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二章
八十五話 逆撃Ⅱ
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◆◆◆
「どうだ、見つかったか?」
「いえ、まだ捉えられてはいません」
その報告を受け取った時点で感じたのは、目的を達成できない部下への苛立ちよりもまず違和感だ。
事前情報と、つい先ほど仕入れた新鮮な情報から推察しても、このエリアに潜んでいるのは間違いない筈で、それは自分だけの判断ではなく、本隊側の指示からみても確かな情報だろう。
だが、一隊10人の3部隊、合計30人近くも投入しながら、今だ足取りを掴めない。
そこらの野良でも、冒険者でもない、れっきとした一傭兵団が、だ。
「この辺りにいるのは確かだとは俺も思うが、今だ発見報告はないんだな?」
「はい。我々だけでなく他の隊からも発見したという報告は上がってきてはおりません」
「どういう事だ……?」
今回の探索は無軌道に探している訳ではない。
街からの侵入経路や、現在城側を封鎖していることから、大まかな位置の割り出しがほぼ済んでいる。
にもかかわらず、あれだけ目立つ相手を補足すらできないというのはどういう事なのか。
「相手は畜生と飼い主のガキ3人という話だぞ。これだけの包囲網で何故見つけることが出来んのだ?」
無論、畜生などと言いはしたが、月狼がどれだけ強力な獣であるかは、十分に理解できている。
昔、群れから逸れた手負いの老狼を相手にしたことがあるからだ。
当時の自分はランク5の仕事を引き受けられる程の確かな実力もったをやり手の冒険者パーティだった。
しかし、そんな実力者パーティが死にかけの老狼一匹に壊滅させられた。
あの時は、相手がくたばりかけだったからこそ、何とか自分を含めた何人かは生き残れた。
死にかけの老狼であれだけの強さだ。
それが今回のは万全の、しかも王種とかいう話だというのだから笑えない。
そして、だからこそ、そんな強者が隠れ潜む理由が思いつかない。
同族でなければ群れて竜すらも襲うというあの月狼が人間のガキの為に潜むとは流石に思えん。
考えれば考えるほど、違和感が拭えない。
いったいこの状況は何なのだ?
正直、嫌な予感がしてたまらない。
そもそもが王種の月狼の捕縛なんていう無茶な作戦なのだ。
自分はその前段階の探索を命じられているが、もし発見したとしても探索以外の事をするつもりは初めから全くない。
せっかくここまで育てた部下をみすみす失う訳にはいかないからだ。
そう割り切って行動しているのだが、そもそも問題の相手をまるで補足できない。
月狼は兎も角、一緒にいるのは田舎の村のガキ共という話だ。
しかも二人は女で、そのうち一人はまだ10歳にも満たないような幼女と聞く。
如何に月狼が早く動けたとしても、ガキの足で逃げ切るには限度があるし、追手である俺たちの人数は過剰ともいえるだろう。
なのに、誰一人として補足できない。
固まって移動しているから?
追手としてはそっちのほうが楽なくらいだ。
集団移動は全員が隠形のプロでもない限り、痕跡が残りやすいのだから。
相手はそれほどの実力者なのか?
手練れの裏仕事専門の連中が仕留めきれなかったと言う以上、男のほうは一切油断するつもりはない。
仮に女の年上のほうも、それなりに戦えるという場合の事態もある程度想定もしてある。
女だから弱いなどというつもりは毛頭ない。
男女の違いなど、体の構造くらいのものだ。
なぜなら、今自分に報告している副官も女で、しかもかなりの使い手だからだ。
身近な部下がこうなのだ。
相手が何も出来ないと考えるほど、相手を見下してはいないつもりだった。
だが、年端もいかぬ少女はそうもいくまい。
子供のころから技術を仕込む親は居るが、そうはいっても限度がある。
そんな風に明確な根拠もなく楽観視して、間違いなく足手まといとなると思い込んでいた。
馬鹿か俺は……!
