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知らない世界で
健全な汗をかく
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誰かエイヴァさんの顔を知っている人に出会う事もなく、無事に探検は終わった。途中本物のメイドさんに呼び止められた時は心臓が止まりそうになったけど、ジュードさんの機転で無事にその場も切り抜けていた。
「はー、つっかれたー!!」
久しぶりにウォーキングしました。けど、楽しかった。やっぱり人間、部屋に引きこもっているだけじゃ、一見楽している様に見えて色々消耗し続けている気がするなぁ。
「俺、まさかガラクタ置き場であんなに時間取られるなんて思わなかったわ……」
「同感ですが、一応ガラクタではなく美術品ですよ、ライリー」
「二人が芸術を全く理解してない事はわかったよ」
ルーブル美術館みたいだと思っていたけど、本当にルーブルでした!並んでいたのは絵画じゃなくて、絵織物とか手織りのペルシャ絨毯みたいなタペストリーだったけどね。もう、5メートル×2メートル位の大作もあって圧巻。廊下に飾られていた壺には土器みたいでそんなに興味はなかったけど、ライリーが「ガラクタ置き場」と言った部屋の皿や壺は凄かった!
ポーランドのヴウォツワヴェク陶器や、トルコのキュタヒヤ陶器みたいなとても綺麗な色付けされているものが沢山あって、ライリーに引き摺り出されていなければ1日あの部屋にいられたと思う。むしろ根を張ったかも。
何より、寄木細工みたいな木工品や、木彫りの動物の工芸品がそこには置いてあって、涙が出そうになった。動物は見たことないライオンとカバを足して割った様な姿だっただけど、人間が考える事は……流れる血は、異世界であっても同じなんだなぁって感じて嬉しくて。私はこの世界で異質だけど、その異質さすら受け止めてくれそうだと勝手に思って。
地球と似たような感性に触れる度に、嬉しくなる。普段意識していなくても、私は地球人らしい。無意識に、地球との共通性を探して、見つけては安堵する。
「お疲れ様でした、サーヤ様」
「二人とも、案内ありがとうね」
「覚えられたか?終始キョロキョロしてたけど」
「いや全く。想像以上の広さでした」
三人で少し休憩して、お昼にしようとして気付く。この部屋のテーブルに備え付けられた椅子は2脚しかなく、1脚足りない。毎回洗面所の椅子を持ってくるのもなんだし、出来たらもう1脚欲しいなぁ。あれだけ客間が沢山あるんだから、使ってない椅子とかありそうだよね。
「……俺達が座るのは床しか許されなかったからなぁ。今貰いに行くと、マティオス様とか不審に思いそうだな」
「私が他から入手して参ります」
「……う、うんよろしく」
他の入手経路……?何か気になるけど、聞かない方が良い気がした。ライリーとか何か顔をしかめたし!
ジュードさんが椅子を取りに行って下さっている間、私は廊下からワゴンを運ぶ。
「準備するなら俺にも声掛けろよ」
少し気まずそうにライリーも来て、結局2つのワゴンはライリーが運んでくれた。何だかんだ言って、ライリーも優しい。口は悪くて短気だけど。
「ライリーから見て、ジュードさんってどんな人?」
「何だよ、急に」
食事の準備をしながら、ライリーと世間話をする。
「……そうだなぁ、無気力で諦めきっててつまらない奴だな」
「無気力?」
「エイヴァに支配されててもさー、俺とかレネは怒ったり怯えたりすんだけど、あいつは何されても無表情で人間味がないっつーか……仮面でもつけてんじゃねーの?って位、普段から何考えてるんだかわからなくてさ」
「へー、でも結構面倒見良いし、おしゃべりだよね」
「……あいつ、あんな話すんだってすげぇ今日驚いたわ。今まで一緒にいたのに、あんな一面があるなんて知らなかった」
「そっか」
私のイメージするジュードさんと、ライリーのイメージするジュードさんは大分違いそう。けど、どんなジュードさんでもジュードさんの一部だ。私の前のジュードさんも、ライリーの前のジュードさんも、紛れもなく本物。
「思ったより相性良さそうで安心した」
「何だよ、それ」
ジュードさんが気になるのに、ライリーはどう接して良いかわからなかったんだろうね。つまりは興味がある、という訳で。
「お待たせ致しました」
「ありがとう、ジュードさん。重たくなかった?」
「大丈夫ですよ、サーヤ様。それより私の分まで準備をして頂き、ありがとうございます」
「じゃあ、皆で食べよう!」
「はい」「おう」
3人で食べる食事は、一人より、二人より、更に美味しく感じた。
お昼ご飯を食べ、片付けてから洗口液でぶくぶくする。
さて、午後は何しよう?自由に使える時間というのは、スマホやテレビがないとこんなにも暇でした。教科書すら今なら愛しく感じる不思議。
でも実は、だだっ広い広間を見た時に考えていた。外には出られなくても、何かこの空間を使って運動がしたい、と。
「と、言うわけで。この国にはボールとかあるかな?」
「ボール……手鞠ならございますが」
「十分十分。よし、皆で広間に行こう!」
「……何するんだ?」
私は、ジュードさんが用意してくれた手鞠を持って、エイヴァさんの部屋から一番近い広間に向かう。手鞠は、糸がぐるぐる巻きにしてあるだけのもので弾まないけど、人の身体に当たっても対して痛くはなさそうだった。
この世界に来てから何が足りないって、そう運動ですよ!
たっぷりの睡眠、たっぷりの食事、そしてたっぷりの運動が健やかな心身を育みます。あ、それに少しの勉強ね。
一時間歩いただけでクタクタになるなんて、ここ最近食っちゃ寝してただけだからだろう。万が一逃亡するにも体力は絶対に必要だし、身体能力は低いより高いにこしたことはない。
人数は三人。出来る運動は、ボーリングにサッカーもどきにドッジボールかな。手鞠はバウンドしないからバスケもどきは諦めよう。ビンがわりになる物がないとボーリングは出来ないから、ここは無難にドッジボールにするか。
「これから皆で運動しよう」
「ここで3P??」
ライリー、今の素ですかね?
「……いや、ドッジボールだから」
「どっじぼーる?」
私は、大まかなコートの広さを説明して、ルールの説明をする。
「……エイヴァにボール当てて良いなんて、何だかやる気漲るな」
「殺す勢いで投げるのは止めてね?」
いやマジで。ライリーの目に、今までの鬱々とした恨みが籠ってそうでちょい怖い。
「じゃあ、最初にコートの中にいるのは、じゃんけんで決めよう」
「よっしゃ」「はい」
この世界にもじゃんけんはあるみたいで、やったら手の形が違った。というか、私はパーを出して、ジュードさんはペンを握る様な形して、ライリーはチョップする様に縦に手を立てた。
「……それ、何?」
思わず二人に聞く。
「ペンです」「剣だけど」
「サーヤ様は紙ですから、あいこでー」
「いやいや、ペンと剣!?」
「?」
どうやら、この世界のじゃんけんはグーチョキパーではなく「紙」「ペン」「剣」との事。剣(戦争)にペン(世論)が勝って、ペンに紙(がないと広まらないという意味らしい)が勝って、紙に剣が勝つ(燃やされるらしい)、というものだった。
本当に人間って面白いな。じゃんけんというものを考え出すところも一緒でさ。
「サーヤ様の国では違うのか?」ライリーが聞いて来たので、グーチョキパーの説明をする。「……なんか、平和で良いな」と生ぬるい目で見られた。日本だって、最近やっと平和になっただけですけどねー。
蛮族の国バージョンじゃんけんで勝ったのはライリー。「よっしゃ!」と言ったライリーをコートの真ん中にいかせて、ドッジボールをスタートした。「……これ、俺逃げるだけじゃね!?」エイヴァさんにボールを投げられない、とわかった後でも、ライリーは手を抜く事なく逃げ回っていた。何だかんだで真面目だな、ライリー。
「はー、つっかれたー!!」
久しぶりにウォーキングしました。けど、楽しかった。やっぱり人間、部屋に引きこもっているだけじゃ、一見楽している様に見えて色々消耗し続けている気がするなぁ。
「俺、まさかガラクタ置き場であんなに時間取られるなんて思わなかったわ……」
「同感ですが、一応ガラクタではなく美術品ですよ、ライリー」
「二人が芸術を全く理解してない事はわかったよ」
ルーブル美術館みたいだと思っていたけど、本当にルーブルでした!並んでいたのは絵画じゃなくて、絵織物とか手織りのペルシャ絨毯みたいなタペストリーだったけどね。もう、5メートル×2メートル位の大作もあって圧巻。廊下に飾られていた壺には土器みたいでそんなに興味はなかったけど、ライリーが「ガラクタ置き場」と言った部屋の皿や壺は凄かった!
ポーランドのヴウォツワヴェク陶器や、トルコのキュタヒヤ陶器みたいなとても綺麗な色付けされているものが沢山あって、ライリーに引き摺り出されていなければ1日あの部屋にいられたと思う。むしろ根を張ったかも。
何より、寄木細工みたいな木工品や、木彫りの動物の工芸品がそこには置いてあって、涙が出そうになった。動物は見たことないライオンとカバを足して割った様な姿だっただけど、人間が考える事は……流れる血は、異世界であっても同じなんだなぁって感じて嬉しくて。私はこの世界で異質だけど、その異質さすら受け止めてくれそうだと勝手に思って。
地球と似たような感性に触れる度に、嬉しくなる。普段意識していなくても、私は地球人らしい。無意識に、地球との共通性を探して、見つけては安堵する。
「お疲れ様でした、サーヤ様」
「二人とも、案内ありがとうね」
「覚えられたか?終始キョロキョロしてたけど」
「いや全く。想像以上の広さでした」
三人で少し休憩して、お昼にしようとして気付く。この部屋のテーブルに備え付けられた椅子は2脚しかなく、1脚足りない。毎回洗面所の椅子を持ってくるのもなんだし、出来たらもう1脚欲しいなぁ。あれだけ客間が沢山あるんだから、使ってない椅子とかありそうだよね。
「……俺達が座るのは床しか許されなかったからなぁ。今貰いに行くと、マティオス様とか不審に思いそうだな」
「私が他から入手して参ります」
「……う、うんよろしく」
他の入手経路……?何か気になるけど、聞かない方が良い気がした。ライリーとか何か顔をしかめたし!
ジュードさんが椅子を取りに行って下さっている間、私は廊下からワゴンを運ぶ。
「準備するなら俺にも声掛けろよ」
少し気まずそうにライリーも来て、結局2つのワゴンはライリーが運んでくれた。何だかんだ言って、ライリーも優しい。口は悪くて短気だけど。
「ライリーから見て、ジュードさんってどんな人?」
「何だよ、急に」
食事の準備をしながら、ライリーと世間話をする。
「……そうだなぁ、無気力で諦めきっててつまらない奴だな」
「無気力?」
「エイヴァに支配されててもさー、俺とかレネは怒ったり怯えたりすんだけど、あいつは何されても無表情で人間味がないっつーか……仮面でもつけてんじゃねーの?って位、普段から何考えてるんだかわからなくてさ」
「へー、でも結構面倒見良いし、おしゃべりだよね」
「……あいつ、あんな話すんだってすげぇ今日驚いたわ。今まで一緒にいたのに、あんな一面があるなんて知らなかった」
「そっか」
私のイメージするジュードさんと、ライリーのイメージするジュードさんは大分違いそう。けど、どんなジュードさんでもジュードさんの一部だ。私の前のジュードさんも、ライリーの前のジュードさんも、紛れもなく本物。
「思ったより相性良さそうで安心した」
「何だよ、それ」
ジュードさんが気になるのに、ライリーはどう接して良いかわからなかったんだろうね。つまりは興味がある、という訳で。
「お待たせ致しました」
「ありがとう、ジュードさん。重たくなかった?」
「大丈夫ですよ、サーヤ様。それより私の分まで準備をして頂き、ありがとうございます」
「じゃあ、皆で食べよう!」
「はい」「おう」
3人で食べる食事は、一人より、二人より、更に美味しく感じた。
お昼ご飯を食べ、片付けてから洗口液でぶくぶくする。
さて、午後は何しよう?自由に使える時間というのは、スマホやテレビがないとこんなにも暇でした。教科書すら今なら愛しく感じる不思議。
でも実は、だだっ広い広間を見た時に考えていた。外には出られなくても、何かこの空間を使って運動がしたい、と。
「と、言うわけで。この国にはボールとかあるかな?」
「ボール……手鞠ならございますが」
「十分十分。よし、皆で広間に行こう!」
「……何するんだ?」
私は、ジュードさんが用意してくれた手鞠を持って、エイヴァさんの部屋から一番近い広間に向かう。手鞠は、糸がぐるぐる巻きにしてあるだけのもので弾まないけど、人の身体に当たっても対して痛くはなさそうだった。
この世界に来てから何が足りないって、そう運動ですよ!
たっぷりの睡眠、たっぷりの食事、そしてたっぷりの運動が健やかな心身を育みます。あ、それに少しの勉強ね。
一時間歩いただけでクタクタになるなんて、ここ最近食っちゃ寝してただけだからだろう。万が一逃亡するにも体力は絶対に必要だし、身体能力は低いより高いにこしたことはない。
人数は三人。出来る運動は、ボーリングにサッカーもどきにドッジボールかな。手鞠はバウンドしないからバスケもどきは諦めよう。ビンがわりになる物がないとボーリングは出来ないから、ここは無難にドッジボールにするか。
「これから皆で運動しよう」
「ここで3P??」
ライリー、今の素ですかね?
「……いや、ドッジボールだから」
「どっじぼーる?」
私は、大まかなコートの広さを説明して、ルールの説明をする。
「……エイヴァにボール当てて良いなんて、何だかやる気漲るな」
「殺す勢いで投げるのは止めてね?」
いやマジで。ライリーの目に、今までの鬱々とした恨みが籠ってそうでちょい怖い。
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「……それ、何?」
思わず二人に聞く。
「ペンです」「剣だけど」
「サーヤ様は紙ですから、あいこでー」
「いやいや、ペンと剣!?」
「?」
どうやら、この世界のじゃんけんはグーチョキパーではなく「紙」「ペン」「剣」との事。剣(戦争)にペン(世論)が勝って、ペンに紙(がないと広まらないという意味らしい)が勝って、紙に剣が勝つ(燃やされるらしい)、というものだった。
本当に人間って面白いな。じゃんけんというものを考え出すところも一緒でさ。
「サーヤ様の国では違うのか?」ライリーが聞いて来たので、グーチョキパーの説明をする。「……なんか、平和で良いな」と生ぬるい目で見られた。日本だって、最近やっと平和になっただけですけどねー。
蛮族の国バージョンじゃんけんで勝ったのはライリー。「よっしゃ!」と言ったライリーをコートの真ん中にいかせて、ドッジボールをスタートした。「……これ、俺逃げるだけじゃね!?」エイヴァさんにボールを投げられない、とわかった後でも、ライリーは手を抜く事なく逃げ回っていた。何だかんだで真面目だな、ライリー。
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