310 / 329
永遠の誓い
216.全ては空正の為に3
しおりを挟む
泣き腫らした顔が痛々しいが、辛うじて涙が止まった蒼空と共に、リビングに向かう。
そこには、空正の生後一月から今現在までのアルバムが6冊用意されていた。
まさか写真まで見せて貰えるとは。全く想定していなかった俺たちは、手を取り合って歓喜し、また泣いてしまった。
「あらあら。これじゃあ可愛い空正の写真が見えないわね。
良ければこちら、持って帰ってゆっくりご覧になってくださいな。」
一枚一枚の写真に丁寧にメモが貼ってある。それを、持って帰る…。そんなことを考える事すらおこがましいと、俺たちは顔を見合わせて遠慮したが、愛する愛息子の写真の誘惑には勝てない。
「では、これらをお借りしてまたお返しに上がります。ありがとうございます。」
「ううん。良いのよ。あなたたちが持っているべきよ。差し上げるわ。まだデータは持っているから大丈夫よ。」
「え!それは…。しかし…。」
俺は蒼空と顔を見合わせた。
写真一枚一枚の下に手書きのメモが貼ってあるものだ。これを作るのに一体どれだけの時間と手間と愛情が掛けられているのだろうか。
最期のページに手形が押してあるものもあり、これは決してもう一度作れる様なものではない。
遠慮してなかなか首を縦に振らない俺達をみて、奥方は天女の微笑みを浮かべながら言う。
「良いのよ。遠慮しないで。私たちは日中いくらでも時間が有るんですもの。
アルバムを作るのって、楽しいのよ。私も久しぶりにここに載せられなかった写真が見たくなったわ。またもう一度最初からアルバムを作る楽しみを私にくれないかしら。」
「遠慮しないで。本当の両親の所にあった方が、きっとこの写真たちも喜ぶよ。」
菩薩だ。今度こそ神様だ。福音が聞こえた。
俺と蒼空の目の前にあるこれは、代えがたい宝だ。自分たちと同じように空正を愛してくれている吉崎ご夫婦にとってもきっと代えがたい宝であるはずだ。その宝物の価値が解るからこそ、受け取るのを躊躇してしまう。
「じゃあ、この手形だけでも…。原本はこちらに残した方が良いかと。
将来空正が大きくなってから自分で見るかもしれませんし…。」
「そう?う~ん。でもそうね。空正が主役ですものね。じゃあ、手形はコピーを取って交換させて貰おうかしら。
お願いできる?」
奥方が後方に向かって声をかけると、女性の使用人が『はい』と進み出てアルバムを恭しく抱えて持って行った。
「この度は色々とご親切にして頂きまして、本当にありがとうございます。
蒼空と二人で大切に見させて頂きます。」
俺は座ったままでは失礼だと思いわざわざ立ち上がってからお礼を言い、深々と頭を下げた。
「いいのよ。こちらこそ空正をこの世に産んでくれて、本当にありがとう。」
「あぁ。私たちの自慢の愛息子だよ。空正の成長が老後の唯一の楽しみでね。空正に出会わせてくれて本当にありがとう。
私たちはもう空正無しでは生きていけないんだ。連れ帰りたいと言われなくて本当に良かった。ありがとう。」
吉崎氏の心配事は解る。空正は犯罪組織に無理やり連れて行かれて売られてしまった子だ。合意の基で養子に出された子とは違い、実の親が取り戻そうと思えば、法的にも取り戻す事が出来る。
吉崎氏が俺達のことを知った時に、一番に恐れたことは恐らくそれだろう。
「いえっいえっ!空正の幸せが一番ですから。
本日お二人にお会いして、ご自宅を拝見させて頂いて…空正を大事に育てて下さっている事がとてもよく解りました。お礼を言うのは本当にこちらの方です。」
空正が幸せである限りは、俺たちは手を出さない。蒼空と話し合って、そう決めた。
「私達は老い先短いし、年齢的にも私が空正を産んだという事に疑問を持ち始める時もあるかもしれない。そんな時に、あなたの本当の親御さんは別に居るのよと伝えるのかどうか。どうしたら良いのか、まだ迷っているところなのよ。
本当の両親が傍に居て、私たちの相談に乗ってくれると助かるわ。」
「はい。空正の為にもずっとお元気でいらして欲しいですが、私達でお力になれる事ならぜひお力添えさせて下さい。」
「幸いなことに、私と蒼空くんの父は親友だから、家族ぐるみで交流があっても不思議ではないと思っているんだ。」
心の中に、パッと光が差した。
「それは…つまり…。」
「うん。空正に君たちを私の親友の子供だと紹介したいと考えている。…が、今のままでは無理だな。見ず知らずの大人が自分を見て涙ぐむのはさすがに変だろう。
最初は遠くから何回か見て貰って、空正の存在に慣れて欲しい。それで、君たちがこんな風に泣かなくなったら、是非紹介させて貰うよ。」
最初に感じたのは、そんなことをしても良いのかという戸惑い。だが嬉しさが、じわじわと心を満たしていく。
空正と話すということ。一度は断腸の想いで諦めたものだ。それが、もしかしたら実現するかもしれないということか。
隣を見ると、蒼空が満面の笑みで静かに喜んでいた。
老夫婦がこの世を去る時、空正はいくつだろうか。成人して居るだろうか。解らない。
だが、親戚ともそこまで仲が良くは無さそうだという事が料亭での会話の中からうかがえた。傍で支えてくれる大人が必要になる事もあるだろう。
そういう時に、支えてあげられるのは自分たちでありたいと思っている。
親子という本当の関係を伝えなくても。空正が困った時に頼れる大人でありたい。
「はい…はい…。ありがとうございます。嬉しいです。」
ずっと泣きっぱなしの俺たちに、吉崎氏は少し呆れた笑みを浮かべた。
「うん。じゃあ、まずはこの写真を見て空正に慣れる事からだな。」
使用人がアルバムを紙袋に入れて持ってきてくれた。
「じゃあ、そろそろ空正を幼稚園に迎えに行かなくてはいけないから、今日はこの辺にしようか。
また年明けに連絡するよ。」
「はい。ありがとうございました。この御恩は忘れません。」
「よしてくれよ。御恩だなんて。
もし私たちが20年若ければまた話は違っていたかもしれない。
だけど、残念ながら平均寿命を考えると空正が成人になるまで見守れるのか否か解らないから…。
お互い空正の為に考えているだけだ。私たちは戦友だ。」
「はい。全ては空正の為に。」
俺達は四人は頷きあって、結束を確かめ合った。
そこには、空正の生後一月から今現在までのアルバムが6冊用意されていた。
まさか写真まで見せて貰えるとは。全く想定していなかった俺たちは、手を取り合って歓喜し、また泣いてしまった。
「あらあら。これじゃあ可愛い空正の写真が見えないわね。
良ければこちら、持って帰ってゆっくりご覧になってくださいな。」
一枚一枚の写真に丁寧にメモが貼ってある。それを、持って帰る…。そんなことを考える事すらおこがましいと、俺たちは顔を見合わせて遠慮したが、愛する愛息子の写真の誘惑には勝てない。
「では、これらをお借りしてまたお返しに上がります。ありがとうございます。」
「ううん。良いのよ。あなたたちが持っているべきよ。差し上げるわ。まだデータは持っているから大丈夫よ。」
「え!それは…。しかし…。」
俺は蒼空と顔を見合わせた。
写真一枚一枚の下に手書きのメモが貼ってあるものだ。これを作るのに一体どれだけの時間と手間と愛情が掛けられているのだろうか。
最期のページに手形が押してあるものもあり、これは決してもう一度作れる様なものではない。
遠慮してなかなか首を縦に振らない俺達をみて、奥方は天女の微笑みを浮かべながら言う。
「良いのよ。遠慮しないで。私たちは日中いくらでも時間が有るんですもの。
アルバムを作るのって、楽しいのよ。私も久しぶりにここに載せられなかった写真が見たくなったわ。またもう一度最初からアルバムを作る楽しみを私にくれないかしら。」
「遠慮しないで。本当の両親の所にあった方が、きっとこの写真たちも喜ぶよ。」
菩薩だ。今度こそ神様だ。福音が聞こえた。
俺と蒼空の目の前にあるこれは、代えがたい宝だ。自分たちと同じように空正を愛してくれている吉崎ご夫婦にとってもきっと代えがたい宝であるはずだ。その宝物の価値が解るからこそ、受け取るのを躊躇してしまう。
「じゃあ、この手形だけでも…。原本はこちらに残した方が良いかと。
将来空正が大きくなってから自分で見るかもしれませんし…。」
「そう?う~ん。でもそうね。空正が主役ですものね。じゃあ、手形はコピーを取って交換させて貰おうかしら。
お願いできる?」
奥方が後方に向かって声をかけると、女性の使用人が『はい』と進み出てアルバムを恭しく抱えて持って行った。
「この度は色々とご親切にして頂きまして、本当にありがとうございます。
蒼空と二人で大切に見させて頂きます。」
俺は座ったままでは失礼だと思いわざわざ立ち上がってからお礼を言い、深々と頭を下げた。
「いいのよ。こちらこそ空正をこの世に産んでくれて、本当にありがとう。」
「あぁ。私たちの自慢の愛息子だよ。空正の成長が老後の唯一の楽しみでね。空正に出会わせてくれて本当にありがとう。
私たちはもう空正無しでは生きていけないんだ。連れ帰りたいと言われなくて本当に良かった。ありがとう。」
吉崎氏の心配事は解る。空正は犯罪組織に無理やり連れて行かれて売られてしまった子だ。合意の基で養子に出された子とは違い、実の親が取り戻そうと思えば、法的にも取り戻す事が出来る。
吉崎氏が俺達のことを知った時に、一番に恐れたことは恐らくそれだろう。
「いえっいえっ!空正の幸せが一番ですから。
本日お二人にお会いして、ご自宅を拝見させて頂いて…空正を大事に育てて下さっている事がとてもよく解りました。お礼を言うのは本当にこちらの方です。」
空正が幸せである限りは、俺たちは手を出さない。蒼空と話し合って、そう決めた。
「私達は老い先短いし、年齢的にも私が空正を産んだという事に疑問を持ち始める時もあるかもしれない。そんな時に、あなたの本当の親御さんは別に居るのよと伝えるのかどうか。どうしたら良いのか、まだ迷っているところなのよ。
本当の両親が傍に居て、私たちの相談に乗ってくれると助かるわ。」
「はい。空正の為にもずっとお元気でいらして欲しいですが、私達でお力になれる事ならぜひお力添えさせて下さい。」
「幸いなことに、私と蒼空くんの父は親友だから、家族ぐるみで交流があっても不思議ではないと思っているんだ。」
心の中に、パッと光が差した。
「それは…つまり…。」
「うん。空正に君たちを私の親友の子供だと紹介したいと考えている。…が、今のままでは無理だな。見ず知らずの大人が自分を見て涙ぐむのはさすがに変だろう。
最初は遠くから何回か見て貰って、空正の存在に慣れて欲しい。それで、君たちがこんな風に泣かなくなったら、是非紹介させて貰うよ。」
最初に感じたのは、そんなことをしても良いのかという戸惑い。だが嬉しさが、じわじわと心を満たしていく。
空正と話すということ。一度は断腸の想いで諦めたものだ。それが、もしかしたら実現するかもしれないということか。
隣を見ると、蒼空が満面の笑みで静かに喜んでいた。
老夫婦がこの世を去る時、空正はいくつだろうか。成人して居るだろうか。解らない。
だが、親戚ともそこまで仲が良くは無さそうだという事が料亭での会話の中からうかがえた。傍で支えてくれる大人が必要になる事もあるだろう。
そういう時に、支えてあげられるのは自分たちでありたいと思っている。
親子という本当の関係を伝えなくても。空正が困った時に頼れる大人でありたい。
「はい…はい…。ありがとうございます。嬉しいです。」
ずっと泣きっぱなしの俺たちに、吉崎氏は少し呆れた笑みを浮かべた。
「うん。じゃあ、まずはこの写真を見て空正に慣れる事からだな。」
使用人がアルバムを紙袋に入れて持ってきてくれた。
「じゃあ、そろそろ空正を幼稚園に迎えに行かなくてはいけないから、今日はこの辺にしようか。
また年明けに連絡するよ。」
「はい。ありがとうございました。この御恩は忘れません。」
「よしてくれよ。御恩だなんて。
もし私たちが20年若ければまた話は違っていたかもしれない。
だけど、残念ながら平均寿命を考えると空正が成人になるまで見守れるのか否か解らないから…。
お互い空正の為に考えているだけだ。私たちは戦友だ。」
「はい。全ては空正の為に。」
俺達は四人は頷きあって、結束を確かめ合った。
0
お気に入りに追加
198
あなたにおすすめの小説
記憶の欠片
藍白
BL
囚われたまま生きている。記憶の欠片が、夢か過去かわからない思いを運んでくるから、囚われてしまう。そんな啓介は、運命の番に出会う。
過去に縛られた自分を直視したくなくて目を背ける啓介だが、宗弥の想いが伝わるとき、忘れたい記憶の欠片が消えてく。希望が込められた記憶の欠片が生まれるのだから。
輪廻転生。オメガバース。
フジョッシーさん、夏の絵師様アンソロに書いたお話です。
kindleに掲載していた短編になります。今まで掲載していた本文は削除し、kindleに掲載していたものを掲載し直しました。
残酷・暴力・オメガバース描写あります。苦手な方は注意して下さい。
フジョさんの、夏の絵師さんアンソロで書いたお話です。
表紙は 紅さん@xdkzw48
初心者オメガは執着アルファの腕のなか
深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。
オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。
オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。
穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。
極上の一夜で懐妊したらエリートパイロットの溺愛新婚生活がはじまりました
白妙スイ@書籍&電子書籍発刊!
恋愛
早瀬 果歩はごく普通のOL。
あるとき、元カレに酷く振られて、1人でハワイへ傷心旅行をすることに。
そこで逢見 翔というパイロットと知り合った。
翔は果歩に素敵な時間をくれて、やがて2人は一夜を過ごす。
しかし翌朝、翔は果歩の前から消えてしまって……。
**********
●早瀬 果歩(はやせ かほ)
25歳、OL
元カレに酷く振られた傷心旅行先のハワイで、翔と運命的に出会う。
●逢見 翔(おうみ しょう)
28歳、パイロット
世界を飛び回るエリートパイロット。
ハワイへのフライト後、果歩と出会い、一夜を過ごすがその後、消えてしまう。
翌朝いなくなってしまったことには、なにか理由があるようで……?
●航(わたる)
1歳半
果歩と翔の息子。飛行機が好き。
※表記年齢は初登場です
**********
webコンテンツ大賞【恋愛小説大賞】にエントリー中です!
完結しました!
