魔拳のデイドリーマー

osho

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第21章 世界を壊す秘宝

第494話 足止めする者、される者

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 とりあえず最初に思ったんだが、この僕ら3人……というか、2人と1体は、屋内で戦うべきじゃないんじゃないか。

 ウェスカーは腰のサーベルを抜き放ち、風と雷と光をブレンドした魔力刃を飛ばしてくる上、他にも光弾や電撃をまき散らして攻撃してくる。
 さらに、直接斬りつけての攻撃の威力はそれらを軽く上回り、魔法防御の施された壁をバターのように切り裂いている。

 ゼットの方はそれ以上に滅茶苦茶だ。口から吐き出すブレスに、爪や尻尾の攻撃で容赦なく通路中を吹き飛ばし、切り刻む。時々思い出したように飛んでくる蹴りや拳もヤバい威力だし……なんだったらただの咆哮がもう衝撃波になってて、威力はそこそこだけどあちこち砕いてる。
 狭い通路内だからか、翼は出してないのがせめてもの救いかも。 

 そして、その2人……1人と1匹、どちらも僕を、正確には僕の持っている『血晶』を狙って来てるってんだからたまらない。

「だぁーもう! こっちくんな!」

 ウェスカーが飛ばしてきた魔力刃をまとめて蹴り砕き、突っ込んできたゼットはかわして首をつかんで背負い投げ。壁にたたきつける。
 が、何事もなかったかのように立ち上がってまた向かってくる。こいつさらにタフになったな。

 そして今の一瞬の隙に……ウェスカーはいなくなってるし。
 高速移動で視界から消えたのか、あるいは魔法で透明になったのか……おっと後ろか。

 僕の心臓を一突きにしようとして突き出されたサーベル……は、幻術なので無視して、本命の首元狙いの一撃を腕でガード。反撃の後ろ回し蹴りを放つが、かがんでかわされる。

 その状態の僕ら目掛けて、2人共巻き込む規模のブレスをゼットが吐き出してきたが……僕はそれを殴って散らし、ウェスカーは障壁で防ぐ……おいまてウェスカー、何その幾何学模様みたいな形の障壁魔法? 新技?
 殴って散らした僕が言うのもなんだけど、ゼットのブレスを揺るぎ一つせずに完封するって結構な防御力だな……ちょっと興味ある。

「ったくもう、2人してそんなに欲しいのかね、コレが……」

 言いながら、僕は手の中に握られている、赤く鈍い輝きを放つ『血晶』を見ながら独り言つ。
 見た目はただのくすんだ宝石か鉱石。確かに変な魔力……とはまた違う、妙な力の波動みたいなものは放ってるけど、そこまで大きな力を感じるわけでもないのに……。

 いい加減コレが何なのか知らないままでやっていくのも不安になってきたな。近いうちにちゃんと………………ん?

 待て、今何かおかしくなかったか?

 今、自分で言ってて(口に出してはないけど)何か違和感あった気がしたんだけど……

 ふと見ると、ウェスカーとゼットの視線が……僕の手の中にある『血晶』に向けられている。
 ウェスカーは、普段ポーカーフェイスなこいつには珍しく、あからさまにそれが目的だと視線で明かしてしまっている。……まあ、隠す意味もないからかもしれないけど。

 ゼットも、感情はともかく、表情筋があるかも怪しいはずの身体構造の癖に、明らかにコレが狙いだって言う感じのぎろりとした目で、『血晶』を…………『血晶』を?

「…………あれ?」

 僕も同じように、僕の手の中にある『血晶』を見る。

 僕の、手の中に、ある、『血晶』…………を!?

(え、あれ!? 何で『血晶』が僕の手の中に・・・・・・あるんだ?)

 僕は確か……確かに、コレを帯に『収納』したはずなんだけど……? いつの間に取り出しちゃったんだ!?

 こんな風に持ってたら、戦いの中でいつ取りこぼすかわかったもんじゃないのに。力を籠めすぎて握りつぶしちゃうかもしれないし。

 慌ててもう一度『収納』するが……数秒と経たずに、また出てきて、僕の手の中に納まってしまう。
 何だコレ!? 『収納』できない!?

 いや、出来るけどすぐに出てきてしまう……!? 何だコレ!?

