受けたまま……苦しそうに、絞り出すようにそう言う師匠。
 もちろん、物理的に苦しそうにしてるんじゃなくて……必死で自分の中の色んな感情と葛藤してる、って感じである。ギリギリ音を立てて歯を食いしばって、何かに耐えてるようにすら見える。

「お前にはわかんねえよ、テレサ……今俺がどんな気分になってんのか……」

「ことここに至って開き直るつもり? さんざんミナト君達に迷惑をかけておいて、この上さらに恥の上塗りでもするつもりなの? せっかくまとまりかけた話をぶち壊すようなことまでして」

 ……テレサさんの声がガチで冷たい。
 お説教を通り越して詰問ってレベルだ。……ちょっと見てるこっちも本気で怖くなる。

「く、クローナ、さすがにちょっと落ち着くニャ」

「お主のマジックアイテム狂いは知っとるが、さすがにここは自重せい……テレサの言う通り、迷惑をかけたのはこちらじゃ。これ以上は筋が通らん……ただの賊党と同じになってしまうぞ」

「……わかってんだよ、そんなこと。ホントに悪いとも思ってんだ……けど、どうしても……心がついていかねえんだよ!」

 血を吐くような、慟哭にすら聞こえる声音で、師匠がまた絞り出す。

「自分が悪いって思っても、我慢しなきゃって思っても……頭ん中でぎゃんぎゃんわめいてくるんだよ……逃がすな、見逃すな、手に入れろって……。わけわかんねえ……恋する乙女か俺は。我慢するのが苦しくてたまらねえ……死んだ方がましかもって何回か思った……!」

「……そこまでかよ」

 弱弱しくも心の底から響かせるそれらの言葉に、アイリーンさんをはじめとした『女楼蜘蛛』の面々……それこそ、テレサさんまでちょっとだけ気圧されたように見えた。

 こちら側……『邪香猫』の面々も同様だ。
 こんな、ガチで必死というか……精神的な葛藤で死にそうになってる師匠、初めて見る。

 弱弱しいのに気迫がすごいという、ある種矛盾した……しかし、どこまでも『本気』であることははっきりわかる態度。
 ぶっちゃけ、どう声を書けたらいいのかわからん……そのまま受け入れてしまった方がいいのかとすら思う。

 けど、それやるとまた同じことの繰り返しになっちゃうし、今回の謝罪と話し合いの意味がなくなるし……かといってこのままの師匠を放っとくのは、僕個人として、弟子として……
 同じようなことをテレサさんも考えてるんだろう。お説教の次の言葉がでてこないみたいだ。

 しかしそんな中……ただ一人じーっと何かを考えていた母さんが口を開き、

「ねえ、だったらさ―――」



「―――もういっそ、普通に仲良くしちゃえばいいんじゃない? 私達」



「「「……え?」」」

 全員、きょとんとして母さんに視線を集中させる中、母さんは普通に話し始める。

「そもそも私達がこうなっちゃったのって……お互いのことを探り合ってたからでしょ? そっちの理由は聞いてないし、約束だから詮索もしないけど……私達の方としては、素性もわからないのにめっちゃすごそうな集団がいて、その他いろいろな事情もあって気になるから探ってて……互いに接触しないようにしつつこそこそやってから、こんなことになっちゃった」

 ……まあ、そうだね。
 『探る』だけならこんなことにはならなくて、師匠がその途中で暴走しちゃったのが最大のトリガーだったとは思うけど……概ねあってると言っていいだろう。下手に距離を置いて、警戒しながら探り合ってたからこうなった面も確かにある。

 で、それなら……と母さんが提案してきたのは……『だったらこそこそせずに普通に付き合えばいいじゃん』という……ある意味元も子もないもの。

「不幸中の幸い、って感じでだけどさ、今回ので私達も君達が……何だろ、危険な集団っぽくないなってのはわかったし、君達も私達と必要以上に距離取る必要はなくなったんじゃない? まあ、結果論的なとこはあるけど……あんだけ命がけのバトルまでしてて、『何も関わらない方向で』とか言うのも今更感ない?」

 ……否定できん。

 母さん達を救った後の未来に、余計なパラドックスの可能性を残すことが嫌で、なるべく関わらないように……っていう方針でやってきてたけど、それも最早今更だ。
 ことここに来て『関わらない』も何もない。母さんの言う通り、思いっきり命がけレベルの戦いまでしちゃったんだから……何も爪痕を残さないなんて不可能だ。

 ここから元通り『なるべく関わらない』ようにしたところで、完全に手遅れ。母さん達の心の中に……僕らはきっちり、一生残るレベルの思い出として刻まれてしまったことだろう。
 
 ……だったら確かに……今更感あるな。いやもうむしろ、今更感しかない気すらする。

 それに、狩りにそうしたとして……ここからまた互いにこそこそ探り合っていくのは、前まで以上に互いに不快だろう。
 僕らの旅の目的はまだ達成してないし、母さん達も、僕らがいなくなるわけじゃない以上、僕らのことを気にしないわけにはいかない。……どうしても互いに注視していくことになる。

 それならいっそ、この世界ないし社会そのものに対する爪痕、みたいなものは最小限にしつつ、母さん達と直接付き合っていった方が……いいか?

「正直、今回関わってみて……ミナト君達がいい人だってのもわかったし、なんなら一緒にいると結構楽しそうだしさ。ぶっちゃけ私も、警戒とかそういうの抜きにして興味あるのよね。クローナもこの通りだし……だったらさ、変に距離取らずに普通に友達とか仲間の距離感で色々やろうよ。その方が絶対、お互いにとっていいと思うし」

 そして横を向いて『クローナもそれでいい?』と聞くと、一瞬きょとんとしてたものの、師匠も首をぶんぶん縦に振る。

「あんまりガツガツ行くのはダメよ? 黙って色々見たり触ったりしようとするのもね。そういうことしたいならちゃんと、ミナト君に正面から放して許可取って、友好的に見せてもらいなさい!」

「わかった! 全力で誓う!」

 必死だ。
 まあでも、この気迫なら逆に……きちんと正規のやり口が残されてることもあるし、無茶なことには走らないでくれるかな……。あちこちにきちんとメリットがある。

 これから数か月以内に母さん達に訪れるであろう、死の運命を回避するために……密着できるっていうなら、こっちとしても願ったりだ。
 色々不安がないわけじゃないが、安全性はきちんと上がる。

 ……あと、コレ完全に僕の私情なんだけど……そっちの方が嬉しい。

 ここ数日思ってたことなんだけど……僕も実は、できるなら母さんのそばにいたい、って、ちょくちょく心の中で葛藤してたから。

 元の時代でいきなりいなくなられて……悲しかったし悔しかったし、寂しかったし腹立たしかった。親離れできてないな、って突き付けられつつも、そういう風に思わずにはいられなかった。
 もちろん、エルク達がいてくれたから、心細さとかはなかったけど……それはそれとして、だ。

 ……似たような気分を、随分前にも一度、味わったのを思い出した。

 あれは、そう……僕が16歳になって、『グラドエルの樹海』の館から旅立つ時になった時だ。

 確か……『あなたが母さんにこれ以上甘えられないように母さんも旅立ちます』的なことを手紙で言い残して、母さんは1人、夜のうちにいなくなってしまってた。
 その後、色々準備とかしたり……あと、母さんのA4サイズ数百枚に及ぶ別れの手紙を全部読んでたこともあって、日が暮れちゃって……結局『明日から旅出つ』という、ダイエット前の主婦みたいなことを言って、まだその館に1泊する羽目になったんだっけ。すげー懐かしい。

 ……その夜、一人で寝ることになったベッドの上で……もう母さんはここには帰ってこないんだ、と思うと……すごく寂しくなったんだった。
 もう、1人でここにはいたくないな、旅立とう、と改めて思った。

 その時と同じ、あるいはそれ以上の寂しさをずっと感じてて……だからこそ、この時代に来て、びっくりするほどすぐに母さんと再会、ないし遭遇して……『何でだよ!?』って思った一方で、確かにすごく、ものすごく嬉しかったのを覚えている。
 そして、できるなら……ずっと一緒にいたいとすら、確かに思った。

 そう、できるなら……そしてそれが、元の時代の母さんを助けることにも、つながるかもしれないのなら……。

 ふと見ると、エルクはまた、僕の考えてることがわかってしまってたのか……『やれやれ』とでも言いたげな表情でこっちに笑いかけて来ていた。

 いや、エルクだけじゃない、シェリー達も皆そんな感じだ。
 ……僕、ちょいちょい言われるけど……わかりやすいもんな。

 なんなら……ほら、向かい合ってる母さんの方すら、僕の中で結論が出たことに気づいて、にっこり笑ってるもの。

 ……まあ、察してくれるのは頼もしい限りだし、都合もいいか。
 何せ、これから……長い付き合いではないとはいえ、一緒に色々やっていくわけだしね!



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