87 / 127
オレイカルコス連合制圧戦
第87話 悪夢 現実に
しおりを挟む
「……そうか。侵攻作戦は失敗に終わったか」
「すいませんでした、カシラ。言い訳にしか聞こえないでしょうが、あいつら魔法を使ってきてます。そいつにしてやられました」
「なるほど、魔法か。だっだらあれの出番だな。例の奴を使うからあるだけ配備してくれ」
「ハッ!」
「カシラ、何か秘策でもあるんですか?」
「まだまだ数は少ないが新たな銃を開発して配備しているところだ。あれなら魔法が相手でも突破できるだろう。今度の戦はそれの華々しいデビュー戦というやつだな」
オレイカルコス連合盟主、スティーブはそう言ってにやりと笑う。そこに相手に対する恐怖心は一切なかった。
ハシバ国では軍会議が行われていた。内容は……。
「カウンターですか」
「ああそうだ。相手の野戦で負わせた傷が癒えないうちに反撃して攻め落とす。元々夏に出兵するつもりだったから物資の供給は大丈夫なはずだ」
国土防衛戦で勝利したのを契機に逆に攻め込む、というものだ。防衛戦で一度勝利している相手なら士気も高めだ。
「私たちはそれでもかまいませんが」
「分かった。じゃあなるべく早く手配するから準備よろしくな」
こうして、マコトは3100の兵を率いてオレイカルコス連合の首都を占領する前段階として、その入り口にあたる地域を占領するために出兵した。
「閣下! 総員、配置につきました!」
「分かった、王が命ず! 我が家臣たちよ! 敵におびえることなく戦え!」
マコトは神霊石の力を開放し、王の勅命を下す。
「全軍前進! 攻撃を開始せよ!」
前の戦と同じように竹束、それに銃弾対策のため竹を貼り付けた攻城塔に身を隠しつつ前進する。ドワーフたちが弾を撃ったのを見て兵士たちが飛び出し、襲い掛かる。だが……
「何だあいつら。弾を撃ったのに銃を立ててないぞ?」
一部のドワーフ、特に城壁の門の上を守るドワーフたちは、弾を撃ったのになぜか銃を立てずに何かしらの作業をしている。
それを見た直後、発砲してからほんの数秒しか経たずに次弾が放たれる。先込め式の銃からは考えられない早さだ。
「!? 馬鹿な! 早すぎる!」
一息つく間もなく銃弾が何発もジャック・オー・ランタンたちのシールドに着弾する。
もともと銃弾の1発2発程度ではビクともしないし、傷ついても発射間隔に間があったからその間に修復できていたのだが、
何発も絶え間なく食らうことでヒビが入り、それがどんどん大きくなっていく。
「や、やべぇ! 破られる!」
やがて、バリン! と音を立ててシールドが破れ、脳天に弾丸が着弾しジャック・オー・ランタンの魔術師たちは次々と倒されていく。
「大丈夫だ! 数では勝ってる! 押せ! 押せ!」
怯え気味の味方に向かってウラカンが叫んで発破をかける。そんな彼に弾丸が腕に合計2発着弾する。
「ぐっ!? ……この程度か! 突き進め!」
銃弾を食らったのに痛そうなそぶりを見せない点はさすがだ。
戦闘開始してからしばらく経ち……
「ゲホッ、ゴホッ。煙がひでえな」
城壁を守るドワーフの守備隊が煙に包まれ、視界が遮られる。辺りに濃い霧でもかかったように周りが見えない。
黒色火薬の難点は煙である。特に銃の大量運用や大砲なんかを使うと大量の煙が戦場に漂い、手旗信号などの視覚に頼る指揮の伝達や、敵の目視が困難になってしまう。
新型の銃は飛躍的な連射力を持ってはいたが、それと引き換えに大量の煙を出す欠点も持っていた。
「位置を交代しろ! 1隊と2隊の位置を入れ替えろ!」
ドラが1回、間をおいて2回鳴らされる。それを合図にドワーフたちが位置を変更する。
マコトの軍はドラの音を聞いて守備隊が移動中なのを悟り、一気に攻勢を仕掛ける! 攻城塔やハシゴから兵士たちが我先にと殺到する。
「叩いて潰せぇ!」
「ブモ゛オ゛オ゛オ゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!!」
先陣を切るのはミノタウロスらの傭兵部隊。鋼のような筋肉は銃弾の1発や2発では止まらない。
それに続いて兵士たちが城壁の上へ部隊を展開し、乱戦に持ち込む。
銃の難点は小回りが利かないことである。乱戦になってしまうと誤射の危険性が高くなるからだ。
それに、一応は銃剣を装着すれば接近戦もこなせるがそれでも槍のように使うため、乱戦になると取り回しのきく剣などに比べると有用性は落ちる。
銃は一度懐に入られると弱い。マコトの軍が一気に食らいつき、反撃に出る。
「今逃したらチャンスはもうないぞ! 押せ! 一気に押すんだ!」
アレックスが勇敢に敵陣の懐に切り込み、押していく。それに勇気づけられたのか他の兵士たちも彼に続く。
「門を押さえろ! 門を開ければ俺たちの勝ちだ! ひるむんじゃねえぞ! 続け!」