「これは興味深い……ふむ、やはりただの物質ではないということですね。既存の常識からは少々外れた性質を持っているようだ」

 ウェスカーは、顎に手を当てて考察するように何やら呟いている。
 ……この様子だと……というか、『ダモクレス財団』の情報網であれば、もしかして……

「そのルーツや性質を鑑みれば、当然と言えるかもしれませんね。さすがは『血晶』といったところでしょうか」

「……ああ、やっぱりお前ら、コレが何なのか知ってて狙ってんのね」

 こっちはろくな情報もなしに、ヤバそうだから、『チラノース』に渡せないからっていう理由だけで守ってんのに……文句言ってどうにかなることでもないのはわかってるけど、ちょっと不公平感を覚える。

 そう言うと、ウェスカーは……いや、ウェスカーだけでなくゼットも、少し意外そうにした。
 ……ゼットも理解したのか。まあ、こいつ人の言葉わかるもんな。

「なるほど。そうではないかと思ってはいましたが……あなた方はそれが……『血晶』の正体が何なのか、未だにわかっていなかったのですね。まあ、データソースなどろくにない物質ですから、無理もありませんが……」

「手に入れるためにお前らがこんだけのバカ騒ぎを引き起こしてるわけだから、警戒自体は間違ったものじゃなかったって確信はしてるけどね……何なのコレ、ホントに」

「教えてあげてもいいですよ? それを渡してくれればですが」

「予想通りの誘い文句をどうも。悪いけどお断りだよ」

「そうですか、それは残念」

 そう言いつつも、さして残念そうには思ってない様子のウェスカー。

 一方、ゼットは今のやり取りを聞いていて、少し僕への怒りの感情が収まったようだ。
 僕がこれを悪用しようとしてるとか、どんなものか知ってて持っているとかではないと知ったからのようだけど……だからといってこのままいかせてくれる雰囲気でもない。

 すっと手を出し、『よこせ』のポーズ。……ホントに人間じみた動きするよなこいつ……

 だからといって渡すわけにもいかないんだけど………………お。

「ゼット、ごめんコレだからってお前にも渡せないんだけどさ……あーもう怒るな怒るな。ホントマジで何なんだよこれ……ウェスカーが教えてくれないならゼットに聞ければよかったんだけど……僕はコイツの言葉わかんないしな、通訳誰か……あ、通訳で思い出した。ウェスカー、エータちゃん元気? あの子『ドラゴノーシス』だよね、ちゃんと健康でやってる?」

 と、エータちゃんの名前を出したらゼットもウェスカーも反応した。2人にとっても共通の顔見知りだからな。
 今は『ダモクレス財団』の影響下にあるらしい治療施設? で、『ドラゴノーシス』の治療と研究のために安静にしてるらしいけど……変な実験とかしてないだろうなこいつら?

「あの子ですか? ええ、元気だと聞いていますよ……最近は私も会えていませんが。我々財団が表立って大陸中に喧嘩を売った今、表側の善良な団体に関しては、迷惑がかからないようにほとんど切り離して運営していますから。無事であると同時に安全です」

「それはまたお優しいことで……」

 なんかアフターフォローみたいなことまでしてくれてるのね。

 正直、こいつらがマジでロクデナシな悪の秘密結社そのものだって理解してからは、そこに預けられてるエータちゃんのことも心配だったんだけど……今の話が本当なら、一応大丈夫そうかも?

 もっとも……こいつらの価値観からすれば、自分達が積極的に危害を加えることはなくても、何か起こった時に助けようともしないんだろうけど。

「共通の知り合いの思い出話もいいものですが、今は時間がありませんので。交渉で渡していただけないのならでは仕方ない、このまま力ずくで……む?」

 あ、バレたか?

 ウェスカーが何かに気づいたような感じになったと同時に、僕は『血晶』をぽい、と後ろに放り投げ……その瞬間、

 ばしゃっ! と音を立てて……床から湧いて出るように飛び出してきたムースが、それをキャッチした。

「よろしく!」

「はい……確かにお預かりします!」

 そしてそのまま、『床に』飛び込んで潜り、姿を消した。

 突然のことに、ウェスカーもゼットも驚いて反応が遅れ、何もできずにムースを見逃して、見送ってしまっていた。何かしてても僕が止めるつもりだったけど。

 それでも一瞬後には、ウェスカーが我に返り、

「っ……地中潜航の魔法ですか!? 難易度の高い上に素質に左右される魔法……流石は大国ネスティアの最精鋭部隊、レアな技能の持ち主がいますね」

 ムースが潜っていった床面は、今はもう普通の石材の床だ。靴裏で踏めばコツコツと音がするし、柔らかさなんて微塵もない。
 しかし、今のムースの動きは、まるで水の中から飛び出てきて、また飛び込んで帰っていくようなそれだった。……まあ、そういう魔法なんだから当然だが。

 『そういう』魔法と言うのは簡単だけど、この魔法は今ウェスカーが言った通り、凄まじく習得難易度が高い。技術と素質の両方がバカみたいに高水準で揃っていなければ使えない上、消費魔力もめちゃめちゃ多いので、乱発はできない。
 さらに、魔法的な防御に守られている壁とか床には潜れないという欠点もある。

