3 / 3
異世界衝撃実録~常識が違いすぎてついていけませんby聖女~
しおりを挟む
私の1日は、大抵驚きと衝撃に満ちている。
そして今も、私の絶叫が部屋中に響き渡った。
「性交部屋ぁっ!?」
「はい、性交部屋です」
私は図らずも大声を出してしまった事に気付いて、慌てて手で口を塞いだ。
クロエはそんな私の様子に
「この部屋は防音ですから。お気になさらずとも大丈夫ですよ、聖女様」
と、クスクス笑う。
……本当に、いつ見ても妖精みたいな人だ。
「……あのぅ、一応、念の為、心臓の為に確認するんだけど……まさか、まさか、その部屋って……」
「?夫婦の営みの為の部屋ですよ?セックスする為の部屋?不純異性交友をする為の部…「うん、わかった。もういい。アリガトウ」
私は、首を傾げながら困った様に優しく微笑む美女の元・女家庭教師、クロエを前に頭を抱えた。
クロエが驚きに目を見張るのを見てこの世界の常識を思い出し、直ぐ様手を頭から離す。
この世界で、髪は不浄だ。
この世界で頭を抱え込むのは、お尻の穴に指を突っ込むのと同等の行為だ。
「ごめんね、ちょっと洗面器かりるね」
私はクロエの為に席を立ち、部屋に備え付けてある洗面器で入念に手を洗った。
私だって、目の前でお尻の穴に指を突っ込んだ人の手の行方は気になるもん。
ここはクロエの家だから、髪に触れた手で他の物に触るなんて許されない。
……面倒だけどね!!仕方ない!!
手をしっかり洗い終えると、サッとタオルが手渡された。
「ありがとう、クロエ。ごめんね、身重なのに」
「いいえ、聖女様」
クロエは普段、公爵令嬢であるカーディナルのレディースメイドをしている為、こういう時の手際の良さや気の利き方にはいつも感心させられる。
今は妊娠中だから、お仕事は長期休暇に入っているんだけど。
今日私は、対外的にはカーディナルに会うとして公爵家を訪れている。
わざと早目に出発して、ちゃっかりクロエとの面会時間も確保した。
カーディナルは今地学の勉学中で、それが終わった頃にカーディナルとも会う予定だ。
ここは、クロエの部屋。執事の人と結婚したので、二人部屋だ。
とても使用人の部屋とは思えない程しっかりとした部屋だったので、安心した。
子供が生まれたら公爵家の外に自宅を構えるらしく、今は物件探しをしているとの事。
クロエの幸せそうな笑顔が眩しい。
クロエの婚約が決まったと聞いて、直ぐ様聖女の特権?を活かして恩人である彼女の喜びそうなものをプレゼントしたい、と王様にお願いしたら、調度品となったらしい。
クロエは恐縮していたけど、喜んでくれれば何よりだ。
で、私は何気なく使用人部屋の間取りを聞いただけだった筈だ。
クロエに聞いたら、それを聞く事自体はこの世界でも失礼にはあたらないらしいので。
あっちにお風呂?とか、トイレも個別についてるの?とか。
寝室は二人別なの?とか。
で、聞いてない扉があったから、あの部屋は?とか聞いた。
クロエは衝撃の返事をした。
「性交部屋です」
と。
そして、冒頭のやり取りだ。
するよね?絶叫するよね??今、真横に日本人がいないのが非常に残念だ!!
聞けば、寝室は寝るだけの場所だとか。
この世界では普通、性交部屋で夫婦や恋人はセックスするらしい。
……な、生々しいよ……!!
そう言えば、以前クロエとの会話の中で、この国ではお尻でまぐわうのが普通だとか、えっちする時には部屋の天井に備えれた滑車がどうのって話になった気がする。
……恐ろしや、異世界の常識。
開けてはいけないパンドラの箱。
まさに、その部屋の扉はそんな感じがした。
***
クロエは、私が聖女としてこの世界に召喚されてから、初めて口をきいてくれた人だ。
彼女がいなかったら、私はこの世界に対する恐怖で気が狂っていたかもしれない。
まさに恩人だ。
この世界は、常識が日本と余りにも違う。
上流階級であればあるほど、人と話す事は「はしたない」「恥ずべき」事として認知されている為、私が一生懸命話し掛けても誰もウンともスンとも言ってくれなかった。
そんな事を知らない私は、聖女として敬われているのに嘲笑う態度を隠そうとしない侍女達に囲まれ、急に肩を叩かれたり、髪を切られたりして、怯え、憔悴していった。
そんな私に、この世界の常識を教えてくれたのがクロエだった。
世界の常識さえわかれば、侍女達の考え方や行動も理解出来てくる。
徐々に他の人ともコミュニケーションが取れる様になり、クロエの紹介でカーディナルと友人になった頃、クロエは女家庭教師(カヴァネス)の役目をカーディナルに引き継いで、私の元を離れた。
「本来なら、聖女様のご尊顔を拝見する事すら出来ない身分ですから」と言って、その日からクロエさん、と敬称をつけて呼ぶのさえ許して貰えなくなった。
カーディナルに頼んで、私付きにして貰おうかとも思ったのだけど、「うちの執事がクロエの事大好きで仕方ないから、許してやって~」と言われて諦めた。
「時に、聖女様?今日は何かご相談があると伺っておりましたが?」
は、そうだった。
性交部屋という存在に、危うく目的を見失ってしまうところだった。
「あの、クロエから見て、第一皇子ってどんな感じの人かな?」
「……と、申しますと?」
「うーん……あのね、この国の王様に第二皇子との婚約を勧められたの。だけど、少しやり取りしてみたら……ちょっと……」
正直に言おう。趣味じゃなかった。
皇子なだけあって顔の造作が良いし、ハゲ……いや、髪を全部剃っているのはまだ許せるが、家族になっても『話すなんてあり得ない』とおっしゃったのだ。
因みに、この世界では宙に文字を書いて相手とやり取りをする。
だから、王宮は常にしーーーーーん、と静まり返っているのだ。
日本人ならわかってくれると思う。
話せるなら話せよ!!
