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そのオーデコロンをよくつけていたのは、元彼だ。
同時に、夜行バスに乗ることをいつも反対されていたことを思い出す。
『駄目だよ、伊桜里は滅茶苦茶可愛いんだから。夜行バスなんかに乗って、変な奴に強姦でもされたらどうするの?』
『僕が新幹線代払うから、一緒に行こうよ』
私はそんな彼に対して、日本は安全だから大丈夫だ、変な人なんて会ったこともない、と彼を心配性だと笑ったんだ。
彼の束縛が段々キツくなって、何時でも何処でも私が誰と何をしているのか把握していないと駄目になって、性的にも色々問題があった人だった。
けれども、いつも私のことを大事にしてくれて、凄く良くして貰った自覚はある。どろどろに甘やかされて、このままだと依存し過ぎてしまうと思ったから、私から別れを告げたけど。(これは、元彼の言うことを聞かなかった罰なのかもしれない……)
ムニムニと胸を揉まれながら、そう反省した。
それにしてもこの痴漢、胸を揉むだけで済むだろうか?
如何せん相手は、明らかに閉めていた間仕切りを開けて、わざわざ私の上に覆い被さって両胸を揉んでいるのだ。
バレることを想定して痴漢に及んでいる可能性が高い。
今着ているのは、ショートパンツだからミニスカートでなくて良かったと安堵する。けれどもトップスは、スタイルアップ効果が抜群な短め丈にしてしまった。肩出しのニットトップスはお気に入りだけど、何故ショート丈を着てきてしまったのだろう……
と、私が思った瞬間、胸を揉んでいた手がするりとトップスの裾から入り込んでブラの上から直接揉まれてしまい、一気に鳥肌が立った。
(いやぁ……っっ)
寝返りを装って少し身動ぎをしても、その手は躊躇なくブラカップを指に引っ掛けて下に引き下げ、ブラからはみ出た乳首を人差し指で何度も弾かれた。
「……っ」
感じたくないのに、ずくり、と元彼に感度を上げられてしまった身体は簡単に熱を帯びる。ましてや、乳首を指先で上下にカリカリと弄られるやり方は、私が一番感じてしまう愛撫の仕方だった。
オーデコロンといい、愛撫の仕方といい、元彼に長い間散々可愛がられた身体は勝手に反応してしまう。
足を擦り合わせないようにしないと、愛液で濡らしたことが痴漢にバレてしまいそうで、怖かった。
すると今度は痴漢の片手が私の太腿に置かれ、そのままショートパンツの裾の隙間から足を軽く開いた私の股の間へするすると移動されてしまう。
慌てて私は本能的に足を閉じようとしたが、一瞬早く痴漢の手がショーツに辿り着いた。
「ぁっ……」
思わず、声が漏れる。
痴漢に起きていることがバレたかと思うと、私の血は逆流しているのではないかと思う程に身体が熱くなり、そして心音は速く刻まれた。
同時に、夜行バスに乗ることをいつも反対されていたことを思い出す。
『駄目だよ、伊桜里は滅茶苦茶可愛いんだから。夜行バスなんかに乗って、変な奴に強姦でもされたらどうするの?』
『僕が新幹線代払うから、一緒に行こうよ』
私はそんな彼に対して、日本は安全だから大丈夫だ、変な人なんて会ったこともない、と彼を心配性だと笑ったんだ。
彼の束縛が段々キツくなって、何時でも何処でも私が誰と何をしているのか把握していないと駄目になって、性的にも色々問題があった人だった。
けれども、いつも私のことを大事にしてくれて、凄く良くして貰った自覚はある。どろどろに甘やかされて、このままだと依存し過ぎてしまうと思ったから、私から別れを告げたけど。(これは、元彼の言うことを聞かなかった罰なのかもしれない……)
ムニムニと胸を揉まれながら、そう反省した。
それにしてもこの痴漢、胸を揉むだけで済むだろうか?
如何せん相手は、明らかに閉めていた間仕切りを開けて、わざわざ私の上に覆い被さって両胸を揉んでいるのだ。
バレることを想定して痴漢に及んでいる可能性が高い。
今着ているのは、ショートパンツだからミニスカートでなくて良かったと安堵する。けれどもトップスは、スタイルアップ効果が抜群な短め丈にしてしまった。肩出しのニットトップスはお気に入りだけど、何故ショート丈を着てきてしまったのだろう……
と、私が思った瞬間、胸を揉んでいた手がするりとトップスの裾から入り込んでブラの上から直接揉まれてしまい、一気に鳥肌が立った。
(いやぁ……っっ)
寝返りを装って少し身動ぎをしても、その手は躊躇なくブラカップを指に引っ掛けて下に引き下げ、ブラからはみ出た乳首を人差し指で何度も弾かれた。
「……っ」
感じたくないのに、ずくり、と元彼に感度を上げられてしまった身体は簡単に熱を帯びる。ましてや、乳首を指先で上下にカリカリと弄られるやり方は、私が一番感じてしまう愛撫の仕方だった。
オーデコロンといい、愛撫の仕方といい、元彼に長い間散々可愛がられた身体は勝手に反応してしまう。
足を擦り合わせないようにしないと、愛液で濡らしたことが痴漢にバレてしまいそうで、怖かった。
すると今度は痴漢の片手が私の太腿に置かれ、そのままショートパンツの裾の隙間から足を軽く開いた私の股の間へするすると移動されてしまう。
慌てて私は本能的に足を閉じようとしたが、一瞬早く痴漢の手がショーツに辿り着いた。
「ぁっ……」
思わず、声が漏れる。
痴漢に起きていることがバレたかと思うと、私の血は逆流しているのではないかと思う程に身体が熱くなり、そして心音は速く刻まれた。
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