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第45話 御主人様
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この娘、今なんて言った? 犬耳の可愛い女の子が、俺の事を御主人様だと?
「メイド喫茶か!」
「ヒャッ!」
俺の突然の突っ込みに、可愛いわんこが飛び上がって驚いてしまった。
「ヤクモ、なに訳分かんない事言って脅してるのよ!」
「八雲君……気持ちは分かるけど、突っ込むとこソコ?」
ちーちゃんには分かってもらえたが、ミーファには脅すなと怒られてしまった。
「だって……犬耳娘に御主人様とか言われたら……メイド喫茶とか行った事ないけどなんとなく……」
隊長さんたちは勤務中との事で、俺たちは時間を割いてもらったお礼を言って見送った。
ちーちゃんは『お礼なんか言う必要ない。むしろ誤認逮捕なんだからこの娘に土下座して謝罪しろ』と息巻いていたけど、まぁ、状況証拠が揃っていたし、仕方が無いだろう……こういうのに巻き込まれないように、自分たちが注意する事も大事だと説き伏せた。
あの男は1人で600万ジェニーという大金を背負い込む事になった。娼婦と違い、工夫の犯罪奴隷の日当は、この世界の最低賃金の4千ジェニーだそうだ。日数で言えば1500日……休日もあるらしいので約5年はかかるだろう。ざま~みろだ。
「あなた、どういう意図で今の発言に至ったのかな?」
審問官の居る屯所から場所を変え、ミーファが訝しんだ目でわんこに『御主人様』発言について問い質す。
「あの……私、お金を持っていないので、働いて返そうかと思いまして……」
『♪ 成程。マスター、その娘、生前は契約奴隷だったようです。詳しくは本人から聞いてください……』
『奴隷? ちーちゃんと一緒で、生前話を言うか言わないかは本人次第か』
「働くと言っても、俺たちも余裕はないんだよね……それに、かえって俺たちの負担が増えるだけじゃないか? 君の食事代やら宿代とか、俺たちが出さなきゃいけないって事だろ?」
「宿は要りません! 食事も自分で何とかします……」
「ちょっと待って……何とかなるの? そんな恰好で野宿とかしてウロウロしていたら、襲われるわよ? 服はどうしたの?」
「今日やっと町に着いたばかりなのですが、着いてすぐにあの男に絡まれて、周辺の店の人からいろいろ聞いて情報を集め、魔石の換金にギルドに向かっている時に運悪くあいつにまた会ってしまい嵌められたのです。なので魔石の換金もまだです」
「でも、隊長が魔石も少ししか持ってないと言ってただろ?」
「はい。チュートリアルを得た時に、とりあえずこの町を目指しなさいと言われて、4か月かけてここまで来たのに……お金が沢山要るとは知りませんでした。知ってたら『魔石』や『魂石』も吸収しないで、ある程度保管していたのに」
ここに来るのに4カ月? 出産フィールドから離れてたのかな。
「八雲君、私の家では犬猫を安易に拾っちゃいけないって両親から厳しく言われています。でも、覚悟があって拾ってくるのなら飼っても良いって……要はちゃんと育てる覚悟がないなら安易に助けるなって事。助けたなら最後まで面倒見ろって事ね」
ちーちゃん、この娘を犬猫と扱いが一緒なのは失礼じゃないかな……確かに犬だけど。
「ヤクモ! この娘、仲間に入れてあげましょ!」
「2人ともちょっと待て! 簡単にそういう事は決めちゃダメだ! 昼夜どっちの型かも分かんないのに……もし俺たちと逆型だったらどうすんの?」
「「あっ……そういうのもあったんだね」」
「私、夜行性のようです……夜型はダメですか? 皆さんは昼型なのですか?」
夜行性なんだ……。
この娘、痩せてガリガリじゃないか……パッと見可愛いが、なんか痛々しい。
そんな状態だというのに……時々おっぱいが貫頭衣の隙間から見えそうになり、ドキッとする。
俺という奴は……情けなく思うが、可愛い娘なのでしょうがない。男の性なのだ!
「ヤクモ! 夜型ですって!」
「八雲君、こんな可愛い娘を、まさかまた見捨てる気なの?」
「ちーちゃん、いい加減その件は許してよ……はぁ、分かったよ。とりあえず宿屋に行って、この娘が仲間になれるかどうか夕飯を食べながらいろいろ話を聞こうか? 君、名前は?」
可哀想なので、とりあえず俺が羽織ってるマントを掛けてやる。
「ありがとうございます御主人様! 私はルディと言います」
「俺はヤクモ」
「わたくしはミーファよ。よろしくルディ」
「私はチホ。よろしくね」
「ヤクモ優しいのね。わたくし、自分があれほど恥ずかしかったのに、そういう配慮に気付かなかったわ……」
ミーファはちょっとしょげているが、優しさというより、男の性で気になって仕方がないという理由で隠しただけだ。
宿屋に行き、お姉さんに1人追加を伝え、とりあえず彼女の一泊分の料金を支払う。
「でも、丁度4人部屋を利用していたので良かったわよね」
「本当ね……なんかこの娘とは運命を感じますわ」
「運命は大げさだろうけど、縁はあるんだろうね。ミーファが外を見て声を掛けなかったら、そのまま罪人として娼婦にされて客を取らされてただろうし、偶然4人部屋を3人で利用していて空きがあったり、偶々が重なって彼女は今ここに居るんだからね」
「グスン……良かった。悪い事してないのに、むりやり男たちの慰み者になるなんて絶対嫌です」
扉をノックされ開けると、宿屋のおねーさんが入ってきた。
「お待たせ! テーブルの上に置くね」
「ありがとう。じゃあこれ、お釣りは良いからね」
夕飯を食堂でとらないで、部屋に運んでもらったのだ。
ルームサービスは、配達料金として1人20ジェニーいるそうで、俺は100ジェニーお姉さんに渡した。忙しい時間帯に部屋へ運び込む手間を取られるのだ、食べた後にトレーを下げるのにもまたひと手間が要る。
料金が若干上乗せされても仕方がない。この世界にはチップとか御心付けとかの風習はないようで、きっちり追加サービスは別料金表があるので分かりやすくて良い。
「ヤクモ……100ジェニーだけど勿体なくない? 食堂で食べれば良かったのに……」
ミーファは毎食だと1日で300ジェニー要るから勿体ないと主張しているのだが……。
「ミーファは自分が可愛いって事、もっと自覚しようよ。16歳から飲酒可能らしいから、夕飯時は酒が入った野郎どもがわんさか居るんだよ。絶対何人かが絡んでくるよ? 折角の楽しい食事時間が台無しになったら嫌だろ?」
宿屋の食堂は酒場も兼ねているところが多い……ここの宿屋も酒を提供している。
「八雲君の言うとおりよ。危険回避は事前にできるならしておくべきよね」
「安全をお金で買う訳ね……ヤクモ、わたくしたちのために配慮してくれてありがとう」
「さぁ、冷めないうちに食べよう! 異世界の食事楽しみなんだ! ちゃんと一汁三菜あるんだね。こちらの世界では主食はパンなのか……」
夕飯の献立
・一角兎のクリームシチュー
・ハリハリネズミの香草焼き
・キノコソテー
・生野菜のサラダ
・パン
「旨い! ちーちゃん、良く分からない肉だけど、美味しいよ!」
兎とかネズミとか聞いて、ちーちゃんは食べるのを躊躇っているようなので、俺が実際に食べて促してやる。
「一角兎は頭に角が生えた1mぐらいの兎の魔獣ね。ハリハリネズミはウニの魔獣みたいに棘を飛ばしてくる1mぐらいのネズミ型の魔獣よ。わたくしの国にも居ましたけど、ポピュラーな魔獣で、安価で美味しい食肉用の魔獣として重宝されてたわ」
「ルディ、遠慮しないで食べて良いんだよ」
「あ、はい。御主人様と一緒にお食事なんてしたことなかったので、良いのかなって……」
使用人は主人と食事をとることはないそうで、こうやって同じメニューのモノを食べる事もなかったそうだ。
「ご飯を食べた後で、その辺の話も良かったら詳しく聞かせてくれる?」
「はい、では頂きます……美味しい!」
食事はどれも美味しかった。
痩せ細っているルディはお腹が空いていたようで、ペロリと平らげた。
結構な量があったので、オークの串焼きでお腹がまだこなれていなかったちーちゃんはルディに分けてあげていた。
「ちーちゃん、異世界の食事も結構美味しいよね?」
「そうね。ねずみも食べたら案外美味しかった。鶏肉より少し硬いけど、コクとか旨味はむしろねずみの方があったよね」
さて、ルディちゃんのステータスを見てみるかな。
【ルディ】
HP:1383
MP:313
レベル:9
種族:狼人族(白狼種)
仮種族:ガンガゼウニ
性別:女
年齢:14歳
転生年齢:0歳
職業:……
攻撃力:1248
防御力:862
敏捷力:89
知力:626
精神力:618
運:622
魅力 :1599
AP:124
《スキル》
《生活魔法》
【亜空間倉庫】Lv1
【クリーン】
《種族固有魔法》
特殊支援系
【毒針】Lv1
戦闘攻撃支援系
【針飛ばし】Lv4
《既存魔法》
特殊支援系パッシブ
【隠密】Lv3
【夜目】
【気配察知】Lv2
【魔力感知】Lv2
【嗅覚強化】Lv2
戦闘支援系パッシブ
【身体強化】Lv2
《ユニークスキル》
【毒耐性】Lv1
【咆哮】Lv2
【嗅覚鑑識】Lv2
ガンガゼウニ? 聞いたことない名前だな……。
『♪ マスターは知ってますよ……ほら、コレです。石鯛釣りで良く使ってた棘の長いウニですよ』
ナビーが画像を見せてくれてやっと分かった。良く知ってたやつだった。
『ああ~、刺さるとめっちゃ疼くあれか! ガンガゼウニって名前だったんだな。知らなかった』
攻撃力は高いがMPは少ない。知力も低いが馬鹿という意味ではない。魔力系に影響するし、数値が高い方が知能が高いのは確かだけどね。
【毒無効】ではなく、【毒耐性】というのは注意が要りそうだな。
俺の毒で死んじゃったとかシャレになんない。
ルディに許可をもらい、ステータスを皆と共有する。
やはり、ルディも仲間になりそうな雰囲気だな。
「メイド喫茶か!」
「ヒャッ!」
俺の突然の突っ込みに、可愛いわんこが飛び上がって驚いてしまった。
「ヤクモ、なに訳分かんない事言って脅してるのよ!」
「八雲君……気持ちは分かるけど、突っ込むとこソコ?」
ちーちゃんには分かってもらえたが、ミーファには脅すなと怒られてしまった。
「だって……犬耳娘に御主人様とか言われたら……メイド喫茶とか行った事ないけどなんとなく……」
隊長さんたちは勤務中との事で、俺たちは時間を割いてもらったお礼を言って見送った。
ちーちゃんは『お礼なんか言う必要ない。むしろ誤認逮捕なんだからこの娘に土下座して謝罪しろ』と息巻いていたけど、まぁ、状況証拠が揃っていたし、仕方が無いだろう……こういうのに巻き込まれないように、自分たちが注意する事も大事だと説き伏せた。
あの男は1人で600万ジェニーという大金を背負い込む事になった。娼婦と違い、工夫の犯罪奴隷の日当は、この世界の最低賃金の4千ジェニーだそうだ。日数で言えば1500日……休日もあるらしいので約5年はかかるだろう。ざま~みろだ。
「あなた、どういう意図で今の発言に至ったのかな?」
審問官の居る屯所から場所を変え、ミーファが訝しんだ目でわんこに『御主人様』発言について問い質す。
「あの……私、お金を持っていないので、働いて返そうかと思いまして……」
『♪ 成程。マスター、その娘、生前は契約奴隷だったようです。詳しくは本人から聞いてください……』
『奴隷? ちーちゃんと一緒で、生前話を言うか言わないかは本人次第か』
「働くと言っても、俺たちも余裕はないんだよね……それに、かえって俺たちの負担が増えるだけじゃないか? 君の食事代やら宿代とか、俺たちが出さなきゃいけないって事だろ?」
「宿は要りません! 食事も自分で何とかします……」
「ちょっと待って……何とかなるの? そんな恰好で野宿とかしてウロウロしていたら、襲われるわよ? 服はどうしたの?」
