上 下
148 / 184
王都街道編 8・9日目

2-9-6 奴隷たちの事情?要らない娘たち?

しおりを挟む
 ハティが帰ってくる前に色々考えないといけない事がある。

 とりあえず一番厄介なのが、ハティが連れ帰る男性冒険者たちだ。彼らが逃げ出さなければ、ひょっとしたら先に殺された2名以外は死ななくても済んだのかもしれないのだ。つまり生き残った女性冒険者たちと、逃げた男性冒険者たちがもめるのが目に見えているので面倒なのだ。

 今回の護衛依頼で冒険者は2PT雇われたのだが、2PTの中で強い2名が真っ先に殺されたのを見て、1PTがまるまる逃げ出したのだ。仕方なく残った方のパーティーメンバー5名で守りにあたったのだが、多勢に無勢……俺たちが到着するまでに更に2名殺されて、残留したパーティーの男は全て殺されてしまったのだ。

 女性冒険者が殺されずに生きているのは、生け捕りにして散々強姦した後、闇の奴隷商に売るためだ。

 ある意味助かったのは商品価値がある若さ故なのだが、逆に年配のベテラン女性冒険者だったら、そもそもこの護衛依頼の危うさを警戒して参加していなかったと考えれば、何とも皮肉な話だ。


 俺が女性冒険者たちの気持ちを無視して、逃げ出した奴らを助けるのには一応理由はある……決してフィリアや未来にお願いされたからだけではない。俺は彼女たちほど優しくない……。

 ナビーに確認しつつ、奴らの言い訳の想定をいろいろ思案しておく。


 次に問題なのは奴隷たちだ。助けたからには売るにしろ解放するにしろ、最後まで面倒をみる必要がある。

『……マスター、そのことでお話があります』
『どうした? なにか問題でもあるのか?』

『……はい。彼女たちを調べたのですが2名仲間にするには問題のある娘がいます』
『問題? 具体的にどんな問題があるんだ?』

『……1人は人族のマスターから見て左の娘ですが……彼女は農家の娘なのですが、それを聞いて何かお気づきになりませんか?』

『う~~ん……農家の娘にしては日焼けしてないとか?』
『……ふふふ、正解です! 流石です! 一発正解です!』

『で? 病気かなにかで農作業ができないほど病弱な娘とかなのか?』
『……彼女は何度両親に仕事をしろといわれても一切手伝おうとしなかったのです。自分が綺麗だと幼少時より自覚していて、いずれどこかのお金持ちに見初められて嫁ぐから、日焼けなんかしたら価値が下がってしまうと言って、これまでなにもしていません』

『ニートかよ! この世界にもパラサイトって居るんだな……』
『……家族も彼女の美しさは認めていたので、せめて家の中の手伝いだけでもすれば良かったのですが、洗濯や炊事は手が荒れる……調理は火傷や怪我をしたらどうするの、とか言ってそれも手伝わない……とうとう彼女抜きの家族会議で、全員一致で奴隷として売ることに決まりました。その日のうちに商都の奴隷商人に家にくるよう手配し、到着後直ぐに彼女の食事に一服盛られて、寝てる間に終身奴隷として契約されてしまったのです』

『本人の同意なしでもいいのか?』
『……寝てる間に契約書に拇印を押されていますが、親の同意書が添えてあるので合法です』

『まぁ、自業自得か……この世界じゃ遊ばせておくほど裕福な家ってあまりないのだろ?』
『……貴族ならともかく、農家ではまずないでしょうね。日本のように農家の地主とかはなく、地主とは領主である貴族のことですからね』

『終身奴隷ってことは、完全に捨てられたって事だよな?』
『……ですね。終身奴隷は何でも有りなので、若くて綺麗な娘は性奴隷として売られる事が殆んどです。それを解っていてそういう契約をしたってことは、家族全員そうとう腹に据えかねるものがあったのでしょう』

『でも、その家族たちはなんだかんだ言っても、やっぱり良心の呵責に今は苦しんでいるのだろ?』
『……いえ。予想以上に高額で穀潰しのバカ娘が売れたと、家族で喜んでいます』

