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犬神(三)
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「男を探しましたが、霞のごとく消え失せて、どうしても見つけ出すことは叶わなかった」
お凛は思わず辺りを見回した。そんな馬鹿な話と思いつつも、今しも障子の向こうに亡者のような人影が過るのでは、と二の腕に鳥肌が立つ。
しかし、
「……いや、すごい。もう……もう……たまりませんな!じゃなくて、たまったもんじゃないですな!人生最悪の経験だそれは。ほんと羨ましい……くなんかないですよもちろん」
変人の主は頬を火照らせ、ほんと最悪、と目尻を下げて力いっぱい手拭いを絞っている。本音が漏れ放題だ。
「犬神は棲家なしにはこの世に留まることはできません。棲家に戻れない犬神は、徐々に力を失っていきます。だから、蔵に仕舞い込んであったこの箪笥を探し出し、六匹が留守の時を狙って膠で抽出しを固めてしまいました」
張り詰めた声で言って、遊左衛門はごくりと唾を飲み下す。
「犬神と棲家は呼び合っていて、この箪笥も犬神を呼ぶのです。そして、犬神が近くに来ると喜んで笑います。そのため『笑う箪笥』と呼ばれておりますそうで。その鳴き声ときたらもう……耳の奥をかきむしられるように奇怪きわまる声なのです。これが家の中にあるのは耐えられん。かといって、こんなに危険な代物を預けられるお方はそうはいない。そこで、天眼通の旦那さんの噂を耳にしました。これをお任せ出来るのは旦那さんをおいて他に無い。そう思って伺った次第です」
生真面目そうな両目をうっすら潤ませ、遊左衛門は切々とそう訴えた。
「箪笥にお香をたっぷり塗って参りました。あさひ屋から私が箪笥を持ち出したことに、犬神たちは気づいていないはずです」
「なるほどなるほど。よーくわかりました。お任せください。そりゃもう、犬神の棲家なんて珍品、私は大歓迎ですとも」
「旦那様! そんな無責任な……」
「だが、それにしても」
お凛の抗議を遮って、手拭いで鼻を覆った仙一郎は、掴み所のない飴玉みたいな眼で遊左衛門を眺めた。
「犬神に狙われる原因に、心当たりはないんですか? 何だっていきなり、主人であるあなたを襲うようになっちまったんでしょうね」
「──わかりません。それがわかればいいのですけれどね。犬神というのは、元来主人に服従し、絶対の忠義を持って仕えるものなんですが……」
遊左衛門が固い表情で答えた時、唐紙がからりと開き、「とと様」と囀るような少女の声が響いた。女童は袂をひらひらさせながら走ってくると、
「ここはおかしなお屋敷ね。変わったものが沢山あるの」
と客人に飛びついた。お江津に菓子をもらい、別室で遊んでいた娘のすずだ。
「そうかい。だが勝手に触ったりしちゃいけないよ。ここにお座り」
にわかに目を和ませた遊左衛門が言うと、はい、と膝を揃えてちょこんと隣に座る。色とりどりの手毬を散らした華やかな着物を纏い、くりっと円らな瞳に赤々としたほっぺたがなんとも愛らしい。
そのすずにも、遊左衛門はせっせとお香を擦り込んでやっている。
「てんげんつうの旦那さん」
あどけなく澄んだ声が、すずの唇から響いてきた。
「旦那さんは千里眼ってほんとう?」
「え、私? いやぁ、それほどでも」
謎の羞恥を見せて主が照れている。
「じゃあ、どうして犬神に祟られるのか、見える? すずのせいで、犬神が襲ってくるんでしょうか?」
「そんな馬鹿なことがあるものか」
遊左衛門が声を荒げた。
「お前のような幼子にどんな罪があるというんだ。お前のせいであるわけがない」
「でも、すずは昔のことを忘れてしまっているので、もしかしたら本当のすずではないのかも。人ではない何かで、だから犬神が……」
「すず!」
昔のことを忘れている? お凛と仙一郎が訝しんでいると、遊左衛門がほっと嘆息した。
「犬神が祟り始める少し前のことです。親類と娘が春の大山へ詣でたことがございました。私も一緒に行くはずが、折悪しく体調が優れませんで店に残ったのです。その大山で、娘たちはならず者に襲われて、娘がはぐれてしまったんです」