その溺愛は伝わりづらい!気弱なスパダリ御曹司にノンケの僕は落とされました
海野幻創
BL
人好きのする端正な顔立ちを持ち、文武両道でなんでも無難にこなせることのできた生田雅紀(いくたまさき)は、小さい頃から多くの友人に囲まれていた。
しかし他人との付き合いは広く浅くの最小限に留めるタイプで、女性とも身体だけの付き合いしかしてこなかった。
偶然出会った久世透(くぜとおる)は、嫉妬を覚えるほどのスタイルと美貌をもち、引け目を感じるほどの高学歴で、議員の孫であり大企業役員の息子だった。
御曹司であることにふさわしく、スマートに大金を使ってみせるところがありながら、生田の前では捨てられた子犬のようにおどおどして気弱な様子を見せ、そのギャップを生田は面白がっていたのだが……。
これまで他人と深くは関わってこなかったはずなのに、会うたびに違う一面を見せる久世は、いつしか生田にとって離れがたい存在となっていく。
【7/27完結しました。読んでいただいてありがとうございました。】
【続編も8/17完結しました。】
「その溺愛は行き場を彷徨う……気弱なスパダリ御曹司は政略結婚を回避したい」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/962473946/911896785
↑この続編は、R18の過激描写がありますので、苦手な方はご注意ください。
幼馴染から離れたい。
June
BL
アルファの朔に俺はとってただの幼馴染であって、それ以上もそれ以下でもない。
だけどベータの俺にとって朔は幼馴染で、それ以上に大切な存在だと、そう気づいてしまったんだ。
βの谷口優希がある日Ωになってしまった。幼馴染でいられないとそう思った優希は幼馴染のα、伊賀崎朔から離れようとする。
誤字脱字あるかも。
最後らへんグダグダ。下手だ。
ちんぷんかんぷんかも。
パッと思いつき設定でさっと書いたから・・・
すいません。
虐げられ聖女(男)なので辺境に逃げたら溺愛系イケメン辺境伯が待ち構えていました【本編完結】(異世界恋愛オメガバース)
美咲アリス
BL
虐待を受けていたオメガ聖女のアレクシアは必死で辺境の地に逃げた。そこで出会ったのは逞しくてイケメンのアルファ辺境伯。「身バレしたら大変だ」と思ったアレクシアは芝居小屋で見た『悪役令息キャラ』の真似をしてみるが、どうやらそれが辺境伯の心を掴んでしまったようで、ものすごい溺愛がスタートしてしまう。けれども実は、辺境伯にはある考えがあるらしくて⋯⋯? オメガ聖女とアルファ辺境伯のキュンキュン異世界恋愛です、よろしくお願いします^_^ 本編完結しました、特別編を連載中です!
春風の香
梅川 ノン
BL
名門西園寺家の庶子として生まれた蒼は、病弱なオメガ。
母を早くに亡くし、父に顧みられない蒼は孤独だった。
そんな蒼に手を差し伸べたのが、北畠総合病院の医師北畠雪哉だった。
雪哉もオメガであり自力で医師になり、今は院長子息の夫になっていた。
自身の昔の姿を重ねて蒼を可愛がる雪哉は、自宅にも蒼を誘う。
雪哉の息子彰久は、蒼に一心に懐いた。蒼もそんな彰久を心から可愛がった。
3歳と15歳で出会う、受が12歳年上の歳の差オメガバースです。
オメガバースですが、独自の設定があります。ご了承ください。
番外編は二人の結婚直後と、4年後の甘い生活の二話です。それぞれ短いお話ですがお楽しみいただけると嬉しいです!
夢見がちオメガ姫の理想のアルファ王子
葉薊【ハアザミ】
BL
四方木 聖(よもぎ ひじり)はちょっぴり夢見がちな乙女男子。
幼少の頃は父母のような理想の家庭を築くのが夢だったが、自分が理想のオメガから程遠いと知って断念する。
一方で、かつてはオメガだと信じて疑わなかった幼馴染の嘉瀬 冬治(かせ とうじ)は聖理想のアルファへと成長を遂げていた。
やがて冬治への恋心を自覚する聖だが、理想のオメガからは程遠い自分ではふさわしくないという思い込みに苛まれる。
※ちょっぴりサブカプあり。全てアルファ×オメガです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる