257 / 330
四章
二百四十五話 想定外
しおりを挟む
◇◇◇side チェリーブロッサム◇◇◇
「ハティが、居ないの」
「えぇっ!?」
実家での法事を終え、久々にゲームに復帰した私を待っていたのは今にも泣きそうなエリスだった。
キョウくんという保護者が居ないこのタイミングでエリスを残しての実家帰省は正直かなり気が引けたが、ハティもいるし一人ぼっちにはなることはないだろうと言うことで、最短最速で戻ってこれるようには努力した。
それでも、都内から実家までは日帰りできる距離ではないのと、実家での自分の立場もあってどうしても2~3日はかかってしまうのは諦めるしか無かった。
それでも圧倒的なポテンシャルを持つハティと二人で居れば安全的にも寂しさ的にも守られるだろうとたかをくくっていたんだけど、これはまさかの展開だわ。
「えっと、どうしていなくなったか解る?」
「うん。置きたらハティのお手紙が……」
置き手紙?
エリスから渡された手紙に書かれていたのはシンプルな一言だった。
『あるじを むかえに いってきます』
あぁ……なんて迂闊な……!
大人しく私達に付いて来てくれてはいたが、あの子はまだ人の形になってから時間があまり経っていないせいか情緒が薄い。
主人が居なくなれば、理性よりも本能的なもので私達よりも優先してそれを追っていく可能性をどうして私は思い至らなかったんだ。
そう、エリスにすごくなついているように見えても、ハティの主人はあくまでキョウくんなんだ。
たしかにハティは今までキョウくんのことを主様だとかマスターだとか読んだことは一度もなかった。でもハティは最近言葉を覚えたばかりだったんだ。
そもそも『あるじ』に当たる言葉を知らなかったから、単純に『キョウ』と読んでいたに過ぎなかったんでしょうね。
そして、ハティはわたし達が思っている以上にキョウくんへ強く従属していた。
随分打ち解けたと思っていた私や、アレだけ仲良く一緒に行動していたエリスの言葉よりも、キョウくんを探すことを優先するくらいに。
考えが甘かった。
まずいわね、このままじゃみんなバラバラだ。
――田辺さんの言葉もあるし、キョウくんを狙っていると思われる何者かに情報を渡すのを避けるためにも積極的にこちらから動きたくはなかったけれど、こうなってしまった以上は仕方がない……よね。
「エリス、旅に出よう」
「旅?」
「ええ」
「キョウを待たなくていいの?」
「それなんだけどね、ちょっと頼りになる人から色々情報を集めてみたけど、どうやらキョウ君はこのあたりには居ないみたい。このままここで待っていても何時会えるか……」
「そう……」
普通に考えれば、こういう時は私達は行き違いを防ぐためにじっと待って居るのが一番いい。飛ばされたキョウくんがどこに居るのか私達には分からないけど、実際に飛んだキョウくんの側からは私達がどこに居るのか分かっている筈だから。
ただ、それは彼が近場に飛ばされた場合の話だ。
田辺さんからの情報で、キョウくんが少なくともこの国……いやこの大陸に居ないと言うのはほぼ確定事項だ。
となると、キョウくんの側からしても、どうやって戻れば良いのかも分かっていないはず。場合によってはこのアルヴァスト王国という国がどこにあるのかもわからない可能性すらある。
それに、このテストワールドの広さは尋常じゃない。製品版で開放されているエリアだけでも、まだ世界の端へ到達したという報告が攻略サイトに上がっていないのだから、それよりも広いテストワールドの、さらに僻地に飛ばされた場合、待っているだけでは何ヶ月かかるかもわからない。
であれば、これ以上待っていても合流は絶望的って考えると、ここはもう私達もすれ違いリスクを承知で動く方が良いと思う。
もちろんそれによって、キョウくんを狙ってる相手がキョウくんを発見してしまうかもしれない。ただ、この広大なゲームの世界に一人ぼっちで放置されるよりも、リスクはあっても合流するほうが良いと思うのよね。
彼のアバターにウィルスみたいなのが仕込まれていたという事からも、彼が誰かに……開発内の誰かに狙われているのはほぼ確実だ。だから、田辺さんからも迂闊にシステム側からキョウくんの居場所を割り出すわけには行かないと言われた。
ただ、それは相手がキョウくんを発見すればそれが田辺さんにも伝わる可能性は高いとも言っていた。同じ開発部で、同じ機材でゲーム内のシステム的監視が行われているのだから、それはそうだろう。
今は大っぴらに田辺さんと迂闊に連絡は取れないけど、もしキョウくんが自力で戻ってくることができれば、その時も田辺さんから何らかの方法で接触すると言ってくれている。
なら、今はその言葉を信じて私たちも動くしかないでしょ。
こんなエリスを放っておくわけにもいかないし、何より飛ばされたキョウくんも放って置けないから。
「ハティは我慢できずに私達よりも先にキョウくんを探しに行っちゃったみたいだしね」
「わたし達も一緒に行きたかった」
「だよね? だから、わたし達を置いて勝手に先に行っちゃったハティも捕まえて怒ってやらないと」
「ん……」
今のエリスは、唯一の家族みたいな存在のキョウくんを失い、更に友達にまで去られてしまって居るようなもの。
ここで姉代わりとして接してきた私が動かなきゃ、この子の精神衛生上にも絶対良くないだろうしね。
それにハティを怒ってやらないとというのも本音だ。あの状況で友達を放り出すのは、いくらハティの主人がキョウくんであっても、人の姿で過ごすのなら人の世の立ち回り方を覚えて貰う必要がある。
でないとあの子もあの子で悪評が溜まってしまうような行動を繰り返しかねない。誰かが教えてやらないといけないのよね、やっぱり。
飼い主不在の現状で、それをやらなきゃいけないのは間違いなく私とエリスだ。
しつけは大事。自分のためじゃなく、ペットにも周囲の人のためにも。
実家で両親に口を酸っぱくして言われたからもう染み付いている。
「でも、どこへ行くの? キョウの場所は解らないんでしょ?」
「ええ、そうね。だからもともと予定していた通り、私達は修行の旅に出るの。手がかりすらないのなら、その手がかりを探すためにもね」
動くと決めたら、あとはとにかく積極的に動くしかない。
こういう、ヒントなしで無制限な『もの探し』は不確定な情報から推察するような事に時間を使うくらいなら、とにかく手数でヒントになりそうなものを片っ端から探し回ったほうが効率がいい。少なくとも私はそうやってやってきた。
そして、今回の『キョウくん探し』というクエストに置いて現在分かっている唯一の情報は、キョウくんはアルヴァスト王国には居ないという田辺さんの言葉だけだ。
このゲームを支配するシステム側からの情報だし、おそらく間違いはないと思う。
なら私達のスべき最初の一歩は、まず持ってこの国の外に出ることでしょうね。
でも、そこから先の情報がない。なら行ける範囲の国を回りましょう。それこそ最初の目的のように。
「旅に出てキョウくんを探しつつ、キョウくんの最初の目的である武者修行も行う。強くなって、いつかキョウくんと再開した時に驚かしてやりましょ」
「キョウを驚かす……うん、うん!」
現状これが一番私達のとり得る最適解だと思うのよね。
エリスも、キョウくんとの再開を目指すという目標を明確に持って、すこし気持ちを持ち直したみたいだし間違ってないよね?
さて、これでひとまず今後の目標は立った訳だけど、あの戦闘に関しては向上力おばけのキョウくんが大人しく戻るためだけに行動してるとは思えないのよね。
キョウくんを本当に驚かせるくらいの強化と考えると、結構無茶が必要なはず。
もちろんエリスを無駄に危険に晒すつもりはないが、β版でのレベリングのような無茶も多少は必要なのかも……
まぁそこは、実際に旅先の国の情報とかも合わせて要検討ってとこかしら。
待ってなさいよキョウくん。次会うときは色々と驚かせてやるんだから。
------------------------------------------------------------
主観切り替えの表現に◇記号を使っていましたが、それだけでは流石にわかりにくいと思い、今回から誰の主観に変わったのかを明記するようにルール変更しました。
「ハティが、居ないの」
「えぇっ!?」
実家での法事を終え、久々にゲームに復帰した私を待っていたのは今にも泣きそうなエリスだった。
キョウくんという保護者が居ないこのタイミングでエリスを残しての実家帰省は正直かなり気が引けたが、ハティもいるし一人ぼっちにはなることはないだろうと言うことで、最短最速で戻ってこれるようには努力した。
それでも、都内から実家までは日帰りできる距離ではないのと、実家での自分の立場もあってどうしても2~3日はかかってしまうのは諦めるしか無かった。
それでも圧倒的なポテンシャルを持つハティと二人で居れば安全的にも寂しさ的にも守られるだろうとたかをくくっていたんだけど、これはまさかの展開だわ。
「えっと、どうしていなくなったか解る?」
「うん。置きたらハティのお手紙が……」
置き手紙?