『彼女、余程酷かったんだな……そういわれてみれば、なんか嫌な感じの目つきでこっち見てるな……』
『……マスターをどんな奴か観察しているのですよ。チョロそうなら誘惑して奴隷解放してもらう気のようですね。悪臭がするほど酷い性格の者ではないのですが、なにせこれまで何もやってこなかった家族に捨てられるほどの穀潰しのバカ娘……一切役に立たないでしょう。ああ、できることが1つありました。マスターのオナペットにはできるかもです』

 オナペットって……性処理は彼女以上に可愛い嫁が一杯いるので間に合ってます。

『よし! あの娘は可愛いけど、俺もいらんわ! で、もう1人の問題児は?』
『……マスターから見て、右側にいる猫族の娘です。彼女は犯罪奴隷として売りに出される予定の娘ですが、手癖が悪く嘘吐きなのです。【奴隷紋】で縛ることはできますが、元の性格の悪さは【奴隷紋】ではどうにもできません……マスターなら臭ってみればすぐに理解できるはずです』

 性格が悪いと個人香が悪臭になるんだったな。

『犯罪奴隷ってことは何かやったんだよな?』
『……彼女は貴族家に契約奴隷として奉公に出ていたのですが、その貴族家から家財を時々盗んで売っていたのです』

『そういう犯罪行為は【奴隷紋】で縛ってたのじゃないのか?』
『……嘘が上手く、貴族の主人から信用されていたようで、縛りを殆んどかけられずに自由にされていたようです。容姿が可愛いので、少し甘えただけで、コロッと騙されたようですね。売り払った物が高額なため、その補てんのため彼女も終身奴隷です』

『盗んだ品を売った現金はどこにいったんだ?』
『……家族に仕送り……とかなら可愛気があったのですが、服やアクセサリーを買って所持していたようです。それを全部売って貴族家に返済し、足らない分の3倍額が彼女の返済金になります。約9千万ジェニーです』 

 ジェニーはこの国の通貨単位だったな……多少物価は違うが、1ジェニー約1円で換算していいそうだ。

『なるほどな……この娘も要らないな。それにしても皆、可愛いよな。桜ほどではないけど、あの白い白狼族の娘とか、穂香や沙織ちゃんレベルで可愛いよな。この世界って結構可愛い娘が多いのか?』

『……彼女たちは、年に1回年始に王都で開催される、この国最大規模のオークション大会に出品予定の娘たちです。年始のこのオークションは、厳選されたレアな商品しか出品できない規則があるようで、国内外から貴族や商人がお宝や美人な高級奴隷を求めて沢山集まってくるようです』

『だから、これほど粒揃いなんだ……彼女たちは年始用に厳選された特別品なんだな、納得だ』



 彼女たち2人に、このまま期待を持たせたままにしておくのはあまりよろしくない。

「ちょっと奴隷の娘たち、こっちにきてもらえるか」

 俺の呼びかけで奴隷たちが俺の前に集合する。

「俺の名前はリョウマだ。今から君たちの主人になるわけだが、先に【奴隷紋】の縛りを幾つかかけておく」

 1、身の危険を感じない限り、許可なく逃げ出すな
 2、犯罪行為をするな
 3、自傷行為をするな

 もう1つあるのだが、今はあえて組み込まないでおく。

「以上たった3つだ。それと灰狼族のあなたから順番に名前と年齢を言って自己紹介をしてくれるかな。おっと、先に君と君はこっちにきてくれ……じゃあ、順番に自己紹介よろしく」

 ・アレクセイ 26歳 灰狼族 レア種 元冒険者で貴族に騙され犯罪奴隷に落ちる
 ・セシル   17歳  人族 商家の娘だったが、家族全員借金奴隷として奴隷落ち
 ・ミーニャ  16歳 黒豹族 レアな猫種 母親の高額な治療費の為に奴隷落ち
 ・アルヴィナ 16歳 白狼族 超レア種 盗賊に襲われ、奴隷商に売られる
 ・リリー   15歳  犬族 村で保護されていた捨て子だったが、大不作でこの秋に売られてしまう
 ・ベル    15歳  犬族 農家の娘 リリーと同村で仲良し 同じく不作で、家の為に身売りする
 ・ルフィーナ 18歳 兎人族 超レアな種族で、森でキノコ狩り中に奴隷狩りに遭う           


