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初めての

73.*合意確認の本音2

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 俺はまた蒼空くんの可愛いぎょくを持ち上げて揉みながら、ローションでぬるついた指でゆっくりと既に溢腔と化している後腔の淵を円を描く様に撫でた。

 ぴくぴくと蒼空くんが反応して腰が逃げるのを軽く抑え、皺を揉み解す様に少しずつ力を入れて揉み広げていく。

 それと同時に耳朶に舌を這わせれば、蒼空くんの肩もぴくぴくと震えた。人に耳を舐められるのは恐らく初めてだろう。蒼空くんは顔をとろけさせたまま未知の感覚から逃げ出す様に、顔を背けていく。晒された首筋が綺麗だ。

 ふと俺は、蒼空くんの全ての穴という孔に入り込んで自分を刻み付けたい衝動に駆られた。
 欲望に忠実に蒼空くんの小さな耳の穴に控えめに舌を差し込めば、蒼空くんは俺の舌から逃れようと身体を捻らせる。それを腕と脚で軽く抑えて、俺は耳元で蒼空の名を時々呟きながらも、舌で耳をはいずり回って蒼空の官能を高めていった。


「あっあっ。
 ……アッアッ。」


 蒼空もこれだけ一度に他人に色々な場所に触れられるのは恐らく初めてだろう。
 蒼空の可愛い玉から陰茎に移った手の感触、後腔の淵を丁寧に撫で、揉み解される感触、耳を舌で辿られるもどかしい感触。そして、俺の自慢の逞しい腕と脚でがっしりと押さえつけられ、背中を包まれる感覚。どの感覚を拾っていいのか解らずただただ翻弄され、快感を享受している。


 下の方も頃合いか。充分に後腔周りの筋肉が解れたところで、
「入れるよ。楽にしていてね。」と一声かけてから、つぷっとゆっくり人差し指を入れた。


 いくらオメガと言えども、そこは強力な肛門括約筋がある為、慣らさないとすぐには入れられない。
 最初は狭く指を拒んでいた後腔に、指をゆっくりと抜き差しし、少しずつ奥へかき入っていく。

 まだ指一本だけだが、自分の一部が蒼空くんの身体の中に入ったという事実だけで嬉しかった。蒼空くんのじっとりと濡れている温かな内部が、俺を拒否せず受け入れてくれている。


 最初はゆっくり大切に。とにかく傷つけない様に。
 そのうち円を描きながら少しずつふちを広げる様にして。


 蒼空くんは、目をぎゅっとつぶって、両手で口を押えて顔を真っ赤にしている。
 拒否している感じではなく、俺の指使いを感じてくれている顔だ。


 念のため「辛くない?」と聞くと、コクコクと首を大きく振って応えてくれた。

 必死な顔が可愛いな。この馴染む速さは、きっと少しは自分で後腔に触れたことがあるのだろう。もう一本入れても平気かな。


「指、増やしていい?」

 蒼空くんはまたコクコクとうなづいた。真っ赤な顔とその小動物みたいな動作が可愛い。


 一旦指を抜き出し、後腔周辺と指にローションを付け足して、今度は人差し指と中指の二本をクロスさせて、ゆっくりと中に分け入った。


 指二本で慣れたら、次は気持ちがいいところを探しても良い頃あいだろう。


 あったあった。最初は軽く、その敏感な膨らみを撫でるだけ。
 蒼空くんが小さくビクッと震えた。場所は合っていた様だ。


 そこを、二本の指で挟みながら軽く押す。
 そうすると、じんわりとした気持ちよさがあるはず。

 いきなり気持ちよくなるところではないから、ゆっくり確実に開発していく。

 それに慣れてきてから、意識して敏感な膨らみを狙って少しづつ押す力を強くしていく。

 蒼空くんの身体がビクッビクッと跳ねて、それに合わせて足先も揺れる。
 未知の気持ちよさが怖いのか、両手が無意識に俺のバスローブの袖に縋り付いてくる。可愛い。


 もう口を押さえなくてもいいのかな?
 これからが、本当に声が出ちゃうところだと思うんだけど。


「気持ちいい?」


「なっなんか、変な感じがします。」


「うん。大丈夫だよ。でも、じんわりと気持ちがいいでしょう?」


「じんわりじゃなくて、ビクッビクッって感じです。」


「そっかぁ。蒼空くんは才能があるね。良かった。
 じゃあ、もっとここで気持ちよくなってみようか。」


 大丈夫そうだから、口に蒼空くんの可愛い甘い果実を咥え、刺激を与える。

 左手では玉を揉み、時々親指で蟻の渡をぐっと押し込んで、外側から前立腺を刺激する。

 右手ではナカから前立腺への刺激を続ける。
 これによって、男の敏感な突起からの快感と前立腺への刺激が結び付き、蒼空くんのウブな感覚神経に快感を植え付ける事が出来る。

 蒼空くんの前立腺はもともと敏感な様だから、こうすれば更に感度が上がるだろう。


 竿、玉、内外からの前立腺への刺激。快感がいっぺんにきて、蒼空くんはすっかり混乱して俺の指使いに翻弄されている様だった。
 その混乱に乗じて、指を一本増やし、前立腺への刺激は続けながら、念入りに拡張する。


「あっあっあっ!あっ!待って。もうっ!あっ!」


 最初は声を上げるのを抑えられていたが、蒼空くんはもう、声が出てしまうのをこらえきれていない。


「待っていいの?じゃあ、そろそろ抜いていい?」


「えっ…」


 そんなに切ない顔で見られたら我慢できなくなる。

 俺の愚息はもうバキバキ臨戦状態で、ずいぶん前から我慢の涙を流している。早く入れたい。


「代わりに俺のこれ、入れていい?」


 蒼空くんの脚に擦り付けながら、そう耳元でつぶやく様に聞いたら、蒼空くんはまた真っ赤な顔でコクコクと頷いてくれた。
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