もう少し増員を要請するか? いや、しかし……
既に40人も創作チームに使っているのだ。
これ以上数を要求すれば、本隊の包囲に穴が開きかねない。
そんな要望は流石に通してもらえないだろう。
「次の合流で一度探索方法を変えてみるか。このままでは埒が明かん」
「そうですね、まさかここまでしぶといとは……たかが素人三人始末するだけと思ってましたけど、楽はさせて貰えないようで」
「全くだ、いい歳の大人共がここまで引っ掻き回されるとは。近頃のガキも馬鹿にできんな」
とはいえ、素人に手玉に取られて手に負えませんだなどと報告するわけにもいかん。
本隊への要請はその後で良い。何も手を打たずに人手を割くような具申をしては俺の評価が下がるだけだ。
さて、他の隊の連中にどう切り出すべきか……
傭兵団で隊長やってるような連中は大抵自分の力に絶対の自信を持っている。
相手が名うての猛者であるなら兎も角、素人のガキ相手に力を合わせたいなんて言ってもまともに取り合ってもらえるとは思えん。
となると……
「隊長、知らせたいことが」
と、面倒くさい連中への面倒くさい対応を考えていたところで声がかかった。
隊の指揮を任せていた副隊長がいつの間にか戻ってきていたらしい
「なんだ? その様子じゃ良い知らせではなさそうだな?」
「無いです。うちの隊員が2人消えた」
「……何だと?」
消えた? 2人もか?
「なぜ一人居なくなった時点で報告しなかった!? それとも2人同時に消えたのか?」
「はい、足の早い2人が先行して周囲を探って居て、指定の時間になっても現れなくて……今はクルス達が二人を探しに飛び出して行きましたが」
何か問題が起きて指定時間に合流できなかった?
それならどちらか一人がこちらに援護を求めに来ればよかったはず。
となると、二人共が助けを呼べない程の何か……?
いや、考えるまでもないじゃないか。
この状況で考えられる答えなんて……!
「隊長……?」
「クソ、マジか……これは、そういう事なのか?」
そうだ、相手がやばいのは解り切ってたはずだ。
誰よりも月狼という化け物の危険性を知っていたはずの俺が!
ガキを頭にのせていると聞いて、飼いならされたと侮ったか?
それとも役人の案内に従って町中を大人しく歩いていた事で牙を抜かれているとでも錯覚したか?
どちらにしろ、ひどい思い込みだ。
たったそれだけで、俺は狩る側だと錯覚していた。
危険だから見つけても手は出さないと言いつつ、創作だけなら安全だと高をくくっていた……?
馬鹿な。
どうして、あの化け物が最初から俺達を狙っていると考えなかったのか。
「残り全員をすぐに呼び戻せ! 一度戻って他の隊と対策をとるぞ」
「まってください、せめて探索予定時間までは仲間を……」
「駄目だ! 俺の許可も取らず飛び出していったアホ共は置いていく! これ以上狩りを楽しんでる余裕はねぇぞ。被害を出す前に手を打たねぇとさらに被害が増える!」
少数行動は駄目だ。
二人で行動していた連中が既にやられている。
人数としてはたった2人と言えるかもしれんが、元々だが10人しか居ないこの隊では損耗率2割、無視していい数字じゃあない。
その上、別の2人が捜索に向かっていると言うが、恐らくは……
この状況で全員が集まっていなければ孤立している奴から消されることになる。
「は……ぁ!? 隊長、一体何が起きてるというんですか!?」
「本当にわからないのか? 別に特別なことが起きてる訳じゃない。狼狩りに来たつもりが、俺たちはその狼の餌場に迷い込んじまったって事だ」
体勢を立て直して月狼を探す? とんでもない。
まずは月狼に狩られないように生き延びるのが最優先だ。
「野郎共は逃げるために姿を隠したんじゃねぇ! 狩りの為に身を潜めてやがるんだよ!」
まずはこの殺界からなんとか撤退して、他の部隊と対策を取るところからだ。
クソッ、これはとんだハズレ仕事を掴まされたな。
クソ、クソクソがっ!!