耳が聞こえない方に手話というのなら、とても良いと思う。
しかし、私はもっとこう……おしゃべりを楽しみたい!!
マンツーマンなら問題ないかもだけど、何人も集まったところで一人ひとりの文字を読んでいく、って何の拷問か。
皆で駄弁りたいのだ。
なくなって気付く、井戸端会議の偉大さよ。
第二皇子は貴族意識が異常に高いのだ。
早々に断ったら、理由を聞いた王様が、今度は「なら第一皇子ならどうか」と言ってきた。
第一皇子は、諸外国で外交を中心に活躍している為に、めったに国にいないと言う。
ただ……私も、侍女達のおしゃべり(文字書き)を盗み読みしてしまった時があって、そこには「変わり者」「奇人」「野蛮」等という言葉がチラホラ見受けられたのだ。
お会いする前に不安になり、ついクロエに聞いてしまっても、仕方ないと思う。
クロエは、うーん?と考えてから話した。
「そうですね……皇子としての能力といいますか、後継者としては素晴らしい才能の持ち主だと伺っております。その一方で、カーディナル様と同じく変わり者だと称されておりますね」
「……と、言うと?」
「第二皇子様は、その気位の高さからなかなか婚約者様が決まりませんが、第一皇子様は逆で……大抵、ご面会した直後にご令嬢側からお断りされるとの噂です」
「……つまり?」
「第一皇子は、平気で言葉を発したり、髪を伸ばされたりするのですよ」
「……それって」
クロエはにっこり笑って言った。
「聖女様とは、ご結婚とまではいかなくとも、気が合うとは思いますよ」
***
「へぇ、あんたが聖女様かー。豊満ボディーの妖艶な女かと思ったら、何だかやけに可愛らしい感じだな」
「……それは、どうも?」
けなされているのか褒められているのか微妙だったので、私も微妙に返した。
最初は『初めまして、聖女様。私はこの国の第一皇子、ガディスギスと申します。お目にかかれて光栄です』と爽やか笑顔を振り撒いて、二人きりにされたとたんに態度を変えやがったよ、この人。
でも、本当に髪を伸ばしてて驚いた。
ま、まぁ伸ばすと言っても、日本じゃかなり短いけど。
短髪が凄く似合っていて、精悍な顔つきのイケメンだった。
しかし、本当に話してくれるんだ、この人。
この王宮で話してくれる人に会ったのは、クロエとカーディナルに続いて3人目だ。
「……へぇ。あんた、話す事が平気なんだな?」
「いや、むしろ嬉しいです。手が疲れないので」
私が即答すると、目の前の男は笑った。
「気に入った。俺の髪見ても、何とも思ってなさそうだったもんな」
まぁ、先に聞いていたので。
「そちらは驚いてましたね」
私がそう返すと、第一皇子は決まり悪そうに頬をぽりぽりした。
「……まぁ、悪かったよ。まさか聖女なのに、髪が肩上まであるとは思わなくて」
「私の世界では、これが常識なので」
「らしいな。弟から、あんたから色々あり得ない事聞かれたって言われたぞ」
ヤバい、思い当たる節がない。
「髪を伸ばしたいと言ったら許可してくれるかとか、結婚したら話してくれるのかとか」
ああ、それか。
「はい。聞きました」
「あいつは憤慨していたが、俺は全く問題ない」
「……えっ?」
「髪を伸ばしてもいいし、家族になったら話す。ただ……俺からも、聞いていいか?」
「な、何でしょう?」
「もし……、もし、その伸ばした髪に触れたい、と言ったら」「いいですよ」
私は再び即答した。
すると、目の前の男は驚愕に目を見開いている。
「……ほ、本当に?」
「全く問題ありません」
「頭触っても?頬擦りしても?」
つまりこれはあれか?日本で言うところの、ウン◯に触って頬擦りしても良いのか聞かれているのか?
ウン◯なら勿論NOだし、この世界の令嬢ならあり得ないだろう。
しかし、私は日本人なのだ。
何の問題があろう。
むしろ、髪の毛が相手に触れてしまう、と常時気にする事の方が、気が滅入る。
「勿論、良いですよ」
「……何の抵抗もないんだな、あんた。やべぇ、すげぇ嬉しい」
そんなに喜ばれると、こちらまでこそばゆくなってしまう。
精悍なイケメンが顔を赤らめて、照れてる様子なんて眼福だ。
「聖女がこんな変態だったなんて」
黙れ、お前に言われたくない!!