 ……今回は、ここでさんざっぱら僕ら3人が暴れて、魔法防御も一応あったものの、ボロボロになって消し飛んじゃってた。だからムースが潜ってここまでこれたんだ。

 僕はそれに『サテライト』で気づいていたので、会話で時間稼ぎをして……真後ろに彼女が来た段階で『血晶』をパスした。そして、そのまま持って行ってもらったってわけだ。

 しかしそうなれば、当然ウェスカーとゼットは追いかけようとするわけなので……ここからの僕の仕事は、この2人の足止めである。

 用意しておいたマジックアイテムを発動して、ここら一帯での『転移魔法』の発動を妨害。これでウェスカーがここから転移でいなくなるのを防いで……あとは……っ!?

 そう思った瞬間、僕は突然、横から襲って来たすさまじい衝撃で吹き飛ばされ……地下通路の壁を粉砕してそこにめり込んだ。
 え!? 何!? 何が起こった一体!?

 ウェスカーじゃない、何もする素振りはなかった。ゼットも違う。このタイミングで第三者……いや、むしろ第四者か!?

 衝撃がきた方向に目をやると……そこに、見たことのない男が1人、立っていた。

 年の頃は……40代から50代くらいだろうか。壮年と言ってもよさそうな感じだけど……その顔は、深くしわは刻まれているものの、引き締まったものだった。
 表情もそうだが、顔自体がだ。老年に足を踏み入れて、顔の筋肉が垂れたりしている感じが微塵もない。額に巻いているバンダナが、そのせいでちょっと鉢巻に見える。

 着ているのは、黒と金色をメインカラーにした軍服のようなデザインの服だった。かなり厚手の布で、頑丈そうなつくりだ。
 手は黒の手袋に、足は革製?の半長靴に覆われている。どちらもかなり頑丈そうだ。

 そして、それらに体全体を覆われていて、肌の露出している部分は首から上くらいしかないんだけど……それでも、その下の肉体が相当鍛えられていることがわかる。隠しきれない筋肉の質感が服の上からでもわかるのだ。

 そしてもう1つ、ちょっとびっくりしたのが……何も武器を持っていない点だ。
 剣も、杖も、何も持っていない。腰や背中にも何もない。
 軍服の中に隠し持っているとか、収納アイテムの中に持っている可能性はあるけど、見える限り何もなくて……少なくとも、今僕を吹き飛ばしたのは、何かの武器によるものじゃないようだ。

 今この人は、蹴りを振り抜いたような姿勢でそのまま固まっている。片足立ちになっているわけだが、まったくフラフラする様子もなく。
 ……ってことは今僕、蹴られたのか? それであの威力?

 僕だから問題なかったけど、一般人だったら一撃で体が爆散するような威力だったぞ?

「……こいつか?」

「ええ、そうです……助かりましたよ、いいタイミングです。私は『血晶』を追いますので、ここを任せてもいいですか、ハイロック?」

「それが俺の仕事だ……行け、ウェスカー」

 渋い声でそう言った、軍服の男……ハイロックとやらを一瞥し、ウェスカーは……転移が使えないからだろう、魔力で加速して走り去っていく。あと、ゼットも。
 それを追うために僕が飛び出そうとするも、やはりというか、遮るようにハイロックが飛び出してきた。ああもう、邪魔!

 拳を突き出して殴り飛ば……す、と見せかけてフェイント。体を大きくひねってのボディブローで横に退かそうとして……

 しかし、気付いたら僕の体は投げ飛ばされ、床に叩きつけられていた。


「がっ、は……!?」

 激突のその勢いでバウンドして浮いたところに、ハイロックの追撃の蹴りが入って……そのまま、ウェスカー達が去って行ったのとは真逆の方向に僕は数十m吹き飛んで、壁に叩きつけられた。

 ……ダメージは、大したことない。けど……

(まずい、ウェスカー達を完全に逃がした……それに、こいつ……強い!?)

 自画自賛になるけど、蹴りの一撃で僕をここまで吹き飛ばし、あまつさえ……そこまで深刻じゃないとはいえ、僕に明確に『ダメージ』になるだけの威力を……
 しかもさっきから、油断してた部分を差っ引いても、こいつの攻撃にまるで対応できてないんだが……これ、フィジカルも体術もけた違いだぞ……

 ちょっとコレは、カムロ以来の洒落にならん相手が来た、かも……!?

 ハイロックは、ゆっくりと振り上げた足を下ろし、自然体で、しかし隙なく構えたまま、僕に視線を合わせて……言った。

「……ダモクレス財団最高幹部、ハイロック・リナージだ。総裁の命により……お前をここで、足止めする」



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