『やっぱ、奴隷になった理由がいろいろ重いな……』
『……身売りさせられるような奴隷は、大抵個人が抗えないような大きな理由があります』

『……マスター、人狼族は偶然かもしれませんがロシア語名が多いようですね。アレクセイは護るという意味です。アルヴィナは白とか純粋なという意味があります』

『へ~、彼女にぴったりだな! 凄く良い名前だ!』
『……アレクセイも、彼にピッタリな良い名前だと思うのですが……』

「あの! 私の名前は―――」
「あ、君たちの名前は言わなくていい。明日商都に行ったら、君たち2人は奴隷商に売りに出す」

「「どうして私たちだけ売られるのですか!?」」
「俺が言わなくても、自分たちが一番分かってるでしょ?」

「「分かりません!」」

『……マスター、他の娘たちが結局自分たちも直ぐ売られるんだと不安になったようです。ちゃんと説明してあげてください』

 確かに……いきなり売るとか言っちゃったから、他の娘たちまで俺を蔑んだ目で見てるな……。

「そこの人族の君は、農家の娘なのに17年間仕事もせず、親に寄生して家族に見捨てられて売られたんだろ? 農家の娘のくせに一切日焼けもなく色白なのはおかしいだろ? 同じく農家出のリリーとベルはこんがり小麦色な肌をしてるだろ。手も鍬で耕すからマメだらけ……働き者の良い手をしてる。何もしない極道者のお前は要らないんだよ。何もしてこなかったから、一切家事もできない役立たずだろ?」 

「なんで、あなたがその事を知っているのですか!? さっき会ったばっかりなのに!」

「それと猫族の君は、嘘吐きで手癖も性格も悪すぎる……そういう娘も当然うちには要らない」
「違うのです! 前の主人の誤解なのです!」

「ほら……またそうやって嘘を平気で吐く……奴隷たちに4つ目の縛りだ! 主人とその仲間に今後一切嘘を吐くな!」

 ここでさっき組み込まなかった縛りを取り入れる。

「………………」

「どうした? もう言い訳しないのか? 嘘を吐いたらどうなるか見たいから言ってみろよ」
「くっ………………」

 うわ~可愛かった顔が、めっちゃ睨んでおっかない顔してる。これが本来の彼女の性格がにじみ出た顔なんだな……ナビーに感謝だ。

「それとミーニャ。君の病気のお母さんな、神殿の診療所に行ったんだけど、結局治ってないんだよ。君には『ミーニャのおかげで治った、ありがとう』って言ってるだろ? あれ、君を想った優しい嘘なんだ。身売りまでして作ってくれたお金を半分無駄にしちゃったので、君の両親はその事を言い出せずに、お母さんは今も病気で苦しんでいる」

「嘘! だってお母さんは治って元気になったって……うそ……」
「心配しなくていい。俺はこの世界でもおそらく一番優れた治療魔法が使える。商都に行ったら君のお母さんは、俺が治してあげるから、心配しなくていいよ」

「……本当?……もし、お母さんが治ってなかったら、ご主人様が治してくれるの?」
「ああ、どんな不治の病でも治してあげるから心配しなくていい。それと、不安そうななので他の娘たちに言っておく。この問題児の2人以外は娼館などに売ったりしないから安心してくれ。アレクセイは後で腕を治してやるので、夜までは我慢してくれ」

「ナッ! お前部位欠損も治せるほどの術者なのか!? ウゲッ―――

 はい、女性冒険者にアレクセイは速攻で殴り倒されました。

「私、次は殴るって言ったよね? 主人に対してお前とか! 口のきき方にはもっと注意しな! ところであなた、その若さで上級回復魔法だけでなく、部位欠損も治せるの? 君、本当にうちに入ってくれない?」


 神殿の診療所では、重度の病気は順番待ちで、緊急に診てもらう為には寄付という名の高額請求をされるのだ。重度の病気を治すには高位の神父に診てもらう必要があり、そうなると人数も限られて必然的に数千万単位のお金が必要になる。利用できるのは高額なお金が払える貴族や商人だけになってしまう。

 ミーニャは自分を犠牲にしてでも母親に生きてほしいと思い、家族に内緒で終身奴隷に身を落としたのだが、用意したお金では治せるほどの高位の神父に診察してもらえなかったのだ。

 ちなみに神父の序列はこんな感じだ。

 教皇>枢機卿>大司教>司教>司祭となるのだが、今回ミーニャの家族が全財産をつぎ込んで回復依頼をしたのは、これから行く商都の神殿に巡回してきていた大司教にあたる人物だったのだが、結局彼では治せなかったようだ。

 だが、成功しなかったとしても半分のお金は寄付として徴収されてしまうので、結局3千万ほど無駄金になってしまったのだ。

 無駄金と言ってしまったが、神殿はそのお金で孤児院を賄っているので、お金自体は有効に使われている……あくまでミーニャの家族が病気も治らず、ミーニャはそのまま奴隷落ちして大損をしてしまったということだ。

 神父について言っておくが、神殿の神父は神の神託で選ばれ任命されるため、悪人は1人も居ない……なので、高額なお金を払って治らなくても、神父を詐欺呼ばわりする者はいない。むしろ、治らなかったのは神のご意志だとして、生をあきらめる者が殆んどだ。


 俺の【アクアフロー】と【細胞治療】を使えば治せない病気は殆んどないだろうから、家族思いのミーニャの為に、商都に着いたら少し時間をつくり、母親を治してやろうと思う。


 俺に売ると宣言された奴隷2人が涙を浮かべて何か言いたそうにしているが、ハティが帰ってきたので奴隷たちの話を聞くのはここまでだ。


 既に女性冒険者3名が彼らを見て強い殺気を放っている……さて、あいつらをどう処分するかね。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

元厨二病な俺、異世界に召喚される!

回復師
ファンタジー
 28歳独身営業マンの俺は、社畜のように働かされ最近お疲れ気味。唯一の楽しみが休日に仲間とやるMMOなのだが、そのゲーム中に寝落ちをしてしまったようだ。耳元でする声に、仲間がボイスチャットでお怒りか?と思いながら目覚めると、知らない部屋のベッドの上だった。どうも、幼女な女神たちに異世界に召喚されてしまったらしい―――よくよく話を聞けば、その女神たちは俺が厨二病を患った中学時代に授業中に書いていたノートの設定世界から誕生したのだという。この世界を創った俺が創造神になるのが当然だと呼び出したみたいなのだが……何やら裏事情も有りそうだ。元厨二病だった頃の発想で、主人公が現代知識を取り入れて無双していくお話です。  

転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件

月風レイ
ファンタジー
 普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。    そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。  そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。  そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。  そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。  食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。  不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。  大修正中!今週中に修正終え更新していきます!

~僕の異世界冒険記~異世界冒険始めました。

破滅の女神
ファンタジー
18歳の誕生日…先月死んだ、おじぃちゃんから1冊の本が届いた。 小さい頃の思い出で1ページ目に『この本は異世界冒険記、あなたの物語です。』と書かれてるだけで後は真っ白だった本だと思い出す。 本の表紙にはドラゴンが描かれており、指輪が付属されていた。 お遊び気分で指輪をはめて本を開くと、そこには2ページ目に短い文章が書き加えられていた。 その文章とは『さぁ、あなたの物語の始まりです。』と…。 次の瞬間、僕は気を失い、異世界冒険の旅が始まったのだった…。 本作品は『カクヨム』で掲載している物を『アルファポリス』用に少しだけ修正した物となります。

転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった 【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。 累計400万ポイント突破しました。 応援ありがとうございます。】 ツイッター始めました→ゼクト  @VEUu26CiB0OpjtL

幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話

妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』 『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』 『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』  大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。

誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!

ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく  高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。  高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。  しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。  召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。 ※カクヨムでも連載しています

二度目の異世界に来たのは最強の騎士〜吸血鬼の俺はこの世界で眷族(ハーレム)を増やす〜

北条氏成
ファンタジー
一度目の世界を救って、二度目の異世界にやってきた主人公は全能力を引き継いで吸血鬼へと転生した。 この物語は魔王によって人間との混血のハーフと呼ばれる者達が能力を失った世界で、最強種の吸血鬼が眷族を増やす少しエッチな小説です。 ※物語上、日常で消費する魔力の補給が必要になる為、『魔力の補給(少しエッチな)』話を挟みます。嫌な方は飛ばしても問題はないかと思いますので更新をお待ち下さい。※    カクヨムで3日で修正という無理難題を突き付けられたので、今後は切り替えてこちらで投稿していきます!カクヨムで読んで頂いてくれていた読者の方々には大変申し訳ありません!! *毎日投稿実施中!投稿時間は夜11時~12時頃です。* ※本作は眷族の儀式と魔力の補給というストーリー上で不可欠な要素が発生します。性描写が苦手な方は注意(魔力の補給が含まれます)を読まないで下さい。また、ギリギリを攻めている為、BAN対策で必然的に同じ描写が多くなります。描写が単調だよ? 足りないよ?という場合は想像力で補って下さい。できる限り毎日更新する為、話数を切って千文字程度で更新します。※ 表紙はAIで作成しました。ヒロインのリアラのイメージです。ちょっと過激な感じなので、運営から言われたら消します!

平凡すぎる、と追放された俺。実は大量スキル獲得可のチート能力『無限変化』の使い手でした。俺が抜けてパーティが瓦解したから今更戻れ?お断りです

たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
★ファンタジーカップ参加作品です。  応援していただけたら執筆の励みになります。 《俺、貸します!》 これはパーティーを追放された男が、その実力で上り詰め、唯一無二の『レンタル冒険者』として無双を極める話である。(新形式のざまぁもあるよ) ここから、直接ざまぁに入ります。スカッとしたい方は是非! 「君みたいな平均的な冒険者は不要だ」 この一言で、パーティーリーダーに追放を言い渡されたヨシュア。 しかしその実、彼は平均を装っていただけだった。 レベル35と見せかけているが、本当は350。 水属性魔法しか使えないと見せかけ、全属性魔法使い。 あまりに圧倒的な実力があったため、パーティーの中での力量バランスを考え、あえて影からのサポートに徹していたのだ。 それどころか攻撃力・防御力、メンバー関係の調整まで全て、彼が一手に担っていた。 リーダーのあまりに不足している実力を、ヨシュアのサポートにより埋めてきたのである。 その事実を伝えるも、リーダーには取り合ってもらえず。 あえなく、追放されてしまう。 しかし、それにより制限の消えたヨシュア。 一人で無双をしていたところ、その実力を美少女魔導士に見抜かれ、『レンタル冒険者』としてスカウトされる。 その内容は、パーティーや個人などに借りられていき、場面に応じた役割を果たすというものだった。 まさに、ヨシュアにとっての天職であった。 自分を正当に認めてくれ、力を発揮できる環境だ。 生まれつき与えられていたギフト【無限変化】による全武器、全スキルへの適性を活かして、様々な場所や状況に完璧な適応を見せるヨシュア。 目立ちたくないという思いとは裏腹に、引っ張りだこ。 元パーティーメンバーも彼のもとに帰ってきたいと言うなど、美少女たちに溺愛される。 そうしつつ、かつて前例のない、『レンタル』無双を開始するのであった。 一方、ヨシュアを追放したパーティーリーダーはと言えば、クエストの失敗、メンバーの離脱など、どんどん破滅へと追い込まれていく。 ヨシュアのスーパーサポートに頼りきっていたこと、その真の強さに気づき、戻ってこいと声をかけるが……。 そのときには、もう遅いのであった。

処理中です...