魔拳のデイドリーマー

osho

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第17章 夢幻と創世の特異点

第339話 NEXT STAGE

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平成最後の更新になります。多分。
皆様、この拙作『魔拳のデイドリーマー』を、平成の間ご愛読どうもありがとうございました。
令和の時代になりましても、どうぞよろしくお願いいたします。

そして、今回の話で第17章は終了です。……ろくに伏線回収できてない……張りっぱなしで終わったな……
それらの回収ですが、次か、その次の章あたりになりそうです。気長にお待ちいただければと……

というわけで第339話、どうぞ。


+++++++


「そうでしたか……わたくしがいない間にそのようなことが」

「ん。まあ、依頼の最中にヤバい魔物と出くわすなんて、冒険者やってりゃよくあることだし、そこまで特筆すべきことでもないけど……それ以外の部分に、色々とイレギュラーな点があったもんでさ。一応、教えて問題ない部分は伝えておこうと思ってね」

「いや、出くわした魔物の方も、世間一般の基準で言えば相当ヤバい部類だからね。参考までに」

「結局ギルドの方で『ランク測定不能』に認定されたもんね、あの『アスラテスカ』っての」

 ある日の昼下がり。リビングにて。

 実家の用事その他で一旦フロギュリアに帰っていたオリビアちゃんが帰ってきたので、依頼でジャスニアに言ってた時に起こったことを簡単に説明していた時の一コマである。

 ツッコミはザリーとエルクでお送りしました。

 そして、オリビアちゃんにこの話をしたのは、実は単に報告だけではなく……彼女に、ちょっと頼みたいことがあったからなのだ。個人的に。

 その『アスラテスカ』との戦いの中で、僕は改めて『もっと強くなる』という目的を再認識した。

 しかし、それだけやってればいい、とは思ってない。ただ単に、戦闘能力的な意味で『強く』なるほかに、まだできることがあると思ってるし……そしてその1つには、現状、オリビアちゃんの力を借りる必要があると言うか、それが一番効率がいいというか。

「政治や貴族社会の渡り方やノウハウについて学びたい……ですか?」

「うん。と言っても……先に言っておくと、今後そういう立場になるつもりは全くないけどね」

 『もっと強くなる』のところで同時に思ったことではあるんだが……ネスティアで第一王女様が企画していた、クエストの中で僕を教育する計画について、改めて考えてみた。

 あの時は『また何やってんだよあの人は……』くらいに思ってたけど、よくよく考えてみれば、それもまた僕が『成長する』可能性と言うか、余地の1つであることは確かだ。

 どさくさ紛れに盛り込んでいた仕事のノウハウはともかくとして……第一王女様があのクエストの中で学ばせるつもりだったらしい、『戦わない』やり方で僕に接近し、からめ捕ろうとしてくるような輩への対処法については、正直ちょっと興味はある。

 あまり楽しくない勉強になる気がするのは、なんとなくわかっているが……その分実入りもある知識や経験が手に入ると思うからだ。

 僕は、以前母さんから教えられた、キャドリーユ家の家訓通り……いらんちょっかいを出してくるような敵に対して、遠慮する気はない。

 相手が貴族だろうが国だろうが、売られた喧嘩は買うつもりでいるし、手を出すのをやめるか、あるいは手を出せなくなるまで徹底的に『やる』つもりでいる。そこに変わりはない。

 ただ、そこに行く前に何らかの形で対処して、事前にトラブルを察知し、その芽を潰せるのであれば……そっちの方が面倒が少ないだろうし。

 陰湿な、ちまちました謀略戦に合わせるとか付き合ってやる気があるわけじゃないが、それらに関する……例えば、どういう手で迫られる危険性があり、それに対して一番手っ取り早くて後腐れのない対処の仕方は何か、また、そもそもそういう状況にならないために、常日頃から最低限どんなことに気を付けていればいいのか。
 そのあたりのことを、できれば、簡単にでいいから勉強したいと思っていたのだ。

 そういう気分になれたというか、学習意欲を出せた部分だけは、第一王女様にも感謝かもしれない。……あれで彼女は、きちんと大局を見据えて、その場面で常に最善と言える選択をするだけの慧眼さを持っている人だ。その点については、純粋に信頼も尊敬もしている。

 ただ……もうこれ思うのも何度目だか、って感じなんだが、隙あらば自分に、あるいはネスティア王国そのものにとって有益な方向にちょっとでも誘導したり、それに関連するオプションをつけようとしたりするので、油断はならない、ってだけだ。

 ま、第一王女様はさておき、それがオリビアちゃんに頼みたかったというか、相談したかったことなんだよね。

 時間が空いてる時とかでいいから、そういうの簡単にコーチ頼めないかな、って。

「もちろん、私でお役に立てるのでしたら、喜んでご指導させていただきますわ。ですが……私に頼む必要はなかったのでは? ミナト様のお仲間には、ナナさんやネリドラさん、クロエさんに、それこそザリーもそうですが、元とはいえ貴族で、そういったことに精通している人も数多くいらっしゃるのではないかと思うのですが」

「僕もそう思ったんだけど……」

「僕らはあくまで『元』貴族だからね。昔取った杵柄で、多少なりそういうのの心得はあるとはいえ……現役でそういう世界を渡り歩いているオリビアに比べれば、どうしてもレベルで劣るだろ? まして、ミナト君に必要なのは、間違いなくそういう、より高いレベルの知識だと思うからね」

 ザリーもナナも、クロエもネリドラも(あとリュドネラも)、それぞれの理由で貴族社会から離れてしまって久しい身だ。
 それでも僕なんかよりは断然そういうののノウハウに通じているのは間違いないので、そのへんのコーチ頼んでみたんだけど……見事に全員から断られた。同じセリフで。

 曰く、『やるなら徹底的にすべき』。

 こういうのは、絶対ににわか知識や付け焼刃で中途半端に身に着けてはいけないものだという。『生兵法は大怪我の基』ということわざが示すように、中途半端で未熟なままの知識や経験で『ある程度習熟した』と思い込むのは危険。

 そういう、下手にかじっただけの知識を持っている人ほど、そういうのに熟達した、正真正銘の玄人からすれば、簡単に言いくるめて引っ掛けて、まさに赤子の手をひねるように、どうにでもしてしまえるのだという。

 上辺だけわかった気になっている若造の考えることや、警戒する方向性なんて、老練の古強者からすれば、隠せてもおらず丸わかり。まさにいいカモってわけだ。
 それよりだったら、無知な分警戒心を絶やさない初心者の方が手ごわいことも多いとか。

 そして、僕にその手の厄介ごとが舞い込んでくるとすれば、間違いなく最高レベルの警戒を張っておくべき話になるだろうし……だったら、それを教える教師も、本物・一流であるべき。

 どうなると頼む相手は誰か、ということになって……名前が挙がったのは、オリビアちゃんだったわけだ。

 公爵家の令嬢であり、彼女自身努力家で(そして凝り性で)、生半可な知識では絶対に満足せず、特に家の運営なんかに絡むことであれば、文句のつけようのないレベルでそれを修めているであろうと思われる。家庭教師を頼むのに、これ以上の空いてはいない。

「そういうことでしたか……わかりました。このオリビア、微力を尽くさせていただきます! ……と、言いたいのですが……1つよろしいでしょうか?」

「? 何?」

「確認ですが……この件について学ぶきっかけになった1つは、ネスティアのメルディアナ殿下の用意した『依頼』だったのですよね? メルディアナ殿下に引き続き、あるいは再度お頼みするということは考えなかったのですか?」

「あー……うん、ほら、さっきも言ったけど、あの人隙あらば色々仕込んでくるじゃん? 加えて、こっちから頼むなんてことした日にゃ、これ幸いと何言ってくるかわかったもんじゃないし……」

 僕と言う強者を相手に、隙あらばパイプを作るなり、協力的・友好的な関係を築こうとする。
 執政者としては正しいんだろうし、むしろかなりマイルドで礼節をわきまえた方なのかもしれなくても……やっぱあの勢いはちょっと、僕自身割り切れないんだよな……。

 それに、何か今忙しそうだったしね。

 僕への依頼を途中でキャンセルし、何か別の仕事に『タランテラ』を取りかからせたようだし……今、僕がいらんことを言って仕事を増やすのはちょっと避けたいと思っていたんだよね。
 
 そう説明したら、オリビアちゃんはしばらく考えて、

「わかりました、ミナト様。先程申し上げました通り、未熟者ではありますが、全力を尽くさせていただきます! ただ……きっかけになったのは確かなのですし、一言、メルディアナ殿下にお礼のメッセージでもしたためるくらいはしてもいいのではないかと思いますよ?」

 とのことだった。律儀な子だ。

 こうして、無事にオリビアちゃんに頼んで、『貴族社会への備え方』に関する講習をしてもらえることになったわけだが……そのまま話を終えようとしたところで、今度はまた別件で、オリビアちゃんの方から話を持ちかけて来た。

「すいません、ミナト様。私の方からも、ミナト様にお願いしたいことがあったのです」

「? 何? 僕もこれからお世話になるし、大抵の他の見事なら聞くよ?」

「いえ、これはどちらかと言うと……冒険者ミナト・キャドリーユへの『依頼』ですので……」

 それを聞いて、僕は『そういえば』と思いだす。

 『シャラムスカ』のあの一件が終了した後、僕と付き合いのある大国4つから来ていた『依頼』。
 ネスティアの『訓練クエスト』と、ジャスニアの『儀礼用アイテム作成』と同じく、フロギュリアも僕に依頼を出していた。

 確か、あの北の国との間にある国軍基地に、整備班だかっていう人員を送る際の護衛だったな……と、思っていたんだけども。

 事態はここから、想像もしていなかった方向に進んでいくことになったのである。

「その……申し訳ございません、ミナト様。その依頼、キャンセルさせていただきたいのです」

「え? キャンセル?」

「はい、事情が一部変わりまして……今の時期にこれを実行するべきではない、という結論に議会で至りまして……」

 ……どうやら、国自体の方針とか何かが理由らしい。
 マジか……最近多いな、依頼のキャンセル。ネスティアでもそうだったとこだし…………

 …………偶然かな? この2つ……

 ひょっとして、ネスティアでもフロギュリアでも、何か政治的な問題として解決すべき事柄が出てきて、それが理由で一時的に、僕への依頼を含めた、後回しにすべきものをひっこめた……?

 まあ、こんな身内の話、聞くわけにはいかないけど……気にはなるな、友達として。

「わかった……じゃあ悪いけど、既定の手続きはお願いするね、オリビアちゃん」

「心得ております。ただ……ミナト様、この上さらに申し訳ないのですが、もう一つお話が」

「? 何?」

「これも後で正式に手続きはさせていただきますが……そのキャンセルしたものの代わりに、別な依頼を出させていただきたいのです」

「ああ、そりゃもちろんいいけど……何か特殊な内容なの?」

「はい。私が言うのも何なのですが……いわゆる『大仕事』の部類に入るものかと思われます」

「……ほぉ……」

 オリビアちゃんがそこまで言うなんて、不安を通り越して興味出て来たな。

 普段の彼女は、公私の区別はつけるとはいえ、個人的に友人関係であり、また、自らの命を救い、ザリーとの仲を取り持ってくれた恩人という立場である僕に対し、極力迷惑はかけないようにして暮らしているし……大概の問題は自分で解決してしまえるだけの力を持っている。
 戦闘能力はともかく、権力的・政治力的に。

 そもそも今言った通り、公私の区別をしっかりつける子だ。何か、フロギュリアのことで大変な仕事があっても、僕やザリーに泣きついたりすることはまずない。

 ゆえに、彼女が何らかの仕事を遂行するために僕らに話を回すとすれば……それこそ、『冒険者』としての僕の力が必要である、という時か、あるいは……100%純粋に、友人同士として僕に力を貸してほしい事態が起こった時……くらいだろうか。

 今回はどうやら前者だった様子。
 オリビアちゃんは、いかにも『仕事モード』とでも言うように、真面目な顔になって、

「内容は、簡単に言えば護衛依頼です。ただし、単なる護衛依頼ではなく……恐らくですが、長期、あるいは『超』長期の護衛依頼になる……と、現時点では思われます」

「?」

 長期ないし『超長期』ってのはともかく……何か今、言い方変だったな?
 思われる、って……まるで、詳しい内容がわからない、ないし不確かみたいな……

「その通りです……実際に不確かで、わからないのです。何せ今回ご相談させていただくこの依頼は、ある国に派遣される、フロギュリアの外交使節団の護衛。現状決まっているのは、行先と、使節団として行うべき業務の内容のみ。そこに行くまでにかかる正確な日数や、仕事のために滞在する日数など、一切が不明なのです……ゆえに、ミナト様達には、依頼するのと合わせて、あらかじめ長期間我々にご同行いただくことを了承いただきたい、というご相談でした」

 ……なるほど。これはたしかに、かしこまって説明するようなレベルの内容だ。

 長期の護衛依頼か……僕らとしても、今までにあんまりないタイプのそれだな。
 以前、『花の谷』や『リアロストピア』に、ノエル姉さんの商会の護衛で行ったくらいじゃないかな、そういうの……しかも、それらよりさらに長い期間、旅する可能性があるわけだ。

 加えて、その間に何が起こるのか一切が不明……か。

 未開の地を探検することも多い冒険者にはよくあることと言えばそうだけど……まあ、国と国の外交上のやり取りに行くわけだから、全くの未開の土地に行くわけじゃないだろう……いやしかし、そう考えるとおかしいな?

(この依頼……行き先はどこだ?)

 この後聞くつもりで吐いたけど、よく考えたらその『行き先』――もったいぶって『ある国』なんて言ってたし――が、ひょっとしたら何か普通じゃない可能性が出て来たぞ?

 だってそうだろう。オリビアちゃんが神妙な感じで説明した内容だと、まるで未開の秘境か何かに行くような口ぶりだった。行く先は、どこかの『国』のはずなのに。

 6大国のみならず、この大陸にあるどこかの国であれば、よっぽどアレな場所でない限り、行き帰りにかかる時間も、その過程で何が起こるかも不明・不確か、なんてことはないはずだ。仮に行き先が、6大国の領地の間にぽつりぽつりとあるような小国とかだったとしても。

 ……移動期間は『正確には』っていう言い方をしてたから、大体ならわかるのかもだけど。

 それでも、それこそ、行ったこともないような場所でない限り、あんな言い方はしないはず。

 となると、考えられる可能性は2つ。

 1つは、行き先が、このアルマンド大陸にあってなお、行き帰りにどのくらいの時間がかかり、何が起こるかわからないような場所…………亜人とかの隠里レベルの秘境である場合。

 そしてもう1つは…………行き先である国が、この大陸にはない場合だ。

「オリビアちゃん。今更だけど……その使節団の行き先である『ある国』ってのが一体どこにあるのか、教えてもらってもいい? あと、できればそこに行く移動手段も」

「もちろんですわ、ミナト様。移動手段は船です。ミナト様達もかつて訪れた、フロギュリア西岸部の港湾都市『グラシール』から、連邦正規軍所有の大型戦艦4~5隻で出発する予定でおります。そして、目的地は……」

 一拍、





「はるか東の洋上に、つい最近、とうとう存在が確認された島国……『ヤマト皇国』です!」





 …………なん……だと……!?






+++++++


次回から新章『異世界東方見聞録』(仮題)開始になります。
どうぞよろしくお願いします。

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