魔拳のデイドリーマー

osho

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第20章 双月の霊廟

第453話 ナーガの迷宮と意外な再会

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「いやあ、懐かしいな~。思えばここから始まったんだっけ、僕の冒険者ライフ」

「そうだったわね、そういえば……なんか無駄に感慨深いわ」

 エルクと2人で、見慣れた……と言うには随分久しぶりになってしまった、『ナーガの迷宮』の中を眺めながら、僕らは歩いている。
 来てるのは皆で一緒になんだけど、やっぱりここについて一番思い出が多いのは、僕とエルクだからね。他の皆はむしろ、そんな僕ら2人を微笑ましげに見てたりする。後ろの方から。

 地下のダンジョンなのに水はけがよくてジメジメしてない。程よく涼しくて、不快感もなく探検することができ、さらにはよっぽど深くまで行かない限りは強い魔物も出てこないため、『初心者用ダンジョン』として名を知られているのがこの迷宮だ。

 僕もエルクも、最初のうち、冒険者としての活動のイロハを学ぶ上で、ここには何度もお世話になったっけな。ランクが上がって以降はすっかりご無沙汰で、入ることもなくなっちゃったけど。

 もうここで学ぶような時期じゃなくなったっていうのもあるけど、それに加えて……ランクが上に行った冒険者は、初心者とか、下のランクの人達が使うようなダンジョンを使うのは、あまり好ましくないから、っていうのもある。

 ギルドでクエストの受注する時と同じで、上のランクの人は、それに見合った難易度のクエストをこなすことを求められる。下のランクの人達がやるような依頼をやるようなこと……行ってみれば、そういう人達の縄張りを荒らすというか、飯のタネを横から奪うようなことは、好ましくないとされている。
 ……まあ、ある程度以上のランクにもなれば、金稼ぎの効率とか考えれば、ここにもう用なんかなくなるから、何も言わなくても自主的に来なくなるんだけどね。

 なので、SSランクの冒険者チームである僕らが、Eランクのダンジョンであるここに潜るっていうのも、本来はダメな部類だ。依頼受けようとしても断られるし、自主的に潜るにしてもいい顔はされない。

 ただ、今回みたいなケースは話が別だ。
 それまで『初心者用』だとされていたダンジョンに、未知の階層が出てきた。ゆえに、今までは『初心者用』として使えてきたここが、今は確実にそうだとは言い切れない状況になっている。
 例えば、その未知のエリアから、想定外の強いモンスターが出てきたりしたら、初心者じゃなすすべもなくやられてしまう……なんてこともありうるわけだし。

 何より、ここでは以前にも同じようなことが起こっている。
 地震でダンジョンの壁の一部が崩れ、Aランクの魔物『ナーガ』が出現したっていう前例があるからな。想定外の事態はこれで2度目なわけだ。

 なので、現在すでにここを『初心者用』という認識で使う人は、あまりもういなくなっているらしい。大前提の条件が崩れそうになっているわけだからな。命の危険があるかもしれないなら、他に行くだろう。『初心者用』は個々だけじゃないわけだし。

 そのため、この時期にあえてこのダンジョンに潜るような人っていうのは……大きく分けて3種類くらいにしぼられる。

 1つ目。危険とか言われても気にせず『大丈夫大丈夫、へーきへーき』『俺いつも潜ってっから』って気にしないでいつも通り探索する者。
 まあ、浅い階層とかなら問題ないかもだけど、きちんと今ある情報を分析して危険度を判断した上の行動でなく、単なる根拠のない勢いとか思いつきとかだったら……死ぬぞ。

 2つ目。僕らみたいに、そういう異変そのものを調査するために入る者。
 どこにどんなエリアが現れて、どんな魔物がどのくらい現れているのか……そういうのを調べて、改めて今後このダンジョンをどういう扱いにするか、ギルドが判断する材料を提供するわけだ。

 そして3つ目は……未知のエリアが出たってことは、今まで見つかっていないお宝なんかも出たんじゃないかと睨んで、そういうのを目当てに、一攫千金狙いで突撃する者……だな。

 この手の連中に関しては、僕が『ナーガの迷宮』に潜っていた頃にも出現している。というか、当時のエルクがまさにそんな感じだった。

 金策に走っていた理由についてはまあ置いとくとして……宝部屋を見つけて一攫千金、という……よく言えばロマン、悪く言えば無謀な試み。
 当然リスクも大きい。運悪く強力な魔物とかに出くわしてしまえば……命の保証はないわけだし。

 あの時もエルク達は、ナーガの出現に伴って縄張りを追われ、上の階層に登ってきた魔物(本来はもっと下の階層にいる。強力な奴)に出くわして、命からがら逃げたそうだし。

 そのへんの、引き際とか危険度の見極めがきちんとできないと、大変なことになるわけだ。

「くそっ……聞いてねえよ、こんなところにこんなのが出るなんて!」

「文句言わない! 危険は承知で来たんだから……ほら、泣き言言ってる暇があったら攻撃してよあんた達! 押し切られたらホント死ぬわよ!」

「わかってる! でももう、魔力が残り少ない……ッ!」

「くそったれ! 早いとこ隙を作って逃げねえと、他の魔物も集まってくるぞ……!」

 あんなふうにね。

 ここはまだ、例の『未知のエリア』じゃない、その手前くらいのはずだけど……声は、あの小部屋?から聞こえてくるな。
 扉がないから、閉じ込められてる感じではないと思うけど……

「アルバ、『サテライト』」

 ―――ぴーっ!

 肩に停まっているアルバにそう一言指示を出し、『マジックサテライト』であのへんの状況を詳しく探ってもらうと……ああ、なるほど。
 部屋の扉とか罠じゃなくて、魔物に囲まれてて出られないんだ。

 冒険者達は――3人いるな――ちょうど部屋の入り口から反対側の壁際に追い詰められている。その間に、何匹ものモンスターがいて、囲むような形で襲ってきているので、出られないわけだ。出入り口まで行けないから。

 しかもさっきのセリフからして、本来ここには出ない『イレギュラー』だと思われる。そりゃきついか……。
 
「……? あれ、この声って……」

 と、後ろでエルクが呟いていたのが少し気になったけど、ちょっとコレ急いだほうがいいか。

「おーい、そこの部屋の人ー! こちら通りすがりの冒険者だけども、加勢いるー?」

 いかにも要りそうだとは思うけれども、一応聞く。
 あんまり考えたくないけど『あのままでも平気だったのに手柄横取りしやがって!』とか言い出す質の悪いのも中に入るんだよね。実際何度か出くわしたことあるし。

 が、今回は素直に、予想通りの返答が返ってきた。

「! 誰かいるのか! すまん、礼はする、助けてくれ! このままじゃ、正直……」

「はいよ。ちょっと待ってて」

「よし……おいシャンティ、バイター、もう少しだ、気張れ!」

「……シャンティにバイター……となると、喋ってんのはコガールか。やっぱり……」

 何やら呟いているエルクと一緒に、駆け足でその部屋の前に行って中を覗いてみる。

 すると中には、予想通りの光景が――予想って言うか『サテライト』で状況把握してたからその通りなのはむしろ当然だけども――広がっていた。
 冒険者風の3人……男2人に女1人、っていうメンバーがそこにいて、それぞれの武器を振りかざして、襲ってくる魔物と必死に戦っている。

 その周囲を取り囲んでいるのは……なるほど確かに、見たこともなければ、ここに来る前に見たギルドの資料にも乗ってなかった魔物だ。

 というか、初心者や低ランクは……こいつら相手なら苦戦するわな。

(スライムか。しかも、物理や魔法攻撃にもかなり耐性があるタイプ……色からして……『ゴールドスライム』だな)

 たしかこいつらのランクはCだ。それが群れで……あの人達がどのランクか知らないが、余裕をもって相手をできるほどじゃないらしいな。
 おまけにさっきの話を聞いた感じ、魔法がメインウエポンの人がいるようだし……そりゃこいつらの相手、余計きついよな。

 まあ、僕には関係ない話だが……さて、酸性の体液が飛び散らないように片づけないとな。どうするか……

「ミナト、ここは私がやるわ」
 
 と、考えてたら、横から入ってきたエルクがそう言って……手を前にかざすようにする。

 すると、エルクの手のひらから風が起こって部屋全体を巻き込んで渦巻き始め……スライムたちを、部屋の中心に強引に引き寄せていく。
 かなりの強風……を通りこしで暴風のようだけど、僕や、向こうにいる冒険者達には、その影響は及んでいない。見事なコントロールだ。

 すると、壁際で必死に戦っていた冒険者達が、ほっとした様子になった……かと思ったら、そのうちの1人である、軽装の、短剣使いらしい女がこっちを見て……

「って……え!? も、もしかして……エルク!?」

「「え?」」

 その言葉に、男2人――大剣使いと、杖持ってるから魔法使いっぽいな――の方もこっちを見て驚いたように。
 しかしエルクの方は、ひとまずそれには答えず、そのまま旋風を圧縮して、まるで竜巻みたいにして……さらにその内側に風の刃を発生させ、擂り潰すようにして全滅させた。


 ☆☆☆


 その後、改めて話を聞いたんだけども、

「あ、やっぱエルクの知り合いだったんだね」

「ええ……丁度、ミナトと知り合った頃まで、組んだり解散したりしてた連中よ」

「とまあ、そう言う連中です。よろしくね、『災王』さん」

「正直、助かりました……感謝します」

 エルクの顔見知り……というか、昔時々チーム組んでこの『ナーガの迷宮』の探索とかしていた人達だったことが判明。
 しかも何を隠そう、僕があの『ナーガ』と戦った時にも、彼女達と組んでエルクは潜っていたんだそうだ。途中でマッドモンキーの群れに出くわして、命からがら逃げ伸びたそうだけど。

 その日以来、またそれぞれで冒険するようになって……特に、エルクは僕と正式にチーム組んで動くようになったから、組むこともなくなって……そのおかげで随分ご無沙汰だったみたい。

 残った3人も、たまにチーム組むくらいの仲だし、時には拠点を、一時的にでも他の町とかに移す場合もあったらしいから、そんなに元々しょっちゅう会う仲じゃなかったらしいし。

 その中でも、エルクは僕と関わるようになってから、加速度的な勢いで強くなって……加えて、僕に合わせて色々な行き先とか決めるもんだから、初心者用、あるいはそれに類するようなレベルのダンジョンなんて、もうかなり早い段階でお役御免になって……
 
 気が付けば、自分達と同じEランクのはずだったエルクは、いつの間にかAランクにまで上がっている。今の彼女なら、あの時の『ナーガ』だって倒せるだろう。馬力の不足を余りあって、多彩かつ強力な魔法が使える、今のエルクなら。

 割と気さくに話しつつも、どこかその3人には、『遠くに行っちまったんだなあ……』的な空気が抜けなかった。ああ、うん、やっぱそう思っちゃうよね。

 まあ、それについてはエルクもわかってるからか、勤めて気にしないようにしてたけども。

 まあそれはいいとして、このシーフ、剣士、魔法使いの3人は今現在、どんな思惑でこの『ナーガの迷宮』で探索を行っていたのか、を聞いたんだけども……まあ、予想通りというか、想定の範囲内のことです。

 未発見の『宝部屋』、あるいはその類を探して探索してたんだそうだ。

「Cランクともなると、色々と入用でさ。そろそろ装備の更新とかもしたいと思ってたし……そこに今回のこの噂だから、ちょっと頑張ってみようか、って思ったわけ」

「ああ、なるほど……3人共ランクアップしたのね、おめでとう」

「同期の中での出世頭は間違いなくお前だけどな……エルク個人でもAランクで、しかもSSランクのチームに副リーダーとして在籍って……。ここまで行くと、なんか逆に誇らしいな」

「そうですね……嫉妬する気にもなりませんよ」

 この2年間の間にきちんと実績をコツコツ積んで実力も上げ、EとDだった彼らは、全員がCランクになっていた。りっぱに『一人前です』というルールで評価されているランクである。
 それでもきつかったっていうのは――しかも、あぶれたりして外に出て来た部分の奴で――中々に危険度高めかな? 新エリア。

「ま、いざとなったら副業の方でどうにかしようかなとは思ってるけど……最近はさ、せっかくCランクにまで慣れたんだし、本業の冒険者1本で考えるのも……って思ってたのよねえ……」

 そんな風に言うシーフの女の人は、冒険者と娼婦の2足のわらじで生計を立てているらしい。
 さっきも僕らに対してお礼を言う時、『よかったらお店でお相手しますけど、どう?』なんて、久々にリアクションに困ることを言ってきて……もちろん普通に断ったけど。
 そういうの間に合ってます。うちには最高に可愛くて、絶対に話したくない嫁がいます。なんなら挨拶も住んでうちの親も公認です。

 まあ、そのへんの金策は個々人で頑張ってもらうとして……でもせっかくだしなあ。今日はもう、このまま一緒にここの調査に入っちゃってもいいんじゃないかな?

 僕らよりもずっと長くここを使っていた彼女達なら、この遺跡内部で『いつもと違う』点についなんかについて知ってる、ないし気付けるだろう。僕ら、随分ご無沙汰だし。
 そういうのがあった段階で教えてもらったり、意見をもらうような形で、一旦協力体制を作ったりするのもアリじゃないかな、と思う。

 そう提案してみたら……なんか恐縮そうにはしていたものの、申し出自体はありがたかったんだろう。
 3人でちょっと話していて……その後、了承するとのことで返事をもらった。

 よし、それじゃ……エルクの旧友との久々の交流もかねて、いっちょ行ってみますか。『ナーガの迷宮・深部』とやらの探索にね。



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