オーガのナタルが大声で仲間に発破をかけ突撃する。
やがて門が制圧され、この戦はマコトの勝利で終わった。
マコトはドワーフの死体が持っていた銃を見て、顔が一気に青ざめる。
「クソッ! 元込め銃だ! 一部とはいえ実戦配備されていたとは!」
マコトの悪夢が現実になる。
そろそろ収穫の時期だから兵を引き上げて農作業にあてなくてはならない。相手はその間に銃の配備は進むだろう。
しかも奴隷商人ギルドから潤沢な資金が注入されているとなると、今以上の苦戦は免れない。
戦力差で無理やり勝利したが、犠牲は大きかった。
後の世にこの戦いでは敵味方双方合わせて1800を超える死傷者が出て、オレイカルコス連合との戦いでも特に犠牲の大きな戦として語り継がれるものとなったという。
【次回予告】
今後に向けて大きな課題は残る。
が、今は平和な時をかみしめよう。
第88話 「つかの間の休息」
「すいませんでした、カシラ。言い訳にしか聞こえないでしょうが、あいつら魔法を使ってきてます。そいつにしてやられました」
「なるほど、魔法か。だっだらあれの出番だな。例の奴を使うからあるだけ配備してくれ」
「ハッ!」
「カシラ、何か秘策でもあるんですか?」
「まだまだ数は少ないが新たな銃を開発して配備しているところだ。あれなら魔法が相手でも突破できるだろう。今度の戦はそれの華々しいデビュー戦というやつだな」
オレイカルコス連合盟主、スティーブはそう言ってにやりと笑う。そこに相手に対する恐怖心は一切なかった。
ハシバ国では軍会議が行われていた。内容は……。
「カウンターですか」
「ああそうだ。相手の野戦で負わせた傷が癒えないうちに反撃して攻め落とす。元々夏に出兵するつもりだったから物資の供給は大丈夫なはずだ」
国土防衛戦で勝利したのを契機に逆に攻め込む、というものだ。防衛戦で一度勝利している相手なら士気も高めだ。
「私たちはそれでもかまいませんが」
「分かった。じゃあなるべく早く手配するから準備よろしくな」
こうして、マコトは3100の兵を率いてオレイカルコス連合の首都を占領する前段階として、その入り口にあたる地域を占領するために出兵した。
「閣下! 総員、配置につきました!」
「分かった、王が命ず! 我が家臣たちよ! 敵におびえることなく戦え!」
マコトは神霊石の力を開放し、王の勅命を下す。
「全軍前進! 攻撃を開始せよ!」
前の戦と同じように竹束、それに銃弾対策のため竹を貼り付けた攻城塔に身を隠しつつ前進する。ドワーフたちが弾を撃ったのを見て兵士たちが飛び出し、襲い掛かる。だが……
「何だあいつら。弾を撃ったのに銃を立ててないぞ?」
一部のドワーフ、特に城壁の門の上を守るドワーフたちは、弾を撃ったのになぜか銃を立てずに何かしらの作業をしている。
それを見た直後、発砲してからほんの数秒しか経たずに次弾が放たれる。先込め式の銃からは考えられない早さだ。
「!? 馬鹿な! 早すぎる!」
一息つく間もなく銃弾が何発もジャック・オー・ランタンたちのシールドに着弾する。
もともと銃弾の1発2発程度ではビクともしないし、傷ついても発射間隔に間があったからその間に修復できていたのだが、
何発も絶え間なく食らうことでヒビが入り、それがどんどん大きくなっていく。
「や、やべぇ! 破られる!」
やがて、バリン! と音を立ててシールドが破れ、脳天に弾丸が着弾しジャック・オー・ランタンの魔術師たちは次々と倒されていく。
「大丈夫だ! 数では勝ってる! 押せ! 押せ!」
怯え気味の味方に向かってウラカンが叫んで発破をかける。そんな彼に弾丸が腕に合計2発着弾する。
「ぐっ!? ……この程度か! 突き進め!」
銃弾を食らったのに痛そうなそぶりを見せない点はさすがだ。
戦闘開始してからしばらく経ち……
「ゲホッ、ゴホッ。煙がひでえな」
城壁を守るドワーフの守備隊が煙に包まれ、視界が遮られる。辺りに濃い霧でもかかったように周りが見えない。
黒色火薬の難点は煙である。特に銃の大量運用や大砲なんかを使うと大量の煙が戦場に漂い、手旗信号などの視覚に頼る指揮の伝達や、敵の目視が困難になってしまう。
新型の銃は飛躍的な連射力を持ってはいたが、それと引き換えに大量の煙を出す欠点も持っていた。
「位置を交代しろ! 1隊と2隊の位置を入れ替えろ!」
ドラが1回、間をおいて2回鳴らされる。それを合図にドワーフたちが位置を変更する。
マコトの軍はドラの音を聞いて守備隊が移動中なのを悟り、一気に攻勢を仕掛ける! 攻城塔やハシゴから兵士たちが我先にと殺到する。
「叩いて潰せぇ!」
「ブモ゛オ゛オ゛オ゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!!」
先陣を切るのはミノタウロスらの傭兵部隊。鋼のような筋肉は銃弾の1発や2発では止まらない。
それに続いて兵士たちが城壁の上へ部隊を展開し、乱戦に持ち込む。
銃の難点は小回りが利かないことである。乱戦になってしまうと誤射の危険性が高くなるからだ。
それに、一応は銃剣を装着すれば接近戦もこなせるがそれでも槍のように使うため、乱戦になると取り回しのきく剣などに比べると有用性は落ちる。
銃は一度懐に入られると弱い。マコトの軍が一気に食らいつき、反撃に出る。
「今逃したらチャンスはもうないぞ! 押せ! 一気に押すんだ!」
アレックスが勇敢に敵陣の懐に切り込み、押していく。それに勇気づけられたのか他の兵士たちも彼に続く。
「門を押さえろ! 門を開ければ俺たちの勝ちだ! ひるむんじゃねえぞ! 続け!」
オーガのナタルが大声で仲間に発破をかけ突撃する。
やがて門が制圧され、この戦はマコトの勝利で終わった。
マコトはドワーフの死体が持っていた銃を見て、顔が一気に青ざめる。
「クソッ! 元込め銃だ! 一部とはいえ実戦配備されていたとは!」
マコトの悪夢が現実になる。
そろそろ収穫の時期だから兵を引き上げて農作業にあてなくてはならない。相手はその間に銃の配備は進むだろう。
しかも奴隷商人ギルドから潤沢な資金が注入されているとなると、今以上の苦戦は免れない。
戦力差で無理やり勝利したが、犠牲は大きかった。
後の世にこの戦いでは敵味方双方合わせて1800を超える死傷者が出て、オレイカルコス連合との戦いでも特に犠牲の大きな戦として語り継がれるものとなったという。
【次回予告】
今後に向けて大きな課題は残る。
が、今は平和な時をかみしめよう。
第88話 「つかの間の休息」
0
お気に入りに追加
31
あなたにおすすめの小説
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。
桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」
この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。
※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4500文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
あなたの子ですが、内緒で育てます
椿蛍
恋愛
「本当にあなたの子ですか?」
突然現れた浮気相手、私の夫である国王陛下の子を身籠っているという。
夫、王妃の座、全て奪われ冷遇される日々――王宮から、追われた私のお腹には陛下の子が宿っていた。
私は強くなることを決意する。
「この子は私が育てます!」
お腹にいる子供は王の子。
王の子だけが不思議な力を持つ。
私は育った子供を連れて王宮へ戻る。
――そして、私を追い出したことを後悔してください。
※夫の後悔、浮気相手と虐げられからのざまあ
※他サイト様でも掲載しております。
※hotランキング1位&エールありがとうございます!
旦那様、どうやら御子がお出来になられたようですのね ~アラフォー妻はヤンデレ夫から逃げられない⁉
Hinaki
ファンタジー
「初めまして、私あなたの旦那様の子供を身籠りました」
華奢で可憐な若い女性が共もつけずに一人で訪れた。
彼女の名はサブリーナ。
エアルドレッド帝国四公の一角でもある由緒正しいプレイステッド公爵夫人ヴィヴィアンは余りの事に瞠目してしまうのと同時に彼女の心の奥底で何時かは……と覚悟をしていたのだ。
そうヴィヴィアンの愛する夫は艶やかな漆黒の髪に皇族だけが持つ緋色の瞳をした帝国内でも上位に入るイケメンである。
然もである。
公爵は28歳で青年と大人の色香を併せ持つ何とも微妙なお年頃。
一方妻のヴィヴィアンは取り立てて美人でもなく寧ろ家庭的でぽっちゃりさんな12歳年上の姉さん女房。
趣味は社交ではなく高位貴族にはあるまじき的なお料理だったりする。
そして十人が十人共に声を大にして言うだろう。
「まだまだ若き公爵に相応しいのは結婚をして早五年ともなるのに子も授からぬ年増な妻よりも、若くて可憐で華奢な、何より公爵の子を身籠っているサブリーナこそが相応しい」と。
ある夜遅くに帰ってきた夫の――――と言うよりも最近の夫婦だからこそわかる彼を纏う空気の変化と首筋にある赤の刻印に気づいた妻は、暫くして決意の上行動を起こすのだった。
拗らせ妻と+ヤンデレストーカー気質の夫とのあるお話です。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる