魔拳のデイドリーマー

osho

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第23章 幻の英雄

第547話 次なる目標

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 ウォルカの『冒険者ギルド本部』で大混乱を巻き起こした後、後は知らんとばかりにその場を後にした母さん達。
 そして、それと一緒にその場をさっさと立ち去った僕ら。

 適当な店で昼食を食べた後は、『オルトヘイム号』に乗ってさっさと拠点に戻ってきた。

 なお、昼食を食べている最中に、例の貴族の使者と思しき人が店に訪ねてきたらしいけど、会うつもりはないので、店の人にそう伝えて追い返してもらった。

 さっきの非礼を謝りに来たのか、それともさらに恥の上塗りをしに来てたのかはわかんないけど……どっちでもいいや。もうこれ以上関わるつもりもないし。

 そして、拠点に帰ると、ドレーク兄さんとアクィラ姉さんから手紙が届いていた。
 どうやったのかは知らないが、早くもあの2人、ウォルカのギルドで起こったことを把握していて、『できればでいいので今後何をする気なのか説明してほしい』旨と、『可能な限りの謝罪はさせるのでギルドでの非礼については許してほしい』旨が書かれていた。

 なお、この場合の『許してほしい』の意味は多分、『不問にしてほしい』ではなく、『滅ぼさないでほしい』の意だと思う。何をって? 国とかまあ、色々。
 
 さらに、兄さんたちの手紙と一緒に、ネスティアの国王様直筆の手紙も入ってたので……王室も巻き込んで大騒動になってるっぽいな。
 こちらは『~してほしい』とかの要求的な内容は書かれてなくて、せいぜい『今後ともよろしく頼む』とか『有効な関係を築いていきたい』みたいな、社交辞令的な内容に終始していた。

 さっきの馬鹿貴族共と違って、中枢の人たちは、100年前のアレをきちんと覚えていて、教訓として語り継いでいるようで何よりだ。

 とりあえずこの文面を見る限り、ネスティアは母さん達の行動を制限してたり、必要以上に干渉してくる気配はなさそうだと判断していいと思う。

「で、まあ……これから何するのか教えてほしいそうだけど、どうすんの母さん?」

「これから、って言われてもねえ……アイリーンが言ってたように、普通に冒険者っぽく、色んなとこ言って冒険したり暴れたりするだけなんだけどなあ」

「お義母さん達はそのスケールがだいぶ普通から外れてますから心配されるんですよ……ひとまず、復帰後やろうと思ってること、箇条書きとかでさっと書いて送ったらどうですか?」

「そうねー……めんどくさいから直接会いに行って話そうかしら? その方が早いし、色々聞けて都合がいいでしょ」

「お礼参りに来たと思われて絶対パニックが起こるからやめるニャ」

 まあ、このタイミングでアポなしで母さんが王都に現れたら……ビビる人は多いだろうな。
 うん、おとなしく手紙にしておこう。

「ところで、アイリーンさんはもうギルドは大丈夫なんですか? 引継ぎとか」

「事前に全てバラックスに任せてあるから問題ないよ。あいつなら問題なくギルドの業務をまわしつつ、余計な横槍が入らないようにシャットアウトもしてくれるだろうさ」

「昼間の馬鹿貴族みたいな?」

「そういうこと。もっとも、当分はそういう連中については心配しなくていいと思うけどね?」

「? どうしてです?」

「ボクら6人……ミナト君も含めれば7人だけど、こんだけの制御不能の問題児が所属する組織の責任ある立場になっても、果たしてリスクとリターンが見合ってるかどうか考えるだろうさ。身内にいつ爆発するかわからない爆弾が7つもあって、気にせず金儲けにまい進できると思うかい?」

 あ、自分で自分のこと爆弾とか言っちゃうのね。
 まあ、大体そのとおりな評価だけども。

 それに、ギルドの運営を介して僕らや母さん達の不興を買うようなことになれば、それこそ本当に『爆弾』案件になるわけだから……各国の上層部も目を光らせるだろう。
 ネスティアがそうだったように、大国の上層部は、きちんと『SSランク』という存在について理解しているはずだ。別に特別扱いや必要以上の忖度も必要ないけど、同時に、絶対に怒らせたり、敵に回してはいけない、と。

 まあでも……過度にビビる必要ないとはいえ、何かあったらッて不安には思うかもしれないし……第一王女様やリンスなんかに余計な心労を与えるのもアレだしな。
 必要そうなら、あとで僕からもフォローとかしておこう。

 さて……その辺の話は後にして、だ。

「それで母さん。これからの予定についてなんだけど……」

「うん?」

「さっき言ってた通り、『女楼蜘蛛』の方針としては、まあ何というか……自由にやる、って感じなわけだけど……それとは別に、復帰1発目の目的地は一応決まってるんだよね?」

「ええ、そうよ。言ってみれば、『女楼蜘蛛』と『邪香猫』が同盟を組んで最初に挑戦する、記念すべき1カ所目のダンジョンなわけだしね! どうせならとびっきりのところにしたいじゃない?」

「うん、まあ……インパクト的には申し分ないとは思うけど。……念のために聞くけど……本気で言ってるんだよね?」

「もっちろん! 復帰第一発目、目的地は……」


 ☆☆☆


 同時刻。

 とある場所にある、西洋風の邸宅。
 その一室……大きな窓から外を見渡せる、リビングダイニング風の部屋に、彼はいた。

「……地上の状況はいかがです、ドロシー?」

 その男……バイラスは、ソファに腰かけてくつろぎながら……テーブルをはさんで反対側に立っている部下・ドロシーに話しかける。

「分身を介して観察していますが、どの国もおおむね、順調に復興を進めているようです。国家としての機能そのものに致命的なダメージを負っているところは……『チラノース』以外はどこにも」

「そうですか……それは結構。各国の指導者に、まがい物ではない確かな能力やリーダーシップがあることの証明となりますね。……では、チラノース帝国についてはいかがです?」

「執政を行っていた首脳部が軒並み死んだことや、自国内のスタンピードの鎮圧にほぼ全体で失敗したことで、統率を失い無政府状態になっているようです。今後、国境を接している各国が、人道支援の名目で介入し、情勢の安定を図るものと思われます」

「そうですか……さすがに動きが早いですね。もう少し放置して、自浄作用が進行するのを待った方がよかった気もしますが……まあ、仕方ないでしょう」

「それと、その介入に際して……財団の裏切り者である、シン・セイランが動員されるようです。彼女はかつて存在し、チラノース帝国に吸収されて地図から消えた『リャン王国』の王家の生き残りですので、体のいい神輿として利用するものと」

「ふむ……奇妙な縁もあったものですね。まあ、そのあたりは要観察としておきましょうか……国の統治において、確かな手腕を発揮できるようであれば、何も問題はないのですが」

 淡々と報告が述べられていくのを聞きながら、バイラスは窓の外の景色を眺め続けている。

 そこは、背の低い草が一面に生えた大草原や、その中に何カ所か明日、きれいに澄んだ水の張った湖などがあり……自然豊かで、穏やかな風景が広がっていた。

 そして、その空を……巨大な体を、翼をもつドラゴンが何匹も、悠々と飛んでいる。

 彼らのうちのほとんどは、『地球』では見ることができない種族。
 すなわち、ここ『渡り星』に固有の種……『神域の龍』である。

 ここは、龍の住む天体『渡り星』に作られた……バイラスが隠れ家兼、財団の超極秘拠点の1つとして使っている邸宅である。
 今現在、バイラスは財団の生き残った『最高幹部』やその側近クラスの者達をここに集め、各国が摘発に動いているであろう地球からいったん離れて隠遁していた。

 ドロシーに加え、サロンダースやバスクといった生き残りの面々もこの拠点にいる。
 『神域の龍』を用いて地上に大混乱を引き起こす作戦が失敗した今、バイラスたちは次の作戦の実行のため……ひとまずここに隠れ、じっくりと時間をかけて準備を進めることにしていた。

 各国の超級戦力はまだしも、『女楼蜘蛛』クラスの連中が積極的に干渉してくるとなれば、今回のような直接的な暴力による混乱は、すぐに鎮圧されてしまうだろう。
 であれば、もっと別な形で、『世界』に試練を与える必要がある。

 そういう悪だくみを、ゆっくりと邪魔されずに進めることにおいては、ここは最適な隠れ場所だと言えた。

 現在、全ての『ライン』は破壊されるか封印されてしまっており、『神域の龍』が地上に降りることはできなくなってしまっている。

 ……もっとも、『渡り星』で最強だった『ジャバウォック』すらもかなわない存在がいると知れており、ある種の魔境じみた扱いをされているそんな場所に、過激派でもない龍が行く理由などそもそもないのだが。

 しかし、バイラスだけはある方法によってこの『渡り星』と地上を事由に行き来することができる。そしてその方法を使って、財団の関係者のみをこの隠し拠点に連れて来ていた。

 各国は今回のことで、『ダモクレス財団』の摘発に本腰を入れ始めるだろう。多くのリソースを割き、動員する人員も増やし、草の根わけでも自分達を探し出し、壊滅させようとするだろう。
 放っておけば、今後また今回のような大災害が起こらないとも限らない……いや、間違いなく起こるのだろうから。

 しかし、いかに各国が力を入れて創作しようとも、その手が行き届くのはせいぜい自国の領内、あるいは広げられてもアルマンド大陸の中か、国交を持っているヤマト皇国あたりまでだろう。
 ここにいる限り、各国の、あるいは冒険者による捜査・追及の手が自分達に届くことはない。

 そもそもこんな場所に財団の拠点があるなどとは思ってもいないだろうし、仮に予想したとしても、確かめる方法はもちろん、来ることなどできないのだから。
 ここに拠点を構えている限り、『ダモクレス財団』は一方的に地上に対して攻撃することができるのだ。少なくとも……ここに来る手段を、アルマンド大陸の人間達が確立するまでは。

 しかし、アルマンド大陸を百周するよりもはるかに遠く、間に空気も何もない死の領域を挟んだこの距離を、行き来可能にするなど、言うまでもなく並大抵のことではない。
 1万年以上の時を生きてきたバイラスが、膨大な経験の中から編み上げた秘匿技術を組み合わせて使ったからこそなしえたことだ。

 その技を、果たして彼らがいつ確立できるかと言われれば……

 ゆえにこそ、バイラスは、時間は自分達の味方だと確信していた。
 何も焦ることはない。率直に言って、今回の戦いでは財団そのものへのダメージもかなり大きかった。しばらくは雌伏の時と考えるべきだ。

「しかし、この『渡り星』そのものの力にアクセスできるのは、当代の『龍王』だけと聞いていますが……その筆頭候補だった『ジャバウォック』が死んだ今、次なる『龍王』を決める戦いが始まるのでしょうか? そうなった場合、新たな『龍王』との間に協力関係を結ぶことも考えるべきかと……」

「それには及びませんよ。私がその『龍王』ですから」

 さらりとバイラスが言った言葉に……ドロシーは最初、言っている意味が分からなかった。
 彼女が理解するより前に、バイラスは自らその意味を口に出して説明する。

「『龍王』を決める戦いが始まった段階で、私はその候補となる何匹かの龍を地上に呼び寄せて、その因子を奪ってこの身に宿しておいたのです。それらを除く全てを『ジャバウォック』が殺し、そのジャバウォックも死んだ今、残る『参加者』の龍の因子を持っている私が、自動的に最後の生き残りであり、当代の『龍王』となりました。この星の力は、すでに私の制御下にあります。もっとも……さすがに感じがつかめないので、数年は解析と練習に費やす必要がありそうですが」

 バイラスはそう言い切って、今一度、窓の外に広がる『渡り星』の風景を見る。

 龍が悠然と飛んでいる光景を除けば、その風景はほとんど『地球』と変わりない。水も空気もあるため、生身の人間でも問題なく生きていけるだろう。……龍に食われなければ、だが。

 しかし実際には、この地面を踏むことができるのは、バイラスが自ら招き入れた者だけ。

 誰にも邪魔されることのないここで、バイラスは、人間には考えられないほどの長い時間を費やすこともいとわず、ゆっくりと、しかし確実に、世界への『試練』を1つ1つ練り上げて、地球に落としていくつもりだった。

 焦ることはない。誰もここにきて、自分達の邪魔をすることはできないのだから……

 
 ☆☆☆


「と、いうわけで! 私達『女楼蜘蛛』あーんど! ミナト達『邪香猫』の合同チーム! ……まあ特に名前とかは付けるつもりないけど、それはいいとして。その、一発目の攻略目標は……」

 びしっ、と、
 言いながら母さんが、右手の人差し指で指さして示したのは……真上。

 空……の、彼方にある……月だ。

 それも、ただの月じゃない。
 『双月の霊廟』から見える、2つの月のうちの片割れ。テオの故郷であり、数多の『神域の龍』が暮らす……宇宙を渡る不思議な天体……『渡り星』。

 色々と特殊な処理によって、ここ『キャッツコロニー』からでもその存在を視認できるようになった、それを指さして、母さんは堂々と宣言した。

「あの月っぽいやつ! 『渡り星』という名のダンジョンです!」

「……マジで?」

「マジで!」

 目をキラッキラ輝かせて、はっきりばっさり言ってのけるわが母。
 その後ろで、『女楼蜘蛛』の皆さんも……超ノリノリである。

 曰く、今回の大騒動で暴れまわった『神域の龍』の本拠地だし、今後やばいことが起こらないかどうか、きちんと調査しておいた方がいい。

 加えて、明らかに『ダモクレス財団』と『神域の龍』が協力関係にあったことからしても、財団の何らかの施設があそこにもある可能性を否定できない。
 大陸にある施設は、各国がどうにか摘発できたとしても、あそこだけはどう考えても手出しできないだろうから、それを利用して重要な機能を持たせた拠点がもしかしたらあるかも。

 そして何より、あんな、どんなふうになってるのか予想もつかない場所に行ってみたい。行かないとかマジありえない。

 ……悲報。『渡り星』、ダンジョン扱いで攻略対象になりましたとさ。
 まあ、色々理由はあるし、筋は通ってるからいいと思うけどね……ぶっちゃけ、僕も気にはなってた場所だし。

 さーて、そうと決まれば……『オルトヘイム号』を宇宙戦艦に改造しないとな!



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