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その後の二人
187.お買い物デート
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やっと迎えた待ちに待った休日の土曜日。
まず手始めに今日は、俺がそのリストを作成するにあたって真っ先に書いた『蒼空と服を買いに行きたい』を実行することになった。蒼空は優しいな。
季節は夏で、抜ける様な蒼穹の空には入道雲が浮かんでいた。あの時は後ろめたさで見上げる事が出来なかった空を、今は蒼空と手を繋ぎながら、堂々と見上げる事が出来る。
これは、あの時のやり直しでもある。蒼空を手元に迎えてすぐ、一人で蒼空の服を買いに出たあの時の。
俺はこの手をもう放したくない。恋人繋ぎになっている蒼空の手をそのまま持ち上げて、チュっとキスをした。
我ながらキザだなと思う。でも、蒼空との初めてのデートらしいお外デートが幸せ過ぎて、俺は正直浮かれてしまっている。
向かうは思い出の場所、新宿のGYだ。そこで、どうしても蒼空と一緒にアウターや靴を見たかった。そこに着いてから、買う必要が無いとあの時気が付いてしまって、罪悪感を感じたあの感覚を払拭したかった。
まだ冬物を買うには早いのに、蒼空はその俺のわがままに付き合ってくれている。
リストから蒼空に選んでもらったとはいえ、結局はただ俺がしたいことに付き合わせてしまっているな。少し申し訳ない。
でも、店に着いたらそんなちっぽけな罪悪感は途端に霧散した。
あの時は目に入れるのも少し辛かったアウターコーナー。季節が夏だからと心配していたが、多分この店舗は全世界から買い物客が来るんだろう。夏なのに、ちゃんと秋冬ものも置いてあった。
「蒼空、こんなのはどう?ちょっと羽織ってみてよ。」
蒼空の華奢な肩に俺が選んだコートをかける。
「う~ん。ちょっと後ろが長いかも。」
「あ。ホントだ。蒼空は脚が長いからね。俺としては蒼空のお尻が隠れて安心だけど。」
「もう~正吾さんは心配症なんだからぁ。」
蒼空は呆れた顔で笑っている。この顔が出来るのも、幸せな証だ。
「そりゃあ心配にもなるさ。こんなに可愛い婚約者のお尻は、誰にも見せたくないんだ。」
「こっ婚約者…。」
顔を赤くしている蒼空が可愛い。
そう。俺たちはもう婚約者だ。
プロポーズは失敗してしまったけれど、そこだけは蒼空が先に了承してくれたから、一足先に婚約者になれてしまっている。嬉しい。
俺はその喜びをかみしめたいばかりに、ことある毎にそれを持ち出して、照れる可愛い蒼空を揶揄って堪能しようと決めた。
「ズボンルックだと、お尻の形が解ってしまって嫌だから、出来れば裾が長い服を着て欲しいな。こっちはどう?」
「もう~~。ズボンってちょっとオジサンくさいよ。パンツルックね。」
と蒼空にダメ出しをされる。少し恥ずかしいな。
俺と蒼空の間の16年間ものジェネレーションギャップは、これから蒼空と過ごす中で、出来る限り無くしていきたい。俺はパンツパンツと心の中で唱えた。
「あ。じゃあ、後で本物のパンツも見てみようか。」
と思いつきを言うと、今度は蒼空が顔を赤くする番だった。ふふふ。可愛い。
あれこれと蒼空くんに着せ替えて悩んだが、冬に着るコートだけはちゃんとした素材の暖かなものをきちんと高級店で選んであげたい。
実を言うと、服屋で蒼空くんを着せ替えるだけで、少し満足してしまった。
俺が選んだ服に何も言わずに袖を通す蒼空が、無言で俺色に染まってくれる蒼空が愛おしい。
結局俺は今着て帰る服と、秋に着られる様なタートルネックの服を数着選んだ。地下オメガ時代は首輪が邪魔になるからと着れなかったものだ。今はツガイになっているから、もう邪魔な首輪は身に着けていない。肌寒くなる秋にきっと重宝する。
靴も何足か見たが、蒼空くんの繊細な足を傷つけては適わないと、この店では試着して楽しむだけにした。
この先またいつ何かが起きて金欠になるとも限らない。二人合わせて総資産は7億近くあるが、貧乏暮らしが染みついてしまった二人だ。身に着けるものはブランドものの高いものでなくても構わない。庶民の店でも良いのだが、それでも蒼空の身に着けるものの品質にはこだわりたかった。
