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モノリス

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私は、ある月、友人と一緒にユタ州の渓谷でキャンプをしていました。
夜になると、満天の星空が目に飛び込んできて、感動しました。友人は、星座や惑星の名前を教えてくれましたが、私はあまり覚えられませんでした。でも、一つだけ忘れられないものがありました。
それは、謎のモノリスです。


友人は、そのモノリスについて聞いたことがあると言いました。
ユタ州の渓谷で発見された後、世界各地に出現したという不思議な金属製の柱です。誰が作ったのか、何の目的で置いたのか、どうやって移動したのか、など、謎が多いと言いました。
私は、興味をそそられましたが、その場所に行くのは危険だと言われました。なぜなら、モノリスが発見された場所は、保護区域であり、無許可で入ると罰金を払わなければならないからです。

でも、私は、そのモノリスを見たいという衝動に駆られました。
友人が寝静まった後、こっそりとテントを抜け出しました。懐中電灯を持って、モノリスがあるという方向に歩き始めました。道は険しく、暗闇の中で足元が見えませんでした。何度も転んだり、ひっかかったりしましたが、私は諦めませんでした。やがて、目的地に到着しました。

そこには、私が見たこともないような光景が広がっていました。
モノリスは、まるで宇宙船のように、暗い渓谷に光を放っていました。その姿は、神秘的で美しく、恐ろしくもありました。私は、モノリスに近づきました。触れてみたいと思いました。
でも、その瞬間、モノリスは動き始めました。

私は、驚いて後ずさりしました。
モノリスは、私の方に向かってきました。私は、逃げようとしましたが、足がもつれて転んでしまいました。モノリスは、私の上に覆いかぶさってきました。
私は、叫びました。でも、誰も助けてくれませんでした。私は、モノリスに飲み込まれてしまいました。

それから、私は、どこにいるのか分かりませんでした。
モノリスの中は、白い光で満たされていました。私は、浮遊しているような感覚でした。私は、何が起こったのか、どうなってしまうのか、と不安になりました。
でも、その時、私は、モノリスから声が聞こえるのに気づきました。

「こんにちは。私は、???です。驚かせてしまって、ごめんなさい。私は、あなたに話したいことがあります」

そして気がつくと、キャンプをしている場所に寝ていました。
あれは夢だったのだろうか、とはっきりしない頭で考えました。
何から何まで現実とは思えなかったのです。
しかし、体には、歩いて向かった時についた傷がありました。
モノリスから何を聞いたのかも、全く思い出せません。
あの体験はおそらく、夢遊病か、寝ぼけていたのだろうと、自身を納得させようと思っています。
それでも、モヤモヤした気持ちが残ったのです。
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