***
私は第一皇子と婚約する事になった。
二人で王様に報告に伺うと、王様は目に涙を浮かべながら喜んで下さった。
『まさか、ガディスギスの嫁に来てくれる変……心の広い女性が、いらっしゃったとは!!それが聖女様だったとは!!これ程喜ばしい事があろうか。早速、聖女様の気持ちが変……気持ちは変わらないであろうから、二人の部屋を用意致そう』
そうして、その日中にお部屋のお引っ越しとなった。
……と言っても、大変なのは女中の方々で、私は身一つの移動なんだけど。
案内されたそこは、両扉の豪華なお部屋だった。
以前は女性らしい、可愛らしい調度品だったけど、今度は少しスマートな感じのギラギラした装飾のない、けれども素材は良さそうな調度品が並んでいる。
多分、第一皇子の趣味なんだろう。
「お、先についてたか」
侍女がまだいたので、文字で返す。
『はい』
第一皇子はつまらなそうな表情をすると、腰につけたベルを鳴らして『おい、二人きりにしろ』と仕事中の侍女達に指示してしまった。
侍女達は文句も言わずに一礼し、部屋を後にする。
「ちょっと、片付けてくれてた最中だったのに!!」
「大丈夫だ、俺達が性交部屋に移動すれば、その間に片付けてくれるからさ。それより、聖女様の名前は何て言うんだ?」
「……せ、聖珠です」
何だか突っ込まなきゃいけない事を言われた気がするけど、名前を聞かれたので答える。
「は?聖女?」
「いえ、せ、い、じゅ、です」
「何だ、その名前!!」
悪かったね、キラキラネームで!!
聖女様聖女様呼ばれても、名前呼ばれてるみたいで違和感ないんだよ、本当に!!文字だと違和感ありまくりなんだけどね。
「悪い悪い、ぶすくれるなって」
第一皇子は、そっと私の頬にキスをする。
……おぉ、いきなりか。
「私にも、もう一度名前教えて下さい」
「ガディスギスだ」
「ガディ……?」
「ガディスギス」
「ガディス、ギス」
「言いにくいか」
「はい、とても」
「じゃあ、ガディかガディスで良いぞ」
「ガディで」
「セイジュ。……か、髪に触れても、良いか?」
頬へのキスは申請なしで、髪に触れるのは申請ありなのが笑える。
「はい。どうぞ」
「……失礼……うわ、艶々してるな……撫でると、黒曜石みたいで……流すと、爪を細かく縦に切ったみたいな感触だ」
ガディ、凄くわかりにくいよ、それ。
「私も触っていいですか?」
「えっ……!?!?」
ガディは、顔を真っ赤にして後ずさった。
「……」
「……」
しばらく、無言が続く。
「わ、わかった……セイジュが望むなら。ただ、場所を変えよう」
そうして誘われた場所は。
「どこのSMクラブだーーっっ!!」
衝撃の、性交部屋だった。
***
「あああ開けたくなかったパンドラの箱おおお!!!」
怪しい椅子やら、怪しいロープやら、怪しい液体やら、怪しいバイブやらが並んでいるのをしっかりと目にしてしまった。
おぉ、クロエが言っていた滑車が本当に天井に……
「?何言ってんだ?ほら、早くこっち来い」
「いやいやいやいや、何平然としてるのガディ!!」
「……何が?」
「わ、私達今日婚約が認められたんだよねぇ??ま、まずさ、展開早すぎない??」
部屋の右横でスタンバイしているガディの場所は、どこからどうみても脱衣場だった。
何?これから脱ぐの!?脱いで何するの?ってナニか!!
「いや、普通だから。恋人になったら直ぐにヤる。これ常識」
「非常識ですからーーっっ!!」
「まぁまぁ、ものは試しだ。早くやろうぜ」
私はあっさりガディに捕獲され、聖女らしい無駄にだぼだぼの服をペイっと剥がされてしまった。
「……脱皮みてぇ」
「ガディ、嫌味な程ムードないな!!」
身体を隠して座り込んだ私に、ガディは今度は「早く脱がせろって」とのたまう。
「何でよ!」
「お互いに脱がしあうのがルールなんだよ」
「じゃあ一生脱がさないって!!」
「ま、ルールなんて俺は関係ないけど」
バサッバサッと音がして、嫌な予感がした私は恐る恐る顔をあげた。
うわぁ……そのエリンギ、おっきすぎない?
顔がひきつり、眼に涙が浮かぶ。
「さ、座って」
そんな私の状態を気にする事もなく、ガディは私をひょいと持ち上げ、椅子に座らせた。
……産婦人科にありそうな椅子、だ。
しかし、やや作りが違う。
ん?何だか両手を拘束された。
「やだやだ!ガディ、何してるのよ!!」
「何だか逃げ出しそうだなと思って」
「そりゃ逃げるよ!てか、ガディ今度は何持ってんのよ!!」
「ん?セイジュの世界にはないのか?これはローションと言って……」
いや、あるよ!知ってるよ!!実はマッサージオイルだったりしないかなってちょびっと現実逃避したかっただけだよ!!
