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第19章 妖怪大戦争と全てを蝕む闇
第417話 新たなる異邦人
しおりを挟む戦争開始からしばらく経った。
率直に言って、僕らの出番は……そう多くない。
というのも、基本僕ら、そもそも戦いには出ないからね……色々な理由で。
あくまで外交使節団として来てるわけだから、他国の内紛――っていう扱いになるんだろうな。『表』の権力者同士の抗争も一緒に起こってるから――に手出しどころか口出しするのはまずいっていう理由もあるし、『自国の反乱くらい自力で解決しないと面子がない』っていう事情もある。
『面子』とは簡単に言ったけど、国家間のやり取りにおいてはかなり大事なものだからね……特に、これから他国と国交を結ぼうっていう、こういう時には。
国家元首や、ひいては国家そのものが舐められるとか、あっちゃいけないことだし。
それはさておき、戦争自体はおおむね順調に(という言い方でいいのかはわからんけども)進んでいる。朝廷側優勢で。
タマモさんとか、その側近5人……あるいは敵の鬼達っていう、協力極まりない『個』が幅を利かせる場面が多かったからあんまり目を向けられる機会がないけど、きちんと朝廷にも常備軍はあるし、その錬度も『精兵』と言っていいくらいには鍛え上げられているレベルだ。伊達に職業軍人としての正規軍名乗ってるわけじゃないってことだね。
最近は、相手が『ハイエルフ』だったり『鬼』だったりしたから、あんまりいいとこなかっただけである。繰り返して申し訳ないけども。
ゆえに、この戦争は、各地に戦線がばらけてはいるものの、概ね普通の戦争として進んでいる。兵士VS兵士、軍VS軍、って感じでだ。
始まりは、『大江山』周辺に残っていた……しかし、『ハイエルフ』達による支配からは逃れて潜伏していたと思しき、鬼の残党達。
そして、その近くの領地を治める、都に対して反意や野心を持っている人間の豪族。
彼らが組んで戦いを引き起こし……途中、『百々目鬼』とか妖怪戦力が投入されたりもしたあの戦を皮切りにして、全国各地で一気に戦乱が激化している。
もっとも、ホントの戦国時代ほどあっちでもこっちでも戦、周りはほぼ全部敵か仮想敵……ってレベルじゃさすがにないが、『ヤマト皇国』全体が大きく2分、いや3分されているような状況だ……とは言えるかもしれない。
朝廷と、それに味方する者達。
朝廷に敵対する者達。
そのどちらでもない、日和見あるいは不干渉の者達。
場合によっては、3番目の勢力からいくらか前2つの勢力に流れる可能性はあるけどもね。
開幕早々に『大江山』周辺の不穏分子は、残敵掃討も含めてきっちりと、それこそ電撃的とすら言える速さで片づけた。
残る大きな戦線は、全国で4カ所。『エゾ』『オーシュウ』『シマヅ』そして『エド』。
これらの戦場では、地元の豪族のうち、武家社会の構築を……すなわち、武士がもっと権力を握るべきだと願っている者達が、『鬼』の軍勢に加担して、朝廷軍と戦っている。
中でも敵の勢いが特に強いのは『エド』と『オーシュウ』。
逆に『シマヅ』はかなりこちら優勢で進んでおり、決着も近いのではないかとか言われている。
『エゾ』はそのどちらでもない、拮抗状態と言えるらしい……というか、自然条件が厳しすぎて、おいそれと大規模な戦いに持ち込めないとか何とか。
先に挙げた『エド』と『オーシュウ』も、決して朝廷軍が圧倒的に不利だとかそういうレベルではない。むしろ、全体的に……というか、全ての戦線で、どちらが優勢かと聞かれれは、『朝廷軍』だという返答が帰ってくるそうだ。
少なくとも人間の戦に限って言えば、どの戦線も兵力でも装備の質でも、朝廷にかなり分があるらしい。
『キョウ』の都や、その上層部のお偉方連中の間に、大変な戦いではあるけど、結局は朝廷が勝つだろうっていう感じの強気な姿勢がよく見られるのは、そのせいなのかもしれない。
もちろん、ここに妖怪側からの何か要員が絡んでくればそれも変わってくるだろうし……というか100%何らかの形で絡んでくるんだろうけどさ。
けどそうなったらそうなったでこっちも動くだろう。
『裏』の支配者であるタマモさんや、各地の『八妖星』を始めとした支配者達はもちろん……場合によっては僕らだって動く。
国家の内紛には口も手も出さないよ?
けど、相手がこっちに刃を向けてくるなら自衛はしなきゃいけないし、国家とか関係ない裏社会……もとい、妖怪界隈の住人として扱うなら何の問題もあるまい。
何より……身内に手を出されて黙ってるなんていう選択肢は、たとえそれが未遂でも僕らにはないんだよ。
この戦争に僕らは果たして、いつどういう形で関わることになるのか。
僕らは引き続き、全体的な状況、というか情勢の変化に注意を払いつつ、別に来てほしくもないけどいずれ来るであろうその時を待つのだった。
で、そのさらに数日後。
その時は、ちょっとばかり意外な形で訪れた。
☆☆☆
その日、僕はいつもどおり、屋敷で研究しながら時間を潰していたんだけども……その休憩とかリフレッシュもかねて、居間でくつろいでいた時のことだった。
芋羊羹とほうじ茶の組み合わせに心身を癒されていた僕の所に、部屋の外から『失礼します』という声が聞こえた。サクヤの声だ。
どうしたんだろ? 昼食にはまだ早い時間だけど……タマモさんでも来たかな?
……あと、最近時々こうなんだけど……
(声が上から聞こえる……)
天井裏を移動でもしてんのかな? まるでくのいちか何かだ……
……サクヤって、元からそうではあるけど、僕の仲間っていうよりは部下ないし家臣……もっと言えば、そのままズバリ『影』とか『草の者』的な役割につこうとしてる部分が強いんだよな……僕のことも、リーダーというよりは『主君』として見てる気がする。
いわゆる『くのいち』あるいは『サムライガール』って感じだな。ちょっと色物だけど。
普段というか日常生活の中では普通の『奉公人』何だけど、今は……戦争中だからかな? 警戒態勢というか、仕事モードでいる時間とか場面が多いように感じる。
……そういえば、ギーナちゃんも最近そんな感じだな。
ちょっと前……『諸国行脚』の時までは、ある程度僕も含めたうちのメンバーたちとも『仲間』として打ち解けてた感じだったんだけど……本職が軍人だからかな、こういう、国家内部でのものとはいえ、戦争っていう事態には身が硬くなっちゃうみたいだ。
加えて彼女の場合、サクヤとも仲いいからな。彼女が狙われている可能性が高い、っていう現状も不安、ないしは不満なんだろう。
いざとなれば、自分も戦力に数えてほしいってこないだ言ってきたからな。
「入っていいよ」
「はっ」
言うと同時に、天井にはめ込まれている板材の1つがパカッと外され、そこから飛び降りてくるサクヤ。無論、飛び降りると同時に板材は元に戻している。
そして、飛び降りてから着地するまで一切の物音なし。
板を外す時や、着地音はもちろん、衣擦れの音すらしなかった。……すげーな、完全に忍者だ。ちょっと見とれちゃったわ。
「このような場所から失礼いたします」
「うん。何でわざわざ、とは正直思ったけど、飛び降りる一連の動作が芸術じみてるレベルで一流っぽくて、いっそちょっと感動すらして見とれてたから問題ないかな」
「ふえっ!? え、あ……ありがとうございました……」
……今一瞬、顔赤くなってあわてたな。
くのいちから普通の女の子に戻りかけた。それもまたかわいい……は、いいとして。
「で、何かあった?」
そう問いかけると、赤面の名残も含めて全てが一瞬で引っ込み、即座に仕事モードに戻る。このへんは正真正銘のできる女っていうか、プロフェッショナルじみていると言える。
「はっ。タマモ様から……正確にはその使者の方からですが、ご伝言を預かりました。内容は2つあり……1つ目は、『急で申し訳ないが、重要な話があるため、今夜時間を作ってほしい』とのことです」
「ふーん……まあ、そのくらいなら全然問題ないね。特に予定もないし……で、もう1つは?」
「はっ。2つ目は……」
そこで、なぜか一瞬言いよどむサクヤ。
心なしか、何か不満そうな……苦虫を噛み潰したような反応まで見せた。
まるで……何か、嫌なことを思いだしたみたいに。
そして、口を開く。
「……『もし『ハイエルフ』を探知する警備装置を今も作動させているのであれば、それを切る、あるいは『探知する』機能だけにとどめておいてほしい』……とのことです」
「…………はあ?」
☆☆☆
そして、夜。
タマモさんの屋敷(修繕済み)、その大きな応接間に通された僕は、同行してもらったエルク、ナナ、サクヤ、ネリドラ、そして師匠の5人と一緒に卓につく形で座りつつ……同じようにしている面々をちらりと見渡した。
上座に座っているのは、当然タマモさんだ。その両脇にマツリさんとサキさんがおり、少し後ろに控えるようにして、残り3人の側近も一緒にいる。
僕らが座ってるのは、上座でも下座でもない場所。
で、今回下座に来ているのは……恐らくはこの人達が、今回僕がこうして呼び出された理由なんだろうな、ってことが一発でわかる集団だった。
人数は多くない……というか、2人しかいない。
そのうち1人は、僕も知ってる人だ。
というか本来なら、この人を下座に座らせて、タマモさんが上座っていうのは、もしかしたら彼女自身本意じゃないんじゃないかな、と思う。
慕ってたし尊敬してる様子だったもんな、『おばあ様』なんて呼んで。
そう、『リューキュー』で出会った、『八妖星』の一角である老女……『鳳凰』さんだ。
あの時よりも旅向きかな、って感じの少し簡素な服に身を包んでいるが、この顔と独特な妖気、それに、小さな体から感じ取れる底知れない力は……うん、間違えようもない。
どういう理由で突然ここを訪れたのかはわからないけど、こんな時にわざわざ自ら出向くくらいだ……何かよっぽどの理由があるんだろう。争いごとは嫌いだし、それ以前に世俗のこと、そもそも本州のことにはほぼ関わらない人だって聞いてたしな。あくまで『リューキュー』の中のことだけを監督する立場で……いや、それだって配下の妖怪たちがほとんどやるんだっけ。
ただ放置してるっていうより、きちんと下が独立して考えて働いてるってことだろうが。
………………で、だ。
『鳳凰』さんはいいとして……問題は、もう1人の方だよな。
その『鳳凰』さんが連れて来た同行者という立場なんだけども……現在の人は、この場にいるほとんど全員から厳しい視線を向けられている。
『鳳凰』のおばあさんは、その様子を少し悲しそうにしてみつつも、気持ちはわかるのか、あるいは無理もないことだと思ってるのか……何も言おうとはしない。
もう少ししたら、少しフォローするくらいのことはしそうではあるけど。
その『もう1人』だが……明らかにこの場というか、『この国』に不釣り合いな容姿をしている。
……いや、皮肉を利かせた意味で言えば、『この場』にも不釣り合いだな。
何せ、この国ではほとんど見ることがない金髪。それを背中のあたりまで伸ばし……瞳の色は透き通るようなきれいなエメラルドグリーン。色白で、シミ一つないきめ細やかな肌。
顔かたちも整っていて、誰に聞いても『美人』だと評するであろう見た目の……美女だ。西洋人の見た目であることから……着ている着物がややコーディネート的な意味で違和感だが。
で、重要なのが……その人の耳がとがっている点。
そして……明らかに、普通の『エルフ』とか『ダークエルフ』よりも強い力を感じる点だ。
……事前にタマモさんが、伝言として僕によこしてきた、あのよくわからん内容を合わせて考えると……その正体も、おのずと特定される。
「タマモちゃん、それに……ミナト君だったね。そんな目で見ないであげておくれ。あなた達の気持ちもわかるけれど……彼女は何もしちゃいない……悪いわけじゃないんだからね」
「……ええ、それはわかっております」
「その……すいません。どーにも……まあ、未熟ゆえか……感情が先行してしまうもので」
「いえ、お気になさらないでください。私は……私も、『ハイエルフ』です。同族が皆様にしてしまったことを鑑みれば、当然の感情です……私にできる償いがあるのであれば、甘んじて受ける所存ですし、その覚悟もしてここに参りました」
そう、同族とは思えない丁寧さというか、潔さできっぱりと言い切った通り……この美人さんは『ハイエルフ』である。
今日突然やってきた『鳳凰』さんが、なぜか一緒に連れて来たのだ。『今日話したいことに関係がある子だから』って。
どうやら彼女は、『リューキュー』で……すなわち、『鳳凰』さんの支配する土地でお世話になってる1人らしいんだが……
「そんな怖い目をしなくても、きちんと説明してあげるから安心おしよ」
「い、いえ鳳凰様! そのようなお手間を取らせるわけには……必要なのであれば私の口から行います。それに……ここには、私と同じく、大陸からいらした方も多いようです。であれば……私が直接言った方が、その……わかりやすく言える部分もあるかと」
「そうかい……? じゃあ……任せようかね」
そう言って『鳳凰』さんが引っ込むと、ハイエルフのお嬢さんはお礼をするようにペコリと頭を下げ、その後僕らの方に向き直って再度頭を下げた。
会釈程度ではあるが……なるほど、普通の、というか僕らが何度か目にしてきた『ハイエルフ』……粗大ゴミと書いてそう読むレベルの連中とは、何か違いそうではあるか。
まあ、まずは話を聞こう。
全員が聞く姿勢になったのを待って、ハイエルフのお姉さんは口を開いた。
「遅ればせながら、自己紹介をさせていただきます。私は、『鳳凰』様の治める地にてお世話になっております……『ハイエルフ』の集落の代表として参りました。エルシー・クリフノールと申します。アルマンド大陸中部の国……『ベイオリア王国』の出身です。もっとも、住んでいた隠れ里が地理的にその国の領土内にあったというだけで、人里との交流はほとんどありませんでしたが。数十年ほど前になりますが……魔法災害の類と思しき事故に遭い、この地に流され……今の今まで、仲間たちと共に、鳳凰様の庇護下にて隠れ住んでおりました。……あなた方にご迷惑をお掛けしたという同族達は……その時に袂を分かった、同郷の者達だと思われます」
………………色々と気になる言葉が出て来たけど、今回直接関係あること、ではない……。
聞くにしても、まずは話を聞かせてもらった後……にするべきだな。
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