俺と彼女は捻くれた青春にその意義を追い求める。

人は彼を『渡り鳥』と、そう呼んだ……(嘘)。

十六年間の人生の中で、幼稚園三つ小学校三つ中学校三つとメジャーリーグばりの移籍を繰り返してきた小鳥遊泰正は、父親の海外赴任をきっかけに定住の地を手に入れる。

しかし、新たな家から、新たな高校に通う日の朝、彼は出会ってしまった。

隣の部屋に住む銀髪碧眼の引きこもり、偶然にも同じ苗字を持った少女……小鳥遊由海という同級生に。
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