その後で、下着コーナーに向かった。あの時は一人ひっそりとそれを着た蒼空を想像してニヤけていたが、今は二人でお互いの為にパンツを選び合う事ができる。
あれも似合いそうだね。これも似合いそうだねとキャッキャウフフと話しながら一頻り楽しんだ後は、お互いに柄を秘密にして一つだけ選んで、それぞれ買って帰る事にした。
今日は帰ったらそのお互いに選んだパンツを履くことになっている。ふふふふ。何気に蒼空が俺の為に何かを選んでくれるのは初めてなんじゃないかな。どんなものを選んでくれたのかな。とても楽しみだ。
その後、近くにあったH&Wなどのファストファッションのお店を何件か梯子して、今の季節に着れる服を蒼空くんの為に揃えた。蒼空が身につける服は、全部俺が選びたいと言ったら、蒼空くんは俺の執着に引くどころか、逆に喜んでくれた。
あの時は蒼空くんに引かれない様にと避けたペアルックも、これからは蒼空くんお墨付きの元で正々堂々と着ることができる。お揃いの服や色違いのパジャマも何着か買って、俺は凄く満たされた。
蒼空を地下室に迎え入れた翌日に感じた寂寥も、同時に満たされた気がした。
これからはいつでも二人で買い物に来られると考えると、秋冬物はまた沢山の種類が店頭に並んだ時に買いに来た方が、楽しみが増えるだろう。未来に期待をする事が出来るというのは、なんて素晴らしい事なんだろう。
最後に靴屋に寄り、街で良く見るZブランドのスニーカーもお揃いで買った。上から下まで俺の選んだものを身に着けた蒼空くん。可愛い。好きだ。今すぐ連れ帰りたい。
でも今日は、この後行きたいところがあるんだ。地下オメガ時代には行けなかったところに、蒼空くんと二人で行ってみたいんだ。
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X企画での #RTの早い5人に落書き投げつける見た人も強制でやる タグでリクエスト頂きましたショッピングデートです♪
おじXおじの方は、闇BL企画で親世代の物語を抜き出す予定なので、その際に掲載させて頂きます♪
リクエスト頂きまして、ありがとうございました☆
まず手始めに今日は、俺がそのリストを作成するにあたって真っ先に書いた『蒼空と服を買いに行きたい』を実行することになった。蒼空は優しいな。
季節は夏で、抜ける様な蒼穹の空には入道雲が浮かんでいた。あの時は後ろめたさで見上げる事が出来なかった空を、今は蒼空と手を繋ぎながら、堂々と見上げる事が出来る。
これは、あの時のやり直しでもある。蒼空を手元に迎えてすぐ、一人で蒼空の服を買いに出たあの時の。
俺はこの手をもう放したくない。恋人繋ぎになっている蒼空の手をそのまま持ち上げて、チュっとキスをした。
我ながらキザだなと思う。でも、蒼空との初めてのデートらしいお外デートが幸せ過ぎて、俺は正直浮かれてしまっている。
向かうは思い出の場所、新宿のGYだ。そこで、どうしても蒼空と一緒にアウターや靴を見たかった。そこに着いてから、買う必要が無いとあの時気が付いてしまって、罪悪感を感じたあの感覚を払拭したかった。
まだ冬物を買うには早いのに、蒼空はその俺のわがままに付き合ってくれている。
リストから蒼空に選んでもらったとはいえ、結局はただ俺がしたいことに付き合わせてしまっているな。少し申し訳ない。
でも、店に着いたらそんなちっぽけな罪悪感は途端に霧散した。
あの時は目に入れるのも少し辛かったアウターコーナー。季節が夏だからと心配していたが、多分この店舗は全世界から買い物客が来るんだろう。夏なのに、ちゃんと秋冬ものも置いてあった。
「蒼空、こんなのはどう?ちょっと羽織ってみてよ。」
蒼空の華奢な肩に俺が選んだコートをかける。
「う~ん。ちょっと後ろが長いかも。」
「あ。ホントだ。蒼空は脚が長いからね。俺としては蒼空のお尻が隠れて安心だけど。」
「もう~正吾さんは心配症なんだからぁ。」
蒼空は呆れた顔で笑っている。この顔が出来るのも、幸せな証だ。
「そりゃあ心配にもなるさ。こんなに可愛い婚約者のお尻は、誰にも見せたくないんだ。」
「こっ婚約者…。」
顔を赤くしている蒼空が可愛い。
そう。俺たちはもう婚約者だ。
プロポーズは失敗してしまったけれど、そこだけは蒼空が先に了承してくれたから、一足先に婚約者になれてしまっている。嬉しい。
俺はその喜びをかみしめたいばかりに、ことある毎にそれを持ち出して、照れる可愛い蒼空を揶揄って堪能しようと決めた。
「ズボンルックだと、お尻の形が解ってしまって嫌だから、出来れば裾が長い服を着て欲しいな。こっちはどう?」
「もう~~。ズボンってちょっとオジサンくさいよ。パンツルックね。」
と蒼空にダメ出しをされる。少し恥ずかしいな。
俺と蒼空の間の16年間ものジェネレーションギャップは、これから蒼空と過ごす中で、出来る限り無くしていきたい。俺はパンツパンツと心の中で唱えた。
「あ。じゃあ、後で本物のパンツも見てみようか。」
と思いつきを言うと、今度は蒼空が顔を赤くする番だった。ふふふ。可愛い。
あれこれと蒼空くんに着せ替えて悩んだが、冬に着るコートだけはちゃんとした素材の暖かなものをきちんと高級店で選んであげたい。
実を言うと、服屋で蒼空くんを着せ替えるだけで、少し満足してしまった。
俺が選んだ服に何も言わずに袖を通す蒼空が、無言で俺色に染まってくれる蒼空が愛おしい。
結局俺は今着て帰る服と、秋に着られる様なタートルネックの服を数着選んだ。地下オメガ時代は首輪が邪魔になるからと着れなかったものだ。今はツガイになっているから、もう邪魔な首輪は身に着けていない。肌寒くなる秋にきっと重宝する。
靴も何足か見たが、蒼空くんの繊細な足を傷つけては適わないと、この店では試着して楽しむだけにした。
この先またいつ何かが起きて金欠になるとも限らない。二人合わせて総資産は7億近くあるが、貧乏暮らしが染みついてしまった二人だ。身に着けるものはブランドものの高いものでなくても構わない。庶民の店でも良いのだが、それでも蒼空の身に着けるものの品質にはこだわりたかった。
その後で、下着コーナーに向かった。あの時は一人ひっそりとそれを着た蒼空を想像してニヤけていたが、今は二人でお互いの為にパンツを選び合う事ができる。
あれも似合いそうだね。これも似合いそうだねとキャッキャウフフと話しながら一頻り楽しんだ後は、お互いに柄を秘密にして一つだけ選んで、それぞれ買って帰る事にした。
今日は帰ったらそのお互いに選んだパンツを履くことになっている。ふふふふ。何気に蒼空が俺の為に何かを選んでくれるのは初めてなんじゃないかな。どんなものを選んでくれたのかな。とても楽しみだ。
その後、近くにあったH&Wなどのファストファッションのお店を何件か梯子して、今の季節に着れる服を蒼空くんの為に揃えた。蒼空が身につける服は、全部俺が選びたいと言ったら、蒼空くんは俺の執着に引くどころか、逆に喜んでくれた。
あの時は蒼空くんに引かれない様にと避けたペアルックも、これからは蒼空くんお墨付きの元で正々堂々と着ることができる。お揃いの服や色違いのパジャマも何着か買って、俺は凄く満たされた。
蒼空を地下室に迎え入れた翌日に感じた寂寥も、同時に満たされた気がした。
これからはいつでも二人で買い物に来られると考えると、秋冬物はまた沢山の種類が店頭に並んだ時に買いに来た方が、楽しみが増えるだろう。未来に期待をする事が出来るというのは、なんて素晴らしい事なんだろう。
最後に靴屋に寄り、街で良く見るZブランドのスニーカーもお揃いで買った。上から下まで俺の選んだものを身に着けた蒼空くん。可愛い。好きだ。今すぐ連れ帰りたい。
でも今日は、この後行きたいところがあるんだ。地下オメガ時代には行けなかったところに、蒼空くんと二人で行ってみたいんだ。
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X企画での #RTの早い5人に落書き投げつける見た人も強制でやる タグでリクエスト頂きましたショッピングデートです♪
おじXおじの方は、闇BL企画で親世代の物語を抜き出す予定なので、その際に掲載させて頂きます♪
リクエスト頂きまして、ありがとうございました☆
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