「一応、捜索に出た連中が戻ってきた時の為に合流を伝えられるサインを残しておけ! お前は他の隊へ伝言を頼む。他、残った奴は合流点へ移動するぞ。急げ!」
◆◆◆
「どうだ、見つかったか?」
「いえ、まだ捉えられてはいません」
その報告を受け取った時点で感じたのは、目的を達成できない部下への苛立ちよりもまず違和感だ。
事前情報と、つい先ほど仕入れた新鮮な情報から推察しても、このエリアに潜んでいるのは間違いない筈で、それは自分だけの判断ではなく、本隊側の指示からみても確かな情報だろう。
だが、一隊10人の3部隊、合計30人近くも投入しながら、今だ足取りを掴めない。
そこらの野良でも、冒険者でもない、れっきとした一傭兵団が、だ。
「この辺りにいるのは確かだとは俺も思うが、今だ発見報告はないんだな?」
「はい。我々だけでなく他の隊からも発見したという報告は上がってきてはおりません」
「どういう事だ……?」
今回の探索は無軌道に探している訳ではない。
街からの侵入経路や、現在城側を封鎖していることから、大まかな位置の割り出しがほぼ済んでいる。
にもかかわらず、あれだけ目立つ相手を補足すらできないというのはどういう事なのか。
「相手は畜生と飼い主のガキ3人という話だぞ。これだけの包囲網で何故見つけることが出来んのだ?」
無論、畜生などと言いはしたが、月狼がどれだけ強力な獣であるかは、十分に理解できている。
昔、群れから逸れた手負いの老狼を相手にしたことがあるからだ。
当時の自分はランク5の仕事を引き受けられる程の確かな実力もったをやり手の冒険者パーティだった。
しかし、そんな実力者パーティが死にかけの老狼一匹に壊滅させられた。
あの時は、相手がくたばりかけだったからこそ、何とか自分を含めた何人かは生き残れた。
死にかけの老狼であれだけの強さだ。
それが今回のは万全の、しかも王種とかいう話だというのだから笑えない。
そして、だからこそ、そんな強者が隠れ潜む理由が思いつかない。
同族でなければ群れて竜すらも襲うというあの月狼が人間のガキの為に潜むとは流石に思えん。
考えれば考えるほど、違和感が拭えない。
いったいこの状況は何なのだ?
正直、嫌な予感がしてたまらない。
そもそもが王種の月狼の捕縛なんていう無茶な作戦なのだ。
自分はその前段階の探索を命じられているが、もし発見したとしても探索以外の事をするつもりは初めから全くない。
せっかくここまで育てた部下をみすみす失う訳にはいかないからだ。
そう割り切って行動しているのだが、そもそも問題の相手をまるで補足できない。
月狼は兎も角、一緒にいるのは田舎の村のガキ共という話だ。
しかも二人は女で、そのうち一人はまだ10歳にも満たないような幼女と聞く。
如何に月狼が早く動けたとしても、ガキの足で逃げ切るには限度があるし、追手である俺たちの人数は過剰ともいえるだろう。
なのに、誰一人として補足できない。
固まって移動しているから?
追手としてはそっちのほうが楽なくらいだ。
集団移動は全員が隠形のプロでもない限り、痕跡が残りやすいのだから。
相手はそれほどの実力者なのか?
手練れの裏仕事専門の連中が仕留めきれなかったと言う以上、男のほうは一切油断するつもりはない。
仮に女の年上のほうも、それなりに戦えるという場合の事態もある程度想定もしてある。
女だから弱いなどというつもりは毛頭ない。
男女の違いなど、体の構造くらいのものだ。
なぜなら、今自分に報告している副官も女で、しかもかなりの使い手だからだ。
身近な部下がこうなのだ。
相手が何も出来ないと考えるほど、相手を見下してはいないつもりだった。
だが、年端もいかぬ少女はそうもいくまい。
子供のころから技術を仕込む親は居るが、そうはいっても限度がある。
そんな風に明確な根拠もなく楽観視して、間違いなく足手まといとなると思い込んでいた。
馬鹿か俺は……!
もう少し増員を要請するか? いや、しかし……
既に40人も創作チームに使っているのだ。
これ以上数を要求すれば、本隊の包囲に穴が開きかねない。
そんな要望は流石に通してもらえないだろう。
「次の合流で一度探索方法を変えてみるか。このままでは埒が明かん」
「そうですね、まさかここまでしぶといとは……たかが素人三人始末するだけと思ってましたけど、楽はさせて貰えないようで」
「全くだ、いい歳の大人共がここまで引っ掻き回されるとは。近頃のガキも馬鹿にできんな」
とはいえ、素人に手玉に取られて手に負えませんだなどと報告するわけにもいかん。
本隊への要請はその後で良い。何も手を打たずに人手を割くような具申をしては俺の評価が下がるだけだ。
さて、他の隊の連中にどう切り出すべきか……
傭兵団で隊長やってるような連中は大抵自分の力に絶対の自信を持っている。
相手が名うての猛者であるなら兎も角、素人のガキ相手に力を合わせたいなんて言ってもまともに取り合ってもらえるとは思えん。
となると……
「隊長、知らせたいことが」
と、面倒くさい連中への面倒くさい対応を考えていたところで声がかかった。
隊の指揮を任せていた副隊長がいつの間にか戻ってきていたらしい
「なんだ? その様子じゃ良い知らせではなさそうだな?」
「無いです。うちの隊員が2人消えた」
「……何だと?」
消えた? 2人もか?
「なぜ一人居なくなった時点で報告しなかった!? それとも2人同時に消えたのか?」
「はい、足の早い2人が先行して周囲を探って居て、指定の時間になっても現れなくて……今はクルス達が二人を探しに飛び出して行きましたが」
何か問題が起きて指定時間に合流できなかった?
それならどちらか一人がこちらに援護を求めに来ればよかったはず。
となると、二人共が助けを呼べない程の何か……?
いや、考えるまでもないじゃないか。
この状況で考えられる答えなんて……!
「隊長……?」
「クソ、マジか……これは、そういう事なのか?」
そうだ、相手がやばいのは解り切ってたはずだ。
誰よりも月狼という化け物の危険性を知っていたはずの俺が!
ガキを頭にのせていると聞いて、飼いならされたと侮ったか?
それとも役人の案内に従って町中を大人しく歩いていた事で牙を抜かれているとでも錯覚したか?
どちらにしろ、ひどい思い込みだ。
たったそれだけで、俺は狩る側だと錯覚していた。
危険だから見つけても手は出さないと言いつつ、創作だけなら安全だと高をくくっていた……?
馬鹿な。
どうして、あの化け物が最初から俺達を狙っていると考えなかったのか。
「残り全員をすぐに呼び戻せ! 一度戻って他の隊と対策をとるぞ」
「まってください、せめて探索予定時間までは仲間を……」
「駄目だ! 俺の許可も取らず飛び出していったアホ共は置いていく! これ以上狩りを楽しんでる余裕はねぇぞ。被害を出す前に手を打たねぇとさらに被害が増える!」
少数行動は駄目だ。
二人で行動していた連中が既にやられている。
人数としてはたった2人と言えるかもしれんが、元々だが10人しか居ないこの隊では損耗率2割、無視していい数字じゃあない。
その上、別の2人が捜索に向かっていると言うが、恐らくは……
この状況で全員が集まっていなければ孤立している奴から消されることになる。
「は……ぁ!? 隊長、一体何が起きてるというんですか!?」
「本当にわからないのか? 別に特別なことが起きてる訳じゃない。狼狩りに来たつもりが、俺たちはその狼の餌場に迷い込んじまったって事だ」
体勢を立て直して月狼を探す? とんでもない。
まずは月狼に狩られないように生き延びるのが最優先だ。
「野郎共は逃げるために姿を隠したんじゃねぇ! 狩りの為に身を潜めてやがるんだよ!」
まずはこの殺界からなんとか撤退して、他の部隊と対策を取るところからだ。
クソッ、これはとんだハズレ仕事を掴まされたな。
クソ、クソクソがっ!!
「一応、捜索に出た連中が戻ってきた時の為に合流を伝えられるサインを残しておけ! お前は他の隊へ伝言を頼む。他、残った奴は合流点へ移動するぞ。急げ!」
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