536 / 611
第22章 双黒の魔拳
第536話 『オーヴァーロード』
しおりを挟む時は少し巻き戻り、ウェスカーの猛攻を、ミナトが危なげなく防いでいた、その最中。
何百回目になるのかもわからないが、ウェスカーはいくつものフェイントや囮の魔法攻撃を織り交ぜて、ミナトに致命の一撃を叩き込もうとして……
その瞬間、ミナトが口を開いた。
エルク達が散々話していたことではあるが、今のミナトとウェスカーの戦いは、一秒間に、ないし一呼吸の間に、幾度も攻撃がぶつかり合うレベルの、刹那を争う激闘である。
よくある英雄譚や、ミナトらしい言葉で言えば、バトル漫画や特撮ヒーローで起こるような、戦闘中の会話などというものが、到底起こりえない世界での戦いなのだ。
先程から、ウェスカーとミナトとの間に、ほとんど会話がないのも、そのため。いちいち会話……どころか、単語1つすら割り込ませるだけの時間が、そこには最早ないのである。
……であるにもかかわらず、ウェスカーは……確かに聞いた。
時間にしてコンマ1秒もないであろう、自分がミナトに斬りかかるまでの間に……しつこいようだが、単語1つ、発音1文字分すら入り込めない……はずの、その刹那の時間に。
「……よし、そろそろ本気出すか」
ミナトが、そう口にしたのが。
それを認識したウェスカーは、ようやくこの戦いの中で起こっていた『違和感』の正体に気づき……しかしそれと同時に、強い衝撃を叩き込まれて押し返され……小さくないダメージに、膝をついた。
そして、見た。
ほんの一瞬……と呼ぶほどでもない時間の間に、確かに先程まで、1人だったミナトが……3人に増えて、それぞれに構えをとってこちらを見返しているのを。
そして、時間は今に戻る。
☆☆☆
『本気出す』とは言ったものの……ちょっと正確じゃないな、言い方が。
一応、今までも僕は『本気』は出していた。
ただ、『全力』じゃなかっただけだ。使える力の全てを使っているわけではなかっただけ。
ちょっとばかり、慣らしてから使いたかったからね……この、『ナイトメアジョーカー』で獲得した、僕の新能力を。
例によって、変身した瞬間に、初めて使うはずの力なのに、その概要や使い方が何となくわかるっていう、謎な状況だった。前にも同じ例えをしたと思うけど、特撮ヒーローの新フォーム的に。
だけどやっぱり、少しずつ使ってみて、大体の感触くらいは把握してから使いたかったわけで。
で、それが済んだってことで……意識して、本格的に使うことにしたわけだ。
名付けるとしたら、そうだな……よし、これだ。
「ザ・デイドリーマー……オーヴァーロード!」
そう言うと同時に、僕の隣に出現していた2人の『僕』が消える。
ウェスカーはその光景に、流石に驚いたのか、しばし目を白黒させていたが……切り替えてまた攻めることにしたらしい。
今度は自分だけで攻めては来ずに、またしても『召喚獣』を呼び出し……魔法陣の中から現れた、炎を纏った赤黒い虎の魔物と、雷を纏った巨鳥の魔物をけしかけてくる。
『ソレイユタイガー亜種』と『サンダーバード』かな?