「今日やっと町に着いたばかりなのですが、着いてすぐにあの男に絡まれて、周辺の店の人からいろいろ聞いて情報を集め、魔石の換金にギルドに向かっている時に運悪くあいつにまた会ってしまい嵌められたのです。なので魔石の換金もまだです」
「でも、隊長が魔石も少ししか持ってないと言ってただろ?」
「はい。チュートリアルを得た時に、とりあえずこの町を目指しなさいと言われて、4か月かけてここまで来たのに……お金が沢山要るとは知りませんでした。知ってたら『魔石』や『魂石』も吸収しないで、ある程度保管していたのに」
ここに来るのに4カ月? 出産フィールドから離れてたのかな。
「八雲君、私の家では犬猫を安易に拾っちゃいけないって両親から厳しく言われています。でも、覚悟があって拾ってくるのなら飼っても良いって……要はちゃんと育てる覚悟がないなら安易に助けるなって事。助けたなら最後まで面倒見ろって事ね」
ちーちゃん、この娘を犬猫と扱いが一緒なのは失礼じゃないかな……確かに犬だけど。
「ヤクモ! この娘、仲間に入れてあげましょ!」
「2人ともちょっと待て! 簡単にそういう事は決めちゃダメだ! 昼夜どっちの型かも分かんないのに……もし俺たちと逆型だったらどうすんの?」
「「あっ……そういうのもあったんだね」」
「私、夜行性のようです……夜型はダメですか? 皆さんは昼型なのですか?」
夜行性なんだ……。
この娘、痩せてガリガリじゃないか……パッと見可愛いが、なんか痛々しい。
そんな状態だというのに……時々おっぱいが貫頭衣の隙間から見えそうになり、ドキッとする。
俺という奴は……情けなく思うが、可愛い娘なのでしょうがない。男の性なのだ!
「ヤクモ! 夜型ですって!」
「八雲君、こんな可愛い娘を、まさかまた見捨てる気なの?」
「ちーちゃん、いい加減その件は許してよ……はぁ、分かったよ。とりあえず宿屋に行って、この娘が仲間になれるかどうか夕飯を食べながらいろいろ話を聞こうか? 君、名前は?」
可哀想なので、とりあえず俺が羽織ってるマントを掛けてやる。
「ありがとうございます御主人様! 私はルディと言います」
「俺はヤクモ」
「わたくしはミーファよ。よろしくルディ」
「私はチホ。よろしくね」
「ヤクモ優しいのね。わたくし、自分があれほど恥ずかしかったのに、そういう配慮に気付かなかったわ……」
ミーファはちょっとしょげているが、優しさというより、男の性で気になって仕方がないという理由で隠しただけだ。
宿屋に行き、お姉さんに1人追加を伝え、とりあえず彼女の一泊分の料金を支払う。
「でも、丁度4人部屋を利用していたので良かったわよね」
「本当ね……なんかこの娘とは運命を感じますわ」
「運命は大げさだろうけど、縁はあるんだろうね。ミーファが外を見て声を掛けなかったら、そのまま罪人として娼婦にされて客を取らされてただろうし、偶然4人部屋を3人で利用していて空きがあったり、偶々が重なって彼女は今ここに居るんだからね」
「グスン……良かった。悪い事してないのに、むりやり男たちの慰み者になるなんて絶対嫌です」
扉をノックされ開けると、宿屋のおねーさんが入ってきた。
「お待たせ! テーブルの上に置くね」
「ありがとう。じゃあこれ、お釣りは良いからね」
夕飯を食堂でとらないで、部屋に運んでもらったのだ。
ルームサービスは、配達料金として1人20ジェニーいるそうで、俺は100ジェニーお姉さんに渡した。忙しい時間帯に部屋へ運び込む手間を取られるのだ、食べた後にトレーを下げるのにもまたひと手間が要る。
料金が若干上乗せされても仕方がない。この世界にはチップとか御心付けとかの風習はないようで、きっちり追加サービスは別料金表があるので分かりやすくて良い。
「ヤクモ……100ジェニーだけど勿体なくない? 食堂で食べれば良かったのに……」
ミーファは毎食だと1日で300ジェニー要るから勿体ないと主張しているのだが……。
「ミーファは自分が可愛いって事、もっと自覚しようよ。16歳から飲酒可能らしいから、夕飯時は酒が入った野郎どもがわんさか居るんだよ。絶対何人かが絡んでくるよ? 折角の楽しい食事時間が台無しになったら嫌だろ?」
宿屋の食堂は酒場も兼ねているところが多い……ここの宿屋も酒を提供している。
「八雲君の言うとおりよ。危険回避は事前にできるならしておくべきよね」
「安全をお金で買う訳ね……ヤクモ、わたくしたちのために配慮してくれてありがとう」
「さぁ、冷めないうちに食べよう! 異世界の食事楽しみなんだ! ちゃんと一汁三菜あるんだね。こちらの世界では主食はパンなのか……」
夕飯の献立
・一角兎のクリームシチュー
・ハリハリネズミの香草焼き
・キノコソテー
・生野菜のサラダ
・パン
「旨い! ちーちゃん、良く分からない肉だけど、美味しいよ!」
兎とかネズミとか聞いて、ちーちゃんは食べるのを躊躇っているようなので、俺が実際に食べて促してやる。
「一角兎は頭に角が生えた1mぐらいの兎の魔獣ね。ハリハリネズミはウニの魔獣みたいに棘を飛ばしてくる1mぐらいのネズミ型の魔獣よ。わたくしの国にも居ましたけど、ポピュラーな魔獣で、安価で美味しい食肉用の魔獣として重宝されてたわ」
「ルディ、遠慮しないで食べて良いんだよ」
「あ、はい。御主人様と一緒にお食事なんてしたことなかったので、良いのかなって……」
使用人は主人と食事をとることはないそうで、こうやって同じメニューのモノを食べる事もなかったそうだ。
「ご飯を食べた後で、その辺の話も良かったら詳しく聞かせてくれる?」
「はい、では頂きます……美味しい!」
食事はどれも美味しかった。
痩せ細っているルディはお腹が空いていたようで、ペロリと平らげた。
結構な量があったので、オークの串焼きでお腹がまだこなれていなかったちーちゃんはルディに分けてあげていた。
「ちーちゃん、異世界の食事も結構美味しいよね?」
「そうね。ねずみも食べたら案外美味しかった。鶏肉より少し硬いけど、コクとか旨味はむしろねずみの方があったよね」
さて、ルディちゃんのステータスを見てみるかな。
【ルディ】
HP:1383
MP:313
レベル:9
種族:狼人族(白狼種)
仮種族:ガンガゼウニ
性別:女
年齢:14歳
転生年齢:0歳
職業:……
攻撃力:1248
防御力:862
敏捷力:89
知力:626
精神力:618
運:622
魅力 :1599
AP:124
《スキル》
《生活魔法》
【亜空間倉庫】Lv1
【クリーン】
《種族固有魔法》
特殊支援系
【毒針】Lv1
戦闘攻撃支援系
【針飛ばし】Lv4
《既存魔法》
特殊支援系パッシブ
【隠密】Lv3
【夜目】
【気配察知】Lv2
【魔力感知】Lv2
【嗅覚強化】Lv2
戦闘支援系パッシブ
【身体強化】Lv2
《ユニークスキル》
【毒耐性】Lv1
【咆哮】Lv2
【嗅覚鑑識】Lv2
ガンガゼウニ? 聞いたことない名前だな……。
『♪ マスターは知ってますよ……ほら、コレです。石鯛釣りで良く使ってた棘の長いウニですよ』
ナビーが画像を見せてくれてやっと分かった。良く知ってたやつだった。
『ああ~、刺さるとめっちゃ疼くあれか! ガンガゼウニって名前だったんだな。知らなかった』
攻撃力は高いがMPは少ない。知力も低いが馬鹿という意味ではない。魔力系に影響するし、数値が高い方が知能が高いのは確かだけどね。
【毒無効】ではなく、【毒耐性】というのは注意が要りそうだな。
俺の毒で死んじゃったとかシャレになんない。
ルディに許可をもらい、ステータスを皆と共有する。
やはり、ルディも仲間になりそうな雰囲気だな。
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