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箸休め
<蒼空の父>内見(櫂視点)2
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「そうですね。私のオメガは凄く凛としていて芯が強い子なんです。
ヘタレで先のステップに進むタイミングを上手く掴めない私をいつも優しくリードしてくれて、仕事で疲れて帰って来ても彼の笑顔を見るだけで癒されるんです。
ちょっと暴走し過ぎちゃうところもあるんですけど、いつも私の身体を気遣ってくれて、私の為に何が出来るかを考えてくれて、私の事をとても大事に考えてくれている、凄くいい子ですよ。」
もしや、先に進むステップを、蒼空の方が決めているのか…?という事は、本当に同意の元なんだな。
「そうなんだ。一日にどれくらい愛し合うの?」
「えっ!それは…一応一日一回までと決めています。相手の負担になるといけないので。」
そうか、毎日愛し合っているのか。仲が良い様で何よりだ。
「へえ~君は優しいアルファなんだね。うちのはさ、大体一日最低三回はしてるんだ。もう歳だと言っても、アルファだから身体も丈夫だし、好き勝手させてもらってるよ。」
コラ!俺の話はいい。もっと蒼空の話を聞かせてくれ。
「あっアルファだったんですか…それは凄いですね。確かにアルファなら、体力ありそうですね……。」(引きつり顔)
ほら見ろ。正吾くんが引いているじゃないか。
「そうなんだよ。道具とかも使わないとね。もう最近はこっちの体力が持たなくて大変なんだ。
君の地下オメガとのプレイでも道具とか使うの?」
う~ん。それは聞きたい様な、聞きたくない様な…。
「そっそうなんですか…。えっとぉ…うちは全くそういうのはしてないんです。
例え道具でも自分以外のものを彼の大切なところに触れさせたくないというか。
すみません。ずっと気が付かなかったんですが私、人一倍独占欲が強いみたいで。」
うんうん。蒼空の事をとても大切にしてくれているんだな。正吾くんは良いアルファだな。これなら安心して蒼空を任せられる。
「そうかぁ。そういう考え方もあるよね。いいなぁ~初心だねぇ。」
お前もその考え方にシフトしてくれていいんだぞ。俺は別に合意の元でお前としている訳じゃないからな。
「はい。うちのオメガは私が初めてだったので、余りびっくりさせちゃう様な奇抜な事はしたくなくて、オーソドックスな感じです。」
うんうん。良いことだ。
「オーソドックスねぇ~そうなの?でも君、隠してるけど多分ドSでしょ?」
そっそうなのか?確かにちょっとそうなんじゃないかと思っていたが、実際はどうなんだろう。
「え…わかるんですか?」
「そりゃあ見てれば解るよ。快楽責め、いいよね。
俺も自分の地下アルファを快楽責めにするの好きなんだ。」
おい!監視カメラの映像を見てる事を匂わせるなよ。だから俺の事はいいってば。
「そっ、そうなんですか…。」(引き気味)
ほら。正吾がまた引いている。
「そうそう。今もお留守番して貰ってるんだけどね。中にエネマグラ型のバイブを入れて来たんだ。
きっと今頃イキ地獄を味わってて、早く俺に帰ってきて欲しいという考えで頭の中が一杯になっていると考えると、凄く征服欲が満たされない?」
「はぁ…。それは凄いですね。」
「だろう?君もいつかお仕置きでやってみるといいよ。」
オイ!正吾に勧めるな!俺の蒼空がこんな目に遭うなんて、絶対にダメだぞ。
「いえ…自分は…。まぁ、機会がありましたら。」
機会があっても、やっちゃダメだぞ。
「ははははははは。これ、サービス。今うちの子に使ってるのとお揃いだから。今日は君と話せてよかったよ。」
コラ!なんてものを正吾に渡すんだ!正吾、使わないよな?俺の大事な一人息子の蒼空に使ったりしないよな?
「あっえっとぉ…ありがとうございます。」(絶対に蒼空に見つからない様に厳重にカギを締めて隠しておかなくては)
「じゃあ、ここ買う事にしたから。契約締結しに行こうか。」
「はい!ありがとうございます!」
あー辛い!
なんとか思考を保とうと意識しているが、もう辛すぎる。多分後はもう契約だけだろう。大事な話は大体聞けたはずだ。とにかく正吾君が蒼空を大切にしてくれているという事だけは伝わってきた。俺は理性を手放す事にした。
もうひたすらイグ~~~と頭の中がスパークして、目の裏にチカチカと星が飛んでいる。俺はもう彼らの会話の中身なんてほとんど頭の中に入って来ていない。
哲也、哲也、お願いだから早く帰ってきてくれ!!!もうこれ以上はイケない。辛い。
辛すぎてもうイキたくないんだ!早く!早く帰ってきてくれ!!!!
ヘタレで先のステップに進むタイミングを上手く掴めない私をいつも優しくリードしてくれて、仕事で疲れて帰って来ても彼の笑顔を見るだけで癒されるんです。
ちょっと暴走し過ぎちゃうところもあるんですけど、いつも私の身体を気遣ってくれて、私の為に何が出来るかを考えてくれて、私の事をとても大事に考えてくれている、凄くいい子ですよ。」
もしや、先に進むステップを、蒼空の方が決めているのか…?という事は、本当に同意の元なんだな。
「そうなんだ。一日にどれくらい愛し合うの?」
「えっ!それは…一応一日一回までと決めています。相手の負担になるといけないので。」
そうか、毎日愛し合っているのか。仲が良い様で何よりだ。
「へえ~君は優しいアルファなんだね。うちのはさ、大体一日最低三回はしてるんだ。もう歳だと言っても、アルファだから身体も丈夫だし、好き勝手させてもらってるよ。」
コラ!俺の話はいい。もっと蒼空の話を聞かせてくれ。
「あっアルファだったんですか…それは凄いですね。確かにアルファなら、体力ありそうですね……。」(引きつり顔)
ほら見ろ。正吾くんが引いているじゃないか。
「そうなんだよ。道具とかも使わないとね。もう最近はこっちの体力が持たなくて大変なんだ。
君の地下オメガとのプレイでも道具とか使うの?」
う~ん。それは聞きたい様な、聞きたくない様な…。
「そっそうなんですか…。えっとぉ…うちは全くそういうのはしてないんです。
例え道具でも自分以外のものを彼の大切なところに触れさせたくないというか。
すみません。ずっと気が付かなかったんですが私、人一倍独占欲が強いみたいで。」
うんうん。蒼空の事をとても大切にしてくれているんだな。正吾くんは良いアルファだな。これなら安心して蒼空を任せられる。
「そうかぁ。そういう考え方もあるよね。いいなぁ~初心だねぇ。」
お前もその考え方にシフトしてくれていいんだぞ。俺は別に合意の元でお前としている訳じゃないからな。
「はい。うちのオメガは私が初めてだったので、余りびっくりさせちゃう様な奇抜な事はしたくなくて、オーソドックスな感じです。」
うんうん。良いことだ。
「オーソドックスねぇ~そうなの?でも君、隠してるけど多分ドSでしょ?」
そっそうなのか?確かにちょっとそうなんじゃないかと思っていたが、実際はどうなんだろう。
「え…わかるんですか?」
「そりゃあ見てれば解るよ。快楽責め、いいよね。
俺も自分の地下アルファを快楽責めにするの好きなんだ。」
おい!監視カメラの映像を見てる事を匂わせるなよ。だから俺の事はいいってば。
「そっ、そうなんですか…。」(引き気味)
ほら。正吾がまた引いている。
「そうそう。今もお留守番して貰ってるんだけどね。中にエネマグラ型のバイブを入れて来たんだ。
きっと今頃イキ地獄を味わってて、早く俺に帰ってきて欲しいという考えで頭の中が一杯になっていると考えると、凄く征服欲が満たされない?」
「はぁ…。それは凄いですね。」
「だろう?君もいつかお仕置きでやってみるといいよ。」
オイ!正吾に勧めるな!俺の蒼空がこんな目に遭うなんて、絶対にダメだぞ。
「いえ…自分は…。まぁ、機会がありましたら。」
機会があっても、やっちゃダメだぞ。
「ははははははは。これ、サービス。今うちの子に使ってるのとお揃いだから。今日は君と話せてよかったよ。」
コラ!なんてものを正吾に渡すんだ!正吾、使わないよな?俺の大事な一人息子の蒼空に使ったりしないよな?
「あっえっとぉ…ありがとうございます。」(絶対に蒼空に見つからない様に厳重にカギを締めて隠しておかなくては)
「じゃあ、ここ買う事にしたから。契約締結しに行こうか。」
「はい!ありがとうございます!」
あー辛い!
なんとか思考を保とうと意識しているが、もう辛すぎる。多分後はもう契約だけだろう。大事な話は大体聞けたはずだ。とにかく正吾君が蒼空を大切にしてくれているという事だけは伝わってきた。俺は理性を手放す事にした。
もうひたすらイグ~~~と頭の中がスパークして、目の裏にチカチカと星が飛んでいる。俺はもう彼らの会話の中身なんてほとんど頭の中に入って来ていない。
哲也、哲也、お願いだから早く帰ってきてくれ!!!もうこれ以上はイケない。辛い。
辛すぎてもうイキたくないんだ!早く!早く帰ってきてくれ!!!!
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