ソレイユタイガーは正面から突っ込んできて、サンダーバードは大きく回り込んで後ろ側から、
そしてウェスカー自身は、その2匹を陽動にして斬りかかってくるようだ。
その3方向からの攻撃に、僕は……ふぅ、と息を整えて……次の瞬間、跳躍、
前から来るソレイユタイガーの頭部を回し蹴りで粉砕し、
後ろから来るサンダーバードを飛び後ろ回し蹴りで叩き落し、
隙間を縫って来ようとしたウェスカーに飛び膝蹴りを叩き込んだ。
その3つを……『同時に』行った。
超スピードで動いて、3つを『ほぼ同時に』さばいたわけじゃない。
いやまあ、確かにほんの少しくらいはタイミングもずれはあったかもしれないけど……正真正銘、『3つ同時に』迎撃した。
さっきと同じように、僕が3人同時に現れて。
ウェスカーが『またか!?』って感じの顔になって、大きく押し戻されていった。
きっとウェスカーや、船から見ているエルク達は……僕が『分身の術』か何かを覚えたのかと思っていることだろう。けど、違う。
どれかが本物で、他が偽物……実態を持った分身とか、そういうのじゃない。全部本物の僕だ。
より詳しく言えば、『そうしようとした』結果の、可能性の未来の僕だ。
3方向から迫ってきたウェスカー達に対して、僕は今の攻撃の通りに……ソレイユタイガーを回し蹴りで、サンダーバードを飛び後ろ回し蹴りで、ウェスカーを飛び膝蹴りで迎え撃とうとした。
その3つを『同時』にやった、ということなのだ。
もちろん、普通に考えればそんなことできるはずがない。
さっき言ったように、超スピードで動いて順番にやるならまだしも、1人の人間が3つの、全く異なる動作を同時にやるなんてこと、できるはずがない。
が、僕はできる。
『ナイトメアジョーカー』に覚醒した僕なら、できてしまう。
例えるなら……ご飯を食べてその味をきちんと楽しみながら、
テレビを見てその内容を理解して『午後から雨かー、傘持ってくか』なんて考えながら、
家族に『醬油取って』『はいよ』ってな感じで取ってあげる。
そんな、日常の中で『いくつもの動作を同時にやる』くらいの感覚で、僕は『同時に全く異なる複数の動作を行う』ということができるようになった。
本来なら両立しえない、複数の『可能性の未来』を、同時に起こすことができる。
物理法則とかそんなもの以前に、事象としてありえないことをあっさに可能にする。
起こらないはずの未来を、無理やり引き寄せて、ものにする。
それでいて、反動やら何やら、不都合な部分は何も起こさない。全てねじ伏せて、僕に都合のいいように無理やりまとめ上げる。
……まあ、余波で何かしら起こってる可能性はなくもないけど……それは今はまず、いい。
ゆえに、僕はこの力を、『オーヴァーロード』と名付けた。
普通の英単語として『過負荷』『過積載』とかいう意味の『Overload』ではなく、
フィクションとかでよく見る『超越的な存在』という意味での『Overload』でもなく、
『超越的な展開を可能にする、引き寄せる』という意味で……『Over』と『Load』。
見事なまでに無理やりな意味当てはめ単語だが……前にも言った通り、英語の成績が10段階評価で3だった僕の限界である。どうだ参ったか。
そんなわけで今の僕は、『同時に起こることがありえない複数の動作』を……まあ限界はあるが、いくつも同時に起こすことができる。
言い換えれば……
限られた時間、限られた機会のなかで……いくらでもやりたい放題できる。
それこそ、本来は両立ないし選択が不可能な選択肢まで並行して。
不可能を可能にする『ザ・デイドリーマー』の延長上として開花したんであろう能力として……なんて僕好みに仕上がってくれたんだろうか。
しかも、感覚的にわかる。
この能力、多分……まだ『先』が……まだできることがある。
そっちについては、この戦いの中でモノにできるかどうかは正直微妙だけど……それでも問題はない。今はこれだけで十分だ。
さて、それじゃあ……続けようか。
他の2人の僕が消えると同時に、今度はこちらから攻め込むべく、僕は地を蹴って走り出した。
すぐさまウェスカーは、僕との間に召喚獣……巨大な鎧の騎士『ゲリュオーン』を呼び出して盾にしようとするものの、それを真っ向から粉砕するべく突っ込んだ僕と、同時にそれを迂回してウェスカーを狙う僕に分かれる。
真っ向から行った僕のアッパーカットと、追撃の踵落としによってゲリュオーンは秒で粉砕。
ウェスカーはウェスカーで、突っ込んでいった僕を迎え撃とうとするが、
「がはっ……な!?」
その背後に、『後ろから回り込んで攻撃』する僕が現れて、飛び蹴りを食らわせたため、盛大に体勢を崩して前につんのめった。
ゲリュオーンをすり抜けてウェスカーの方に駆け出した瞬間に発生して、こっちにウェスカーの視線が向いた瞬間に反対側から超スピードで回り込んでたんだよね。
陽動の方も十分速いスピードだったし、さすがに気付けなかったというか、気付く余裕がなかったようだ。
よろけながらも、正面から突っ込んでくる僕に対して障壁を張って、さらに地面に地雷みたいなトラップ型の魔法を仕込んで防御しようとするウェスカー。
トラップの方は、組まれた術式ごと踏み潰して粉砕・無効化することで強行突破し、障壁は普通にぶっ壊し……お、意外と硬いな。それならこうだ。
拳を握り、後ろに引いて魔力を練り上げ……『土』『闇』『雷』『炎』『氷』『風』……およそ攻撃に向いた全属性の魔力を同時に込めて叩きつける。
ガラスのようにあっけなく割れる障壁。余波で吹き飛ぶウェスカー。
本来は相性が悪くて一緒には練れないはずの『炎』と『氷』、『風』と『土』なんかを一緒に叩きつけられるってのも……この『オーヴァーロード』の強みだな。
「く……ぅおおおぉぉおおっ!!」
今度はウェスカーは、4つの光刃翼にさらに魔力を注いで、長く伸ばしてリーチをとる作戦に出たようだけど、即座に四方向から別な僕が出現し、腕にまとった切り刻む斬撃『エレキャリバー』で4つ全部粉砕。ついでに左手に持っていた光の刃も粉砕。
剣1本しかなくなったウェスカーの懐に飛び込み、それでもウェスカーはその剣に魔力を集中させて振り下ろしてくるが……それをあっさり横に弾いて反らす。
がら空きになったボディに、闇を纏った拳を叩き込み、
それと同時に背後から飛び後ろ回し蹴りが叩き込まれ、
一拍遅れて蹴り上げで空中に浮かせ、
空中にいた別な僕が即座に踵落としで叩き落し、
正面にいた僕がその胸倉をつかんで、背負い投げの要領でぶん投げて、
吹き飛んだところに、左右の僕が同時に闇色の破壊光線を放ち、
障壁を張って懸命に防ごうとするウェスカーに追いついて障壁を殴って砕き、コンマ秒遅れて破壊光線が到達、吹き飛ばした。
……何か弱い者いじめしてる気分になるなコレ……いや、傲慢とか思い上がりじゃなくて。
多分、船の方で『うわあ……』って感じの表情になってるエルク達も同じこと思ってるんだろうな……師匠までそんな顔になってるよおい。
けど、これ、楽しいな。
いや、弱い者いじめがじゃなくて……この戦い方が。
次に何をするか『選ぶ』必要がないもんな。
相手の出方を予想して、それに対応した最善の一手を選んで繰り出す。
攻撃か防御かに関わらず、個人戦か集団戦かに関わらず、それが戦いってものの基本なわけだけど……それをする必要がない。
全部やればいいんだもん。やりたいこと、有効だと思ったこと、全部。
全部やって、1つ、あるいはいくつかダメでも、残り全部が有効打になって叩き込まれる。
ゲームで、同じキャラが1ターンに2回も3回も行動できるみたいなもんだ。ホント好き放題できる。
欠点ないし懸念としては、こういうやり方に慣れると、普段の戦いの中でそういう読み合いをする部分がおろそかになって衰える可能性があるってことくらいか。過信というか、使い過ぎに注意だな。
ま、そういうのはコレに限らず、全ての戦闘技能やアイテムに大なり小なり言えることだけど。
そんな風に考えている間に、ウェスカーはもう既に満身創痍と言っていい状態になっていた。
『ナイトメアジョーカー』になってからこっち、ほぼほぼ防戦一方……というか、『防ぐ』こともまともにできていない以上、当然ではある。
足りなかった部分を、薬品その他で後付けで補い、通常の姿とは比べ物にならないまでに強化された力でも……どんな存在でも破れない、破ろうとそもそも思わないようなルールすら覆すこの力の前では、儚いものだったのか。
……なんてポエミーに言ってみる。
……少し、僕もセンチになってるのかもな。
仮にも、血のつながった双子の兄に――僕もウェスカーもだいぶ体変なことになってるから、今現在血というか、DNA的なものが繋がってるかどうか怪しくはあるが――とうとう、終わりが訪れようとしている。
だからかな、浮かれてた心が……引き締まる。
戦闘の高揚感を残したまま、頭は冷える。目の前にいて、満身創痍で……しかし、なおも衰えない戦意を向けてくるウェスカーに対して、僕の中の何かが、こちらも最後まで全力で、真剣に相手をするように怒鳴りつけてくる。
それは、カッコつけな部分の僕の心だろうか。
それとも、僅かに残った、ウェスカーを血縁だと認識している部分だろうか。
あるいは……兄弟対決に決着がつくことを憂いていた、アドリアナ母さんの思いだろうか。
それとも、その全部だろうか。
結論は出ないけど……いい。
これで……決める。
僕の目つきが変わったことで、ウェスカーもこちらの意図を察したらしい。
4つまた作り直していた光刃翼を全て消し、左手に持っていた光の剣も消し……その分の魔力を、右手に持った剣に集中させ始めた。
その剣を両手で持って、僕に向けて正面から構える。
……恐らく、あっちもこれで最後にするつもりで、正真正銘、全身全霊の一撃を放とうとしている。多分だけど、フェイントとかも使ってこないだろう。
シンプルだからこそ『全て』を乗せられる一太刀を振り抜いてくるはず。何となくわかる。
……だったらそれに対して、僕も相応のやり方で応えなきゃ……無粋ってもんだな。
普通に考えれば、『オーヴァーロード』で多方向から一気に攻撃すれば……いや、極論、攻撃すらしなくても、回避とか防御するだけで、『全身全霊』を使い果たしたウェスカーは自滅する。
それを倒すのは簡単だ。
けど……
(……ないな)
そうしたくない。
ただそれだけで、僕はその選択肢をきっぱり捨てた。
けど同時に、こちらも『全力』を出すべきだとは思う……だから、『オーヴァーロード』は使う。
分身(仮)は使わない。代わりに……魔力の練り上げ方を変えたいくつもの『可能性』を1つに統合して……1人では、一撃ではありえない魔力の、そして威力の乗った一撃にする。
そんな芸当すら、この力を使えば可能だ。
それ以外は、いつもと同じ。
すっ、と、右足を軽く前に出し、そこに魔力を纏わせていく。
右足を中心に、ブラックホールが発生したかのように……この表現で例えるのも何度目だったかな。おなじみ過ぎてもう忘れたかも。
ウェスカーの光と、僕の闇。
生き分かれた双子の兄弟が放つ、対照的な2つ。何だかな、上手くできた構図だ。
互いに規格外すぎる魔力を収束させているがゆえに、空間が耐えきれずに悲鳴を上げる甲高い音が鳴り響く中……
「……ウェスカー」
「……何です?」
「……これで、最後だ」
別に言う必要もなかったであろう、そんな一言が、なぜか僕の口から出て……次の瞬間、
それが合図になったのか、それとも偶然か……僕とウェスカーは同時に地を蹴り、即座にその間にあった距離をゼロにしていた。
刹那の間に、ウェスカーは中段に構えた光の剣を横一線に振り抜いて僕を両断しようとし、
僕は飛び上がって、闇を纏った右足を突き出して、ウェスカーの鳩尾目掛けた飛び蹴り。
剣と右足。2つは僕らの丁度中間の位置で接触し……一瞬の拮抗すらなく、剣が砕けた。
そのまま、僕の右足はウェスカーの鳩尾に吸い込まれ……その胸にたたきつけられた瞬間、込められていた闇の魔力が解放され……
超ド級のエネルギーが、あたり一帯を空間ごと破壊・蹂躙し……大爆発を引き起こした。
11
お気に入りに追加
8,536
あなたにおすすめの小説
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
おっす、わしロマ爺。ぴっちぴちの新米教皇~もう辞めさせとくれっ!?~
月白ヤトヒコ
ファンタジー
教皇ロマンシス。歴代教皇の中でも八十九歳という最高齢で就任。
前任の教皇が急逝後、教皇選定の儀にて有力候補二名が不慮の死を遂げ、混乱に陥った教会で年功序列の精神に従い、選出された教皇。
元からの候補ではなく、支持者もおらず、穏健派であることと健康であることから選ばれた。故に、就任直後はぽっと出教皇や漁夫の利教皇と揶揄されることもあった。
しかし、教皇就任後に教会内でも声を上げることなく、密やかにその資格を有していた聖者や聖女を見抜き、要職へと抜擢。
教皇ロマンシスの時代は歴代の教皇のどの時代よりも数多くの聖者、聖女の聖人が在籍し、世の安寧に尽力したと言われ、豊作の時代とされている。
また、教皇ロマンシスの口癖は「わしよりも教皇の座に相応しいものがおる」と、非常に謙虚な人柄であった。口の悪い子供に「徘徊老人」などと言われても、「よいよい、元気な子じゃのぅ」と笑って済ませるなど、穏やかな好々爺であったとも言われている。
その実態は……「わしゃ、さっさと隠居して子供達と戯れたいんじゃ~っ!?」という、ロマ爺の日常。
短編『わし、八十九歳。ぴっちぴちの新米教皇。もう辞めたい……』を連載してみました。不定期更新。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。