エリスから渡された手紙に書かれていたのはシンプルな一言だった。
『あるじを むかえに いってきます』
あぁ……なんて迂闊な……!
大人しく私達に付いて来てくれてはいたが、あの子はまだ人の形になってから時間があまり経っていないせいか情緒が薄い。
主人が居なくなれば、理性よりも本能的なもので私達よりも優先してそれを追っていく可能性をどうして私は思い至らなかったんだ。
そう、エリスにすごくなついているように見えても、ハティの主人はあくまでキョウくんなんだ。
たしかにハティは今までキョウくんのことを主様だとかマスターだとか読んだことは一度もなかった。でもハティは最近言葉を覚えたばかりだったんだ。
そもそも『あるじ』に当たる言葉を知らなかったから、単純に『キョウ』と読んでいたに過ぎなかったんでしょうね。
そして、ハティはわたし達が思っている以上にキョウくんへ強く従属していた。
随分打ち解けたと思っていた私や、アレだけ仲良く一緒に行動していたエリスの言葉よりも、キョウくんを探すことを優先するくらいに。
考えが甘かった。
まずいわね、このままじゃみんなバラバラだ。
――田辺さんの言葉もあるし、キョウくんを狙っていると思われる何者かに情報を渡すのを避けるためにも積極的にこちらから動きたくはなかったけれど、こうなってしまった以上は仕方がない……よね。
「エリス、旅に出よう」
「旅?」
「ええ」
「キョウを待たなくていいの?」
「それなんだけどね、ちょっと頼りになる人から色々情報を集めてみたけど、どうやらキョウ君はこのあたりには居ないみたい。このままここで待っていても何時会えるか……」
「そう……」
普通に考えれば、こういう時は私達は行き違いを防ぐためにじっと待って居るのが一番いい。飛ばされたキョウくんがどこに居るのか私達には分からないけど、実際に飛んだキョウくんの側からは私達がどこに居るのか分かっている筈だから。
ただ、それは彼が近場に飛ばされた場合の話だ。
田辺さんからの情報で、キョウくんが少なくともこの国……いやこの大陸に居ないと言うのはほぼ確定事項だ。
となると、キョウくんの側からしても、どうやって戻れば良いのかも分かっていないはず。場合によってはこのアルヴァスト王国という国がどこにあるのかもわからない可能性すらある。
それに、このテストワールドの広さは尋常じゃない。製品版で開放されているエリアだけでも、まだ世界の端へ到達したという報告が攻略サイトに上がっていないのだから、それよりも広いテストワールドの、さらに僻地に飛ばされた場合、待っているだけでは何ヶ月かかるかもわからない。
であれば、これ以上待っていても合流は絶望的って考えると、ここはもう私達もすれ違いリスクを承知で動く方が良いと思う。
もちろんそれによって、キョウくんを狙ってる相手がキョウくんを発見してしまうかもしれない。ただ、この広大なゲームの世界に一人ぼっちで放置されるよりも、リスクはあっても合流するほうが良いと思うのよね。
彼のアバターにウィルスみたいなのが仕込まれていたという事からも、彼が誰かに……開発内の誰かに狙われているのはほぼ確実だ。だから、田辺さんからも迂闊にシステム側からキョウくんの居場所を割り出すわけには行かないと言われた。
ただ、それは相手がキョウくんを発見すればそれが田辺さんにも伝わる可能性は高いとも言っていた。同じ開発部で、同じ機材でゲーム内のシステム的監視が行われているのだから、それはそうだろう。
今は大っぴらに田辺さんと迂闊に連絡は取れないけど、もしキョウくんが自力で戻ってくることができれば、その時も田辺さんから何らかの方法で接触すると言ってくれている。
なら、今はその言葉を信じて私たちも動くしかないでしょ。
こんなエリスを放っておくわけにもいかないし、何より飛ばされたキョウくんも放って置けないから。
「ハティは我慢できずに私達よりも先にキョウくんを探しに行っちゃったみたいだしね」
「わたし達も一緒に行きたかった」
「だよね? だから、わたし達を置いて勝手に先に行っちゃったハティも捕まえて怒ってやらないと」
「ん……」
今のエリスは、唯一の家族みたいな存在のキョウくんを失い、更に友達にまで去られてしまって居るようなもの。
ここで姉代わりとして接してきた私が動かなきゃ、この子の精神衛生上にも絶対良くないだろうしね。
それにハティを怒ってやらないとというのも本音だ。あの状況で友達を放り出すのは、いくらハティの主人がキョウくんであっても、人の姿で過ごすのなら人の世の立ち回り方を覚えて貰う必要がある。
でないとあの子もあの子で悪評が溜まってしまうような行動を繰り返しかねない。誰かが教えてやらないといけないのよね、やっぱり。
飼い主不在の現状で、それをやらなきゃいけないのは間違いなく私とエリスだ。
しつけは大事。自分のためじゃなく、ペットにも周囲の人のためにも。
実家で両親に口を酸っぱくして言われたからもう染み付いている。
「でも、どこへ行くの? キョウの場所は解らないんでしょ?」
「ええ、そうね。だからもともと予定していた通り、私達は修行の旅に出るの。手がかりすらないのなら、その手がかりを探すためにもね」
動くと決めたら、あとはとにかく積極的に動くしかない。
こういう、ヒントなしで無制限な『もの探し』は不確定な情報から推察するような事に時間を使うくらいなら、とにかく手数でヒントになりそうなものを片っ端から探し回ったほうが効率がいい。少なくとも私はそうやってやってきた。
そして、今回の『キョウくん探し』というクエストに置いて現在分かっている唯一の情報は、キョウくんはアルヴァスト王国には居ないという田辺さんの言葉だけだ。
このゲームを支配するシステム側からの情報だし、おそらく間違いはないと思う。
なら私達のスべき最初の一歩は、まず持ってこの国の外に出ることでしょうね。
でも、そこから先の情報がない。なら行ける範囲の国を回りましょう。それこそ最初の目的のように。
「旅に出てキョウくんを探しつつ、キョウくんの最初の目的である武者修行も行う。強くなって、いつかキョウくんと再開した時に驚かしてやりましょ」
「キョウを驚かす……うん、うん!」
現状これが一番私達のとり得る最適解だと思うのよね。
エリスも、キョウくんとの再開を目指すという目標を明確に持って、すこし気持ちを持ち直したみたいだし間違ってないよね?
さて、これでひとまず今後の目標は立った訳だけど、あの戦闘に関しては向上力おばけのキョウくんが大人しく戻るためだけに行動してるとは思えないのよね。
キョウくんを本当に驚かせるくらいの強化と考えると、結構無茶が必要なはず。
もちろんエリスを無駄に危険に晒すつもりはないが、β版でのレベリングのような無茶も多少は必要なのかも……
まぁそこは、実際に旅先の国の情報とかも合わせて要検討ってとこかしら。
待ってなさいよキョウくん。次会うときは色々と驚かせてやるんだから。
------------------------------------------------------------
主観切り替えの表現に◇記号を使っていましたが、それだけでは流石にわかりにくいと思い、今回から誰の主観に変わったのかを明記するようにルール変更しました。
1
お気に入りに追加
630
あなたにおすすめの小説
VRMMO~鍛治師で最強になってみた!?
ナイム
ファンタジー
ある日、友人から進められ最新フルダイブゲーム『アンリミテッド・ワールド』を始めた進藤 渚
そんな彼が友人たちや、ゲーム内で知り合った人たちと協力しながら自由気ままに過ごしていると…気がつくと最強と呼ばれるうちの一人になっていた!?
バイトで冒険者始めたら最強だったっていう話
紅赤
ファンタジー
ここは、地球とはまた別の世界――
田舎町の実家で働きもせずニートをしていたタロー。
暢気に暮らしていたタローであったが、ある日両親から家を追い出されてしまう。
仕方なく。本当に仕方なく、当てもなく歩を進めて辿り着いたのは冒険者の集う街<タイタン>
「冒険者って何の仕事だ?」とよくわからないまま、彼はバイトで冒険者を始めることに。
最初は田舎者だと他の冒険者にバカにされるが、気にせずテキトーに依頼を受けるタロー。
しかし、その依頼は難度Aの高ランククエストであることが判明。
ギルドマスターのドラムスは急いで救出チームを編成し、タローを助けに向かおうと――
――する前に、タローは何事もなく帰ってくるのであった。
しかもその姿は、
血まみれ。
右手には討伐したモンスターの首。
左手にはモンスターのドロップアイテム。
そしてスルメをかじりながら、背中にお爺さんを担いでいた。
「いや、情報量多すぎだろぉがあ゛ぁ!!」
ドラムスの叫びが響く中で、タローの意外な才能が発揮された瞬間だった。
タローの冒険者としての摩訶不思議な人生はこうして幕を開けたのである。
――これは、バイトで冒険者を始めたら最強だった。という話――
Anotherfantasia~もうひとつの幻想郷
くみたろう
ファンタジー
彼女の名前は東堂翠。
怒りに震えながら、両手に持つ固めの箱を歪ませるくらいに力を入れて歩く翠。
最高の一日が、たった数分で最悪な1日へと変わった。
その要因は手に持つ箱。
ゲーム、Anotherfantasia
体感出来る幻想郷とキャッチフレーズが付いた完全ダイブ型VRゲームが、彼女の幸せを壊したのだ。
「このゲームがなんぼのもんよ!!!」
怒り狂う翠は帰宅後ゲームを睨みつけて、興味なんか無いゲームを険しい表情で起動した。
「どれくらい面白いのか、試してやろうじゃない。」
ゲームを一切やらない翠が、初めての体感出来る幻想郷へと体を委ねた。
それは、翠の想像を上回った。
「これが………ゲーム………?」
現実離れした世界観。
でも、確かに感じるのは現実だった。
初めて続きの翠に、少しづつ増える仲間たち。
楽しさを見出した翠は、気付いたらトップランカーのクランで外せない大事な仲間になっていた。
【Anotherfantasia……今となっては、楽しくないなんて絶対言えないや】
翠は、柔らかく笑うのだった。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
【第1章完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。
鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。
鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。
まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。
異世界転生? いいえ、チートスキルだけ貰ってVRMMOをやります!
リュース
ファンタジー
主人公の青年、藤堂飛鳥(とうどう・あすか)。
彼は、新発売のVRMMOを購入して帰る途中、事故に合ってしまう。
だがそれは神様のミスで、本来アスカは事故に遭うはずでは無かった。
神様は謝罪に、チートスキルを持っての異世界転生を進めて来たのだが・・・。
アスカはそんなことお構いなしに、VRMMO!
これは、神様に貰ったチートスキルを活用して、VRMMO世界を楽しむ物語。
異世界云々が出てくるのは、殆ど最初だけです。
そちらがお望みの方には、満足していただけないかもしれません。
俺と幼女とエクスカリバー
鏡紫郎
ファンタジー
憧れた世界で人をやめ、彼女と出会い、そして俺は初めてあたりまえの恋におちた。
見知らぬ少女を助け死んだ俺こと明石徹(アカシトオル)は、中二病をこじらせ意気揚々と異世界転生を果たしたものの、目覚めるとなんと一本の「剣」になっていた。
最初の持ち主に使いものにならないという理由であっさりと捨てられ、途方に暮れる俺の目の前に現れたのは……なんと幼女!?
しかもこの幼女俺を復讐のために使うとか言ってるし、でもでも意思疎通ができるのは彼女だけで……一体この先どうなっちゃうの!?
剣になった少年と無口な幼女の冒険譚、ここに開幕
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる