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第二章 カップル(ABC)編

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私の│膣《ナカ》は良ちゃんの侵入を最初は歓迎しなかったけど、良ちゃんの腰が引かれるとすがりつくように狭くなってペニスに絡みついた。膣壁を先端の膨らんだ場所で広げられると、妙にゾクゾクとした感覚が腰に広がる。
「はぁ、ぁ、あ……ッ」
ずるる……じゅぶ、じゅる……ずちゅ、ずちゅ、ばちゅん!
何度も何度も抽送を繰り返して、そして漸く私達はしっかりと奥で繋がった。
クーラーが掛かっている部屋なのに、良ちゃんの額からポタ、と汗が一滴私のお腹に垂れる。
「……全部入ったよ」
「うん……嬉しい……」
入り口は今にも裂けそうな程痛いし、一度も何かの侵入を許したことのない場所への圧迫感も凄いし、息をするだけでもジクジク痛む気がして満足に動けないけれど。
やっと、大好きな良ちゃんと身体で愛し合うことができて、私は喜びを噛みしめる。
「キッツ……」
「良ちゃんも痛い?大丈夫?」
「そういう意味じゃなくて……キララの│膣《ナカ》が気持ち良すぎってことだよ」
気を抜いたら今すぐにでも出しちゃいそう、と良ちゃんは苦笑いする。
ならいいのかな?
私はヒリヒリ感がずーっと続く感じだけど、良ちゃんは気持ちいいらしい。私は調子に乗って、少しだけ腰を揺らした。ぴったりと密着した場所に摩擦がおきて、ずる、とペニスが少し抜けた感覚がする。そしてやっぱり動くととんでもなく痛い。
「うっ……急に動かないで、キララ」
「ご、ごめん」
「初めてだから……極力痛くさせたくないのに、ガンガン動きたくなる……」
心からごめんなさい!!
良ちゃんの言葉に恐れ戦いた私は、ぶるぶると首を振った。
それを見て笑う良ちゃん。
「冗談だよ。そんな事しない……けど、少しだけ動くね」
私が頷くと、今度は出し入れではなく、一番奥に密着したままぐるりぐるりと円を描くように良ちゃんは腰を動かした。
陰核が擦れて、気持ち良い。膣壁をペニスの先端がぐりぐりと擦っていくのは、痛みよりも違和感を伴った。
ぐち、ぐち、ぐち、ぐち……。
「ひぅん……っ」
お腹側の壁を押された時に鈍い痺れが走って、反射的に足の指先が丸まり、膣の入り口がきゅう、と勝手にすぼまる。
「……ここ、いいの?凄い締まったけど……」
「……っ、はぁ、んんっ……」
私が一瞬反応した場所を逃さず、良ちゃんは何度も何度もそこを狙って亀頭を押し当ててきた。私の身体はよくわからないもやもやとした感覚が下半身に集まり、膣から大量の愛液が溢れて二人の結合部がぐちゃぐちゃに濡れる。
「くっ……、キララ、すご……っ、そろそろ、動くよ……っ」
排出された│液体《ジュース》で格段に膣内の滑りが良くなり、良ちゃんは本格的に腰を振り始めた。
ずちゅ、ずちゅ、ばちゅん、ばちゅん!
「ん、ぁ、あんっ……!」
膣の入り口辺りは引き攣れた感覚がずっとするし、良ちゃんのペニスが出たり入ったりするのには圧迫感と違和感があって仕方がないけれども。でも、なんとなく慣れてきた気がして、そして何よりも幸せな気持ちが胸いっぱいに広がっていく。
「良、ちゃ……」
私が手を伸ばせば、私の腰を押さえていた両手を離して、そっと恋人繋ぎしてくれる良ちゃんが好きすぎて、涙が滲む。
嬉しい。やっと、良ちゃんと一つになれた。これからもずっと一緒にいたい。大好き。
私がそんなことを考えながらしばらく良ちゃんに揺さぶられていると、私の中に埋められたペニスがどんどんと膨張しているように感じた。風船が大きくなって、お腹の内側から押されていくような感じ。破裂はしない筈だけど、どこまで大きくなるのかと少しだけ不安になる。
「ぁ、なんか、おっき……」
「……ごめん、キララ……、もう、出る……っっ」
ああ、良ちゃんはきちんと私の身体で気持ち良くなってくれたんだ。それがわかって、つい笑顔になる。
「キララ、好きだ……っ!」
「う、ん、出して……っ」
私がそう言った瞬間、どぷ、と膜越しに良ちゃんの精液が放たれたのがわかった。初めて感じる、膣に放射された熱。
しばらく二人肩で息を整えていると、良ちゃんはゴムを付けたペニスをずるりと引き抜いた。
「ごめんキララ、俺だけ……」
良ちゃんは肩を落としていたが、私は首を振って言う。
「私、初めてだもん。初めてでイけるとか普通聞かないから、全然気にしないで?」
あまり性的なことに詳しくない私ですら、そんなことは友達から聞いて知っている。
でも、男の人は女の人が絶頂しないと気にする、というのも聞いて知っている。
更に、イったフリの演技をするのは余計男の人のプライドを傷つけるということも。
だから、心から思っていることを口にした。
「徐々にエッチにも慣れて、いつか私も良ちゃんと一緒に気持ち良いって思える日が来るといいな」
私がそう言えば、良ちゃんは「うん、そうだね」と頷いて……私にキスをした。
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