「お尻の穴の洗浄と、腸の保護、それと拡張を同時に行うものだ」
「……洗浄?保護?拡張?」
あ、ないかも。滑りやすくするだけだと思ってた。
「まぁ、百聞は一見にしかずだ。ほら、塗るぞー」
ちゅぶ……
「いやあああああ!!」
私の願いも虚しく、ガディは遠慮なくたっぷりとローションを落とした指を私のお尻に突き刺した。
ぢゅぷ、ぢゅぷ、ぢゅぷ……
「ん、ひぅん……」
なに、これ。
「痛くないだろ?次、指増やして広げるぞー」
みちみち、と広げられた感じがするし、指が2本……3本……4本入っている気もするのに、全く痛くない。
それどころか……
「ぁ、はぁん……」
「気持ち良さそうな声出てきたな。流石質の良いローションなだけある。普通はバイブも使うんだけど、大丈夫そうだな」
じゅぼ!!じゅぼ!じゅっぽ!!
「ひぃん!!ぁん!あふぅ……」
ヤバい、おかしい、私おかしい、お尻が気持ち良い!!
ずるっ……
私を気持ち良くしていた指が抜かれ、椅子が回転したり開いたり目まぐるしく動いて、私はガディに背を向ける格好で固定された。
「入れるぞ」
じゅぶん!!
「ぁん!!」
指の代わりにガディのエリンギがお尻の穴に入ってくる。
じゅぷ!!じゅっぽ!!じゅぷ!!
「いやあああ!!抜いてぇ!!変態ーーっっ!!」
「何言ってやがる。明らかに、お尻の穴に突っ込まれて喜んでるだろうが」
「私の、私の世界では、お尻でしないのぉ!!」
じゅく、じゅく、じゅっぷ!!
「へぇ?口でするのが普通とか?」
「違うわよ、膣に決まってるでしょうがーーっっ!!」
私は、お尻からの刺激に耐えながら叫んだ。
ぴた、とガディが静止する。
「……何だって?」
「だから!!お尻じゃなくて……ち、膣で。おまんこに、入れて欲しいの」
「……本気か?」
「うん」
これ以上お尻を開発されたら、私はお尻でよがってしまう女になってしまう。それは避けたい。
「セイジュさ……想像以上に、変態なんだな」
「それはこっちの台詞だーー!!」
私の叫びが部屋中に轟いた。
***
「へえ……セイジュの世界では、お尻じゃなくてマンコ使うのが一般的なのか」
「……そうですっ」
「男性器にゴムを被せて、セックスするんだ」
「……そう」
「うわー、子作り以外でマンコ使うのか……何だか倒錯的だな。よし、やってみよう」
「ちょちょちょ、ゴムないじゃない!!」
「ないね」
「じゃあ、無理」
「じゃあ、やっぱりお尻しかないじゃん」
拘束されて動けない私のおっぱいを、ガディはぱくりと咥えて言った。
「……でも、お尻の穴は、ちょっと抵抗あるって言うか……」
「何で?痛くない、避妊出来る、お互い気持ち良い。何が問題?」
「うっ……」
「ひとまず、俺は寸止めでさっきからキツイ。ひとまず一発だけはやらせて」
「……」
「やらせて」
「……わ、わかった……けど、一回したら、椅子から下ろさせて」
「約束する」
結局、お尻の穴を許してしまった私は、その後痺れ粉という感度アップする小道具を使われ、潮吹きするまで感じてしまった。
……ガディが一回イくまでに、一時間以上かけて散々可愛がられた気がする。
痙攣が止まらず、口から涎を垂らし、膣から愛液を滴らせた私の後穴にたっぷり子種を撒き散らしたガディは、私を椅子から下ろし……
今度は置いてあったロープで縛りあげて、滑車に吊るした。
意識が朦朧とする私に、ガディはにっこり笑って「椅子からは下ろしたよ」と言う。
そのまままた散々お尻をほじくられ続け、ようやっと解放されたのに、今度はお尻の穴の拡張の為にアナルバイブを常時突っ込まれるなんて、誰が想像しただろうか。
……私の1日は、大抵驚きと衝撃に満ちている。
そして今も、私の絶叫が部屋中に響き渡った。
「性交部屋ぁっ!?」
「はい、性交部屋です」
私は図らずも大声を出してしまった事に気付いて、慌てて手で口を塞いだ。
クロエはそんな私の様子に
「この部屋は防音ですから。お気になさらずとも大丈夫ですよ、聖女様」
と、クスクス笑う。
……本当に、いつ見ても妖精みたいな人だ。
「……あのぅ、一応、念の為、心臓の為に確認するんだけど……まさか、まさか、その部屋って……」
「?夫婦の営みの為の部屋ですよ?セックスする為の部屋?不純異性交友をする為の部…「うん、わかった。もういい。アリガトウ」
私は、首を傾げながら困った様に優しく微笑む美女の元・女家庭教師、クロエを前に頭を抱えた。
クロエが驚きに目を見張るのを見てこの世界の常識を思い出し、直ぐ様手を頭から離す。
この世界で、髪は不浄だ。
この世界で頭を抱え込むのは、お尻の穴に指を突っ込むのと同等の行為だ。
「ごめんね、ちょっと洗面器かりるね」
私はクロエの為に席を立ち、部屋に備え付けてある洗面器で入念に手を洗った。
私だって、目の前でお尻の穴に指を突っ込んだ人の手の行方は気になるもん。
ここはクロエの家だから、髪に触れた手で他の物に触るなんて許されない。
……面倒だけどね!!仕方ない!!
手をしっかり洗い終えると、サッとタオルが手渡された。
「ありがとう、クロエ。ごめんね、身重なのに」
「いいえ、聖女様」
クロエは普段、公爵令嬢であるカーディナルのレディースメイドをしている為、こういう時の手際の良さや気の利き方にはいつも感心させられる。
今は妊娠中だから、お仕事は長期休暇に入っているんだけど。
今日私は、対外的にはカーディナルに会うとして公爵家を訪れている。
わざと早目に出発して、ちゃっかりクロエとの面会時間も確保した。
カーディナルは今地学の勉学中で、それが終わった頃にカーディナルとも会う予定だ。
ここは、クロエの部屋。執事の人と結婚したので、二人部屋だ。
とても使用人の部屋とは思えない程しっかりとした部屋だったので、安心した。
子供が生まれたら公爵家の外に自宅を構えるらしく、今は物件探しをしているとの事。
クロエの幸せそうな笑顔が眩しい。
クロエの婚約が決まったと聞いて、直ぐ様聖女の特権?を活かして恩人である彼女の喜びそうなものをプレゼントしたい、と王様にお願いしたら、調度品となったらしい。
クロエは恐縮していたけど、喜んでくれれば何よりだ。
で、私は何気なく使用人部屋の間取りを聞いただけだった筈だ。
クロエに聞いたら、それを聞く事自体はこの世界でも失礼にはあたらないらしいので。
あっちにお風呂?とか、トイレも個別についてるの?とか。
寝室は二人別なの?とか。
で、聞いてない扉があったから、あの部屋は?とか聞いた。
クロエは衝撃の返事をした。
「性交部屋です」
と。
そして、冒頭のやり取りだ。
するよね?絶叫するよね??今、真横に日本人がいないのが非常に残念だ!!
聞けば、寝室は寝るだけの場所だとか。
この世界では普通、性交部屋で夫婦や恋人はセックスするらしい。
……な、生々しいよ……!!
そう言えば、以前クロエとの会話の中で、この国ではお尻でまぐわうのが普通だとか、えっちする時には部屋の天井に備えれた滑車がどうのって話になった気がする。
……恐ろしや、異世界の常識。
開けてはいけないパンドラの箱。
まさに、その部屋の扉はそんな感じがした。
***
クロエは、私が聖女としてこの世界に召喚されてから、初めて口をきいてくれた人だ。
彼女がいなかったら、私はこの世界に対する恐怖で気が狂っていたかもしれない。
まさに恩人だ。
この世界は、常識が日本と余りにも違う。
上流階級であればあるほど、人と話す事は「はしたない」「恥ずべき」事として認知されている為、私が一生懸命話し掛けても誰もウンともスンとも言ってくれなかった。
そんな事を知らない私は、聖女として敬われているのに嘲笑う態度を隠そうとしない侍女達に囲まれ、急に肩を叩かれたり、髪を切られたりして、怯え、憔悴していった。
そんな私に、この世界の常識を教えてくれたのがクロエだった。
世界の常識さえわかれば、侍女達の考え方や行動も理解出来てくる。
徐々に他の人ともコミュニケーションが取れる様になり、クロエの紹介でカーディナルと友人になった頃、クロエは女家庭教師(カヴァネス)の役目をカーディナルに引き継いで、私の元を離れた。
「本来なら、聖女様のご尊顔を拝見する事すら出来ない身分ですから」と言って、その日からクロエさん、と敬称をつけて呼ぶのさえ許して貰えなくなった。
カーディナルに頼んで、私付きにして貰おうかとも思ったのだけど、「うちの執事がクロエの事大好きで仕方ないから、許してやって~」と言われて諦めた。
「時に、聖女様?今日は何かご相談があると伺っておりましたが?」
は、そうだった。
性交部屋という存在に、危うく目的を見失ってしまうところだった。
「あの、クロエから見て、第一皇子ってどんな感じの人かな?」
「……と、申しますと?」
「うーん……あのね、この国の王様に第二皇子との婚約を勧められたの。だけど、少しやり取りしてみたら……ちょっと……」
正直に言おう。趣味じゃなかった。
皇子なだけあって顔の造作が良いし、ハゲ……いや、髪を全部剃っているのはまだ許せるが、家族になっても『話すなんてあり得ない』とおっしゃったのだ。
因みに、この世界では宙に文字を書いて相手とやり取りをする。
だから、王宮は常にしーーーーーん、と静まり返っているのだ。
日本人ならわかってくれると思う。
話せるなら話せよ!!
耳が聞こえない方に手話というのなら、とても良いと思う。
しかし、私はもっとこう……おしゃべりを楽しみたい!!
マンツーマンなら問題ないかもだけど、何人も集まったところで一人ひとりの文字を読んでいく、って何の拷問か。
皆で駄弁りたいのだ。
なくなって気付く、井戸端会議の偉大さよ。
第二皇子は貴族意識が異常に高いのだ。
早々に断ったら、理由を聞いた王様が、今度は「なら第一皇子ならどうか」と言ってきた。
第一皇子は、諸外国で外交を中心に活躍している為に、めったに国にいないと言う。
ただ……私も、侍女達のおしゃべり(文字書き)を盗み読みしてしまった時があって、そこには「変わり者」「奇人」「野蛮」等という言葉がチラホラ見受けられたのだ。
お会いする前に不安になり、ついクロエに聞いてしまっても、仕方ないと思う。
クロエは、うーん?と考えてから話した。
「そうですね……皇子としての能力といいますか、後継者としては素晴らしい才能の持ち主だと伺っております。その一方で、カーディナル様と同じく変わり者だと称されておりますね」
「……と、言うと?」
「第二皇子様は、その気位の高さからなかなか婚約者様が決まりませんが、第一皇子様は逆で……大抵、ご面会した直後にご令嬢側からお断りされるとの噂です」
「……つまり?」
「第一皇子は、平気で言葉を発したり、髪を伸ばされたりするのですよ」
「……それって」
クロエはにっこり笑って言った。
「聖女様とは、ご結婚とまではいかなくとも、気が合うとは思いますよ」
***
「へぇ、あんたが聖女様かー。豊満ボディーの妖艶な女かと思ったら、何だかやけに可愛らしい感じだな」
「……それは、どうも?」
けなされているのか褒められているのか微妙だったので、私も微妙に返した。
最初は『初めまして、聖女様。私はこの国の第一皇子、ガディスギスと申します。お目にかかれて光栄です』と爽やか笑顔を振り撒いて、二人きりにされたとたんに態度を変えやがったよ、この人。
でも、本当に髪を伸ばしてて驚いた。
ま、まぁ伸ばすと言っても、日本じゃかなり短いけど。
短髪が凄く似合っていて、精悍な顔つきのイケメンだった。
しかし、本当に話してくれるんだ、この人。
この王宮で話してくれる人に会ったのは、クロエとカーディナルに続いて3人目だ。
「……へぇ。あんた、話す事が平気なんだな?」
「いや、むしろ嬉しいです。手が疲れないので」
私が即答すると、目の前の男は笑った。
「気に入った。俺の髪見ても、何とも思ってなさそうだったもんな」
まぁ、先に聞いていたので。
「そちらは驚いてましたね」
私がそう返すと、第一皇子は決まり悪そうに頬をぽりぽりした。
「……まぁ、悪かったよ。まさか聖女なのに、髪が肩上まであるとは思わなくて」
「私の世界では、これが常識なので」
「らしいな。弟から、あんたから色々あり得ない事聞かれたって言われたぞ」
ヤバい、思い当たる節がない。
「髪を伸ばしたいと言ったら許可してくれるかとか、結婚したら話してくれるのかとか」
ああ、それか。
「はい。聞きました」
「あいつは憤慨していたが、俺は全く問題ない」
「……えっ?」
「髪を伸ばしてもいいし、家族になったら話す。ただ……俺からも、聞いていいか?」
「な、何でしょう?」
「もし……、もし、その伸ばした髪に触れたい、と言ったら」「いいですよ」
私は再び即答した。
すると、目の前の男は驚愕に目を見開いている。
「……ほ、本当に?」
「全く問題ありません」
「頭触っても?頬擦りしても?」
つまりこれはあれか?日本で言うところの、ウン◯に触って頬擦りしても良いのか聞かれているのか?
ウン◯なら勿論NOだし、この世界の令嬢ならあり得ないだろう。
しかし、私は日本人なのだ。
何の問題があろう。
むしろ、髪の毛が相手に触れてしまう、と常時気にする事の方が、気が滅入る。
「勿論、良いですよ」
「……何の抵抗もないんだな、あんた。やべぇ、すげぇ嬉しい」
そんなに喜ばれると、こちらまでこそばゆくなってしまう。
精悍なイケメンが顔を赤らめて、照れてる様子なんて眼福だ。
「聖女がこんな変態だったなんて」
黙れ、お前に言われたくない!!
***
私は第一皇子と婚約する事になった。
二人で王様に報告に伺うと、王様は目に涙を浮かべながら喜んで下さった。
『まさか、ガディスギスの嫁に来てくれる変……心の広い女性が、いらっしゃったとは!!それが聖女様だったとは!!これ程喜ばしい事があろうか。早速、聖女様の気持ちが変……気持ちは変わらないであろうから、二人の部屋を用意致そう』
そうして、その日中にお部屋のお引っ越しとなった。
……と言っても、大変なのは女中の方々で、私は身一つの移動なんだけど。
案内されたそこは、両扉の豪華なお部屋だった。
以前は女性らしい、可愛らしい調度品だったけど、今度は少しスマートな感じのギラギラした装飾のない、けれども素材は良さそうな調度品が並んでいる。
多分、第一皇子の趣味なんだろう。
「お、先についてたか」
侍女がまだいたので、文字で返す。
『はい』
第一皇子はつまらなそうな表情をすると、腰につけたベルを鳴らして『おい、二人きりにしろ』と仕事中の侍女達に指示してしまった。
侍女達は文句も言わずに一礼し、部屋を後にする。
「ちょっと、片付けてくれてた最中だったのに!!」
「大丈夫だ、俺達が性交部屋に移動すれば、その間に片付けてくれるからさ。それより、聖女様の名前は何て言うんだ?」
「……せ、聖珠です」
何だか突っ込まなきゃいけない事を言われた気がするけど、名前を聞かれたので答える。
「は?聖女?」
「いえ、せ、い、じゅ、です」
「何だ、その名前!!」
悪かったね、キラキラネームで!!
聖女様聖女様呼ばれても、名前呼ばれてるみたいで違和感ないんだよ、本当に!!文字だと違和感ありまくりなんだけどね。
「悪い悪い、ぶすくれるなって」
第一皇子は、そっと私の頬にキスをする。
……おぉ、いきなりか。
「私にも、もう一度名前教えて下さい」
「ガディスギスだ」
「ガディ……?」
「ガディスギス」
「ガディス、ギス」
「言いにくいか」
「はい、とても」
「じゃあ、ガディかガディスで良いぞ」
「ガディで」
「セイジュ。……か、髪に触れても、良いか?」
頬へのキスは申請なしで、髪に触れるのは申請ありなのが笑える。
「はい。どうぞ」
「……失礼……うわ、艶々してるな……撫でると、黒曜石みたいで……流すと、爪を細かく縦に切ったみたいな感触だ」
ガディ、凄くわかりにくいよ、それ。
「私も触っていいですか?」
「えっ……!?!?」
ガディは、顔を真っ赤にして後ずさった。
「……」
「……」
しばらく、無言が続く。
「わ、わかった……セイジュが望むなら。ただ、場所を変えよう」
そうして誘われた場所は。
「どこのSMクラブだーーっっ!!」
衝撃の、性交部屋だった。
***
「あああ開けたくなかったパンドラの箱おおお!!!」
怪しい椅子やら、怪しいロープやら、怪しい液体やら、怪しいバイブやらが並んでいるのをしっかりと目にしてしまった。
おぉ、クロエが言っていた滑車が本当に天井に……
「?何言ってんだ?ほら、早くこっち来い」
「いやいやいやいや、何平然としてるのガディ!!」
「……何が?」
「わ、私達今日婚約が認められたんだよねぇ??ま、まずさ、展開早すぎない??」
部屋の右横でスタンバイしているガディの場所は、どこからどうみても脱衣場だった。
何?これから脱ぐの!?脱いで何するの?ってナニか!!
「いや、普通だから。恋人になったら直ぐにヤる。これ常識」
「非常識ですからーーっっ!!」
「まぁまぁ、ものは試しだ。早くやろうぜ」
私はあっさりガディに捕獲され、聖女らしい無駄にだぼだぼの服をペイっと剥がされてしまった。
「……脱皮みてぇ」
「ガディ、嫌味な程ムードないな!!」
身体を隠して座り込んだ私に、ガディは今度は「早く脱がせろって」とのたまう。
「何でよ!」
「お互いに脱がしあうのがルールなんだよ」
「じゃあ一生脱がさないって!!」
「ま、ルールなんて俺は関係ないけど」
バサッバサッと音がして、嫌な予感がした私は恐る恐る顔をあげた。
うわぁ……そのエリンギ、おっきすぎない?
顔がひきつり、眼に涙が浮かぶ。
「さ、座って」
そんな私の状態を気にする事もなく、ガディは私をひょいと持ち上げ、椅子に座らせた。
……産婦人科にありそうな椅子、だ。
しかし、やや作りが違う。
ん?何だか両手を拘束された。
「やだやだ!ガディ、何してるのよ!!」
「何だか逃げ出しそうだなと思って」
「そりゃ逃げるよ!てか、ガディ今度は何持ってんのよ!!」
「ん?セイジュの世界にはないのか?これはローションと言って……」
いや、あるよ!知ってるよ!!実はマッサージオイルだったりしないかなってちょびっと現実逃避したかっただけだよ!!
「お尻の穴の洗浄と、腸の保護、それと拡張を同時に行うものだ」
「……洗浄?保護?拡張?」
あ、ないかも。滑りやすくするだけだと思ってた。
「まぁ、百聞は一見にしかずだ。ほら、塗るぞー」
ちゅぶ……
「いやあああああ!!」
私の願いも虚しく、ガディは遠慮なくたっぷりとローションを落とした指を私のお尻に突き刺した。
ぢゅぷ、ぢゅぷ、ぢゅぷ……
「ん、ひぅん……」
なに、これ。
「痛くないだろ?次、指増やして広げるぞー」
みちみち、と広げられた感じがするし、指が2本……3本……4本入っている気もするのに、全く痛くない。
それどころか……
「ぁ、はぁん……」
「気持ち良さそうな声出てきたな。流石質の良いローションなだけある。普通はバイブも使うんだけど、大丈夫そうだな」
じゅぼ!!じゅぼ!じゅっぽ!!
「ひぃん!!ぁん!あふぅ……」
ヤバい、おかしい、私おかしい、お尻が気持ち良い!!
ずるっ……
私を気持ち良くしていた指が抜かれ、椅子が回転したり開いたり目まぐるしく動いて、私はガディに背を向ける格好で固定された。
「入れるぞ」
じゅぶん!!
「ぁん!!」
指の代わりにガディのエリンギがお尻の穴に入ってくる。
じゅぷ!!じゅっぽ!!じゅぷ!!
「いやあああ!!抜いてぇ!!変態ーーっっ!!」
「何言ってやがる。明らかに、お尻の穴に突っ込まれて喜んでるだろうが」
「私の、私の世界では、お尻でしないのぉ!!」
じゅく、じゅく、じゅっぷ!!
「へぇ?口でするのが普通とか?」
「違うわよ、膣に決まってるでしょうがーーっっ!!」
私は、お尻からの刺激に耐えながら叫んだ。
ぴた、とガディが静止する。
「……何だって?」
「だから!!お尻じゃなくて……ち、膣で。おまんこに、入れて欲しいの」
「……本気か?」
「うん」
これ以上お尻を開発されたら、私はお尻でよがってしまう女になってしまう。それは避けたい。
「セイジュさ……想像以上に、変態なんだな」
「それはこっちの台詞だーー!!」
私の叫びが部屋中に轟いた。
***
「へえ……セイジュの世界では、お尻じゃなくてマンコ使うのが一般的なのか」
「……そうですっ」
「男性器にゴムを被せて、セックスするんだ」
「……そう」
「うわー、子作り以外でマンコ使うのか……何だか倒錯的だな。よし、やってみよう」
「ちょちょちょ、ゴムないじゃない!!」
「ないね」
「じゃあ、無理」
「じゃあ、やっぱりお尻しかないじゃん」
拘束されて動けない私のおっぱいを、ガディはぱくりと咥えて言った。
「……でも、お尻の穴は、ちょっと抵抗あるって言うか……」
「何で?痛くない、避妊出来る、お互い気持ち良い。何が問題?」
「うっ……」
「ひとまず、俺は寸止めでさっきからキツイ。ひとまず一発だけはやらせて」
「……」
「やらせて」
「……わ、わかった……けど、一回したら、椅子から下ろさせて」
「約束する」
結局、お尻の穴を許してしまった私は、その後痺れ粉という感度アップする小道具を使われ、潮吹きするまで感じてしまった。
……ガディが一回イくまでに、一時間以上かけて散々可愛がられた気がする。
痙攣が止まらず、口から涎を垂らし、膣から愛液を滴らせた私の後穴にたっぷり子種を撒き散らしたガディは、私を椅子から下ろし……
今度は置いてあったロープで縛りあげて、滑車に吊るした。
意識が朦朧とする私に、ガディはにっこり笑って「椅子からは下ろしたよ」と言う。
そのまままた散々お尻をほじくられ続け、ようやっと解放されたのに、今度はお尻の穴の拡張の為にアナルバイブを常時突っ込まれるなんて、誰が想像しただろうか。
……私の1日は、大抵驚きと衝撃に満ちている。
14
お気に入りに追加
99
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
私が美女??美醜逆転世界に転移した私
鍋
恋愛
私の名前は如月美夕。
27才入浴剤のメーカーの商品開発室に勤める会社員。
私は都内で独り暮らし。
風邪を拗らせ自宅で寝ていたら異世界転移したらしい。
転移した世界は美醜逆転??
こんな地味な丸顔が絶世の美女。
私の好みど真ん中のイケメンが、醜男らしい。
このお話は転生した女性が優秀な宰相補佐官(醜男/イケメン)に囲い込まれるお話です。
※ゆるゆるな設定です
※ご都合主義
※感想欄はほとんど公開してます。
気付いたら異世界の娼館に売られていたけど、なんだかんだ美男子に救われる話。
sorato
恋愛
20歳女、東京出身。親も彼氏もおらずブラック企業で働く日和は、ある日突然異世界へと転移していた。それも、気を失っている内に。
気付いたときには既に娼館に売られた後。娼館の店主にお薦め客候補の姿絵を見せられるが、どの客も生理的に受け付けない男ばかり。そんな中、日和が目をつけたのは絶世の美男子であるヨルクという男で――……。
※男は太っていて脂ぎっている方がより素晴らしいとされ、女は細く印象の薄い方がより美しいとされる美醜逆転的な概念の異世界でのお話です。
!直接的な行為の描写はありませんが、そういうことを匂わす言葉はたくさん出てきますのでR15指定しています。苦手な方はバックしてください。
※小説家になろうさんでも投稿しています。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
軽い気持ちで超絶美少年(ヤンデレ)に告白したら
夕立悠理
恋愛
容姿平凡、頭脳平凡、なリノアにはひとつだけ、普通とちがうところがある。
それは極度の面食いということ。
そんなリノアは冷徹と名高い公爵子息(イケメン)に嫁ぐことに。
「初夜放置? ぜーんぜん、問題ないわ!
だって旦那さまってば顔がいいもの!!!」
朝食をたまに一緒にとるだけで、満足だ。寝室別でも、他の女の香水の香りがしてもぜーんぜん平気。……なーんて、思っていたら、旦那さまの様子がおかしい?
「他の誰でもない君が! 僕がいいっていったんだ。……そうでしょ?」
あれ、旦那さまってば、どうして手錠をお持ちなのでしょうか?
それをわたしにつける??
じょ、冗談ですよね──!?!?
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
王宮の片隅で、醜い王子と引きこもりライフ始めました(私にとってはイケメン)。
花野はる
恋愛
平凡で地味な暮らしをしている介護福祉士の鈴木美紅(20歳)は休日外出先で西洋風異世界へ転移した。
フィッティングルームから転移してしまったため、裸足だった美紅は、街中で親切そうなおばあさんに助けられる。しかしおばあさんの家でおじいさんに襲われそうになり、おばあさんに騙され王宮に売られてしまった。
王宮では乱暴な感じの宰相とゲスな王様にドン引き。
王妃様も優しそうなことを言っているが信用できない。
そんな中、奴隷同様な扱いで、誰もやりたがらない醜い第1王子の世話係をさせられる羽目に。
そして王宮の離れに連れて来られた。
そこにはコテージのような可愛らしい建物と専用の庭があり、美しい王子様がいた。
私はその専用スペースから出てはいけないと言われたが、元々仕事以外は引きこもりだったので、ゲスな人たちばかりの外よりここが断然良い!
そうして醜い王子と異世界からきた乙女の楽しい引きこもりライフが始まった。
ふたりのタイプが違う引きこもりが、一緒に暮らして傷を癒し、外に出て行く話にするつもりです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる