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知らない世界で
書庫解禁
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「隊長さん、手はすっかり良くなったんですね!」
私が言うと、隊長さんは右手の掌をこちらに向けて見せてくれた。
「ああ、この通りだ。心配掛けてしまったな」
てっきり包帯巻いているかと思ったんだけど、絆創膏すらつけていない。昨日1日で治ってしまうなんて、この国の薬は本当に日本とは比べ物にならない位に凄いのだと驚いてしまう。
ジュードさんとの勉強で地球にはない生物を沢山教えて貰い、中には驚異的な回復力を持つ動物や治癒力の高い水分を内包する植物なんかを机上では習ったけど、こうして実際にその効果を目の当たりにするとまた感慨深いものがある。日本にこの世界の薬を持って帰ったら億万長者になりそう。ゴム製品と薬の異世界間輸出入でウハウハ……私ってば卑しいわぁ。
けど良かった、隊長さんの手が無事で。
夕飯を一緒にゆっくり取りながら、隊長さんと薬の話やライリーとやった卓上ゲームの話で盛り上がる。昨日の寂しさが嘘の様に消えて、今日は顔がニマニマするのが止められない。
……ああ、やっぱり隊長さんといるのは楽しくって、話が途切れても安心するなぁ。
私が最後のデザートをモグモグ食べていると、隊長さんが恐る恐るといった感じで、「マティオスとの謁見はどうだった?」と聞いてきた。
「明日から、無事に書庫を見させて頂ける事になりました!」
私は笑顔で報告する。
「そうか。禁書庫の許可は降りなかったが、大丈夫なのか?」
おや、隊長さんてば情報通。
「はい。エイヴァさんにも禁書庫の許可は降りなかったと聞いてますので……ひとまず、環境は同じ筈なんです」
「ふむ……、……後、外出は……行きたい町が遠い様だが」
「ライリーの実家ですね。一人で行かせてあげられれば一番良いのですが、私はライリーや他の二人と長時間離れる事が出来ないので」
私がそう言うと、隊長さんの表情が固まった。
ん?何か変な事言ったっけ?ひとまず話を続ける。
「隊長さんやライリーが言ってた通り、マティオスさん……今日は怖くなかったです」
「……ほ、本当か!?」
「はい。緊張はしましたけど……何て言うか、見守ってくれてる様な、優しい感じがしました」
「……それなら良かった……」
隊長さんは、安堵した様にはー、と吐息を吐く。よっぽど心配させてしまったらしい。
「はい。隊長さんと、ライリーが……マティオスさんが私を傷つける事はないって断言して下さいましたが、ご本人もそうおっしゃってくれて……」
そう。それで、肩の力が抜けたんだ。
「多分、隊長さんが進言して下さったんですよね?ありがとうございました」
私がにっこり笑い掛けると、隊長さんは苦笑する。
「いや、……あぁ、ともかくサアヤが辛くなかったなら良かった」
「はい、大丈夫でした」
お陰様で、今日の面談でかなりマティオスさんが話せる人だとわかった。そして、私自身の恐怖心も大分緩和された。
次にマティオスさんがこの部屋に来る日までに帰還出来なければ、今度こそマティオスさんに事情を話す必要があるし、恐らく聞いて貰えそうな予感がする。
今のところ、順調だ。
「ともかく明日から私は、書庫通いの日々です!」
「そうか。余り根を詰めすぎない様にな」
「はい、ありがとうございます」
隊長さんはその後、ライリーの置いていった卓上ゲームを「懐かしい」と言って眺めていたから、1ゲームだけやった。
あっさり負けた。ライリーより強そうだ。ぐぬぬ……いつか負かして差し上げます!
***
翌日。
朝からレネ君の報告を聞きながら朝食を取る。
今日はライリーがお休みで、レネ君と入れ違いでジュードさんが出勤してきた。
「おはよう、ジュードさん」
「おはようございます、サーヤ様。昨日は如何でしたか?」
「書庫の許可なら1ヶ月とれました。という事で、今日から書庫に入り浸りです」
「畏まりました」
「ジュードさんにも、エイヴァさんが読みそうな本を一緒に探して貰っても大丈夫?」
私が聞けば、ジュードさんは無表情にこくりと頷く。
「勿論です。……ところで、これはどうしましたか?」
ジュードさんは、昨日ライリーが置いていった卓上ゲームを指差す。
「これ?ライリーが昨日、持って来てくれたんだよ」
「そうでしたか」
ジュードさんは、それをしげしげと眺めていた。……懐かしいのだろうか?
「……一回、やる?」
聞いてみると、首を横に振る。
「サーヤ様はずっと書庫に行きたがってましたよね。貴重なお時間を潰す訳にはいきません」
うん、気遣い屋さんらしい回答頂きました!じゃあ、先に書庫行って、疲れたら部屋に戻って休憩がてらジュードさんと卓上ゲームをしよう、と頭の中で計算する。
ライリーには後少しで勝てそうな予感。隊長さんはもっとやり込んで慣れてみないとわからない感じ。ジュードさんはどうだろう?
「ありがとう。じゃあ、早速書庫に付き合って貰えるかな?」
「はい、畏まりました」
私とジュードさんは、書庫へと向かった。
「失礼しまーす」
そろり、と扉を開けて中を見回す。うん、図書館だ。話を聞く限り国立図書館並みだったらどうしようかと思ってたけど、市立図書館位でホッとした。……いやいや、普通の屋敷に図書館なんておかしくない!?
「……何処から見て回ろうか、ジュードさん」
「そうですね……エイヴァ様の興味の引かれる本、正直呪詛関係以外は全く想像つかないのですが」
おぉ、珍しい。何でも知ってるジュードさんにもわからない事があるんだね!……って、当たり前か。
「じゃあ、ここの棚の端から私見ていくから、ジュードさんは反対側から見て貰える?」
「はい」
「もし気になった本があったら、あの円卓に並べて貰っても良いかな」
「畏まりました。……何冊位を目処に致しますか?」
「そうだなぁ……ひとまず二人あわせて10冊位になったら、目を通したいかな」
「畏まりました。では失礼致します」
「お願いします」
しばらくひとつひとつの本の背表紙に目を通していき、気になる本を手に取りパラパラと捲る。
それは呪詛ではなく、薬の本だった。
この国、いや世界の薬は、本当に地球では考えられない様な効果を発揮する。……もし、精神分離を起こす様な薬があれば?そう思いながら脇に抱えた。
他には、国の生い立ちの本。蛮族の国と、呪詛の国、それと帝国の本の専門書をそれぞれ手にする。
後は、宗教の本をいくつか。……とっくに抱えこめない量となり、私はテーブルへ移動した。
ジュードさんはまだ見れそうな本が見つからない様だ。
私は一旦、ジュードさんを探して席を立つ。
「ジュードさん、一回一緒に見て貰ってもいいかな?」
「はい、すみません」
ジュードさんは私が声を掛けると、綺麗な装丁の本を棚に戻した。脇には三冊の本を抱えている。
「うわ、その本……珍しいね、布が巻いてあるのかな?」
棚に戻された本を見ると、何処かで見た様な、手織りの鮮やかな色彩の布で彩られている。
「ルクルスの染め物かぁ」
私が言うと、ジュードさんは驚いた様にこちらをパッと見た。
「サーヤ様、よくお分かりになりましたね」
「色彩だけじゃなくて模様も生地も凄い特徴的だもん」
「驚きました」
いやぁ……普段無表情のジュードさんの表情が崩れたところを見た私の方が驚きました。
全て布で覆われ、背表紙にも題が書かれる事なくどんな本かわからないその本が気になり、抜いて中をパラパラ捲って見る。すると、中の文字が読めなかった。……エイヴァさんに読めない文字?ルクルスの言語かな?
「今はない国なのに、なんでこの本が蛮族の国の書庫にあるんだろ??」
私が疑問を口にすると、
「ルクルスは蛮族の国と友好的な関係でしたからね。こちらの書庫にはルクルスの書物が結構な数があるんですよ」
と、ジュードさんは直ぐに教えてくれる。
へー。流石物知りジュードさん。
「エイヴァさんはルクルスの文字が読めないみたいだから、この辺は関係ないかな」
「そうですね。ルクルスの昔話や物語の本でした」
……ジュードさん、貴方滅びた国の言語まで読めるなんて、なんてスーパー能力の奴隷なんだ……
私達は、一旦テーブルへと戻った。
私が言うと、隊長さんは右手の掌をこちらに向けて見せてくれた。
「ああ、この通りだ。心配掛けてしまったな」
てっきり包帯巻いているかと思ったんだけど、絆創膏すらつけていない。昨日1日で治ってしまうなんて、この国の薬は本当に日本とは比べ物にならない位に凄いのだと驚いてしまう。
ジュードさんとの勉強で地球にはない生物を沢山教えて貰い、中には驚異的な回復力を持つ動物や治癒力の高い水分を内包する植物なんかを机上では習ったけど、こうして実際にその効果を目の当たりにするとまた感慨深いものがある。日本にこの世界の薬を持って帰ったら億万長者になりそう。ゴム製品と薬の異世界間輸出入でウハウハ……私ってば卑しいわぁ。
けど良かった、隊長さんの手が無事で。
夕飯を一緒にゆっくり取りながら、隊長さんと薬の話やライリーとやった卓上ゲームの話で盛り上がる。昨日の寂しさが嘘の様に消えて、今日は顔がニマニマするのが止められない。
……ああ、やっぱり隊長さんといるのは楽しくって、話が途切れても安心するなぁ。
私が最後のデザートをモグモグ食べていると、隊長さんが恐る恐るといった感じで、「マティオスとの謁見はどうだった?」と聞いてきた。
「明日から、無事に書庫を見させて頂ける事になりました!」
私は笑顔で報告する。
「そうか。禁書庫の許可は降りなかったが、大丈夫なのか?」
おや、隊長さんてば情報通。
「はい。エイヴァさんにも禁書庫の許可は降りなかったと聞いてますので……ひとまず、環境は同じ筈なんです」
「ふむ……、……後、外出は……行きたい町が遠い様だが」
「ライリーの実家ですね。一人で行かせてあげられれば一番良いのですが、私はライリーや他の二人と長時間離れる事が出来ないので」
私がそう言うと、隊長さんの表情が固まった。
ん?何か変な事言ったっけ?ひとまず話を続ける。
「隊長さんやライリーが言ってた通り、マティオスさん……今日は怖くなかったです」
「……ほ、本当か!?」
「はい。緊張はしましたけど……何て言うか、見守ってくれてる様な、優しい感じがしました」
「……それなら良かった……」
隊長さんは、安堵した様にはー、と吐息を吐く。よっぽど心配させてしまったらしい。
「はい。隊長さんと、ライリーが……マティオスさんが私を傷つける事はないって断言して下さいましたが、ご本人もそうおっしゃってくれて……」
そう。それで、肩の力が抜けたんだ。
「多分、隊長さんが進言して下さったんですよね?ありがとうございました」
私がにっこり笑い掛けると、隊長さんは苦笑する。
「いや、……あぁ、ともかくサアヤが辛くなかったなら良かった」
「はい、大丈夫でした」
お陰様で、今日の面談でかなりマティオスさんが話せる人だとわかった。そして、私自身の恐怖心も大分緩和された。
次にマティオスさんがこの部屋に来る日までに帰還出来なければ、今度こそマティオスさんに事情を話す必要があるし、恐らく聞いて貰えそうな予感がする。
今のところ、順調だ。
「ともかく明日から私は、書庫通いの日々です!」
「そうか。余り根を詰めすぎない様にな」
「はい、ありがとうございます」
隊長さんはその後、ライリーの置いていった卓上ゲームを「懐かしい」と言って眺めていたから、1ゲームだけやった。
あっさり負けた。ライリーより強そうだ。ぐぬぬ……いつか負かして差し上げます!
***
翌日。
朝からレネ君の報告を聞きながら朝食を取る。
今日はライリーがお休みで、レネ君と入れ違いでジュードさんが出勤してきた。
「おはよう、ジュードさん」
「おはようございます、サーヤ様。昨日は如何でしたか?」
「書庫の許可なら1ヶ月とれました。という事で、今日から書庫に入り浸りです」
「畏まりました」
「ジュードさんにも、エイヴァさんが読みそうな本を一緒に探して貰っても大丈夫?」
私が聞けば、ジュードさんは無表情にこくりと頷く。
「勿論です。……ところで、これはどうしましたか?」
ジュードさんは、昨日ライリーが置いていった卓上ゲームを指差す。
「これ?ライリーが昨日、持って来てくれたんだよ」
「そうでしたか」
ジュードさんは、それをしげしげと眺めていた。……懐かしいのだろうか?
「……一回、やる?」
聞いてみると、首を横に振る。
「サーヤ様はずっと書庫に行きたがってましたよね。貴重なお時間を潰す訳にはいきません」
うん、気遣い屋さんらしい回答頂きました!じゃあ、先に書庫行って、疲れたら部屋に戻って休憩がてらジュードさんと卓上ゲームをしよう、と頭の中で計算する。
ライリーには後少しで勝てそうな予感。隊長さんはもっとやり込んで慣れてみないとわからない感じ。ジュードさんはどうだろう?
「ありがとう。じゃあ、早速書庫に付き合って貰えるかな?」
「はい、畏まりました」
私とジュードさんは、書庫へと向かった。
「失礼しまーす」
そろり、と扉を開けて中を見回す。うん、図書館だ。話を聞く限り国立図書館並みだったらどうしようかと思ってたけど、市立図書館位でホッとした。……いやいや、普通の屋敷に図書館なんておかしくない!?
「……何処から見て回ろうか、ジュードさん」
「そうですね……エイヴァ様の興味の引かれる本、正直呪詛関係以外は全く想像つかないのですが」
おぉ、珍しい。何でも知ってるジュードさんにもわからない事があるんだね!……って、当たり前か。
「じゃあ、ここの棚の端から私見ていくから、ジュードさんは反対側から見て貰える?」
「はい」
「もし気になった本があったら、あの円卓に並べて貰っても良いかな」
「畏まりました。……何冊位を目処に致しますか?」
「そうだなぁ……ひとまず二人あわせて10冊位になったら、目を通したいかな」
「畏まりました。では失礼致します」
「お願いします」
しばらくひとつひとつの本の背表紙に目を通していき、気になる本を手に取りパラパラと捲る。
それは呪詛ではなく、薬の本だった。
この国、いや世界の薬は、本当に地球では考えられない様な効果を発揮する。……もし、精神分離を起こす様な薬があれば?そう思いながら脇に抱えた。
他には、国の生い立ちの本。蛮族の国と、呪詛の国、それと帝国の本の専門書をそれぞれ手にする。
後は、宗教の本をいくつか。……とっくに抱えこめない量となり、私はテーブルへ移動した。
ジュードさんはまだ見れそうな本が見つからない様だ。
私は一旦、ジュードさんを探して席を立つ。
「ジュードさん、一回一緒に見て貰ってもいいかな?」
「はい、すみません」
ジュードさんは私が声を掛けると、綺麗な装丁の本を棚に戻した。脇には三冊の本を抱えている。
「うわ、その本……珍しいね、布が巻いてあるのかな?」
棚に戻された本を見ると、何処かで見た様な、手織りの鮮やかな色彩の布で彩られている。
「ルクルスの染め物かぁ」
私が言うと、ジュードさんは驚いた様にこちらをパッと見た。
「サーヤ様、よくお分かりになりましたね」
「色彩だけじゃなくて模様も生地も凄い特徴的だもん」
「驚きました」
いやぁ……普段無表情のジュードさんの表情が崩れたところを見た私の方が驚きました。
全て布で覆われ、背表紙にも題が書かれる事なくどんな本かわからないその本が気になり、抜いて中をパラパラ捲って見る。すると、中の文字が読めなかった。……エイヴァさんに読めない文字?ルクルスの言語かな?
「今はない国なのに、なんでこの本が蛮族の国の書庫にあるんだろ??」
私が疑問を口にすると、
「ルクルスは蛮族の国と友好的な関係でしたからね。こちらの書庫にはルクルスの書物が結構な数があるんですよ」
と、ジュードさんは直ぐに教えてくれる。
へー。流石物知りジュードさん。
「エイヴァさんはルクルスの文字が読めないみたいだから、この辺は関係ないかな」
「そうですね。ルクルスの昔話や物語の本でした」
……ジュードさん、貴方滅びた国の言語まで読めるなんて、なんてスーパー能力の奴隷なんだ……
私達は、一旦テーブルへと戻った。
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