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商人の娘の目的
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私は、ジョン様との話を思い出していた。
ルゴールデン家の文献にはなかったが、黒髪黒眼の人間に対する今の謂れが100年程前から急に始まった様だとジョン様は訝しがっていた。
そして、王家の血を引く公爵家にはその謎の解答が存在していた。
しかし単なる平民である私には、それがわかったところでどうしようもない。
王家が隠蔽に加担しているのであれば、没落しそうな公爵家ですらも同じ様なものだろう。
一旦、古書を閉じて先程言う事の出来なかった自分の考えを口にする。
「私は、第一王子様は化け物ではなく……黒髪黒眼なのだと考えております」
「えっ!?」
「勿論、姿形が他の者達と異なる場合もございますが……この国で不吉だと言われる黒髪黒眼だからこそ、人前に出る事が出来なかったのではないでしょうか?……王族であれば、尚更に」
「……」
ベアトリーチェ様は、私の話を受けて考え込んでいらっしゃる様だった。
「ただ、この話は何の裏付けもない、私の想像でございます」
毛染めの話が裏付けのひとつではあるが、今はそれを説明するとエリカ様の話や前世の話までしなければならない。
私は、それがひとつの可能性である事を示唆して、話を戻す。
「その為、念のため惚れ薬……相手を好ましく思う薬に繋がる催淫薬を精製は致しましたが、黒髪黒眼に動じる事のないベアトリーチェ様には必要のない薬かと思います」
私がそう話を振った事で、ようやくベアトリーチェ様は黒の魔女を招いた本題に入っていなかった事に気付いたらしい。
頭を切り替えて、真剣なご様子で慎重に話す。
「貴女の考えは、わかったわ。ありがとう。でもまず、私が依頼した薬の事を聞いても良いかしら?」
「勿論です、ベアトリーチェ様」
「催淫薬と言っていたけど、どんな感じの薬かしら?」
真っ直ぐな問いかけに、つい顔が赤くなる。
「……男女が、交わりに積極的になる薬です」
「ま、交わりに……っっ!?」
意味は伝わった様で、ベアトリーチェ様の顔にも同じく赤みがさした。
「ええと……飲んだ人が、その気になるのかしら??」
顔を赤くしながらも、更に聞いてくる。
「飲み薬ではなく、吸入薬なのです。部屋に拡散させると、同じ部屋にいる者が例え普段好ましく思っていなくても……その、したくなる薬です。効果は二時間の筈ですが……実験ではそれ以上の時間に効力がみられました」
「そ、そうなの……何だか恐ろしい薬ね……」
同感だ。
この国でも公爵令嬢であるベアトリーチェ様ならば、やはり処女性は大事になってくる。
平民である私には関係ないが、ベアトリーチェ様を嵌める為に使われても良さそうな薬だ。
「もう少しお時間を頂ければ、効果を下げる事も出来そうですが……」
正直、ベリアルが戻って来ないとこの薬の治験は難しい。
何時になるのかまだはっきりした事は言えない為、自然と話し方が尻すぼみになってしまった。
「……いいえ、そのままで良いわ」
「えっ!?」
「貴女が言っていた通り、第一王子様が本当に黒髪黒眼であるだけならば、私にとってそれは何の問題もないわ。元々、相手を好きになる薬であっても、相手から好かれる薬であっても、私が使おうと思っていたの。けれど考えてみたら、どちらか一方が好意を寄せても意味がないもの。私は、第一王子様と結婚して跡継ぎを生む義務がある。だ、だから、いざという時に使わせて貰う、かもしれないわ」
顔を更に真っ赤にしながら、ベアトリーチェ様は言った。
「た、ただ、私だけが使用するなら問題ないのだけど、第一王子様にもとなると変な副作用とか……」
「今のところ判明しているのは、使用後の倦怠感のみです」
「そう……なら、予定通り買い上げますわ。これで、黒の魔女様が知りたい事は全てかしら?」
「そうですね。……ただ、大変申し訳ありませんが、こちらの薬の販売に関してきちんと納得された上でご購入された旨の同意書を後で頂きたいのですが」
「あ、そうよね。成る程、売る方も色々大変なのね。この世にない薬を生み出すなんて……それも短期間で、本当に大変だったでしょう。私も焦燥感の余り勢いで筆を走らせてしまって……申し訳なかったわ。それで、おいくらかしら?」
私が価格を提示すれば、ベアトリーチェ様は大きな瞳を更にまん丸くさせた。
「……そんな金額で良いの?」
「材料的には普段使用しないものの、比較的安価で手に入りやすいものが揃っていましたから」
それに、家が大変だと言う人からそんなに取る訳にはいかない。
ベアトリーチェ様からふんだくらなくても、食うには困らない稼ぎと貯金はある。
……いや、あった。
ふと、街で黒の魔女である私の薬の非買活動が持ち上がっている事を思い出す。
「……そう言えば、ベアトリーチェ様」
薬のある部屋に戻るために、古書を元の位置に戻し、梯子から降りてきたタイミングでベアトリーチェ様に声を掛ける。
「何かしら?」
「……もしかして、先程のお話に出てきた第二王子様と結婚させたい、商人の一人娘というのは、エリカ様でしょうか?」
半信半疑で聞いてみたが、ベアトリーチェ様のエメラルドに長い睫毛がかかり、表情が曇ったところを見るとどうやら予想通りの様だ。
「……そうよ。黒の魔女様はなかなか街に出て来ないと聞いているのに、随分と詳しいわね」
「その商人の家は……サハーラ商会、でしたか。その家は、昔から大きく有名な商家なのですか?」
「いいえ。サハーラ商会が急に大きくなったのは、5年程前よ。それまでは普通の商会だったわ。何があったのか私にはわからないけれど、気付けば大金を動かして、下級貴族では逆らえない程の財力を築いていた。父の失敗と引き換えにサハーラ商会は更に大きくなって、政治にも口を挟む程に権力があるの」
成る程。
サハーラ商会は……エリカ様は間違いなく、素晴らしい商才をお持ちなのだろう。
金をかけるところ、ひくところ、仲間にすべき者、切るべき人間……それらを見分ける力があるのかもしれない。
これから流行るモノ、豊かになる土地、活性化する交流なんかを知っているならばそれらはより容易になるだろう。
公爵家に残された日誌の内容が脳裏にちらついた。
「……で、エリカさんがどうかしたのかしら?」
ベアトリーチェ様が、暗に「仲良しだったりするのかしら?」というニュアンスを含めながら聞かれたので、慌てて首を横に振る。
「いいえ。ただ、エリカ様は第二王子様以外にも、次期宰相のジョン……ジョナス様、騎士のラッザロ様からも求婚されたと、ご本人の護衛の方々がおっしゃっていたので」
「黒の魔女様」
ベアトリーチェ様は、真剣な表情でこちらを見ていた。
「はい」
「……悪い事は言わないわ、お友達でないのなら、直ぐにエリカさんから離れなさい。……あの方……何だか恐ろしいのよ。私に第一王子様との婚約話を打診された時、サハーラ商会の会長の傍に控えていたのだけれど、たまたま二人きりになった時、この国では重婚なんて認められていないのに、当たり前の様に自分の為のハーレムを築いて国を動かす、みたいな事言ってて」
「……ハーレム……結婚は第二王子様としても、他の方々と関係を持つという事でしょうか」
「許されないわ、そんな事……」
ベアトリーチェ様は、両腕で自らの身体を抱きしめ、ぶるりと震えた。
ルゴールデン家の文献にはなかったが、黒髪黒眼の人間に対する今の謂れが100年程前から急に始まった様だとジョン様は訝しがっていた。
そして、王家の血を引く公爵家にはその謎の解答が存在していた。
しかし単なる平民である私には、それがわかったところでどうしようもない。
王家が隠蔽に加担しているのであれば、没落しそうな公爵家ですらも同じ様なものだろう。
一旦、古書を閉じて先程言う事の出来なかった自分の考えを口にする。
「私は、第一王子様は化け物ではなく……黒髪黒眼なのだと考えております」
「えっ!?」
「勿論、姿形が他の者達と異なる場合もございますが……この国で不吉だと言われる黒髪黒眼だからこそ、人前に出る事が出来なかったのではないでしょうか?……王族であれば、尚更に」
「……」
ベアトリーチェ様は、私の話を受けて考え込んでいらっしゃる様だった。
「ただ、この話は何の裏付けもない、私の想像でございます」
毛染めの話が裏付けのひとつではあるが、今はそれを説明するとエリカ様の話や前世の話までしなければならない。
私は、それがひとつの可能性である事を示唆して、話を戻す。
「その為、念のため惚れ薬……相手を好ましく思う薬に繋がる催淫薬を精製は致しましたが、黒髪黒眼に動じる事のないベアトリーチェ様には必要のない薬かと思います」
私がそう話を振った事で、ようやくベアトリーチェ様は黒の魔女を招いた本題に入っていなかった事に気付いたらしい。
頭を切り替えて、真剣なご様子で慎重に話す。
「貴女の考えは、わかったわ。ありがとう。でもまず、私が依頼した薬の事を聞いても良いかしら?」
「勿論です、ベアトリーチェ様」
「催淫薬と言っていたけど、どんな感じの薬かしら?」
真っ直ぐな問いかけに、つい顔が赤くなる。
「……男女が、交わりに積極的になる薬です」
「ま、交わりに……っっ!?」
意味は伝わった様で、ベアトリーチェ様の顔にも同じく赤みがさした。
「ええと……飲んだ人が、その気になるのかしら??」
顔を赤くしながらも、更に聞いてくる。
「飲み薬ではなく、吸入薬なのです。部屋に拡散させると、同じ部屋にいる者が例え普段好ましく思っていなくても……その、したくなる薬です。効果は二時間の筈ですが……実験ではそれ以上の時間に効力がみられました」
「そ、そうなの……何だか恐ろしい薬ね……」
同感だ。
この国でも公爵令嬢であるベアトリーチェ様ならば、やはり処女性は大事になってくる。
平民である私には関係ないが、ベアトリーチェ様を嵌める為に使われても良さそうな薬だ。
「もう少しお時間を頂ければ、効果を下げる事も出来そうですが……」
正直、ベリアルが戻って来ないとこの薬の治験は難しい。
何時になるのかまだはっきりした事は言えない為、自然と話し方が尻すぼみになってしまった。
「……いいえ、そのままで良いわ」
「えっ!?」
「貴女が言っていた通り、第一王子様が本当に黒髪黒眼であるだけならば、私にとってそれは何の問題もないわ。元々、相手を好きになる薬であっても、相手から好かれる薬であっても、私が使おうと思っていたの。けれど考えてみたら、どちらか一方が好意を寄せても意味がないもの。私は、第一王子様と結婚して跡継ぎを生む義務がある。だ、だから、いざという時に使わせて貰う、かもしれないわ」
顔を更に真っ赤にしながら、ベアトリーチェ様は言った。
「た、ただ、私だけが使用するなら問題ないのだけど、第一王子様にもとなると変な副作用とか……」
「今のところ判明しているのは、使用後の倦怠感のみです」
「そう……なら、予定通り買い上げますわ。これで、黒の魔女様が知りたい事は全てかしら?」
「そうですね。……ただ、大変申し訳ありませんが、こちらの薬の販売に関してきちんと納得された上でご購入された旨の同意書を後で頂きたいのですが」
「あ、そうよね。成る程、売る方も色々大変なのね。この世にない薬を生み出すなんて……それも短期間で、本当に大変だったでしょう。私も焦燥感の余り勢いで筆を走らせてしまって……申し訳なかったわ。それで、おいくらかしら?」
私が価格を提示すれば、ベアトリーチェ様は大きな瞳を更にまん丸くさせた。
「……そんな金額で良いの?」
「材料的には普段使用しないものの、比較的安価で手に入りやすいものが揃っていましたから」
それに、家が大変だと言う人からそんなに取る訳にはいかない。
ベアトリーチェ様からふんだくらなくても、食うには困らない稼ぎと貯金はある。
……いや、あった。
ふと、街で黒の魔女である私の薬の非買活動が持ち上がっている事を思い出す。
「……そう言えば、ベアトリーチェ様」
薬のある部屋に戻るために、古書を元の位置に戻し、梯子から降りてきたタイミングでベアトリーチェ様に声を掛ける。
「何かしら?」
「……もしかして、先程のお話に出てきた第二王子様と結婚させたい、商人の一人娘というのは、エリカ様でしょうか?」
半信半疑で聞いてみたが、ベアトリーチェ様のエメラルドに長い睫毛がかかり、表情が曇ったところを見るとどうやら予想通りの様だ。
「……そうよ。黒の魔女様はなかなか街に出て来ないと聞いているのに、随分と詳しいわね」
「その商人の家は……サハーラ商会、でしたか。その家は、昔から大きく有名な商家なのですか?」
「いいえ。サハーラ商会が急に大きくなったのは、5年程前よ。それまでは普通の商会だったわ。何があったのか私にはわからないけれど、気付けば大金を動かして、下級貴族では逆らえない程の財力を築いていた。父の失敗と引き換えにサハーラ商会は更に大きくなって、政治にも口を挟む程に権力があるの」
成る程。
サハーラ商会は……エリカ様は間違いなく、素晴らしい商才をお持ちなのだろう。
金をかけるところ、ひくところ、仲間にすべき者、切るべき人間……それらを見分ける力があるのかもしれない。
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ベアトリーチェ様が、暗に「仲良しだったりするのかしら?」というニュアンスを含めながら聞かれたので、慌てて首を横に振る。
「いいえ。ただ、エリカ様は第二王子様以外にも、次期宰相のジョン……ジョナス様、騎士のラッザロ様からも求婚されたと、ご本人の護衛の方々がおっしゃっていたので」
「黒の魔女様」
ベアトリーチェ様は、真剣な表情でこちらを見ていた。
「はい」
「……悪い事は言わないわ、お友達でないのなら、直ぐにエリカさんから離れなさい。……あの方……何だか恐ろしいのよ。私に第一王子様との婚約話を打診された時、サハーラ商会の会長の傍に控えていたのだけれど、たまたま二人きりになった時、この国では重婚なんて認められていないのに、当たり前の様に自分の為のハーレムを築いて国を動かす、みたいな事言ってて」
「……ハーレム……結婚は第二王子様としても、他の方々と関係を持つという事でしょうか」
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