丹沢山塊の東に位置する大山は、大山詣りと称して江戸市中からの行楽客が季節毎に足を運ぶ美しい山だ。だが、物見遊山で知られる山とはいえ、山頂近くには難所もあり、子供にとっては危険も伴う。そして、その頃には行楽客の懐を狙ったごろつきが出没していたのだった。
一行がもうすぐ山頂というところまで来た時、突如、木々の間から物騒な目つきの男たちがわらわらと現れた。一行は慌てて山道を走って逃げた。そして、逃げる内にすずが木の根に足を取られ、山の斜面を滑り落ちてしまったのだという。
皆必死にすずを捜索した。付近の人を駆り出して、幾度も山に分け入った。だが、どうやっても見つからない。
「……神隠しですか」
きらりと黒目勝ちな両目を光らせて、仙一郎が身を乗り出した。
遊左衛門は頬を強張らせ、小さく頷く。
「大山には天狗が住むのだとか。天狗に拐われたのだ……などと、人が申しました」
そして二十日あまりが経った頃、抜け殻同然となった遊左衛門の耳に、山道を歩く詣で客の前に娘がひょっこり現れたという知らせが届いたのだった。
わぁわぁ泣いていたものの傷一つなく、飯もきちんと与えられていたのか体が弱っている風でもなかった。やはり天狗に拐われたのだ、と皆が噂したのも無理からぬ話だ。
「けれど、その間の記憶をすっかり無くしていましてね」
すずのあどけない顔を痛ましげに見下ろしながら、父親は続けた。
「何があったのかも、今までどこにいたのかも覚えていなかった。それより昔の記憶も混乱していたり、抜け落ちていたりしましてね。ただ、天狗、天狗、と夢の中でうなされては飛び起きる、そんな日がしばらく続きました。天狗が自分を拐ったのだと、そう泣いて訴えるばかりで。医者によれば、山中をさまよった恐怖が原因なのだろうと……」
「そいつは残念だなぁ。天狗に拐われるだなんて、滅多にできない体験だってのに。これっぽっちも覚えてないのかい? 本当に? あいて」
不謹慎にすずの顔を覗き込むので、お凛はお盆で主の背中をしたたか小突いた。
「……とと様の匂いも、わからなくなりました」少女がぽつりと言う。
「匂い?」
仙一郎が瞬きをすると、すずの隣で遊左衛門の額が翳った気がした。
「すずは鼻がいいのです。とと様やみんなの匂いを覚えています。でも……山から戻ったら、覚えている匂いととと様の匂いが違うのです。すずは、もしかしたら本当のすずではないのかも……天狗がすずに似せて作った偽者なのかも。その後すぐに犬神が祟りはじめたし……」
「そんなわけがあるものか。お前はすずだ。私に見分けられぬわけがない」
強い口調で遊左衛門が即座に言い切る。
「すずが生きて戻ってきてくれたんですから、それだけで充分です。昔のことはいつか思い出すかもしれないし、これから健やかに、幸せに暮らしてくれたらそれでいい。そうでしょう? だから私は、何としてでも犬神からすずを守らねばならないんです」
慈愛に満ちた表情を目に浮かべる遊左衛門と、頑是なく無垢なすずを、お凛は切ない気持ちで眺めた。犬神だとか天狗だとかにわかには信じ難い話だけれど、この仲睦まじい父子が奇怪な事象に苦しめられている姿は哀れを誘う。意気消沈している可愛らしいすずを見ていると、遊左衛門でなくとも一肌脱いでやりたくなるではないか。
「抽出しを封じて、塗香を纏うようになって以来、犬神たちが私たちを直接襲うことはなくなりました。ですが、私にはわかります。連中が遠巻きに見ているのを。他出すれば人に化けて後をつけてくる。振り払うには匂いを誤魔化すしかない。私たちはもう、お香を手放すことができなくなりました……」
「人に化けて追いかけてくるんですか」
目を爛々と光らせて喜ぶ仙一郎に、はい、と店主は陰鬱な表情で頷いた。
「どこへ行こうと、ふと目に入るのです。あの虚ろで冷たい人外の目をした者たちが、どこかで私たちを見ているのが。どんなに大勢の人波に紛れていようと、わかるのです……」
さぁ、と風が障子の外で騒ぐのを聞いて、男はびくっと肩をふるわせた。まるで、どこかで犬神たちが話を聞いているとでもいうように、男はすずを抱き寄せて息を殺している。
「……どうかお願い申し上げます。この箪笥を、奴等から隠してくださいまし。奴等が弱るように。どうか……」
そう言い残した遊左衛門は、陽光の恵みから取り残されたかのような影を纏いながら、娘とともに去っていった。
──それが、昨年の初夏のことだった。
お凛は思わず辺りを見回した。そんな馬鹿な話と思いつつも、今しも障子の向こうに亡者のような人影が過るのでは、と二の腕に鳥肌が立つ。
しかし、
「……いや、すごい。もう……もう……たまりませんな!じゃなくて、たまったもんじゃないですな!人生最悪の経験だそれは。ほんと羨ましい……くなんかないですよもちろん」
変人の主は頬を火照らせ、ほんと最悪、と目尻を下げて力いっぱい手拭いを絞っている。本音が漏れ放題だ。
「犬神は棲家なしにはこの世に留まることはできません。棲家に戻れない犬神は、徐々に力を失っていきます。だから、蔵に仕舞い込んであったこの箪笥を探し出し、六匹が留守の時を狙って膠で抽出しを固めてしまいました」
張り詰めた声で言って、遊左衛門はごくりと唾を飲み下す。
「犬神と棲家は呼び合っていて、この箪笥も犬神を呼ぶのです。そして、犬神が近くに来ると喜んで笑います。そのため『笑う箪笥』と呼ばれておりますそうで。その鳴き声ときたらもう……耳の奥をかきむしられるように奇怪きわまる声なのです。これが家の中にあるのは耐えられん。かといって、こんなに危険な代物を預けられるお方はそうはいない。そこで、天眼通の旦那さんの噂を耳にしました。これをお任せ出来るのは旦那さんをおいて他に無い。そう思って伺った次第です」
生真面目そうな両目をうっすら潤ませ、遊左衛門は切々とそう訴えた。
「箪笥にお香をたっぷり塗って参りました。あさひ屋から私が箪笥を持ち出したことに、犬神たちは気づいていないはずです」
「なるほどなるほど。よーくわかりました。お任せください。そりゃもう、犬神の棲家なんて珍品、私は大歓迎ですとも」
「旦那様! そんな無責任な……」
「だが、それにしても」
お凛の抗議を遮って、手拭いで鼻を覆った仙一郎は、掴み所のない飴玉みたいな眼で遊左衛門を眺めた。
「犬神に狙われる原因に、心当たりはないんですか? 何だっていきなり、主人であるあなたを襲うようになっちまったんでしょうね」
「──わかりません。それがわかればいいのですけれどね。犬神というのは、元来主人に服従し、絶対の忠義を持って仕えるものなんですが……」
遊左衛門が固い表情で答えた時、唐紙がからりと開き、「とと様」と囀るような少女の声が響いた。女童は袂をひらひらさせながら走ってくると、
「ここはおかしなお屋敷ね。変わったものが沢山あるの」
と客人に飛びついた。お江津に菓子をもらい、別室で遊んでいた娘のすずだ。
「そうかい。だが勝手に触ったりしちゃいけないよ。ここにお座り」
にわかに目を和ませた遊左衛門が言うと、はい、と膝を揃えてちょこんと隣に座る。色とりどりの手毬を散らした華やかな着物を纏い、くりっと円らな瞳に赤々としたほっぺたがなんとも愛らしい。
そのすずにも、遊左衛門はせっせとお香を擦り込んでやっている。
「てんげんつうの旦那さん」
あどけなく澄んだ声が、すずの唇から響いてきた。
「旦那さんは千里眼ってほんとう?」
「え、私? いやぁ、それほどでも」
謎の羞恥を見せて主が照れている。
「じゃあ、どうして犬神に祟られるのか、見える? すずのせいで、犬神が襲ってくるんでしょうか?」
「そんな馬鹿なことがあるものか」
遊左衛門が声を荒げた。
「お前のような幼子にどんな罪があるというんだ。お前のせいであるわけがない」
「でも、すずは昔のことを忘れてしまっているので、もしかしたら本当のすずではないのかも。人ではない何かで、だから犬神が……」
「すず!」
昔のことを忘れている? お凛と仙一郎が訝しんでいると、遊左衛門がほっと嘆息した。
「犬神が祟り始める少し前のことです。親類と娘が春の大山へ詣でたことがございました。私も一緒に行くはずが、折悪しく体調が優れませんで店に残ったのです。その大山で、娘たちはならず者に襲われて、娘がはぐれてしまったんです」
丹沢山塊の東に位置する大山は、大山詣りと称して江戸市中からの行楽客が季節毎に足を運ぶ美しい山だ。だが、物見遊山で知られる山とはいえ、山頂近くには難所もあり、子供にとっては危険も伴う。そして、その頃には行楽客の懐を狙ったごろつきが出没していたのだった。
一行がもうすぐ山頂というところまで来た時、突如、木々の間から物騒な目つきの男たちがわらわらと現れた。一行は慌てて山道を走って逃げた。そして、逃げる内にすずが木の根に足を取られ、山の斜面を滑り落ちてしまったのだという。
皆必死にすずを捜索した。付近の人を駆り出して、幾度も山に分け入った。だが、どうやっても見つからない。
「……神隠しですか」
きらりと黒目勝ちな両目を光らせて、仙一郎が身を乗り出した。
遊左衛門は頬を強張らせ、小さく頷く。
「大山には天狗が住むのだとか。天狗に拐われたのだ……などと、人が申しました」
そして二十日あまりが経った頃、抜け殻同然となった遊左衛門の耳に、山道を歩く詣で客の前に娘がひょっこり現れたという知らせが届いたのだった。
わぁわぁ泣いていたものの傷一つなく、飯もきちんと与えられていたのか体が弱っている風でもなかった。やはり天狗に拐われたのだ、と皆が噂したのも無理からぬ話だ。
「けれど、その間の記憶をすっかり無くしていましてね」
すずのあどけない顔を痛ましげに見下ろしながら、父親は続けた。
「何があったのかも、今までどこにいたのかも覚えていなかった。それより昔の記憶も混乱していたり、抜け落ちていたりしましてね。ただ、天狗、天狗、と夢の中でうなされては飛び起きる、そんな日がしばらく続きました。天狗が自分を拐ったのだと、そう泣いて訴えるばかりで。医者によれば、山中をさまよった恐怖が原因なのだろうと……」
「そいつは残念だなぁ。天狗に拐われるだなんて、滅多にできない体験だってのに。これっぽっちも覚えてないのかい? 本当に? あいて」
不謹慎にすずの顔を覗き込むので、お凛はお盆で主の背中をしたたか小突いた。
「……とと様の匂いも、わからなくなりました」少女がぽつりと言う。
「匂い?」
仙一郎が瞬きをすると、すずの隣で遊左衛門の額が翳った気がした。
「すずは鼻がいいのです。とと様やみんなの匂いを覚えています。でも……山から戻ったら、覚えている匂いととと様の匂いが違うのです。すずは、もしかしたら本当のすずではないのかも……天狗がすずに似せて作った偽者なのかも。その後すぐに犬神が祟りはじめたし……」
「そんなわけがあるものか。お前はすずだ。私に見分けられぬわけがない」
強い口調で遊左衛門が即座に言い切る。
「すずが生きて戻ってきてくれたんですから、それだけで充分です。昔のことはいつか思い出すかもしれないし、これから健やかに、幸せに暮らしてくれたらそれでいい。そうでしょう? だから私は、何としてでも犬神からすずを守らねばならないんです」
慈愛に満ちた表情を目に浮かべる遊左衛門と、頑是なく無垢なすずを、お凛は切ない気持ちで眺めた。犬神だとか天狗だとかにわかには信じ難い話だけれど、この仲睦まじい父子が奇怪な事象に苦しめられている姿は哀れを誘う。意気消沈している可愛らしいすずを見ていると、遊左衛門でなくとも一肌脱いでやりたくなるではないか。
「抽出しを封じて、塗香を纏うようになって以来、犬神たちが私たちを直接襲うことはなくなりました。ですが、私にはわかります。連中が遠巻きに見ているのを。他出すれば人に化けて後をつけてくる。振り払うには匂いを誤魔化すしかない。私たちはもう、お香を手放すことができなくなりました……」
「人に化けて追いかけてくるんですか」
目を爛々と光らせて喜ぶ仙一郎に、はい、と店主は陰鬱な表情で頷いた。
「どこへ行こうと、ふと目に入るのです。あの虚ろで冷たい人外の目をした者たちが、どこかで私たちを見ているのが。どんなに大勢の人波に紛れていようと、わかるのです……」
さぁ、と風が障子の外で騒ぐのを聞いて、男はびくっと肩をふるわせた。まるで、どこかで犬神たちが話を聞いているとでもいうように、男はすずを抱き寄せて息を殺している。
「……どうかお願い申し上げます。この箪笥を、奴等から隠してくださいまし。奴等が弱るように。どうか……」
そう言い残した遊左衛門は、陽光の恵みから取り残されたかのような影を纏いながら、娘とともに去っていった。
──それが、昨年の初夏のことだった。
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